東方現幻夢   作:カミユ

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今回は短めです。UAが気がついたら1000を超えていました!ありがとうございます!
ただ今過去編をどうやって入れようか迷っています
絢斗「過去編早よっ!」
どうやって入ってきた!?
絢斗「能力!(ここは誰でも自由に来れるんだけどな)」
アッハイ。じゃあせっかくだし、一緒に言おう
絢斗「だな」
絢斗&カミユ「本編へどうぞ」


第16話 夢の中

 Side 夢華

 

 妹紅について行き竹林を出ると紫さんに報告するために妹紅と別れる。

 魔法陣に乗りながら早苗ちゃんと帰る。時刻は午後1時。まだ昼食は食べていない。が、神奈子さん達のことも考えると早く帰ろうということになった。

 

「ただいまでーす」

「神奈子様ー諏訪子様ーただいま帰りましたー」

「お帰りなさい」

 

 守矢神社に帰ってきて戸を開けると何故か紫さんが居た

 

「何でいるんですか?」

「報告を待って居たのよ。それと昼食は用意してあるから食べなさい」

「ありがとうございます」

 

 普通にスキマから聞いていたと思っていたんだけど…まぁ昼食を用意してくれたのだから食べて報告しよう

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 昼食を早く食べた僕達は早速報告をする。

 

「永琳さん達は雪の原因は知らないみたいですよ」

「そう。『月の頭脳』とまで言われてた永琳なら知っていると思ってたのだけど」

「紫さんなら分かるんじゃないですか?」

「私は季節外れの現象だと思うのだけど異変の可能性もあると思っているわ」

「異変なら霊夢が動くだろうと輝夜さん達の結論でした」

「そう。ありがとうね」

 

 と、簡潔に報告した後紫さんはスキマに入って行った

 

 

 

 それから時間が経ち就寝時間10時。この時間になると僕は眠くなる。早いって?僕もそう思うけどこれには勝てない。ただ…

 

「萃香ちゃん達まだ騒いでるのかな?相変わらず元気だな〜」

 

 まあ絢斗君はこの時間までトレーニングとかやってたし、まあ普通だよね。妖怪の活動時間が気になる。もしかしたら不眠もあり得そう。

 

「さて…寝るか…」

 

 魔法陣からヘッドフォンを取り出し装着。今この状態で呪いとかかけられたりしたら終わるね。でも音は遮断できるからなかなか良いと思っている。

 枕に顔を埋めて目を閉じる。今日は寝つきがいいのかすぐに寝付くことができた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん〜ここは…」

 

 僕が目を開けると見知った天井が見えた。多分ここは

 

「夢の中か…ということは……ドレミー居るの?」

「居るわよ。夢の中にならいつでも。久しぶり夢華君。そっちの時間的には二週間ぶりかしら?」

 

 僕が呼びかけると白と黒の球みたいなものを服につけ、サンタクロースみたいな帽子を被っている青髪の女性…獏という種族の妖怪のドレミー・スイートが現れた。獏とは人の夢、特に悪夢を食べて生きていると言われている。

 ドレミーは【夢を喰い、夢を創る程度の能力】を持っている。生き物が見る夢は根底から繋がっていて、その夢を消したり創ったり入れ替えたりできる。夢の中では能力が使えないのでドレミーに喧嘩を売る人はおかしい(僕はいつもヘッドフォンをつけているので寝言で能力を使うことはない)

 

「そうだね。二週間ぶりだね。ここって月にも繋がっているんでしょ?みんな元気?」

「えぇ元気よ。特にサグメがね。貴方のお陰で能力を使わずに済んでいるからみんなと毎日話しているわよ」

「そうなんだ。サグメは最近ここに来るの?」

「まあ時々かしら。多分もうすぐここに来るわよ」

「本当に?最近は幻想郷に行ってね、輝夜さんや永琳さんに会って二人が月の出身みたいでビックリしたよ」

「そう。ふふふ」

 

 そんな感じでサグメが来るまで僕が幻想郷で遭った出来事を話す。ドレミーは楽しそうに話を聞いてくれる。

 

「来たわよ」

 

 ドレミーが言うと銀髪の赤い目、片翼の月の賢者の一人、稀神(きしん)サグメが現れた。白いパジャマ姿で首から月に行った時にあげたネックレスを下げている。因みに僕も白いパジャマである

 

「夢華!?久しぶり!一ヶ月ぶりだね!」

「久しぶり!」

 

 サグメが走って来た。そのままの勢いで飛んで抱きついてきた。

 

「うおっと…」

 

 そのままサグメを掴み一回転してサグメを床に置く。サグメは床に足をつけて立つ

 

「あはは〜夢華だ〜。久しぶりの夢華だ〜!」

 

 サグメが僕を頬ずりする。去年の冬から変わっていないようで。

 

「夢華今までどこに居たの?」

「幻想郷だよ」

「幻想郷ね。博麗の巫女や魔法使いとかスキマの妖怪が去年夢華達が来る前に月に攻めてきたのよね」

「え?何やってるのあの人たち」

 

 月にケンカを売るとかよく今まで生きていられるな〜

 

