「太一!驚かすんじゃない!本気でシルフィ召喚だと思ってあせったぞ!」
「あっはっはっはー、さっきのおかえしだよ、てかイリナまで一緒に驚かなくても。」
「不意をつかれたから一瞬あせったのよ。」
「あせった顔のイリナかわいかったね~」
エアリィがイリナをからかっている。
「太一、エアリィになってるけどどうして?」
「あ~なんかこっちの世界に飛ばされて気がついたら姿が戻っていたらしい。それとこっちとあっちだと魔法の形態が違うから以前ほど強力な魔法も使えないんだ。一応制御はシルフィの時と同じだから前みたいに加減できないとかはないけどね。」
「なるほどな。確かにこちらだと精霊の力を借りてとかないから属性に制限はないしな。どちらかといえば個人の才能や資質に左右されるから、分からない話でもないか。ちなみにいまの状態で最大火力はどれくらいなんだ?」
「ん~最大で打ったことないからなんともだけど5階建てのビル押しつぶすくらい?かな?」
「太一、あれは撃てるのか?」
「あれ?・・・あー雷神の鎚(トールハンマー)?撃てるけど以前の1/50位の威力かなー」
「1/50か・・・弱くなった?な。それでも直径20メートルくらいの大穴空けられるのか。」
「前に試したら魔力切れて倒れてたわね。」
「あ~、ちょっとお試しで使ったら魔力切れて倒れるわ誤魔化すのに苦労するわで大変だったな。」
「お試しって・・・なにしてんのよ、まったく」
「実力把握?のつもりだったんだけどやりすぎだった、反省してるよ。」
「あ、そうだ太一の神器見せてよ。さっき使ってなかったわよね。」
「そういえば使ってなかったな。来い!赤龍帝の篭手!」
左手に鋭角なデザインの緑色の宝玉がついたドラゴンの鱗のような篭手が現れる。
「ほう、これが赤龍帝の篭手か。能力は10秒毎の倍加と力の譲渡だったか?」
「そうですね、ただ倍加は10回限度でそれ以上だと体がついてこないですね。」
「便利そうで意外と便利じゃないわね。」
「まあ、短期決戦向けじゃないしそこまでの戦闘なんてそうそうないだろ?」
「それもそうね。小学生で戦闘自体そんな無いからね。」
「おまえら至ってるのか?」
「あ~できるけど、なった瞬間ぶったおれる。」
「私はまだね。必要も感じないし今のままでも充分だと思ってるから。」
「まあ、子供の体であの力には耐えられないか。イリナは聖剣創造だったな。」
「はい、そうです。」
「どれくらいの聖剣が創れる?」
「各種属性全部創れます。」
「
「出来ますよ。」
と言って一振りの剣を創造する。うおお、こええ、ドラゴンを身に宿してるせいか悪寒が消えない。
「それが一番難しいんだが・・・それも創れるか。たしか聖剣創造の
「そうなんですけど私には向いてないかな?というのと今のところそこまでの力は必要ないかな?と」
「たしかにミューラ向けではないかもしれんな。太一が至ってるのがおかしいんであって、禁手化なんてそうやすやすなれるものでもないからな。」
「おかしいとかひどくね!?ドライグが至ったほうが後々いいみたいなこと言ってたからすげー頑張ってなったのに!まあ、現状使えないのとほぼ変わらないし必要性ないけども。」
『話しはしたがそんなに早く至れるとは思ってなかったんだがな』
突然の声にみんなが戸惑っている。
「ああ、今の声は赤龍帝ドライグの声だよ。」
力の化身、二天龍と呼ばれたほどの力をもつドラゴンのなかでもかなり強いドラゴンだった。
まぁ、白龍皇と戦闘中に三大勢力の戦争に乱入、三大勢力の協力で討伐、封印されたらしい。
しかし、
『ああ、エアリィちゃん今日も可憐だ』
「「「「「・・・・」」」」」
全員がジト目をして篭手を見ている。
なぜかドライグはエアリィに惚れている・・・一目惚れとかなんとか。最初の第一声が
『この可憐な妖精は何者だ!紹介してくれ!相棒!』
だったもんな~普段は俺の目を通して見惚れてるし。この駄目龍帝が。
「こ、こほん、・・・そろそろ時間も時間だし昼にでもするか」
おお、久々のレミーアさんの飯か、転生してからも料理おいしいんだろうか?期待がふくらむな!
エアリィです。駄目龍帝です。この設定は初期段階から決めていました。
しかしこの設定・・・我ながらチート過ぎかなぁ、+αもあるし・・・