転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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パーティー前。


シトリーとグレモリー眷属の想い

 

 

昨日修行の報告会を終えてから俺は泥のように眠っていた・・・らしい。

 

気付いたら昼を過ぎていた。

 

おかげで体調はほぼ戻っている。体は万全だが魔力の回復が追いつかなかったみたいだ。

 

まあ、これ位なら問題ないレベルだし身体は問題ない。修行の成果が出ている。

 

「ハラ減った。」

 

コンコン、ドアがノックされる。

 

「入るわよ、イッセー。」

 

入ってきたのは朱乃、イリナ、アーシアだった。

 

「おう、おはよう。もう昼だけど。」

 

「やっと起きたわね。」

 

「お兄ちゃん体大丈夫ですか?」

 

「ああ、ちょっと魔力が回復しきってないけど他は問題ないぜ!」

 

「昼食用意してあるから食堂に集合よ。」

 

「お、丁度ハラ減ってたから助かるな。」

 

「昨日帰ってからずっと眠ってたもんね~。」

 

「ああそうだな・・・って見に来てた?」

 

「ええ、様子見に何回かね。」

 

「お兄ちゃんの寝顔可愛かったです~。」

 

「アーシアもか!」

 

これは恥ずかしい。

 

「ん~私達だけじゃなくてみんな来てたみたいよ?」

 

「マジですか!?」

 

「小猫ちゃんと黒歌とアーシアなんて疲れてるだろうからって術までかけてたんだからお礼言っときなさいよ?」

 

「そうだったんだ、アーシアありがとうな。」

 

そういって頭を撫でてあげる。うん、癒される。

 

「気にしないで下さい!お兄ちゃんの為ならなんでもします!あ!・・・はうう~。」

 

自分の言った事に気付いたのか恥ずかしがっている。俺の妹は可愛いな!

 

「イッセー、着替えたら食堂よ。」

 

「ああ、わざわざありがとうな。」

 

朱乃達は部屋から出て行った。とりあえず顔洗って着替えて食堂行きますか。

 

 

 

あの後食事して小猫ちゃんと黒歌にお礼を言ったりして過ごした。

 

そして今は夕方。

 

「こういう格好は落ち着かないな。」

 

「でもイッセー君似合ってるよ。」

 

お前の方が決まってるよ!祐斗は元がいいから本当に似合ってるな。

 

俺達は今夜開かれるパーティーのために着替えてロビーでみんなを待っていた。

 

スーツとか着慣れない。素材はいいのか着心地は最高なんだけどね。用意してくれたのはグレモリー家でパーティーなんだからと用意してくれた。

 

「よう、兵藤。」

 

「お、匙も来たか。」

 

匙もスーツ姿で現れた。

 

「ああ。聞いたぜ?お前ゲームに出れないんだってな?」

 

「それはちょっと違う。今回はリアスに選ばれなかったってだけだ。」

 

「兵藤と戦いたかったんだけどな。同じ時期に兵士になって駒消費複数だったからな。今の俺とどれ位差があるかやりたかったんだけどな~。」

 

「あははは、でも俺だけじゃなくてみんな強いぜ?」

 

「ああ、それもわかってる。何回か修行に混ぜてもらってるし昨日まで修行してたんだろ?てか兵藤の気配、俺達の修行してる所まで伝わってきてたぜ?昨日まじでびびったんだからな!」

 

匙の所までか!

 

「あははは、昨日はラストだったから全力出してみたんだよ。まさかあんなに凄いとは俺も思わなくてな。まだまだ制御が甘いな~俺も。」

 

「あれだけの力出しといてそれに耐えるだけで充分凄いよお前。」

 

「まあ、あの力は強すぎてゲームじゃ使えないんだけどな。」

 

「そうなのか、確かにアレだとお前一人でもいいんじゃね?とか思うよな。」

 

「さすがにそれは無理。アレは持続時間が短すぎて実戦だとここぞって時にしか使えないよ。」

 

「なるほどな。兵藤、俺達も今回修行してきた。お前が出ようと出なくても絶対に勝つぜ!」

 

「そうはさせないよ。僕達だって修行してきたんだからね。勝つのは僕らさ。」

 

