みんなが帰ったあとの夜、アザゼルさんと朱璃さんも見舞いに来た。
「よう、イッセー大丈夫か?」
「昨日はすまなかったな。ヴァーリにはきつめに言っておいたから次はあそこまではならんだろう。ヴァーリ自身も反省してるみたいだったからな。」
「マジで反省して欲しいですね~。
「ああ、万全の状態で短時間だがな。魔力を消費して使えるみたいだな。それにしたって昨日のお前の力の方が常軌を逸してたぞ?あれはなんだ?」
2人に部長たちに話した内容を説明した。
「そんな力の使い方したのか!バカもん!体がボロボロになるに決まっているだろうが!」
「まぁ朱璃、そう言うな。あの状態だと止めるにはイッセーがやらなかったら
アザゼルさんの言葉に朱璃さんはため息をつき
「それは分かるが・・・まぁ、そういう場面で無茶するなというのも酷な話しか。おかげで他のみんなは無事だったんだからな。」
「それでだ。ドライグにエアリィ、昨日の力は使っても大丈夫なのか?」
『正直こういうことは前例が無いからな。』
『そうだね~。まだ同調も以前ほどじゃないしね~。』
「同調だって?」
「ああ、前はエアリィの力を俺が制御して使う事も出来たんだ。」
「それは、初耳だぞ?」
「ん~、去年までは魔力少なくて出来なかったんですよ。それが封印解除されて魔力増えて制御出来るようになったから最近試してたんですよ。」
「そういえばマーウォルトでシルフィの時に戦ってた時に使ってた力か。」
「そうです。エアリィと契約した時にもツインヘッドドラゴンと戦った時にもやったのを思い出して少しずつ慣らしてたんですけど・・・。」
「なるほどな。練度が低い上に強化100+ドライグの倍加でこうなったわけか。」
『実際まだ試運転もしてなかったからな。力のバランスも無茶苦茶だった。』
『最後のエアロスラストがなかったらここまでならなかったと思うけどね~。』
使った時点で限界近かった上にエアロスラスト無理矢理使ったからな~。
「ああ、そういえばヴァーリに結界張って防御してくれたのって誰だったんですか?」
「あいつは美猴。闘戦勝仏の末裔だよ。」
「闘戦勝仏?」
「西遊記に出てくる孫悟空だな。仙術が使えたはずだったな。」
そんなのまで存在するのかよ。
「
「ヴァーリがチームねぇ。似合わないな。」
「まったくだな。それでアザゼル、ヴァーリはどうするんだ?」
「ああ、それなんだが元々テロには興味無かったらしくてな。強い奴がいそうだから入ったとか言ってたな。ここに来る前に軽く話したんだが言い訳も出来ないくらい負けたから条件は守るってよ。」
守ってくれないと困るぜ?
「ということは全部とはいかないまでも多少は情報入りそうですね。」
「ああ、イッセーのおかげだな。そこは褒めてやろう。」
「まったくだな。あの状況でよく思いついたな?」
「ああ、あれは俺も咄嗟に思いついたんですけど、多少の首輪付けとかないと後々面倒そうだなぁとか思って。あそこまでやりあうとは思ってなかったし。」
「
「
「あ~・・・無いです。なんかエアリィ見てみんな骨抜きになったそうです。」
「「は?」」
『イッセーが生まれてすぐの頃の話なんだが、俺と同様にエアリィちゃんが見えてたみたいでな、「癒される~」とか言って怨念が無くなってしまった。』
「ドラゴンスレイヤー・エアリィってか?」
『アザゼルそれ可愛くない~。』
「くくく、いいじゃないか!それで心配事が無くなったんだからな。」
『朱璃それひどい~』
「まぁ、おかげで問題は無いんですけど
「なるほどな。だがあれはもう少し無理がかからないようにしてからじゃないと次はどうなるかわからんぞ?」
「わかってます。実際使う気は無かったんですよ。」
「だろうな。試運転も無しで使ってこの状態なら逆に運がよかったのかもしれんな。」
「ですね~。」
「まぁ、今回はこれぐらいで済んだってことにしておいといたほうがいいかもな。」
「そうだな。そろそろ私達も帰るか。欲しい物があったら朱音に頼め。毎日様子見に行くといっていたからな。」
「それじゃぁな、まぁ、たまにはゆっくりしろ。」
「はい、ありがとうございます。みんなにもよろしく。」
そう言ってアザゼルさんと朱璃さんは帰って行った。
ま~、たまにはゆっくりするのもいいか。
朱璃さんもうちょっと出したいな~。