修行最終日。
「おおおおおおおおお!」
いくぜ!ドライグ!
『おお!』
エアリィもいくぜ!
『がってん!』
強化全開!同調!それから
「
『Welsh Dragon Balance Breaker!』
『
ゴオオオオオオオオ
全身に激しいオーラを纏う。周りの大気も振動している。
「これが現赤龍帝の全力か。」
「映像で少し見たが実際に相対するとケタが違うな。」
おっさんもティアも驚いている。
が、
「おお、前より安定してるし力も上がってるな。」
俺も驚いていた。
『いままでしっかり慣らしてきたからな。それとドラゴンのオーラも纏う事によってエアリィちゃんとの同調も問題なくなったしな。』
『でもまだ制御しきれてないわね~。そんなにこの状態続かないわよ?力駄々漏れじゃない。』
「だな。いくぜおっさん!ティア!」
俺は超高速で突っ込む。
「な!」
「これは!」
咄嗟で反応出来なかったおっさんを地面に叩き伏せる。
ドゴオオオオン
落下したおっさんを確認してティアに向かう。
「ドライグ!」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
倍加をかけてティアに突撃する。
「なめるなぁ!」
ティアも複数の魔法陣を展開してとんでもない数の魔法を放つ。
「プロモーション
昇格してさらに加速して魔法をかわしながら進む。
避け切れなくて掠った部分の鎧が壊れる。
修復してる余裕は無い!突っ込む!
「おおおおおおらああああああ!」
魔法をかいくぐりティアを殴り飛ばす!
「ぐあああああ。」
ティアが飛ばされていく。
「まだまだぁ!」
おっさんがブレス、ティアも魔法を放ってくる!
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
倍加をかけて周りにオーラを全開にする。
「プロモーション
ドドドドドドドドドドドド!
防御に強化を振り攻撃を耐える。
「うは、きっつ~。」
俺は何とか攻撃を耐え切ったが鎧が解除されていた。
「あれを全部防御したのか。」
「とんでもないなイッセー。」
おっさんとティアが近づいてくる。
「でもガス欠だ。燃費悪過ぎるな。」
『慣れたとはいえ
『制御はこれからだね~。でも後遺症無く使えるのは修行の成果じゃない?』
「そうだな~、全力出し切ってすごい脱力感だけど。課題も分かったし力も上がってたからな充分な成果だな。」
「これはとんでもない奴を育成したようだな。長生きはするもんだな、ははははは。」
「さっきの感じなら魔王クラスとも問題なく戦えるな。でもなんで
「ああ、ただでさえ燃費悪いのに
実際
「イッセー、背中に乗れ。疲れただろ、グレモリー邸まで連れてってやる。」
「ありがとう、おっさん。」
「私はちょっと用事があるんでな、ここで失礼するよ。」
「ティア、付き合ってくれてありがとな。」
「ああ、私も楽しかったぞ。修行したくなったらまた呼べ。ではまたな!」
そう言ってティアは飛んでいった。
「さあ、我々も行こうか。」
俺も限界だったらしく帰りの間おっさんの背中で眠ってしまった。
「おっさんありがとう!」
「ああ、久しぶりに楽しい戦闘だった。そうだ、パーティーに行くとき俺が送ってやろうか?」
「いいのか?」
「ああ、俺も行くからな。眷属引き連れてお前達を送ってやろう。ではな。」
おっさんは飛び立って行った。う~ん、かっこいいドラゴンだ。
ティアはかっこいいというより綺麗って感じだしな。
『ああ、それには同意だな。』
それよりティアとゆっくりしなくて良かったのか?
