転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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対ヴァーリ戦!


決戦!二天龍!

 

 

これで終わりだなと思った時、激しい攻撃の音がした。

 

ドゴオオオ!

 

音のほうに振り向いたらアザゼルさんが攻撃を食らって地面に叩きつけられていた。

 

「ちっ、俺もヤキが回ったなぁ。ヴァーリ、お前もか。いつからだ?」

 

ヴァーリ!あいつが攻撃したのか!

 

「コカビエルの護送中にな。アースガルズと戦わないか?と誘われてな。」

 

「はぁ~、お前らしいというかなんというか・・・。」

 

バトルマニアだな~。神とも戦いたいのか!てかそれだけの理由でテロに参加って。

 

「てっきり旧魔王派とでもつるんだと思ったぜ。魔王の座を奪われた者同志な。」

 

「そんな物には興味無いな。」

 

魔王の座を奪われた?

 

「アザゼル!今のはどういうことだ!」

 

サーゼクス様が叫ぶ。

 

「ああ、こいつの名はヴァーリ・ルシファー(・・・・・)。あいつは魔王と人間の間によって生まれたハーフ悪魔。半分人間だからその身に神器を宿すことが出来た規格外の存在だよ。そしておそらく過去、現在、未来においても最強の白龍皇になるだろうよ。」

 

驚く俺達に見せ付けるようにヴァーリは背中に複数の羽を出す。

 

「そんな・・・うそ。」

 

「リアス・グレモリー、これは現実だよ。魔王の力と白龍皇の力を併せ持つまるで冗談のような存在だ。ほんとに冗談だったら良かったんだがな。」

 

マジかよ。色々恵まれすぎじゃね?

 

『たいちがそれ言ったら駄目じゃない?』

 

『相棒もそう対して変わらないだろうに。強大な魔力に精霊の王。あいつよりひどいんじゃないか?』

 

ちょ!実際そうだけど!おまえらどっちの味方なんだよ?

 

『事実じゃん。』

 

『事実を言ったまでだ。』

 

『『ねー。』』

 

ねー。じゃねえよ!

 

「それで?ヴァーリ、俺達と戦うのが望みか?」

 

「それでもいいが、その前に兵藤一誠!再戦を望む。」

 

はぁ~、やっぱそうなるのか。

 

「やってもいいが、条件がある。」

 

「条件だと?」

 

「そうだ。俺が勝ったら『禍の団(カオス・ブリゲード)』で密偵やってもらう。そしてアザゼルさんに逐一報告しろ。」

 

「俺が勝ったら?」

 

「はっ!負けるかよ!まぁ、お前が勝ったら好きにしろ。周りのみんなが納得したらだけどな。」

 

「いいだろう。」

 

「というわけなんで、、みんなは手出し無用でお願いします。」

 

とはいえ、さっきちょっと見た限りだとギリ勝てるかってとこか。

 

『イッセー(お兄ちゃん)!』

 

みんなが駆け寄ってくる。

 

「はは、みんな心配するなって。あんな奴には負けないよ。自分で言うのもなんだけど俺も冗談みたいな存在なんだからさ。」

 

そう言うと朱乃とイリナが寄ってきて両頬にキスをしてきた!ええ!

 

「「祝福のキスよ。」」

 

「は~、そこまでされたんじゃ負けられないな!二人ともありがとうな。じゃ、行ってくる!」

 

そして俺は上空に上がりヴァーリと無言で対峙する。

 

「ふふふ、俺はこの戦いを待ち望んでいた。」

 

ヴァーリが嬉しそうに言ってきた・・・俺は望んでないんだけど。

 

「まさかこれだけの為に禍の団(カオス・ブリゲード)の誘いに乗ったわけじゃないだろうな?」

 

「これも目的の一つだよ。俺は強い奴と戦いたいんでな。」

 

「仕方ない。手加減なしだ!いくぜ!」

 

禁手化(バランスブレイク)!」

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!』

 

鎧が装着されると共に身体強化70をかけてヴァーリに突っ込む!

 

「おらぁ!」

 

ヴァーリは両手で受け止める!

 

もう一方の手で顔を殴りつけるがギリギリでかわされる。これ避けるのか!

 

「ふん!」

 

ヴァーリが反撃してくる!それを避けてカウンターを食らわす。

 

ガキャァン!

 

鎧にヒビが入る。ヒビだけか!

 

「はあああああ」

 

「うおおおおお」

 

そこからヴァーリと俺の激しい攻防が続く。

 

しばらく打ち合った後、一旦離れ距離を取る。

 

こいつ前より格段に強くなってやがる。

 

「さて、そろそろ本気でいこうか。お互いにな。」

 

やっぱりか。さてそれじゃぁ、ギアをもう一段上げますかね。

 

頼むぜ、ドライグ!

