転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

71 / 102
新章の題名入れるの忘れてた・・・。

冥界合宿のアロウザルパーソンです。

この話しから題名の内容が出てきます。


目覚める力

 

 

コンコン

 

「どうぞー。」

 

返事があったので俺は部屋に入る。

 

「大丈夫か?朱乃。」

 

「イッセー!なんで?」

 

「ああ、ヴェネラナさんに呼び戻されてね。色々覚えこまされた。」

 

「あははは、大変だね。」

 

「んで?暴発したんだって?」

 

朱乃はちょっと暗い顔をして

 

「そうなのよね~。どうして私には制御出来ないんだろう?」

 

平気そうにしてるけどこれは結構落ち込んでるっぽい。

 

俺はベッドの横ある椅子に座り

 

「ちょっと考えがあるんだけど試してみないか?」

 

「考え?」

 

「ああ、朱雀と会話できないかと思ってな。」

 

「会話?」

 

「さっき朱璃さんと話してて思ったんだよ。俺も前に歴代の赤龍帝の意思と話した事があってさ、朱雀もそういうのできないかな~?と。」

 

「それは考えなかったわね。なんとなく私の中にいるのはわかってたけれど。」

 

「朱璃さんには話して許可もらってるからやってみないか?」

 

「ん~・・・・そうね、このままだと何度やっても上手く行きそうにないからやってみようかな。どうしたらいいの?」

 

「出来るかどうか分からないけど俺とドライグでサポートするよ。」

 

そう言って朱乃の手を握る。

 

「まずは目を閉じて心を落ち着けて瞑想する感じで、朱雀に意識を向けるんだ。」

 

そう言って俺は篭手を出し俺も集中する。

 

『なるほど、相棒行くぞ』

 

たのんだぜドライグ。

 

そうして俺はドライグと共に精神だけ朱雀に向かった。

 

 

 

気づいた時には隣には朱乃がいて目の前に炎を纏った鳥がいた。

 

「おお、成功したみたいだな。」

 

「そうみたいね、ドライグは?」

 

『俺も来ている。おい朱雀、いつまで黙っている気だ?』

 

ドライグは朱雀に話しかけた。

 

「え、ドライグ朱雀知ってるのか?」

 

『ああ、名前が違うから今迄気にしてなかったが昔一回戦ったな。』

 

「マジで!」

 

『ああ、正確にはそいつを宿した人間だがな。火鳳凰。』

 

「火鳳凰?」

 

『朱雀には色々な名前があってなフェニックスとか鳳凰とかだな。ただ、性質が少し違うから正確には同一ではない。それでいつまで黙ってるんだ?火鳳凰。』

 

『ドライグと一緒に来るとは思わなかったぞ?朱乃。』

 

「おお、マジで意思あるんだな。」

 

「お母さんと朱音さんは意思とか感じなかったって言ってたのに。」

 

『ああ、それは意思の疎通が出来なかったから力だけ貸し与えていただけだ。相性はよかったんだがな。』

 

「で、なんで朱乃の時には力を貸さなかったんだ?」

 

『元来意思の疎通をして力を貸していたんだが、朱乃が生まれるまではそれが出来ない奴ばかりでな、こちらとしては魔力を提供してくれるから力を貸していたんだよ。』

 

『なるほどな。それで朱乃は会話が出来るから気付くまで待っていたという訳か。』

 

「暴発したのも会話しなかったからか?」

 

『ああ、それについては謝ろう。こうして気付くまではちょっとだけしか使えないようにしていたんだが想像以上に相性が良かったみたいでな、無理矢理力を引き出され私も制御が追いつかなかったのだ。』

 

「そういうことだったのね。暴発した時私も突然力が溢れて咄嗟に対応出来なかったのよね。」

 

「まあ、それは分かったけどなんで朱雀から朱乃に話しかけなかったんだ?」

 

『以前に会話出来た宿主は向こうから気付いてくれてたものでな。それとこちらからは呼びかけてもなかなか通じないのだよ。』

 

「ドライグとは違うんだな。」

 

「それでこうして話す事が出来たんだからこれからは力を貸してくれるのかしら?」

 

『ああ、迷惑をかけてしまったな。これからは力を貸そう。これから元に戻って私の力を使ってみるがいい。おそらく歴代で一番上手く使えるだろう。』

 

「戻ってからもお話しできるの?」

 