「それ夢華君達もでしょ」

「心を読まれた…だと…」

 

 ドレミーに心を…って夢の中だからわかるのか

 

「まあ積もる話もあるけれど!夢華(ダブル)やるわよ!」

「オッケー!」

 

 サグメの手にWの変身ベルトが出現し、装着する。夢の中だから何でもありだね

 

「行くよ夢華!ファング」

 

 サグメが変身ベルトを装着して、サグメはファングのガイアメモリーを出す。ならこっちは

 

「ジョーカー!」

 

 手元にジョーカーのガイアメモリーを出す。

 

「「変身!」」

 

 二人で同時に言い、僕はジョーカーのガイアメモリーを左側に差し込む。差し込んだらメモリーがサグメの方に転送されるように移動する。サグメはジョーカーのガイアメモリーを押し、右側にファングのガイアメモリーを差し込む。そのまま開く。ファングを間に倒す。ベルトから「ファング、ジョーカー!」と、音声が流れ、僕達はファングジョーカーになった

 

「おおーなれた!」

「ふふふ夢華達が帰った後に地上の文化を調べて仮面ライダーにはまったわ」

 

 その後、ドレミーも含めて昭和から順番で変身ポーズありでやった。僕の好きな仮面ライダーは鎧武、ウィザード、ディケイド、ガタック、カリス、王蛇、BLACK。

 仮面ライダーの変身ポーズが終わる(一番長かったのが響鬼。一番白熱したのが鎧武)と……

 

「夢華はあれからどうなったの?」

 

 ……サグメが訊いてくる

 

「まああの後は高校に入学したり………」

「夢華?どうしたの?」

「………いや、何でもないよ。高校に入学してから絢斗君達とある団体を壊滅したりしたよ」

「サラッとすごいこと言った!」

 

 四人の人間が一つの団体を壊滅したらすごいと思うのかな?サグメ達は一人でも余裕でできると思うけど…

 

「夢華君。もうすぐ朝の6時になるわよ」

「え?もう?」

「さっきの変身ポーズをやってたからね。昭和からだったし、平成からだったらもう少し余裕あったかもね」

 

 クッ…まだあると思っていたのに…

 

「まあしょうがないか…じゃあね二人とも。楽しかったよ」

「じゃあね。夢華君。悪夢は私が食べるから安心してね」

「じゃあまたここか月で会いましょう」

「バイバーイ」

 

 二人に別れの挨拶をし、目を閉じる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side サグメ

 

 夢華が居なくなった今、ここには私とドレミーが居る。

 

「さて、サグメも時間なんじゃない?」

「少し教えてくれない?夢華の夢のことを」

「断るよ」

 

 さっきの夢華のあの間が気になった。夢華があんな反応をするのはトラウマに匹敵するものだと思う。

 

「そうねぇ。最近私は夢華君の悪夢を食べることを優先していたわ。そうじゃないと夢華君が壊れてしまうかもしれないから。貴女からしたらちっぽけなものかもしれないわ。けれど彼からしたら忘れたくても忘れられないことよ。知らない方がいいと思うわよ」

「構わない」

「分かったわ。夢華には教えないでね」

「分かったわよ」

 

 ドレミーが言うと人差し指を私に向ける。人差し指に黒い球体ができる。

 

「これは夢華が毎日のように見ている夢よ」

「これが…」

 

 黒い球体から夢華の真っ黒な感情が溢れ出ている。

 

「こ…れは…痛ッ!」

 

 まだ最初のところなのに急に弾かれた。まるで誰かが夢華の過去、または今から観るものを知られないようにするようだった

 

「大丈夫?」

「え…えぇ。それよりも今のは?」

「私以外の誰かが夢の中で妨害したとしか…」

「それ程夢華の過去を知られたくないのかな?」

「かも…」

 

 さて、夢華に聞いても意味はない…というか聞いちゃダメだから月の方で調べるか…

 

「じゃあ私も行くわ」

「分かったわ。じゃあね」

 

 目を閉じ、夢から覚める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side 夢華

 

 目を開けると朝の6時だった

 

「う〜ん…まだ萃香ちゃん達騒いでいるのか…」

 

 まだ遠くから微かに騒いでいる音が聞こえる

 

「……最近観なくなったなーあの夢。ドレミーのお陰かな?」

 

 体を起こし、布団をたたんでいると早苗ちゃんの声が聞こえる

 

「夢華くーん起きてますかー?」

「起きてるよー」

 

 あの夢は絶対に観たくないし、できれば忘れたいけど忘れないんだろうな…

 

「おはようございます!」

「おはよう!」

 

 部屋に入ってきた早苗と朝の挨拶をする。

 ま、今を楽しく生きていけば良いよね。でしょ?祝ちゃん




さて、今回は夢の中でした。夢の中だからやりたい放題ですよね
絢斗「サグメ久しぶりだな」
(まだ居る…)過去編で会っていますからね
絢斗「月の都あるんだろ?」
もちろんです。
幻想郷巡りはあと一つです。魔界はまた今度ですね
絢斗「じゃあまた今度!」

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