転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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イッセーの軽い試練ですかね。


夕食と親達との会合

 

ヴェネラナさんとの話が終わり部屋に案内された。

 

部屋に入ってしばらくして荷物を持ったアーシアがやって来た。

 

「あんな広い部屋で一人とか落ち着かなくて無理です〜。」

 

と言って俺の部屋に移動して来た。

 

確かに1人で過ごすには広すぎて落ち着かないよな〜。

 

特にアーシアは元々教会で質素な暮らしに慣れていたせいか俺達の住む部屋で1人で過ごせるようになるまでしばらくの間落ち着かないとか言ってたもんな〜。

 

そう考えるとここの部屋の広さを考えるとまあ、仕方無いかな。

 

実際2人でも広くて余しそうだ。 

 

他の皆も同じらしく朱乃とイリナ、小猫ちゃんと黒歌で一緒の部屋にしてもらったみたいだ。

 

裕斗は何回か経験してるらしく大丈夫らしい。それでもまだちょっと落ち着かないね、なんて笑っていた。

 

それから荷物を整理した後みんなで集まってゲームをしていたらメイドさんが来て夕食に呼ばれた。

 

夕食の席でお互い挨拶した後に食事となった。

 

出て来る食事はどれも高級な食材でさらに手が込んでいるらしく全部物凄く美味しい。

 

ちなみに、テーブルマナーはみんな出来ていて俺も子供の頃に母さんと朱璃さんに仕込まれていたので問題無く食べる事が出来ている。

 

「兵藤君、お父さんは元気かな?」

 

「はい、元気にしています。相変わらず色々な所に飛び回っていますが。」

 

「そうか、また時間が出来たら一緒に食事でもしましょうと言っておいてくれるかい?」

 

「はい、わかりました。」

 

「私からも一正さんに言っておきますね。」

 

「ああ、朱音さんからもお願いしますね。それから兵藤君、イッセー君と呼んでもかまわないかな?」

 

「はい、みんなからもそう呼ばれているのでかまいませんよ。」

 

「それから私の事もお義父さんと呼んでくれてかまわないからね。」

 

あんたもか!夫婦揃って同じ事言われるとは!

 

リアスも顔真っ赤にしてるじゃん。

 

「え〜っと、まだジオティクスさんでお願いします。」

 

まだ(・・)、か。ははははは、これは期待がもてるねヴェネラナ。」

 

「そうですね。さっき話しましたが気持ちも覚悟もしっかりしてるようですし期待できそうですね。」

 

期待が重い!ちょっと好意的すぎじゃなかろ~か?

 

「お父様もお母様も今こんな事話さなくてもいいじゃないですか!」

 

リアスも恥ずかしいのか抗議している。

 

「何言ってるんですか!ライザーの事だって色々な方に迷惑かけたんだからこれくらい我慢しなさい。ジオティクスやサーゼクスがどれだけ各方面の人達に謝ったと思ってるんですか。」

 

あ~・・・。

 

「あの、ヴェネラナさんもジオティクスさんもこれくらいにしてもらえないでしょうか?みんなの手前もあるんでこれ以上は勘弁してもらえないですかね?」

 

さすがに食事時にこの話しは勘弁願いたいので俺も言葉をかける。

 

「ああ、すまなかったねみなさん。リアスに彼氏が出来たので嬉しくてついつい調子に乗ってしまったようだ。ヴェネラナもいいかな?」

 

「はい、私もちょっと浮かれていたかもしれません。ごめんなさいねイッセーさんにリアス。」

 

「いえ、俺は構いませんよ。」

 

「じゃあ、食後にヴェネラナさんとジオティクスさんとイッセーちゃんとリアスちゃんと私で少しお話ししましょうか。」

 

しれっと母さんも混ざる方向に!混ざり方が自然すぎて何も言えない!

