転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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本日2話目~。


グレモリーVSシトリー②

 

 

~ リアス side ~

 

「ギャスパー、今どんな感じかしら?」

 

『ええと、食品売り場で1回見つかってニンニクでやられそうになりましたが、修行のおかげでなんとか耐えて今は逃げ回ってます。』

 

そういばソーナの陣地は食料品売り場。うかつだったわね。朱音さんの修行のおかげでなんとかなったけどまだまだ読みが甘かったわね。

 

『それから食料品売り場には会長はいません。どこかに移動したみたいです。』

 

「何処に行ったかわかる?」

 

ソーナらしくないわね?

 

『上に移動したと思うんですが今は逃げるので精一杯です~。』

 

このままじゃギャスパーはやられてしまいかねないわね。かといって他のみんなは戦闘してるし・・・。

 

ドン!

 

突然大気が振動した。

 

「今のは・・・。」

 

アーシアが不安そうに聞いてくる。でもこれは──

 

「アーシア、大丈夫。これは朱乃よ。」

 

「あ、あの時の!」

 

朱乃があの力を使ってるのね・・・ちょっと賭けになるけど

 

「ギャスパー、そのまま朱乃の所に行って頂戴。私達も合流するわ。」

 

『りょ、了解です~。』

 

そして私達も動き出した。

 

~ side out ~

 

 

俺達はアザゼルさんに連れられてVIPルームで試合を観戦していた。

 

「まだお互いリタイアは無しか。」

 

「そうですね。お互い様子見って感じじゃないですか?」

 

「ギャスパーにはひやっとさせられたな。」

 

偵察していた所を逆に待ち伏せされてニンニクで攻撃だもんな。

 

「母さんの修行のおかげだね。」

 

「大変だったわよ~、吸血鬼にニンニク克服とか冗談かと思ったわ。」

 

確かに。

 

「まあ、あいつスペック高いのには弱点多いからな。そこを少しでも克服するだけでそれだけで強くなれるからな。おかげで今の攻撃もなんとか耐えれたしな。」

 

「それにしてもイリナは禁手化(バランス・ブレイク)してるのにいまいち能力使って無いな。」

 

アザゼルさんが訝しげな顔をしている。

 

「いえ、アザゼルさん、あれは何か誘ってますよ。頭の回転はいいですからね、わざと隙作って何かを引き出させようとしてますね。」

 

あの辺の駆け引きはうまいんだよな~。

 

「お、朱乃が本気出すな。」

 

画面を見ると朱乃が羽を6枚出し気を高めていた。

 

「匙の気合か覚悟に押されたのかもしれませんね。」

 

見るとイリナが相手にやられていた。・・・じゃないな。

 

「な!反転(リバース)だと!イリナは!?」

 

他の画面では魔のオーラを食らって消えるイリナの姿が映し出されていた。

 

そんな簡単にやられるとは思えない、何かあるな。

 

 

 

~ 朱乃 side ~

 

 

「はああああああああああ!朱雀!!」

 

ドン!

 

私の体から赤いオーラが噴出す。

 

髪と羽の色が赤くなり火の粉を散らす。

 

「さて、匙君本気で行くわよ。」

 

「な!っくそお!」

 

そう言ってラインを数本飛ばすが

 

バシュッ!

 

私に触れる前に弾かれる。

 

「そんな、ばかな!」

 

「気抜いたらすぐやられるわよ?」

 

そう言って匙君に瞬動で近づき匙君の胸の辺りに手を当て

 

「はっ!」

 

力を解放し吹きとばす。

 

ドガアアアアアアアアアアアン!!

 

飛ばされた匙君はまたもショップに突っ込む。

 

『ソーナ・シトリー様の戦車1名リタイア。』

 

それと同時にアナウンスが流れる。

 

イリナ達ね。

 

「隙ありです!」

 

ドン!

