転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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50話突破!よく続いてるなぁ・・・。これも読んでくださっているみなさんのおかげです。

つたない文章で申し訳ないと思いますがこれからもよろしくお願いします。


会談襲撃

 

 

アザゼルさんが言いかけた時、周囲の雰囲気が変わった。

 

「これは?」

 

「襲撃か?しかしこれは・・・。」

 

時間が停止している。アーシアと、会長、副会長が動きを停止している。

 

サーゼクス様とグレイフィアさんが結界を張っている。

 

「まさかギャスパーが?」

 

「いや、規模が大きすぎる。多分だが神器(セイクリッドギア)を暴走させてこの辺一帯の時間を停止させているんだろう。」

 

「利用されてる?嫌、イリナと小猫ちゃんがいるから可能性は薄いんじゃ?」

 

「そうなると同じ系列の神器(セイクリッドギア)持ちを使ったんだろう。」

 

「とりあえず私は旧校舎に行ってギャスパーの様子を確認しに行きます。」

 

「部長、私も行きます。」

 

あっちは朱乃と部長に任せても問題ないかな。

 

「ああ、朱乃、旧校舎は任せた。ヴァーリは外の連中を片付けて来い。白龍皇が出れば相手も動揺するだろ。」

 

「ああ、わかった。」

 

ヴァーリは窓から飛び出していった。外には魔方陣が浮かんでいてそこから魔法使いが出てきていた。

 

『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!!!』

 

ヴァーリは窓から飛び出していった。

 

相手の連中はたまったものじゃないな。魔王クラスだし。

 

「では、私達も旧校舎に向かいます。」

 

「ああ、気をつけてくれたまえ。向こうも敵がいるかもしれないからね。」

 

「はい!わかりました。」

 

そう言って部長と朱乃が出て行った後、部屋に魔法陣が現れた。

 

見た事無い魔法陣だな。

 

「これは!レヴィアタンの魔法陣!」

 

セラフォルー様の・・・じゃないな、文様が違う。

 

「旧魔王の魔法陣。」

 

祐斗がつぶやいた。と、いうことは・・・。

 

「ごきげんよう、現魔王殿、堕天使総督殿、天使長殿。」

 

そう言って魔法陣から現れたのは露出の高い服を着た女性だった。恥ずかしくないのか?あれ。

 

「カテレア・レヴィアタン、これはどういうつもりだ?」

 

「もちろん、和平などとぬかすあなた達を滅ぼすため。」

 

言った瞬間魔法を放ち、部屋が爆発する!

 

サーゼクス様、ミカエル様、アザゼルさんが結界でみんなを守ってくれた。

 

「ふん、あのまま滅んでくれればいいものを。」

 

「カテレア!なぜこのようなことをする!」

 

「決まっているじゃない?あなた達を滅ぼして和平を阻止して私達の力で世界を変革するのよ!」

 

「カテレアちゃん!どうぢてこんなことを?」

 

「私から魔王の座を奪っておいて何を言う!」

 

「そんな・・・。」

 

セラフォルーさんの気持ちも分かるが

 

「まぁ、いいわ。この場であなた達を倒して私が魔王レヴィアタンを名乗らせてもらうわ。」

 

「達?全員相手にするのか?単なるクーデターじゃないのか?しっかし世界を変革とはねぇ。」

 

アザゼルさんがバカにした顔でカテレアを見ている。煽ってるな~あれ。

 

「そうよ!神も魔王もいない。それを取り繕うだけの腐敗した世界は我々の手で変革するのです。」

 

うわ~、自分に酔ってるよ、自己陶酔の典型だな。アザゼルさんも笑ってるし。

 

「何がおかしいのです、アザゼル!」

 

「腐敗とか変革とか言ってるが、それは真っ先にやられる奴の台詞だぜ?」

 

「愚弄するな!」

 

おお、怒ってるし。こういうのはアザゼルさんはうまいな。

 

「サーゼクス、ミカエル、俺が相手するから手を出すなよ?」

 

アザゼルさんの魔力が膨れ上がる。相変わらずすごい魔力だな。

 

「カテレア!下る気はないのか!」

 

「ええ、サーゼクス。あなたは良い魔王でしたが、残念ながら最高の魔王ではなかった。」

 

「そうか、残念だ。」

 

サーゼクス様の言葉を最後にカテレアとアザゼルさんが上空へ飛び出した。

 

「旧魔王レヴィアタンの末裔。『終末の怪物』の一匹。相手としては悪くない。ハルマゲドンとシャレこもうか!」

 

「堕天使の総督ごときが!」

 

ドドドドド!

 

激しい戦闘が始まった。

 

「イッセー!あれは?」

 

「みんな無事だったか。」

 

戦闘が始まってすぐにみんなが戻ってきた。

 

「カテレア・レヴィアタンとアザゼルさんが戦っているんです。」

 

「そんな!」

 

とりあえず事情を話し部長達の話を聞く。

 

「旧校舎にも魔法使い達が来たんだけど私と小猫ちゃんで倒したわ。」

 

「ということはギャスパーを利用しようとしたけど失敗して向こうの能力を暴走させたってことか。」

 

「手段は選ばないってことかしら?非道なことを!」

 

イリナが怒っている。まぁ、当然だろうけど。

 

「先輩!これって僕に止められないでしょうか?」

 

ギャスパーが決意の篭った目で聞いてきた。う~ん。

 

「多分できると思うぜ?だけどな、相当な負担と気力が必要だ。その覚悟があるなら力を貸すぜ。」

 

「やります!いつも迷惑掛けてばかりじゃ嫌なんです!」

 

はは、こいつも男だな!俺は剣を取り出し手を軽く切り、篭手を出す。

 

「ギャスパー、俺の血を吸え!力が上がるらしい。それから譲渡もかけてやるから思いっきりやれ!」

 

「はい!」

 

ギャスパーは俺の血を吸い腕輪も外した。

 

『Transfer!』

 

俺は力を譲渡する。

 

「思いっきりやれ!ギャスパー!」

 

「いきます!うわああああああああ!」

 

キイィィィン!

 

甲高い音ともに時間停止が解かれる。同時に魔方陣も消えたみたいだ。

 

「きゅう~。」

 

力を使い切ったのかギャスパーが倒れそうになったが小猫ちゃんがそれを支えた。

 

「おつかれ、ギャーくん。」

 

「ありがとう、小猫ちゃん。」

 

さて、そろそろ俺達も戦わないとな。後輩にばかり活躍させていられないからな!




次回から本格的に戦闘です。

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