転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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6章はこれで終わりです。


えぴろ~ぐです~

 

 

「やっほ~、説明に来たよ~。」

 

誰?!

 

「凰で~す。」

 

「軽いぞ、凰。私は鳳だ。」

 

凰と鳳・・・・もしかして鳳凰かっ!

 

「せいか~い。」

 

え~と、あの小太刀・・・でいいんだよな?

 

「そのものではなくて封印されている、が正しい。」

 

すごいのが封印されていたんだな。

 

そんで?なんで封印されていたのかと今迄何も反応してくれなかったんだ?

 

「封印は・・・・・気付いたらされていた。」

 

おい、伝説の霊鳥なんだよな?気付いたらって・・・。

 

「それが我々にもわからんのだよ。それから反応しなかったのは霊力が足りなかったのと溜めていたからだ。」

 

ということは、これからは力を貸してくれる?

 

「いや、封印が解かれない事にはそんな力はそうそう出せない。溜めていた力も癒しのお嬢さんを守るのにほとんど使ってしまったからな。」

 

封印を解く方法は?

 

「知らん。」

 

・・・・・いや、知らんて。

 

「どうやって封印されたか分からん以上解き方がわかるわけないだろう?」

 

いや、そうなんだろうけど・・・。

 

ああ、そうだ。なんで俺を選んだ?

 

「それはね~、あなたが強力な風の精霊さんと契約しているから。」

 

エアリィ?

 

「そうだよ~。あの子は私達より上位の存在だからね~、風を司る存在として相性良いし。」

 

え!鳳凰って炎じゃないの!?

 

「我々は風だ。一般的なのは火の鳥、フェニックスあたりか。同じ鳥の見た目だからな、長い時間のうちに混同されていったのだろう。特に我々は長い間封印されていたからな。」

 

なるほどな~。ああ、朱雀もドライグに火鳳凰とか呼ばれてたな。

 

事情は分かった。封印の方はこっちで調べてみる。

 

「助かるわ~。封印解ければ力も使える様になるから手助け出来るし。」

 

「そうだな。それと今迄通り出来るだけイッセーの手元に置いておいてくれ。」

 

なんで?

 

「現状だと霊力の供給源がイッセーからだからだ。」

 

「朱雀の子でも大丈夫だけど~、イッセーの方が相性いいからね。」

 

なるほど・・・って俺って霊力あるの?!

 

「あるさ。朱雀の血筋で童子切安綱を扱える。充分素質あるぞ。」

 

知らなかった!

 

「まあ、そんなところだ。そろそろ起きないと癒しの嬢ちゃんが心配するぞ?」

 

おお、ここ夢の中か。

 

「それじゃあね~、たまにお話ししようね~。」

 

どうやって?

 

「小太刀持って呼びかけてくれれば良い。それではな。」

 

わかった。助けてくれてありがとな。

 

そうして俺の意識は浮き上がっていった。

 

 

 

目が覚めたら合宿の時に泊まっていたグレモリーの部屋のベットだった。

 

記憶を探る・・・・ああ、戦闘終わってからグレモリーの家で休もうと言う話になりご飯ご馳走になって風呂入ってそのまま寝たんだっけ。

 

オーバードライブ使ってヘロヘロだったからな~。記憶も断片的だし。

 

時計を確認して周りを見る。

 

2時・・・夜中の・・・ん?

 

ドライグ、エアリィ。

 

『どうした?相棒?』

 

俺、どれ位寝てた?

 

『3日だよ~。』

 

は?3日?!そんなに!

 

『実戦でオーバードライブ使った上にトールハンマー(雷神の鎚)使った反動だろう。』

 

『仕方なかったとはいえ無茶しすぎよね~。またみんなに心配かけちゃって~。』

 

エアリィが姿をあらわしてプンプン怒っている。

 

『アーシアちゃんなんてずっと付いてたんだから感謝しなさいよ~。』

 

なんて言いベッド脇で眠っていたアーシアの頭を撫でている。

 

またやっちまったのか~。

 

「ありがとな、アーシア。」

 

そう呟き俺もアーシアの頭を撫でる。

 

「ふぁ。」

 

頭を撫でたせいかアーシアが目を覚ました。

 

「ああ、ごめん。起こしちまったな。」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「うお!」

 

俺に気付いたアーシアが抱きついてきた。

 

「みなさんが魔力の使いすぎだから時間が経てば起きるって言ってましたが3日も起きないんで心配で心配で・・・もし目を覚まさなかったらと・・・。」

 

アーシアは抱きつきながら泣いてしまった。

 

「ごめんな、アーシア。また心配かけちまったな。」

 

そう言いながら俺はある決心をした。

 

いい加減誤魔化すのはもう無理だ。

 

俺は抱きついてるアーシアを放し両肩に手を乗せる。

 

「聞いてほしいことがある。アーシア、俺はアーシアが好きだ!妹としてもだけど・・・一人の女の子として。」

 

俺の言葉を聞いたとたんアーシアの両目から涙が溢れる。

 

「朱乃やイリナ、リアスとも付き合ってるけど・・・それでよかったら付き合って欲しい!」

 

「はい!私も大好きです!」

 

そう言って再び抱きついてくる。

 

良かった・・・俺から告白は初めてだったからな~。安心した。

 

多分俺の顔は真っ赤になっているに違いない。

 

『イッセー顔真っ赤~。』

 

エアリィが周りを飛びながら茶化してくる。

 

「ちょ!エアリィ!?」

 

「ふふふ、お兄ちゃん顔真っ赤で可愛いです~。エアリィちゃんもこれからよろしくお願いしますね。」

 

『もちろんだよ~。あ、ちょっと散歩行ってくるね~。』

 

そう言って姿を消しどこかに行ってしまった・・・気を利かせたのか?!