 

小猫ちゃんのパンチが仁村さんに打ち込まれる。

 

「気を纏った攻撃です。あなたの体内に流れている気流にダメージを与えました。もう魔力を練れないです。それと同時にダメージは通ってます。・・・あなたはもう動けません。」

 

「ごめんなさい、匙先輩。」

 

そう言ったあと仁村さんは光に包まれて消えた。

 

『ソーナ・シトリー様の兵士1名リタイア。』

 

「先輩。」

 

「ナイスよ、小猫ちゃん。こっちはいいからあっちのほうお願いね。」

 

そういって指をさす。

 

「え!この状況で把握してたんですか?」

 

小猫ちゃんも気が付いたのか驚く。

 

「そうよ。周囲にはいつでも気を配ってるわよ?」

 

「まだまだですね。」

 

「というわけだからお願いね。」

 

「はい、分かりました。後お願いします。」

 

そういって小猫ちゃんは近づいてくるもう一つの気配の方に走っていった。

 

「おおおおおおおおお!」

 

匙君が叫びと共に瓦礫から出て来る。

 

「ふ~ん。体にラインを巻いて防御、そして力を吸収したのね。」

 

「ああ、俺はどんなことしても勝つ!」

 

そう言って体から黒いオーラを噴出す。

 

時間かけるのは得策じゃないわね。

 

「じゃあ、これで決めましょうか。」

 

そう言って魔力を練る。

 

「うおおおおおおお!」

 

匙君が仕掛けてきた攻撃をかわし、時には防御しながら捌く。

 

「はっ!」

 

匙君を出れないように(・・・・・・・)結界で閉じ込める。

 

「なんだと!」

 

匙君は壊そうと結界に攻撃をするがそうやすやすと壊れる結界は張ってない。

 

「朱雀!業炎!」

 

言葉と共に結界内(・・・)で炎が吹き荒れる。

 

「があああああああああああああぁぁぁぁ・・・。」

 

炎が消え結界を解く。

 

「強すぎ・・・だろ。すい・・ません・・・会長。」

 

そう言って匙君は光に包まれて消えていった。

 

『ソーナ・シトリー様の兵士1名リタイア。』

 

アナウンスの声で私も朱雀化を解く。

 

小猫ちゃんの加勢に行かないとね。

 

そして私は駆け出した。

 

~ side out ~

 

 

 

~ イリナ side ~

 

「やった!」

 

「油断大敵よ?」

 

ザン!

 

そう言って由良さんを切り伏せる。

 

「な!今のは。」

 

擬態(ミミック)で分身作ったのよ。」

 

由良さんは光に包まれ消えていった。

 

『ソーナ・シトリー様の戦車1名リタイア。』

 

『ソーナ・シトリー様の兵士1名リタイア。』

 

「さて、戦況が動いてきたわね。」

 

「ですが、我々は負けません!」

 

副会長が斬りかかって来る。

 

「私も負けるつもりはないわよ!」

 

その時アナウンスが響いた。

 

『ソーナ・シトリー様の兵士1名リタイア。』

 

「な!」

 

さっきから感じてたけど朱乃、朱雀使ったのね。こっちもそろそろ行こうかしら。

 

「さてと、朱乃の方は終わったわね。こっちもそろそろ決着つけさせてもらうわ。」

 

私は剣のオーラを解放する。

 

「はあああああ!」

 

ザザン!

 

「なに・・・が・・・。」

 

驚いた副会長はその言葉だけ言い残して光に包まれて消えた。

 

『ソーナ・シトリー様の女王1名リタイア。』

 

「ふう。」

 

流石に瞬動に天閃(ラピッドリィ)の上乗せは負担大きいわね。

 

「はあああああ!」

 

祐斗も巡さんを倒していた。

 

『ソーナ・シトリー様の騎士1名リタイア。』

 

祐斗と合流する。

 

「おつかれ、祐斗。」

 

「ああ、イリナさんもおつかれ。流石に向こうも修行してただけあって時間かかったよ。」

 

「そうね、朱乃も朱雀使ってたし。それじゃあ、みんなと合流しましょう。」

 

「そうだね。」

 

~ side out ~




朱乃とイリナもチートですね~。

本気はこんなもんじゃないですが・・・。

祐斗の椿姫フラグは立てません。トスカちゃんがいるので・・・。

祐斗と小猫も活躍させたいのですがそれは今後にとっておきましょう。

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