匙と祐斗が火花を散らしている。

 

「俺は出れないからな、その分みんなに背負ってもらうか。」

 

「そうだね。僕達にだって夢はある、ライザーの時だってイッセー君がいなければ勝てなかっただろう。騎士としては不甲斐無かったからね、今回のゲームではそんな悔しい想いなんてしたくないからね。全力で行かせてもらうよ。」

 

「ああ、俺も学校つくってそこの先生になるって夢があるんだ、こっちも全力で行かせてもらうぜ!」

 

祐斗と匙が拳を合わせる。

 

気持ちは伝え終わったのか匙は俺に向かって聞いてきた。

 

「そういえば兵藤ってリアス先輩とも付き合ってるんだよな?」

 

「ああ、こっち来る時に列車で話したよな?」

 

「どうやったらそうなるんだよ?俺なんて会長とまだ手だって・・・・グスン。」

 

「あははは、まあ頑張れ。」

 

なんて話していると着替えたみんながやって来た。

 

おお!全員ドレス姿だ!綺麗だ!

 

「お待たせみんな。」

 

リアスが声を俺達にかける。

 

「おお、みんな綺麗だ。似合ってる!」

 

マズイ、テンション抑えられない!

 

「うふふありがとう、イッセー。」

 

リアスが俺の言葉に微笑む。真っ赤なドレスだ、髪の色と相まって良く似合ってる。

 

「イッセー、ちょっとテンション高くて恥ずかしいわよ?褒めてくれるのは嬉しいけど。」

 

「たまにはいいんじゃない?あまり見られないから。」

 

イリナは薄いグリーン朱乃は赤に黒の刺繍がされたドレスを着ている。

 

「一誠君も似合ってますよ。それにしても貴方はまた強くなったようですね。」

 

「あはは。ソーナさんもドレス似合ってますよ。」

 

水色のおとなしめなドレスだけどソーナさんの雰囲気と合っていて良く似合っている。

 

匙が後ろでソーナさんを見て悶えているが・・・・・見なかったことにしよう。

 

「タンニーン様と眷族の方が来られました。」

 

俺は庭に出ておっさんに挨拶する。

 

「おっさん、今日はありがとうな。ソーナさんの眷属もいるんだけどいいか?」

 

「ああ、かまわない。移動中は結界で衣服が乱れないようにしてやろう。」

 

紳士だな~。さすが最上級悪魔だな。

 

「タンニーン今日はよろしくね。」

 

「リアス嬢、美しい限りだ。今日は任せてくれていいぞ。」

 

そうして俺達はドラゴンの上に乗って会場へ向けて空へと舞った。

 

ちなみに俺はおっさんの頭の上にいる。

 

『ドラゴンの上に乗ってこの景色を見るのは不思議な気分だな。』

 

たしかに、言われてみればそうだ。

 

「はははは、そうだろうなドライグ。今いる強大な力を持っているドラゴンは数える程になってしまったからな。ティアマット、オーフィス、俺もだが悪魔になってしまったからな。玉龍(ウーロン)とミドガルズオルムはもう二度と表には出てこないだろう。そしてドライグ、アルビオン、ファーブニル、ヴリトラは神器(セイクリッドギア)に封印されてしまった。いつの時代もドラゴンは退治される。恐ろしい存在と畏怖されているからな。」

 

ちょっと寂しそうだな。仲間が減ればそうなるか。

 

「なあ、おっさんはなんで悪魔になったんだ?」

 

ふと思いついた疑問を問いかける。

 

「ああ、ドラゴンアップルというのを知ってるか?」

 

「何それ?ドラゴンの形に似た林檎とか?んなわけないか。」

 

「ははははは、それは面白いな。単純に龍が食べる林檎という意味だ。我々の種族にはそれしか食べれないドラゴンがいてな、非常に珍しくて人間界にもあったんだが環境の変化で無くなってしまってな、冥界にあるドラゴンアップルの土地が欲しくて転生して上級悪魔になった時にその土地をもらったんだよ。」

 

「仲間を守る為?」

 

「そうだな。だが、強いものが弱い者を守るのは当然だろう?それにこの時代だと大きな戦も無くなってしまったからな、ゲームに出れば強い奴とも戦えるだろ?そういった理由で悪魔になったのさ。」

