部長達が転移して言った後ギャスパーをどうするか1回廊下に出てみんなで話すことにした。
「小猫ちゃん、ギャスパーっていつもあんな感じなのか?」
「そうですね。悪魔のお仕事はギャーくんと同じで直接人に会いたく無いという人としていて一番成果を上げてます。」
「なんという引きこもりのプロ。」
「イッセーふざけてないでもうちょっと真面目に考えてよ。」
「そうは言うけどな~。」
「あ、あの、小猫さん、ギャスパーさんはなんで対人恐怖症になったんですか?」
「部長から少しだけ聞いた事があるくらいですが、子供の頃にヴァンパイアのハーフってことで苛められたり家でも虐待を受けてたみたいです。」
「そんなことがあったのか。そりゃ人間不信にもなるか。」
「あと、能力も制御できないので更に迷惑をかけるのが嫌なんだと思います。」
「不運に不運が重なってる感じかしら?これは中々難しそうね。」
でもこのままって訳にはいかないよなぁ・・・。よし!
「みんな!ちょっと考えがあるから俺とギャスパーだけで話させてくれないか?」
「いいけど・・・・・真面目にやりなさいよ?
「先輩は時々やらかしますからね。」
「私は良いと思います~。」
・・・信用無いな俺。アーシア信じてくれるなんていい子だなぁ。
「とりあえずちょっと行って話ししてくるわ!」
そう言って俺だけ部屋に戻った。
「お邪魔するよ~。」
改めて部屋の中を見るとなんか凄いな。ぬいぐるみいっぱいでゴシック調。だが、真ん中にある棺桶だけが一種異様だ。と、そんなことしてる場合じゃないな。
「ギャスパーそんなに外出るの嫌か?」
「嫌ですぅ~。外に出ても碌な事になった事無いしハーフなんて半端者はのけ者にされるだけです~。」
結構闇が深そうだな。
「そんな事ないんじゃないか?学園ならそんなの気にする奴いないだろ。見た目じゃハーフなんて分からないんだし。」
「そうですけど、驚いたりすると勝手に能力が発動して気味悪がられると思うし・・・。」
「ふ~ん、じゃあ質問変えるか。ギャスパーの嫌な事ってなんだ?」
「え、えと、みんなに迷惑かける事、恐れの目で見られる事、怒られる事・・・・嫌われる事。」
随分マイナス思考な気が。
「みんなと関わりたくない訳じゃないんだよな?」
「それは!・・・できれば一緒にいられればとも思いますけど、僕なんかじゃ・・・・。」
「僕なんか・・・ね。ギャスパーはそれに対して努力したか?対策とか考えたか?部長とかに相談したか?今の現状をどうにかする為に。」
「しようとしたけど、能力は制御できないし、部長に相談なんて迷惑かかるじゃないですか!」
迷惑ね。
「迷惑掛けないで生きていく事なんかできないぜ?ギャスパー。」
「それはそうかもしれませんけど・・・。」
「じゃぁ、現状で心配されてるのも迷惑じゃないのか?同じ迷惑とか心配かけるなら前向きにやってる姿見せてるほうが迷惑や心配も減ると思うけどな。」
「でも、
「いっぱい使って慣れる!」
「でもそれだと制御しきれないから周りにも迷惑が!」
「いいじゃん。俺達が付き合ってやるって。みんな協力してくれるさ。それと
「そんな・・・でも・・・。」
「いいんだよ。俺も
「僕でもできるでしょうか?」
「ああ、出来るさ!時間はかかると思うけど、俺だって時間かかったんだぜ?イリナだって祐斗だって制御できるまでに色々苦労してたし、迷惑だってかかってる。でもな、努力してるのにそれを態々迷惑だって言う奴もいないし実際そんなこと多分思ってないんじゃないかな?」
「そうなんでしょうか?」
「俺はそう思ってるし気になるなら制御出来るようになったら今度はその力でみんなの力になればいいんじゃないか?あとは今みたいに力で困ってる人を助けるとかな!」
俺は笑顔で言ってやる。
「そうかもしれませんね。気にしすぎなんでしょうね。」
「だと思うぜ?俺はな。だから頑張ってみないか?みんなで少しずつでもさ。」
「あの、じゃあ、お願いします!」
「おし!じゃあとりあえず1回みんなで相談しようぜ?どうすればいいかをさ。」
「はい!」
「ふふふ、イッセーなかなか良い事言うじゃない?」
「先輩珍しく真面目でかっこいい事言ってました。」
「さすがお兄ちゃんです!」
げ!いつの間に!
「ちょ、今の聞いてたの?てかいつからそこにいた!」
「そうね、結構最初から覗いて聞いてたわよ?気になるじゃない?変な事言ってないか。」
「そうですね、先輩はたまにポカやらかすんで監視してました。」
「あうう、お兄ちゃんごめんなさい。私も気になって・・・。」
うわああ、全部聞かれてたとか恥ずかしすぎるううう!
「・・・・え~とさ、態々気配消して聞いてたのか?」
いくら話しに夢中になってても最後まで気づかないのはおかしい。
「え、いや、水を差したら悪いじゃない?ねぇ?」
「そうですね。途中で入って失敗しても困りますし?」
「2人はわかるけどアーシアは?」
「私が仙術で隠しました。」
「ええ!いつの間にそんなことしてたんですか?」
「はぁ~、もういいよ、それでみんなも協力してくれるよな?」
「当然でしょ?私だって
「私もギャーくんに協力したいです。大きい力に振り回されるかもしれないのは同じですから。」
「わ、私も協力するです~。」
「だってさ、ギャスパー頑張れるそうか?」
「はい!みなさんよろしくお願いします!」
は~、良かった。まずは一歩前進かな?
ギャー君前向きに。このあたりは結構書き直してます。真面目なの苦手なんですよ~。