『ああ、だがドライグのようには出来ないから話す時は今と同じ感じでしか出来ない。だが、そちらの意思は感じ取れるから思えばその様に力を貸し与える事は出来る。』

 

「わかったわ。これからよろしくね。」

 

『ああ、今迄すまなかったな。これからは朱乃の力になろう。こっちに来る時と同じ感覚で元に戻れるだろう。』

 

 

 

朱雀との会話を終えて俺と朱乃は庭に出ていた。

 

「無理すんなよ~。」

 

「うん。でも安定してるのが分かるから大丈夫だと思う。」

 

そう言って朱乃は目を閉じ堕天使の羽を出す。久々に見たな。しかも6枚に増えてるだと!?

 

「ふぅ~。・・・・朱雀!!」

 

ゴウッ!

 

朱乃が叫んだと同時に朱乃の周りに炎の渦が立ち上る。

 

すごい力だ。歴代で一番てのは嘘じゃないのかもしれない。

 

そうして渦が消えた場所には羽と髪と目が炎のように赤くなった朱乃がいた。

 

「これ・・・・すごいわね。」

 

「ああ、今までの比じゃない位の力だな。」

 

「単純な身体強化と多分炎系の魔法の威力が上がってるわね。」

 

ふっ、と朱乃の姿がぶれる。気付いたら今いた場所から10メートル位移動していた。

 

「はや!今の瞬動か?」

 

「ええ、この状態なら出来るみたいね。」

 

「瞬動できる後衛って・・・。」

 

「ほんとだね、これ近接も出来るわね。これ速さもだけど他も全体的に上がってるから。」

 

朱乃の全身を赤いオーラが覆ってるからその影響だろう。

 

「ふぅ。」

 

息を吐き出し元に戻る。

 

「消費激しいのか?」

 

「そうね~、初めてだったっていうのもあるわね。暴発で魔力少なかったのもあるけど。」

 

話していたら朱璃さんとアザゼルさんと母さんがやってきた。

 

「今、物凄い力の波動を感じたんだが。」

 

「今の朱乃か?」

 

「そうみたいね~。朱雀の波動っぽかったもの。」

 

「うまくいったのか?」

 

「ああ、会話出来たぜ。」

 

「朱雀に意思があったなんてな。」

 

「どういうこと~?」

 

俺と朱乃でみんなに説明して変身した姿も見せた。

 

「それで今迄うまくいかなかったのか。」

 

「そうみたいね。ただ、これ程とは思わなかったわ。」

 

「ちょっとしか見なかったが雰囲気から力から全部変わるな。これ程とは。」

 

「今日はもうゆっくりしないと駄目よ~。本格的に修行は明日か明後日からよ~。」

 

まあ、暴発して倒れたからな、そのほうがいいだろう。

 

「それでイッセーちゃんはどうなの?」

 

「ああ、うまくいってるぜ?同調。」

 

エアリィと同調して力を解放する。

 

「うお、数日でここまで上がったか。」

 

「そりゃアザゼルさんのせいで毎日死線状態だからな。」

 

「これで倍加の上乗せされたら前やった時よりも強くなりそうだな。」

 

「でも無理しちゃ駄目よ~。また入院とかされたら心配するもの~。」

 

俺は同調を解除して

 

「まあ、俺も入院とかしたくないから徐々にやっていくよ。」

 

「ところで他のみんなはどうなの?」

 

それは俺も気になる。

 

「順調だよ。祐斗とイリナは激しい模擬戦してたがな。あの調子なら合宿終わる頃にはかなり強くなってると思うぜ?他の奴らも予定よりいい感じでメニューこなしてる。」

 

「まあ、今日は朱乃もイッセーもゆっくりしろ。朱乃はまだ万全じゃないし、イッセーは一番ハードだからな。どうせ明日からまた自然破壊だろう?」

 

「自然破壊とかひどくね?」

 

「あれ見てもそういえるかしら~?」

 

母さんが指差した方向をみて絶句する。

 

「・・・・・・・は?」

 

山の三分の一が消えていた。

 

「たまに音とか聞こえてたわよ?」

 

「ここからでも爆発の光とか見えたな。」

 

終わる頃には山が消えてるんじゃないだろうな?

 

明日からの事を考えて憂鬱になるのだった。




朱乃覚醒!

設定はあったんですが今までイッセーの独り舞台でしたからね~。

そろそろ他の眷属も活躍させたいですね。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。