転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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レイヴェル登場!


再会!焼き鳥妹

 

 

ヴァーリと話した後黒歌と共に会場に戻り朱乃達と合流した。

 

「どこいってたの?」

 

「ああ、外の空気吸いに・・・・。」

 

「じゃ、ないわよね?」

 

イリナに睨まれる・・・バレるか。

 

「あはははは・・・ヴァーリ来てたからちょっと話してきた。」

 

「何しに?」

 

「黒歌の様子見だって。」

 

「態々?」

 

「あいつもお節介焼きっぽくてな。」

 

「イメージ無いわね。」

 

「そうか?黒歌のこと俺に頼んだりとか考えるとそうでもないんじゃないか?態々病院まで来て頼んでたからな。」

 

「そう言われるとそうなのかな?お父さんの影響かな?」

 

朱乃は腑に落ちたらしい。

 

「それとイリナ、これヴァーリの仲間のアーサーから渡された。」

 

イリナはメモを軽く読み

 

「これって!」

 

「ああ、俺もどうしてか聞いたんだけどその内本気で戦いからとか言ってた。祐斗もだけど。」

 

「最強の聖剣の使い手ね。私も凄い人に見込まれたものね。」

 

「ヴァーリと一緒でバトルマニアっぽいぜ?」

 

「でもこれはありがたく使わせてもらうわ。」

 

そんな話をしているとドレスを着た女の子が俺の前に来た。

 

「お久しぶりですわね、赤龍帝。」

 

ん?ん~・・・・ああ!

 

「焼き鳥妹!」

 

「レイヴェル・フェニックスですわ!」

 

ライザーの妹だったな。

 

「ごめんごめん。ライザーは元気か?」

 

「あなたにやられてから塞ぎ込んで引きこもってますわ。とはいえ今迄才能に頼って調子に乗っていた所もありますからいい薬になったんじゃないでしょうか。」

 

容赦ないね。わからんでもないけど。

 

「そうなるとゲームも出場してないのか?」

 

「ええ。とは言っても私もトレードして今はお母様の眷属になってますわ。お母様はゲームはしませんので実質フリーですけど。」

 

「トレードね~・・・。」

 

挨拶回りの時にも何人か言ってきたな。そんなつもりはさらさら無いけど。

 

「どうかしましたか?赤龍帝。」

 

「あ、ああ、何でもないよ。というか赤龍帝ってのはやめてくれ。俺は兵藤一誠。イッセーでいいよ。」

 

「お、お名前で呼んでもよろしいのですか?」

 

なぜためらう。

 

「同じ位の年齢だろ?気にしないでもいいんだけど。」

 

「で、ではイッセー様と呼んで差し上げてよ。」

 

「様はやめてくれない?」

 

「い、いえ!これは大事な事なのです!」

 

大事って・・・良くわからん事を言うな。

 

「レイヴェル、旦那様のご友人がお呼びだ。」

 

名前・・・聞いてないな。ライザーの眷属だったな。

 

「わかりましたわ。イッセー様、今度お会いできたらお茶でもいかがかしら?私お手製のケーキをご用意してあげてもよろしくてよ?」

 

なぜ疑問系?顔真っ赤だし。

 

「ああ、機会があったらな。」

 

「本当ですか!約束ですわよ。」

 

そう言って二人は去って行った。

 

・・・・・なんだったんだ?

 

「どっちかしら?」

 

「いまいち掴みづらいわね?」

 

「両方じゃないかにゃん?」

 

「何の話?」

 

「・・・イッセーが相変わらず鈍感てことかしら?」

 

いや、今の会話でどうしたらそうなるんだ?

 

「まあ、ちょっとわかりづらいわね。」

 

「憧れの方が強いのかにゃん?」

 

「勇者にあこがれるお姫様かしら?」

 

おまえらな。あれは楽しんでる顔だ。

 

その後も料理を食べたり話しながら俺達はパーティーを過ごした。

 

 

 

 

~ アザゼル side ~

 

「ヴァーリが来てたっぽいな。」

 

「ヴァーリが?なぜ?」

 

俺の言葉にザーゼクスが反応する。

 

「多分黒歌の様子見とかじゃないか?あっちでなにかあれば俺の方に連絡来るだろうからな。」

 

「彼もアザゼルに似てお節介焼きらしいね。」

 

「俺は暇なだけだよ、まったく。」

 

「それで、アザゼルは──」

 

サーゼクスが話そうとした時に別の声が遮った。

 

「やれやれ、若造どもは老体の出迎えも出来んのか?」

 

古い帽子を被った隻眼のじいさん。

 

「オーディン。」

 

北欧の神々の主神。後ろにヴァルキリーを従えている。

 

「久しぶりじゃねぇか、北の田舎のクソジジイ。」

 

「ふん、久しいの悪ガキ堕天使。長年敵対していた者と仲睦まじいようじゃが?何か小賢しい事でも企んでおるのか?」

 

「はっ、古臭いしきたりやら縛りを重んじる田舎神族と違って、若い柔軟な思考を持った俺達は敵対意識よりも自分達の発展向上だよ!」

 

「負け犬の精神じゃの。所詮は親となる神と魔王を失った小童の集まりじゃの。」

 

口だけは相変わらず減らねぇな。

 

「独り立ちと言えないのかクソジジイ。」

 

「悪ガキのお遊戯にしか見えなくての。」

 

このままじゃ埒があかねぇな。

 

「お久しぶりです、オーディン殿。」

 

サーゼクスが席を立って招く。

 

「サーゼクスか。ゲームの観戦の招待、来てやったぞ。それにしてもグレモリーとシトリーでゲームさせるとは、親友同士というのにぶつけおってからに。たちが悪いのぉ、さすが悪魔じゃて。」

 

「このぐらい突破してもらわないと、悪魔の未来に希望が生まれません。」

 

「うちのソーナちゃんが勝つに決まってるわ☆」

 

このシスコンどもめ。

 

「グレモリー側には制限があるときいたんじゃが、どういうことかな?」

 

俺は訳を説明する。

 

「なるほど。赤龍帝は出るのかの?」

 

「今回は出ないな。朱乃とイリナが出る予定だ。」

 

「そうか。赤龍帝が出ないと苦しい戦いになりそうだの?」

 

まあ、そうなるだろうな。今迄前線に出てたのはほぼイッセーだからな。

 

「ぶっちゃけ大幅戦力ダウンと言いたい所だが、朱乃もイリナもイッセーの影に隠れていただけであいつ等は強いぜ?あえて制限の人選に入れた理由が今度のゲームで分かるだろうさ。」

 

「親の贔屓目かの?」

 

「ハッ、言ってろ。ゲームで驚く事になるだろうぜ。」

 

その後も暫くゲームの話をして時間は過ぎていった。

 

~ side out ~




次回ゲーム開始です。

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