『今回は修行がメインだったからな。それに久しぶりに戦えてお互い満足してるさ。』
また今度ミニドライグで会いにいけばいいしな。
『ああ、その時は頼む。』
ティアを使い魔にした時からたまにミニドライグ状態で会いに行ったりしている。
「で、何木陰に隠れているんだ?祐斗にイリナ?」
「ははは、バレてたんだ。」
「気配消してたのにね。」
木の陰から二人は出てきた。
「ああ、なんとなくだったけどな。・・・2人とも大分強くなったな。」
2人の雰囲気が大分変わっている。
「イッセー程じゃないわよね~。」
イリナが祐斗に同意を求める。
「そうだね。さっきのオーラの上昇は尋常じゃなかったからね。」
「げ、ここまで届いてたのか。」
「ここまで大気振動してたわよ?」
「すごかったですぅ~。」
朱乃とアーシアもやってきた。
「山がなくなってるにゃん。」
「災害レベルですね。」
「みんなお疲れ様。イッセーと祐斗とイリナはシャワーでも浴びてゆっくりしたら?昼食を食べたらリビングに集まって報告会しましょう。」
黒歌と小猫ちゃん、リアスもやってきてみんなもリアスの言葉に頷いた。
シャワーを浴び昼食を食べた後俺達は全員リビングに集まって報告をしていた。
「なるほど。イッセー、朱乃、イリナは相変わらず成長速度が速いな。イッセーは『
全員目標は達成してその上で他にも色々会得したみたいだ。
「イッセーも凄かったけど朱乃の朱雀も凄かったわね。修行ちょっと見たけど今までの比じゃなかったわ。」
リアスはあれ見たのか。
「イリナさんも僕と一緒だったけど
「あら、祐斗だってもう一つの
は?
「もう一つの
「ああ、実は修行で分かったんだけど聖剣も創れるようになっていてね。イリナさんと同じ
死ぬって・・・過激すぎる。あ、俺も死に掛けたか。
「あの時はイッセーの気を感じて負けてられないとか思っちゃって・・・。」
珍しくイリナが苦笑いしている。
「ていうかそれみんな感じてたんじゃない?多分開始1週間位過ぎた辺りから。」
1週間・・・ああ!
「篭手で倍加の調整始めたくらいか。」
「私もびっくりした白音にぶっとばされたにゃ。」
「思わず力が入ってしまい・・・。」
あはははははは・・・。
「まあ、大体把握した。なんにしてもイッセーがやり過ぎたってことだな。」
「ちょ、朱璃さんまで!?」
「山一個消したんだから仕方ないだろ?とまあ、楽しいイッセーいじりはここまでにして、リアスはソーナとのゲームで誰を出すか決めてるのか?」
朱璃さんひどいな!でも誰が出るか気になるな。
「ええ、報告を聞いて決めたわ。朱乃とイリナに出てもらうわ。」
朱乃とイリナか。個々でもいいけどコンビネーションも抜群だからいいかもな。
「イッセーは初戦から出すと対策されかねないし手札は取って置きたいわ。黒歌も能力は知れ渡ってないから同様ね。朱乃とイリナならコンビネーションいいし、攻撃のバリエーションも多いから一つ二つ出しても問題ないと思うの。」
なるほどね。
「そうだな、私もそれで良いと思うぞ。初戦からイッセー出すと、やはりイッセー頼りだと思われて評価が下がりそうだからな。そろそろ他のメンバーの力を示しても良いと思ってたからな。ソーナの所はテクニックタイプが多いらしいし良い選択だと思う。」
「さて、そろそろ報告はいいか?お前等も修行終わったばかりで疲れているだろうからな。しばらくはゆっくり休んで回復に努めろ。せっかくの夏休みだからな少し位は遊んでも問題ないだろう。」
アザゼルさんが報告会をそう締めて解散した後、俺は部屋に戻ってベッドにダイブした。実は結構ギリギリだった。全力出したからな~・・・ZZzzzz・・・。
「イッセー入るわよ~。」
「あらら。」
「朝から全力出してたから仕方ないわね。」
「「おやすみ、イッセー」」
朱乃とイリナはそっとイッセーの部屋を出たのだった。
次回はパーティーです。
イリナと朱乃の能力の詳細はゲームで出ます。
祐斗の新しい