俺達も魔法使いとの戦闘に参加していた。
「雷光よ!」
「フレイムランス!」
「消し飛びなさい!」
「はああああ!」
朱乃とイリナの魔法が飛び交い部長の魔力と会長の水の魔法が相手を倒していく。
「おらあ!」
「はっ!」
「でやあ!」
俺と祐斗、ゼノヴィアも敵を打ち倒していく。
「コカビエル以来だね!共同戦線なんて。もう大丈夫なのかい?」
「ああ、お前達とトウジ局長とミカエル様のおかげだ!」
「立ち直ってくれて何よりだ!」
なんて話しているうちに魔法使いは全滅した。
あとは・・・レヴィアタンもアザゼルさんが押してるな。
「魔法使いは全滅したぜ?それでもまだやるのか?」
「当然です、アザゼル。」
「ほ~、何か奥の手でもあるのか?お前らの組織には色々な陣営が混ざってるらしいからな。そいつらに技術提供でもしてもらった感じか?」
「ほう、アザゼルは知っているのですか。」
「ああ、最近分かったんだが、うちの副総督シェムハザがとある組織の存在を掴んでな。その組織は三大勢力の危険分子を集めているそうだ。・・・・そして、その組織の名前が『
そんな組織があるのか!ということは他にもいるのか。
「そしてその頂点にいるのが
『オーフィス!!』
みんなが驚愕している。
「オーフィス・・・彼が動いたのか!」
どこかで聞いたような?
『前に話しとことがあるだろ?
ああ、最強のドラゴンだっけ?
『そうだドラゴンの神だ。そして、やつはこの世界で最強の存在だ。』
世界で最強とかどうしろと!?
『そうだな、前世の状態のエアリィちゃんなら対抗できるかもな。』
対抗・・・
『前に聞いた話が本当ならな。それでも倒せるかどうかは分からんな。奴は底が知れない。』
そんなにか!ドライグが言うくらいだから相当なんだろう。
「とはいえ、このままではやられる可能性があるのでこれを使わせてもらいましょう。」
レヴィアタンが懐から小瓶を取り出し中身を飲んだ。
ドン!
それと同時に魔力が膨れ上がる!
ドーピングかなにかか?
「なるほどな、オーフィスの『蛇』か・・・。」
「ええ。そうです、アザゼル。彼は無限の力を有するドラゴン。世界変革のため、少々力を借りました。おかげで私はあなた達、愚かな統率者を滅ぼすことができる」
「まぁ、俺は純粋な研究者気質らしいから統率者としてはそうかもな。シェムハザの方がむいてるかもしれねぇな。だが、サーゼクスとミカエルは違うぜ?少なくともおまえらよりは遥かにマシさ努力もしてるしな。お前らみたいに他力本願で強くなろうとするなんてこともしねぇよ。」
「世迷い言を!」
更に魔力を放出する。それを見てアザゼルさんが懐から小さな槍を出す。
「俺は神器マニアすぎてな。自作で神器を創ったりしちまった。まぁ、そのほとんどがガラクタ、機能しないようなゴミだ。だが、成功することだって勿論ある。これはそのうちの一つでな。
神器《セイクリッドギア》を自作とか・・・凄すぎだろ。
「そんなもので私を倒せると?」
「ああ、倒せるぜ?これで終わりにしてやる。
閃光と共に現れたのは黄金をベースにした全身鎧を纏い背中に十二枚の翼を生やし巨大な槍を持ったアザゼルさんだった。
強い・・・戦わなくてもわかる。全力でも勝てるかどうか・・・。
「さっ、来いよ。」
「はああああ!」
カテレアが魔力を纏い突っ込むが・・・
ブシュッ!
右肩から袈裟懸けに切られたのはカテレアのほうだった。
「くっ、まだよ!」
カテレアの腕が伸びてアザゼルさんに迫るが
「雷光よ!」
朱乃の放った雷光が腕を貫く!
「なっ!」
「助かったぜ!朱乃!」
言いつつ、巨大な光の槍をカテレアに投げつけ、槍に当たったカテレアは蒸発するように消滅した。
「油断大敵ってな。まだまだな、俺も。」
そして鎧は解除された。
「まだまだ、改良の余地があるな。もう少し俺に付き合ってもらうぜ、龍王ファーブニル」
そう言って宝玉にキスをした。
朱乃のおかげで原作とは違いアザゼルさんの左腕は無事でした。