転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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久々に連投です。


白夜島 再会編②

 

 

部屋に案内された俺達は早速小太刀を見てもらうことにした。

 

「ん~強力な封印なのは分かるんだけどね~、解き方までは分からないわね。朱璃さんと朱音さんも分からないんじゃ私には手に余るわね。ごめんね、力になれなくて。」

 

やっぱりそうなるか~。。

 

「まあ、最近こっち来てなかったし顔出して来いとも言われたんで気にしないで下さい。」

 

そうして少し話をしていると

 

「よう、イッセーに朱乃ちゃんいらっしゃい。」

 

俺達に声を掛けてきたのはこの神社の宮司で『赤城 和登』さん。

 

静音さんの旦那さんでこの神社の宮司をやっている。気さくな人で昔から良くしてくれている。

 

過去のとある事件で人も妖怪も超越した存在になっている。見た目は普通の人なんだけどね。

 

「お邪魔してます。」

 

「お久しぶりです。」

 

「イッセー大きくなったな~、朱乃ちゃんも綺麗になって。モテるんじゃね?」

 

こういう人だったな。

 

「ええ、も~モテてるわよね~イッセー。」

 

目がこええよ!

 

「ほ~、そうなのか。これは色々面白そうだな。」

 

「勘弁してください。この会話は分が悪い!」

 

「和登だって人のこと言えないじゃないの。」

 

静音さんが和登さんを睨む。

 

和登さんは即土下座して

 

「すまんかった!」

 

謝り倒している。

 

「ほんとに~?みんな納得してるからいいけど自分のこと棚に上げて聞こうとするからよ。」

 

・・・なんか未来の俺の姿に見える・・・あ、アーシアの時ににたようなことを・・・泣けてきた。

 

「とはいえイッセーも4人と付き合ってるなんて思わなかったわね。」

 

「4人!?うらやま・・・じゃなかった俺より多いのか!」

 

「あははははは・・・。」

 

わらって誤魔化す以外の方法が思いつかん!

 

「多分ですけど・・・まだ増えます。」

 

朱乃がジト目で俺を見ながら言う。

 

「朱乃ちゃんいいの?」

 

「良いわけないんですけど・・・惚れた弱みですかね~、それでもいいかな?とか思っちゃうんですよ。今日みたいに2人の時間も作ってくれますし。」

 

「ああ~、わかっちゃいけないはずなんだけど分かるわ。」

 

なんて2人で話が盛り上がる。

 

「肩身狭いなイッセー。」

 

「そうですね、ほんとこういう話は分が悪いですね。」

 

和登さんと2人してこの会話が終わるまでじっと過ぎ去るのを待つのであった。

 

 

 

それから夜になりおやっさんと雅さんも合流して夜ご飯をご馳走になった。

 

「しっかしイッセーが悪魔になったとはいえあの頃からだと比べ物にならないくらい強くなってるな。」

 

おやっさんが言ってくる。

 

「さすがに小学生の頃と比べられても困るんだけど・・・。」

 

「そうは言うが今なら安綱使わなくても俺が暴走しても止められるだろ?」

 

「かもしれないですけど全力でギリだと思いますよ?そんなのは勘弁です。」

 

「そうよね~、国家戦力と同等だものね~、おやっさん。」

 

静音さんが言う。本当にそれくらい強いんだからシャレにならない。

 

「実際には戦った事はね~けどな!ははははははは!!」

 

「当たり前です!」

 

雅さんに言われシュンとなるおやっさん。本当に雅さんには弱いな。

 

「でも和登さんも相当強いんですよね?」

 

「いやいや、超越者とか言われてるけどおやっさん程じゃないよ。」

 

「というかカズ坊の場合鍛錬とか修行とか最低限しかしてないからな、鍛えれば俺より強くなれるだろ。」

 

「そういうのは興味ないからな~、最低限力使えて今の生活守れれば充分ですよ。」

 

「相変わらず欲が無いな~カズ坊は。」

 

「そんな暇無いですよ、神職の仕事に研究員の仕事で手一杯です。」

 

こうやって聞くと凄いよな~。二つの仕事を両立してるんだから。

 

「よく言うわよ、神職の仕事はほとんど私に任せて研究ばっかりしてるくせに。」

 

「いや~ははははは。」

 

冷や汗流しながら笑う和登さん。

 

「まあおかげで『狭間の者(はざまのもの)の血』の解析もなんとか出来そうだし、それ済んだら暫く神職の方に専念出来るよ。」

 

 

 

──『狭間の者(はざまのもの)』──

 

文字通り妖怪とも人間ともつかない妖力を持った人間。ただ、ハーフとは違って普通の人間が妖怪の血を飲んでしまったために変わってしまった状態らしい。精神が不安定になりやすく暴走の危険もはらむ。妖怪からは禁忌の存在として忌むべき者と見られる。

 

和登さんが『狭間の者(はざまのもの)』になったのは山崩れで静音さんと雅さんを庇い瀕死(本当に1度死んだらしい)の和登さんを救う為に雅さんが自分の血を与えた為。

 

普通は早い段階で暴走して周りに多大な被害を及ぼして最後には自分も滅んでしまうらしいんだけど和登さんはおやっさんの精神修行のおかげで問題なく生活していた。

 

和登さんが高校一年の時に和登さんの状態を長年検査していた病院の先生兼研究者の罠にはまり暴走させられそうになりなんとかそれを阻止したがまたも瀕死になった。その時にその研究者の言葉で再び雅さんの血を飲み妖怪も人間も超える存在になったらしい。奇しくも研究者の思惑通りに和登さんは進化したと言っていた。

 

 

 

「おお、解析出来そうなのか。」

 

「まあ、そうなんですけど俺の血を使ってなんとか中和出来るくらいですが。」

 

「そうそう無い事とはいえ対策の目処がたったのはいいことじゃない?」

 

雅さんが新たに料理を持ってきながら会話に参加する。

 

「そうだな。俺の時みたいなことになっても困るからな。」

 

おやっさんがちょっと暗い表情になって言う。

 

「あの時はイッセー君のおかげで助かったもんね~。」

 

「結局原因は分からなかったんですか?」

 

「ああ、まだ調査はしているが皆目検討がつかない。」

 

「あの時はお父さんが暴走して死ぬのとこの島が無くなるの覚悟したわね。」

 

「イッセー君達がいなかったらそうなってたでしょうね・・・。」

 

 

 

事件は数年前に遡る。

 

イッセー達と静音や雅達と初めて会った時に。




オリジナルストーリーは難しいですね~。

なんか説明でほぼ終わったような?

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