第1話 幻想入り
幻想郷上空
Side????
落ちてる。うん、これは間違いなく落ちてる。なんでかなー。さっきまではちゃんと地面に足をつけていたはずなんだけど…まさか道に落ちていたUFOみたいな円盤みたいな物のせいかな? 電源みたいなボタンを押したら光り出したし…うん…間違いなくアレだ
「それにしてもかなり落ちてるはずなんだけどなー。高いところから落ちたんだね」
独り言をつぶやいても誰の返事もない。当然か。
「ん?あれは…村?」
下を見てみたら時代劇で使われていそうな村?があった。村の人達が全員こっちをみている
「まあまずは無事に着地しないとね」
博麗神社
Side霊夢
「今日も幻想郷は平和ね」
いつもの日課で境内の掃除をしていると、空が幻想郷全体を覆うほど光った。それと同時に外の世界と隔離するための博麗大結界が一部破壊された
「博麗大結界が…人里上空ね。誰かが落下してる?それよりも早く行かないと!」
私の【主に空を飛ぶ程度の能力】で人里に向かう。
飛んでいると友人の魔理沙が箒に乗って来た
「おーい霊夢ー!さっき光ったけど…」
「えぇわかっているわ。だから早く人里に行くわよ」
「あぁわかったぜ!」
魔理沙と一緒に人里に向かうと、紫髪で青い瞳の外来人が蓬莱人の『藤原妹紅』の弾幕を避けていた
「ねえ!本当に話聞いてくれない?!」
「チッ!ちょこまかと!避けるんじゃねぇ!」
「死んじゃう!避けないと死んじゃう!」
外来人は妹紅の攻撃の拳を受け流し、距離を取る。妹紅は態勢を崩したが、すぐに立て直す。外来人との距離を詰め、蹴りを放つ。外来人は寸前で体を逸らし回避したが、妹紅は蹴った脚を軸にし、もう片方の足で蹴る。外来人は回避はできずにお腹にくらった。
外来人は吹っ飛んだが地面にあたる寸前で両手をつき、立つ
「あ〜あ〜服が汚れちゃったよ」
「服の心配をしている暇はないぞ!」
その戦いを見ていた魔理沙は口が開いたままだった
「おいおいおいありゃ妹紅本気じゃないか?弾幕ごっこじゃなくて殴りかかってるし」
「これは止めないとあの子無事じゃ済まないわよ」
あの子は妹紅の蹴りをくらう瞬間に横に跳び、衝撃を和らげた。でもあのままだと危険なのは明らか。魔理沙といっしょに妹紅を止めようとむかう
「はあー。一応聞いておくけど話を聞いてくれる?」
外来人の問いに妹紅は即答で断った
「聞かない。それよりもなにか最期に言い残すことはあるか?」
妹紅のセリフを聞き外来人はため息をつくと首を鳴らした
「はあ…じゃあ少し落ち着いてもらおうかな」
私達が妹紅たちのところまでおよそ3秒。その間に外来人の目は鋭くなり呟いた
「脚力強化。超速移動」
外来人が呟いた瞬間に妹紅がくの字になって横に吹っ飛んでいった。幸い里には被害が出なかった
私にはあの子が何をやったのかはわからなかった。魔理沙に聞いてみてもわからないらしい。しかし当の本人は
「あ…やっちゃった。どうしよう…死んでないよね」
妹紅を心配をしているようだ。悪い人には見えないがそれでも今の光景を見てしまったら警戒をしてしまう。外来人の側まで近寄り問いかけた
「あなたは今何したの?」
できるだけ平静を保ちながら問いかけた
「え?今あの人を蹴っただけだよ」
さも当たり前のように答えた。あの妹紅がなんの抵抗もできずに倒された。冷や汗をかきながらもう一つ質問する
「あなたは何者?」
「僕は
夢華と名乗る人は私の問いに左目が少し黒くなっている目で自己紹介をした
幻想入りからの妹紅戦でした。