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

お互いに激突する!その瞬間

 

『Divide!』

 

半減か、ドライグ!

 

『Boost!』

 

そしてそのまま殴り合いが続く。お互い鎧に結構ダメージが出た時点で地上に降り距離を取る。

 

「ふふふふ、いいぞ!これを望んでいた!」

 

楽しんでやがる。こっちはめんどくさいだけだってのに。

 

「兵藤一誠、貴様まだ余裕があるな?こちらは全力なんだがな。」

 

「それじゃぁ、諦めてくれない?」

 

「そういうわけにもいかないのでな、ここらで奥の手をつかわせてもらおう。」

 

『ヴァーリ、やめろ、自爆する気か!』

 

「そんなつもりはないよ、アルビオン。覇龍(ジャガーノート・ドライブ)を使って、彼の本気を出してもらおう。」

 

あほかあいつ!こんな所で覇龍(ジャガーノート・ドライブ)使うとか何考えてやがる!

 

『我、目覚めるは、覇の理に―――』

 

ちょ、まじで呪文唱え始めやがった!

 

ええい!仕方無い、見せてやろうじゃねぇか!いくぜ、ドライグ!エアリィ!

 

身体強化100!ドライグ!

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

『自重しろ、ヴァーリッ!』

 

アルビオンが止めるってことは無理矢理かギリギリってところか!

 

「うおおおおおおおお!」

 

俺も魔力を限界まで高める!

 

『覇の理に全てを奪われし二天龍なり』

 

エアリィ!同調!

 

『オッケー!だけど、タイチが暴走しないでよ?』

 

当たり前だ!いくぜ!

 

「はああああ!」

 

声と共に周りに魔力が溢れる!

 

ドゴン!

 

俺の周りに2メートル位のクレーターが出来上がる。おれ自身の周りにもプラズマが走る。

 

『無限を妬み、夢幻を想う』

 

赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)mode(モード)Aerial overdrive(エアリアルオーバードライブ)』!!行くぜヴァーリ!」

 

『我、白き龍の覇道を極め』

 

最後まで言わせるか!俺はすべての力を解放しヴァーリに突っ込む!

 

左手に魔力とアスカロンのオーラも乗せる。

 

「くらええええ!」

 

ドガアアアアアアアアア!

 

俺に殴られたヴァーリが吹っ飛び体育館に激突し瓦礫に埋まる。

 

『汝を・・・無垢の極限へと・・・誘おう』

 

ちょ!あれでも続ける気か!なんて執念だ!ドライグ!エアリィ!

 

『仕方ないな』『ドライグ君まで!もう、しょうがないなぁ』

 

両手に空気を圧縮する。。

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

死ぬなよヴァーリ!加減はする!

 

その時、近くに他に気配があるのを感じ、視線を少しだけ向ける。誰だか知らないが頼むぜ!

 

俺は魔力を開放し叫ぶ!

 

「エアロスラストオオオオオオ!」

 

ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

無数の風の刃が体育館ごと切り刻む!

 

「はぁ、はぁ、はぁ。」

 

くぅ、魔力が・・・鎧も強化も解除された。

 

煙が晴れた体育館のあった場所にはヴァーリが血だらけになり気を失って誰かに抱きかかえられていた。

 

「赤龍帝、やりすぎっしょ。」

 

「ああ、よかった。間に合ったか・・・。サンキュー・・・な。」

 

ヴァーリの仲間らしいヤツが当たる直前に結界を張って威力を抑えてくれたらしい。

 

「まぁ、あそこまでいくとああしないと止められなかったかもしれんがな。」

 

『イッセー、ドライグ、感謝する。あのままだと暴走してた。』

 

アルビオンが感謝を言ってきた。

 

「ああ、気にするな。・・・死んでないみたいだな・・・よかった。加減と結界のおかげだ・・な。」

 

「ギリギリだったけどな、結界。良くあの状態で俺っちに気付いたねぃ。」

 

「まぁな。とりあえず・・・ヴァーリの治療・・・頼むわ。あと、約束忘れんなって・・・言っておいてくれ。」

 

「わかったぜぃ。そんじゃまたな!赤龍帝も休んだほうがいいぜい?」

 

「ああ、・・・分かってる・・・そろそろ・・・限界・・・。」

 

そう言ってそいつは転移して行った。

 

それを見届けて俺も意識を手放した。




最初はトールハンマーだったんですが・・・どう加減しても死んでるシーンしか浮かばなかったんでエアロスラスト・・・それでもバラバラになるシーンしか浮かばなかったんで仲間が結界張って威力落としてという感じに落ち着きました。

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