 

「ああ、それはいいですね。後で用意させましょう。」

 

あああああ、逃げられない方向に・・・。

 

リアスもどうリアクションとっていいか困ってるじゃないか。

 

みんなも生暖かい目で俺たちを見ている。

 

そんな時ノックの跡にドアが開きアザゼルさんが入ってきた。

 

「遅くなってすまない、会議が長引いてしまってな。リアスのご両親、堕天使総督のアザゼルだ、今回はみんなを受け入れてくれて感謝している。」

 

言いつつ用意された席に座る。

 

アザゼルさん、ナイス!空気が変わってくれた!

 

「いえいえ色々お世話になってるようですしこれくらい問題ないですよ。」

 

「どの道夏休みにはリアスと眷属の方はここに滞在するのですから気にしないでいいですよ。」

 

「そう言ってくれると助かります。ですが俺や朱璃や怜奈に朱音までこうして招いてくれたのですからそこはきちんとしようかと。」

 

アザゼルさんが余所行き対応してる。普段ももうちょっとこういうの見せてくれればね。

 

「それはこちらこそですわ。朱音さんと朱璃さんとはお話ししたいと思ってましたのでいい機会作ってくれてこちらとしても感謝しております。」

 

「私もですか?」

 

朱璃さんも突然名前が出て驚いている。

 

「ええ。リアスの部活の顧問ですし、魔力運用や戦術を教えて下さったりとお世話になっているようですので一度お話ししてみたかったのです。」

 

「それは光栄ですね。よろしければ私も後ほどのお話に加えさせてもらっても?」

 

朱璃さんも参加ですか!てかせっかく離れたのに会話が元に戻ってる!

 

俺は母さんに小声で聞く。

 

「俺とリアス抜きで親達で話せばいいんじゃね?」

 

「だめよ~。話しのメインはイッセーちゃん達のことなんだから。逃げようなんて許さないわよ?それに今後の事とかお話しておいた方がいいでしょ?朱乃ちゃんやイリナちゃんのことだってあるんだからね?」

 

「それ言われると弱いな~。わかったよ、覚悟決めるか~。」

 

なんてやりとりしていると

 

「ああ、アザゼルさんもこの後一緒に話しませんか?」

 

ヴェネラナさん~!!!

 

「何の話ですか?」

 

「イッセー君とリアスのことで後でみんなで話そうという事になっているんですよ。」

 

「ああ~、そういうことですか。いいですよ、それじゃあ朱乃とイリナも参加な。」

 

「え!」

 

「なんで!」

 

まさかの展開!?朱乃とイリナまでって・・・。

 

「当然だろう?イッセーとリアスの話しだがお前らもイッセーと付き合ってるんだから話しくらい聞いといた方がいいぞ?お前らならそんな事は無いだろうが少しでも隠し事は無い方がいいんじゃないか?」

 

「たしかに。」

 

「そうでしょうけど。」

 

「これって俺が一番割り食ってるんじゃ?」

 

「当たり前だ!お前が一番の当事者なんだからな?きちんと本人と親の前で思ってる事話してもらうぜ?」

 

言ってる事はわかるけどアザゼルさんの目つきが面白がってる!信用できない!

 

それからしばらくは学園の事や改装された家の住み心地など通常の会話をジオティクスさんやヴェネラナさんがみんなに聞くという普通の会話になっていったが俺としてはこの後の事が気になって半分くらい頭に入っていなかった。・・・マジ勘弁!

 

 

食後、俺達は応接室に移動し話す事になった。

 

最初に切り出したのはアザゼルさんだった。

 

「で、イッセーは今後の事とか考えてるのか?」

 

「今後、ですか?」

 

「そうだな、悪魔は一夫多妻で問題無いからな。朱乃やイリナと付き合ったときに悪魔に転生を薦めたのはそういう事情も考えての事だ。それで、リアスとも付き合うことになった訳だがリアスはグレモリー家の時期当主だ。今迄とは立場も立ち位置も変わってくる。そういうのに対してどう考えているのか?ってことだ。」

 

う~ん、考えても答えがでねぇ・・・ここは思ってる事を言うしかないか。

 

