転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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こっちもそろそろストックが・・・。


ミカエルさんからの贈り物

 

 

ギャスパーと会ってから数日後、俺と朱乃、イリナは母さんから姫島神社に呼ばれて来ていた。

 

姫島神社も久しぶりだな~。

 

「久しぶりの我が家って感じよね。」

 

「家に来てから8年経ってるもんね。」

 

「でもたまに様子見に来てたよな?」

 

「管理はお父さんの部下の人がやってくれてるけど細かい所とか自分の部屋は自分でしておかないといけなくて。それと荷物もいくつかあるしね。」

 

「そうだよな~、それもここ最近忙しかったから出来なかったか。」

 

「そうね。丁度いいから用事終わったらちょっと様子見してくるわ。」

 

そんな話しをしながら境内に入るとものすごい気配を感じた。

 

「なんか只者じゃない雰囲気の人がいるみたいね。」

 

「みたいだな。母さんの用事だから問題ないと思うけどな。」

 

「でもこれ尋常じゃないわよ?」

 

ちょっと警戒しながら本殿の中に入ると母さんと端正な顔立ちをした12枚の黄金の羽を出した天使がいた。今の気配はこの人の物か。かなり上位の天使だな。

 

「はじめましてみなさん。私はミカエルといいます。天使の長をやっている者です。」

 

『・・・・・』

 

大物すぎて言葉が出ない。朱乃もイリナも同じみたいだ。

 

「イッセーちゃん達挨拶しなさい。」

 

「あ、ああ、兵藤一誠です、赤龍帝です。」

 

「姫島朱乃です。アザゼルの娘です。」

 

「紫藤イリナです。紫藤トウジの娘です。」

 

しかし、天使のトップが何の用なんだろ?

 

「まず、あなたにお礼をいわせてもらいます。先日のコカビエルの件ご苦労様でした。」

 

「俺だけじゃなくみんなの力もあったから解決できました。」

 

俺の言葉にミカエルさんは満足そうな笑みえを浮かべた。

 

「ちょっとお聞きしたいんですけどいいですか?」

 

「ええ、いいですよ。」

 

「ゼノヴィアの件とアーシアや他に追放した人達についてです。」

 

「ゼノヴィアはこちらで何とかしました。元気でやってますよ。」

 

「それなら安心ですかね。で、追放した人達ってどうして追放しなければならなかったんですか?大体の事はトウジさんから聞いてますが他に何か方法はなかったんですか?」

 

教義に反してなら分かるが、実害の無い人達まで追放したのは納得いかない。

 

「それに関しては・・・我々の力不足です。謝っても謝りきれるものではないと思っています。みなさんには本当に申し訳ないことをしてしまいました。」

 

「これからはそういう対策を出来るようになりませんか?アーシアみたいな純粋な子が追放されたあげくに堕天使にまで利用されかけたんですから。他のに追放された人達だって多かれ少なかれそういう目に会ってる可能性もありますからね。」

 

「そうですね。今までもいくつか試みたんですがうまくいきませんでした。ですが何とかできるように対策したいと思います。」

 

「そうですか・・・お願いします。」

 

一応考えているみたいだから信じることにしよう。

 

「イッセーちゃん、本題に入ってもいい?」

 

「ああ、母さん悪い。もういいよ。」

 

「では今日あなた達を呼んでもらったのはこれらを授けるためです。」

 

そういって一本の剣と二つの指輪を出した。

 

それぞれ凄い力を感じるんだけど特に剣がやばいな。聖剣か?なんか寒気がするんですけど。イリナが作る聖剣に似たオーラを感じる・・・龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)の。

 

「これはゲオルギウス――聖ジョージが龍を退治するときに使った龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)の剣、聖剣アスカロンです。それと指輪にはそれぞれ能力を高める魔石がはめ込まれています。」

 

ちょ、俺ドラゴンだからやばいんじゃね?寒気がするはずだわ。

 

「特殊儀礼を施してあるので、あなたでも扱えるはずですよ」

 

てことはこれを俺に?てか、いいのか?悪魔に聖剣渡して!

 

「大戦後、大きな争いは無くなりましたが、ご存じのように三大勢力の間で小規模な鍔迫り合いがいまだに続いています。この状態が続けばいずれ皆滅ぶ。いえ、その前に横合いから他の勢力が攻め込んで来るかもしれません」

 

北欧とかギリシャ神話とかってことか。

 

『そうだ。それ以外にも数多くの神話体系がこの世界に存在する。通常は自分達の領域から出ることはないんだが、聖書の神が消失したことで他がどう動くか分からない。聖書の神の不在を三大勢力が秘匿するのは頷ける話なんだ』

 

なるほどね~、強そうなの結構いるもんな~。

 

「過去の大戦の時、三大勢力が手を取り合ったことがありました。赤と白の龍が戦場をかき乱した時です。あの時のように再び手を取り合うことを願って、あなたに―――赤龍帝に言わば願をかけたのですよ」

 

願かけるとか・・・・神頼みみたいなことされてもね。

 

う~ん、でもこれはありがたい、ヴァーリとかドラゴンと戦う時とかかなり有効だな。安綱は妖怪とか邪念以外だとよく切れる刀だからな~。

 

「わかりました。あいがたく使わせてもらいます。ドライグ?これも篭手に収納できるか?」

 

『篭手は入れ物じゃないんだが・・・、まぁ問題ないだろ。やってみろ』

 

俺は篭手を出し左手で掴む。同調させるイメージだっけ。

 

なるほど、段々馴染んできた。そして光を放つと同時に篭手に同化?した。

 

「上手くいって安心しました。それと朱乃さんにはラッケルの魔石の指輪、イリナさんにはカッセルの魔石の指輪を渡します。それぞれ魔力と剣の攻撃力と他の能力上昇効果があります。」

 

「「あいがとうございます。」」

 

朱乃とイリナがそれぞれ指輪をもらい着ける。

 

「これって。」

 

「うん、効果すごいね。」

 

「上手くいって良かったです。私はそろそろ行かねばならないのでここで失礼します。アーシアさんには会談のときに改めて謝罪したいと思います。それと、トウジにいつも苦労ばかりかけてすまないと伝えておいてください。では。」

 

そう言ってミカエルさんは帰って行った。




次回はこのまま神社で日常。

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