レミーアさんの昼食を食べた後も色々話しをしてお互いの現状確認したり、連絡先交換したりと楽しく過ごした。ちなみにレミーアさんの料理は相変わらずうまかった。前よりうまくなってるんじゃないだろうか?
そんなこんなで夕方になり時間も時間なんで帰ろうかと思いイリナに声を掛けた。
「イリナ、そろそろ」
「あら、こんな時間なのね。楽しくて時間忘れてたわ。」
「もうちょい居たいけど帰り考えるとな。」
「そうねそろそろ帰りましょうか。」
話しを聞いて凜が寂しそうな顔をしている。久々に会ったし、襲撃とかあったせいで家からあんまり出ることもなく、学校にも通えなくて同年代の友達も居ないとか言ってたもんな~。心情的にはもうちょっといたいけどそろそろ帰らないと電車に間に合わないしな~、とか考えていると
「ん?おまえら電車と歩きでここまで来たのか?」
「そうですけど」
「魔法陣で跳んできたんじゃないのか?」
「「・・・・・・はいいいいい!?」」
「いや、朱音姉さんの所とこことお互い行き来できるようにマークしてあったはずだぞ?」
「あの~、それ聞いてないんですけども。」
「一応緊急用で繋いでおいたものだからな。忘れていたか・・・・と言うか多分故意に電車で越させた可能性が高いな。姉さんのことだからいい経験になるとか修行になるとか考えてたんじゃないか?」
あ、ありうる。俺も来る時修行になるとか考えたからな・・・
「なのであせることもあるまい。泊まっていってもいいんじゃないか?連絡なら私のほうからしてやろう。せっかく会えたんだし朱乃も寂しそうにしているしな。な、朱乃。」
「ちょ、お母さん!」
あはは、レミーアさんいいお母さんしてるな~、凜も楽しそうだしこれを見れただけでも安心だな。
「朱音姉さんに連絡してくるからおまえらもゆっくりしていけ。」
「レミーアさんありがとうございます。」
「そうだ、朱乃、食材が足りなそうだから買い物に行ってきてくれないか?よければ太一達も一緒に行って来てくれ。」
そう言いながら奥のほうに行ってしまった。
「じゃあ、みんなでいくか!凜、案内よろしく。」
「うん、いこっか。」
そう言って俺達は買い物に出かけた。
30分ほどかけて買い物をし、帰ってきたら境内に1人の男の人が立っていた。ちなみに階段は魔法でショートカットしていた。最初から教えててくれれば・・・。
「お父さん、おかえり~。」
と、朱乃が男にそう声をかけて抱きついた。
「「お父さん!?」」
この人が朱乃のお父さんか!そんで堕天使総督のアザゼルさんか!おお、かっこいい。
スーツ姿でちょい着崩しているがだらしない感じではなく、なかなか似合っている。
「お~、ただいま朱乃。買い物か?えらいえらい。」
「えへへ~。イッセー君とイリナちゃんと買い物行ってたの~。」
朱乃子供バージョン(言葉)かわいい、似合う!萌える!
あれ?朱乃が顔を真っ赤にしてこっちを見ている。
「イッセーまた声に出てる」
「マジか!いや、でもほんとのことだし。いいか。」
「イッセーあんたねぇ。」
朱乃が更に顔を真っ赤にし、イリナがジト目で睨んでいる。あれ?おかしいこと言ったか?
「あはははは、坊主お前面白いな。確かに朱乃はかわいいな、それには同意するぞ。」
「お父さんまでなに言ってるのよ!もうほんとに恥ずかしい。」
「で、おまえさんらは?」
「えと、兵藤朱音の息子で一誠といいます。」
「紫藤イリナです。」
「ああ、お前さんらが朱音の息子とトウジの娘か。」
「お父さんを知っているんですか?」
「ああ、教会きっての剣の使い手で局長もしてるんだったか?ヴァスコ・ストラーダとエヴァルド・クリスタルディとまともに打ち合える剣の使い手」
え、トウジさんてそんな強いんか、今出た名前の二人って確か教会最強じゃなかったっけ?強いとは思ってたけどそこまでだったとは・・・そりゃイリナの剣の腕も上がるわな。
「でも、アザゼルさんて堕天使の・・・」
「総督だ。ただまぁ、お互い裏で協力したりしててだな、まぁ、知り合いだ。」
「・・・・・」
イリナが複雑そうな顔でアザゼルさんを見ている。教会のことを考えているのだろう。そりゃ、堕天使の総督と教会の仕事してる父さんと知り合いとか聞かされればそうなるか。
「まぁ、こんな所で話しもなんだから続きは家に帰ってからさせてくれ、腹も減ったし着替えもしたいからな。それとお前らの話も色々聞きたいしな。」
とアザゼルさんはそう言って俺達を促し凜の手を繋ぎながら家に向かって歩いていった。
アザゼル登場しました。いいお父さんです。
トウジさん魔改造。戦いには参加しません。
太一達の呼び方が混ざってますが再会したから、という事にしておいて下さい。
作品中で修正入りますんで。