「実際まだ付き合ったばかりで直ぐ答えは出ません。実際ここに来るまでに想像以上な事が多くて更に整理が付かないというか追いつかないというか・・・そんな感じなんで頼りなくてすいません。だからといって別れるとか諦めるとかは絶対にしないつもりです。必要な事はしますし、覚えないといけない事もあるので時間かかってもしっかりやっていきたいと思ってます。リアスと付き合うときにその辺の覚悟はしましたし、まだまだ驚く事とかありそうですがそれもきちんと受け入れたいと思ってます。」

 

「充分考えていてくれている様で安心したよ。今は覚悟だけ聞ければ充分だよ。」

 

「そうですね。貴方はまだ学生ですからゆっくり覚えていってくれればいいですよ。」

 

ジオティクスさんとヴェネラナさんの言葉に俺はひとまず安心した。

 

「なるほどな。とりあえずはそれでいいんじゃないか?時間はいっぱいあるからな。ただイッセー、朱乃とイリナのこともきちんと考えてくれよ?これは俺の親としての要望だ。」

 

「当然ですよ。朱乃もイリナもリアスも理解がありすぎて俺にはもったいないと思うけれど、だからこそ大事にします!」

 

「それが聞ければ安心かな。まぁ、小さい頃からお前達をみているからこそ今回もお前達に任せて何も言わなかったがイッセーがそう思っているなら信用しようじゃないか。」

 

「アザゼルさん、朱璃さん、ありがとうございます!」

 

「でも~、まだ増えるんじゃないかしら~?」

 

母さん!?

 

「やっぱりそうですか?」

 

ヴェネラナさんまで?

 

「朱乃、イリナ、リアス。お前らならわかるだろうが覚悟はしておけよ?」

 

「もう遅いんじゃない?」

 

「ほんとにね。」

 

「私からは何もいえないかしら?」

 

ええ~、そんなつもり無いんだけどな?

 

「イッセーちゃんは無自覚ジゴロさんだからね~。」

 

「ちょ、母さん!ひどくね?」

 

「今現状3人と付き合ってます。反論できるの~?」

 

「・・・・・・。」

 

反論できるか!

 

「とはいえイッセー君はこれから更に冥界で有名になりそうですな。」

 

ジオティクスさんが突然言い出した。有名?

 

「最近お前ら色々な事件に関わってるだろ?ライザー、コカビエル、会談。それらが冥界のニュースで大きく取り上げられていてな、期待の新人悪魔ってことで取り上げられる事が多いんだよ。ライザーの件は少数しか知らないがコカビエルと会談でのヴァーリを倒したってことで新聞にも載ってるんだよ。それに加えてリアスとの交際だ、有名にもなるよな。」

 

そういってどこから出したか新聞を見せてくれる。

 

内容は、赤龍帝大活躍!とか会談の立役者!とか書かれている。

 

「え、ちょ、いつの間に!?」

 

うあ、サーゼクス様とセラフォルー様も俺の事をべた褒めしてる。

 

「大げさではあるが事実だからな。しかもほぼイッセーが倒してるじゃないか。」

 

朱璃さんの言ってる事は間違いじゃないが・・・

 

「俺一人でどうにか出来た訳じゃないんだけどな~、はぁ。」

 

「それはそうだろうが主犯格はお前が倒してるからな。さしずめ冥界のヒーローってか?」

 

「ヒーローとかやめてくださいよ、俺は町とみんなを守るのに戦ったんですから。」

 

「ただ、イッセーさんこれからは好むと好まざるに関わらず注目されるのは覚悟しておいた方がいいわよ?」

 

マジか~、あんまり目立ちたくない!

 

「明日には若手悪魔の会合もあるからな、おそらくリアスの眷属は注目されるから覚悟はしておけ。それくらいには有名になってるからな。」

 

若手悪魔の会合か・・・有名無名関わらずリアスに無様はさせられないな。

 

「そろそろいい時間ですね、リアス達はお風呂にでも入ってゆっくりしなさい。明日会合もありますからね。」

 

ヴェネラナさんの言葉で俺と朱乃、イリナ、リアスは開放された。

 

う~、マジ疲れた。風呂入ってゆっくりしよう!




次回若手悪魔の会合+αです。

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