 

なるほど。

 

「なんかかっこいいな。仲間を守る為・・か。良いドラゴンなんだな。」

 

「ふははは、かっこいいに良いドラゴンとは!そんな事言われたのは初めてだな。イッセーは目標とか望みはないのか?」

 

「とりあえずは自分の力の制御。それから付き合っている子達を幸せにする事。眷属のみんなで平和に暮らす事かな~。自分の眷属を持ってゲームに参戦てのも面白そうだけどそれは現状がもっと落ち着いてからかな。リアスと付き合う事になってやらなきゃいけない事が増えたし。」

 

「なるほどな。だが悪魔の生は長いからな、他にも色々考えた方がいいだろう。そうでなければ先々続かなくなる事もあるからな。」

 

そう言われるとそうなんだろうけど・・・今は無理だ!今の事で頭の容量限界だし。

 

「まあ、時間はあるからなゆっくり考えるといいさ。」

 

「ああ、ありがとうなおっさん。」

 

そんな話しをしていたらどうやら会場に着いたみたいだ。

 

俺達はホテルから少し離れたスポーツ競技場のようなところに向かって降りていった。

 

近くに来たら下からスポットライトで照らされて、俺はこれって下からみたら相当恐ろしいのでは?とか考えていた。複数のドラゴンがライトに照らされて夜の空から降りてくる・・・ドラゴン襲来!とか映画の見出しになりそうだな。

 

そうこうしているうちに俺達は降り立ちおっさんに挨拶する。

 

「おっさん、ありがとう!」

 

「ああ、ついでだ気にするな、ではまた後でな。」

 

そう言っておっさん達は別の場所に飛び立って行った。

 

俺達も競技場の人に案内されてリムジンでホテルに移動していた。

 

リムジンとかほんとVIP扱いだよな~。

 

「イッセー、さっきソーナに宣戦布告されたわ。「私達は夢のためにあなた達を倒します。」ってね。」

 

「匙も部長達が着替えてる時に俺と祐斗に似たような事してきましたよ。先生になるんだって言ってました。だから負けないとも。」

 

「そうね。ソーナも学園にいるのは人間界の学校の仕組みを学ぶ為と以前言っていたわ。夢の為にソーナも進んでいる、だからといって私達だって負けられないわ。ライザーの時はイッセー頼みだったし、他の事件でもそうだったわ。だからこそこのゲームではイッセーは出さなかったというのもあるのよ。そろそろ私達も力を示さないといけないわ。」

 

なるほどね。今までは俺が勝手に熱くなって突っ込んでたんだけどもね。

 

「大丈夫、勝てますよ。俺が居なくたってみんな強いですから。それに勝つために修行したんですから、全力出せば負けるなんてありえません!俺が保証します!なんて。」

 

「そうね。朱乃も私もそろそろ表に出ないとね。侮られるのは癪に障るもの。」

 

「そうよね、今までは半分イッセーの暴走もあったけど今回はいい機会ね。」

 

イリナも朱乃も気合充分だな。他のみんなもいい表情してる。

 

そういえば・・・

 

「アザゼルさんは?」

 

「アザゼルは他のルートで来るわ。先にお兄様たちと合流してたら一緒に来るみたいよ。着く頃には出来上がっているんじゃないかしら?」

 

リアスが嫌そうな顔をしている。

 

「あははは。今回のパーティーって魔王様が俺達の為に用意したんですよね?」

 

「そうよ。でもそれは建前でお父様達が騒ぎたいだけなのよ。私達が会場入りしたって盛り上がらないわよ。毎年の事なのよ。社交界とは違うパーティーで気軽に参加できるから。どうせ四次会五次会まで用意してるはずよ?」

 

「俺達はお口実ですか。」

 

「とは言っても各御家の方々に挨拶されると思うからきちんとしなさいよ?」

 

「ああ、それはちゃんとするよ。」

 

と、話しをしていたらホテルに着いた。

 

「最上階が会場になってるから、みんな行くわよ。」

 

そして俺達はエレベーターに乗り会場入りした。




あ、ギャスパー出すの忘れた・・・。

次回はパーティーです。


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