最上階に着き会場内へと入ると会場がざわついた。
『おおっ。』
「リアス嬢ますます綺麗になられて。」
「サーゼクス様もご自慢でしょうな。」
と、リアスに見惚れている。が
「あれがリアス様の眷属か・・・。」
「赤龍帝ってどなたかしら?」
「リアス様の眷属の皆様も綺麗ですわ。」
とか俺達のことも言われている。
充分俺たちの会場入りで盛り上がってると思う。
「うう、人がいっぱいです~。」
ギャスパーは女の子だと思われてるんだろうな~・・・何故かドレス着てるし。
「イッセー、あいさつ回りするわよ。」
「わかった。みんな、ちょっと行ってくる。」
そういってみんなと離れリアスとともにあいさつ回りをする。
ニュースで報道されている事件の事とかそもそも赤龍帝が気になるらしい。
会場を一回りする頃には慣れてないせいか疲れていた。
「慣れない事はするもんじゃないね。」
「これからこういう機会増えるんだから慣れないとね。」
「そうね。いい機会だから紳士的振る舞いにも慣れてきたら?」
朱乃とイリナに茶化される。
「キャラじゃね~よ~。」
「先輩、これでも食べて元気出してください。」
そういって小猫ちゃんが食べ物を勧めてくれる。
「ああ、ありがと小猫ちゃん。お、けっこううまいな。」
「うう、こういうのは苦手です~。」
アーシアはこういうの苦手だよな~。そのせいか戻ってきた俺から離れそうにない。
「でもこういう所でもナンパとかするのね~。」
朱乃がうんざりした口調で言う。
「まあ、ちょっと殺気だしただけで逃げるんだから根性無いわよね。」
「あれはイリナだったか。一瞬だけだったから誰かわかんなかったぞ?」
まあ、うちの眷属は綺麗だったり可愛かったりするからな、気持ちは分からなくもない。
「私も声かけられたところをお姉ちゃん達に助けてもらいました。」
アーシア一人じゃ対応はできないだろうな~。
「色々話題になってて更に美少女となれば注目も増すか。」
「私もかにゃ?」
「ああ、って黒歌いつの間に?」
「ちょっとイッセー、付き合ってもらってもいいかにゃ?」
・・・・・・ああ、そういうことか。
「おっけー。ちょっといってくるわ。」
そう言って黒歌と共にホテルの近くにある森に移動した。
「よう、どうしたんだ?」
「ああ、久しぶりだな、兵藤一誠。」
待っていたのはヴァーリだった。
「ちょっと暇が出来たんでな様子見さ。」
「お前が?珍しいな。」
「ふっ、そうかもな。お前に頼んだ黒歌のことが気になってな。」
「わたしかにゃ?」
「ああ、だが幸せそうにしてて安心したよ。」
このお節介はアザゼルさんに似たに違いない。
「ヴァーリにもイッセーにも感謝してるにゃ。」
「俺は話をしただけだからな~。具体的な案とか行動したのは他のみんなだぜ?」
「でも切欠を作ってくれたのはヴァーリとイッセーにゃよ?」
あんま自覚ないな。
「しっかしめんどくさい呼び方しやがって。」
俺も言われなかったら気にならない位の気の放出で呼び出すとか。
「表向きは俺達はテロリストの一員だからな。堂々といくわけにはいくまい?それに黒歌なら気付くだろうと思ってな。」
「ヴァーリは今何してるのかにゃ?」
「最近は次元の狭間で面白いものが無いか探索してるのが多いな。」
「
「ああ、特には・・・といいたい所だが俺達は独自に動く権限があってな。他の奴等とはあまり一緒に居ないことが多いな。」
「おいおい、それで密偵とか出来んのか?」
まあ、ヴァーリの性格だと合わないだろうけど。
「そういうのは他の者に任せてる。俺には合わなくてな。」
自覚あんのね。
「ルフェイとかかにゃ?」
「ああ、あいつが一番社交性あるからな。うまくやってくれている。」
「ルフェイ?」
「ヴァーリのところに居るアーサーの妹で優秀な魔法使いにゃよ。」
「ヴァーリも結構仲間いるんだな。」
「みんな群れるのが嫌いらしくてな、何故か俺のところに集まって来たな。」
ドラゴンの特性か、はたまたアザゼルさん譲りの面倒見の良さか。
突然空間が切り裂かれそこから人が出て来る。
「ヴァーリ、そろそろ時間です。」
「ああ、アーサーか、すまんな。」
スーツに眼鏡に・・・うお!あれ聖剣か?ものすごい波動を感じる。
「赤龍帝、あなたのところにいるイリナさんにこれを渡してくれますか?」
そう言ってメモのようなものを渡される。
「これは?」
「ああ、これは私の持つ聖剣、聖王剣コールブランドの特性とかをメモしたものです。それから
こいつ!イリナの
「なんでだ?」
俺の問いにアーサーは楽しそうに答える。
「私は強い剣士との戦いを望んでます。いつかそちらの木場祐斗さんと紫藤イリナさんと戦ってみたいと思ってます。」
「敵に塩を送るのか?」
「わたしは単純に全力で戦いあいたいだけですよ。」
こいつもバトルマニアか~・・・・・ヴァーリと一緒に居る理由はこれか!
「そっか。祐斗とイリナにそう伝えておく。メモはありがたくもらうぜ。」
「それじゃあな、兵藤一誠、黒歌。わざわざすまなかったな。」
「気にするな。それじゃあな。」
そう言って空間を切り裂いて去って行った。
「律儀な奴だな~。」
「でもヴァーリも元気そうで安心したにゃ。」
そうだな。
「さて、あんまり出てると言われそうだから俺たちも戻ろうぜ。」
「イッセー改めてありがとうにゃ、ちゅっ!」
黒歌がお礼とともに軽くキスをしてきた。
「ちょ!黒歌!?」
「イッセー、早く戻るにゃよ!」
そう言って俺の手を引いてホテルに戻る。
「はぁ~、まったく。わかったよ。」
そろそろ誤魔化しきれなくなってきてるんだろ~か?マジでハーレム考えた方がいいんかな?
イリナの
こっちのヴァーリは割と丸くなっています。