 

まったくエアリィは・・・。

 

「アーシア。」

 

俺はアーシアに向き直る。

 

「はい。」

 

「これからもよろしくな。」

 

「はい!よろしくお願いします、お兄ちゃん!」

 

そうしてアーシアにキスをする。

 

「はう~。」

 

アーシアは顔を真っ赤にして照れている。か・わ・い・い!

 

「きゃ!」

 

思わずアーシアを抱きしめた。

 

「ところでアーシア?」

 

「はい?」

 

「呼び方お兄ちゃんなの?まあ、そのままでもいいけど。」

 

「あ、あのえと、イッセー・・・・さん。」

 

うおおおお!萌える!

 

「なんという破壊力!」

 

あ、声に・・・。

 

「え?破壊・・・え?お兄ちゃん?」

 

「なんでもないなんでもない!てか戻ってる。」

 

「あの~、直ぐは無理そうなんで少しずつでいいですか?」

 

「ああ、アーシアの呼びやすい方でいいよ。」

 

「ありがとうございます!大好きです!お兄ちゃん!」

 

こうして夜は更けていった。

 

 

 

翌日、俺は正座させられていた。

 

起きてからみんなに心配かけたことを謝り朝食を食べた後朱乃、イリナ、リアスに部屋につれて来られ問答無用で正座させられていた。着いて来たアーシアはオロオロしている。

 

「イッセー、説明。」

 

朱乃が言ってくる。

 

「説明?」

 

「わからないとでも?」

 

イリナが無表情で言う。感情が篭ってない分逆に恐ろしい。

 

「アーシアのことよ。わからないとでも思ってるのかしら。」

 

リアスが溜め息しながらアーシアの頭を撫でている。

 

「あ~、え~と・・・・アーシアに告白して付き合う事にしました!」

 

『え!?』

 

朱乃、イリナ、リアスが同時に驚く。なんだ?

 

「イッセーから!」

 

「ありえないわ!」

 

「アーシア本当?」

 

「本当です~。おにい・・・イッセーさんから告白されました・・・はぅ~。」

 

3人に答えたアーシアは顔を真っ赤にして答える。

 

「イッセーさんね~。」

 

朱乃が俺をジト目で見てくる。

 

「みんなすまん!でもこれ以上は自分を誤魔化しきれなかった!」

 

「いいわよ、いずれはこうなるだろうと思ってたし。まさかイッセーからとは思わなかったけど。」

 

「そうね~。アーシア、誇って良いわよ?イッセーから告白した1人目だし。」

 

朱乃とイリナが表情を緩める。

 

「そうなんですか?」

 

アーシアが驚く。

 

「そうね~、私も告白されたけれどその前に私から好きって言ってるわね?」

 

リアスもそんなことを言っている。

 

「ヘタレのイッセーが告白したのが驚きよね。」

 

「そうね~。ただディオドラの時のイッセー見るとわからなくもないわね。」

 

「作戦も結構えげつないの多かったものね。」

 

言われてみるとそうだな。ちなみにディドラは冥界で裁判で裁かれることになっている。

 

勘当されてもう表舞台には出て来れないそうだ。

 

「イッセー、アーシアのことは許してあげるけど・・・デート、忘れてないわよね?」

 

あ。

 

「も、もちろん!」

 

「そうよね~、全員ちゃんと構ってくれないと~。」

 

「お兄様とグレイフィアに報告かしら?」

 

『!?』

 

リアスの言葉に他のみんなが驚く。

 

「ちょ!それは死ぬ!」

 

「うふふふ、冗談よ。」

 

なんて笑っているが目が笑ってない・・・気をつけよう。

 

 

 

それからみんなにも報告してゆっくりしてから家に戻った。

 

学園では体育祭がありアーシアとの二人三脚で1位を取ったり、祐斗・小猫ペアが早すぎて話題になったりした。

 

 

 

そして俺と朱乃はデートを兼ねてとある島に来ていた。

 

「久しぶりよね~。」

 

「そうだな~。」

 

そうれからもう1人?俺の肩に乗っている見た目子供の人形が言う。

 

「ん~、久々にこの形になったのう。」

 

この見た目子供の人形、本来の姿は刀の形をしていて普段は篭手に収納されている。

 

『童子切安綱』天下五剣の一振りで長い時間を経て九十九神になったいわゆる妖怪のひとつだ。

 

「普段は部屋くらいでしかだせないからな~。」

 

「それは仕方なかろう。まあ、篭手の中にいる時はドライグと話したりしてるから退屈もせんしの。」

 

安綱はふわふわ宙に浮きながら言ってくる。一見UMAだしな。

 

「え~と、イリナは明日来るんだっけ?」

 

「ああ、トウジさん達が来てるから親子水入らずでもしてるんじゃね?」

 

「それじゃあ、とりあえず観光がてら歩きましょうか。」

 

そう言って手を差し出してくる。

 

「ああ、時間少ないけどデートといきますか。」

 

そして俺達は駅から街中へと歩いていく。

 

 

 

ここは白夜島。妖怪と人間が共生している政府直轄の実験・研究島。

 

安綱の本来の持ち主がいる島。

 

これはイッセー、朱乃、イリナが過去に関わった物語である。




次回からは数話番外になります。

一応完全オリジナル・・・ではなくストーリーだけです。

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