あれから無事?に夕食兼宴会は終わり俺は部屋で以前仕事の対価でもらった小太刀を眺めていた。もらった時に霊鳥?の力が宿っていて俺が選ばれたと、聞いたからだ。ただ、抜いて振ったり魔力を篭めても特に変化は無く呼ばれたような気がしたのも気のせいなのか?と思い始めていた。
コンコン。
「どうぞー。」
ノックに応えたら入ってきたのはサーゼクス様だった。
「やあ、少しいいかな?」
「ええ、問題ないです。」
何の用だろ?
「ああ、そんなに構えなくてもいい。改めて先日のお礼を思ってね。」
「あはは、仲間とこの町を守るためにしたことなんで気にしなくていいっすよ。」
「そうか。・・・その小太刀はどうしたんだい?」
「ああ、これですか?これは仕事の対価としてもらったんです。霊鳥が宿ってるとかなんとか言われたんですけど色々試したんですけど反応なくて。眉唾だったのかな~なんて。」
「ちょっと見せてくれるかい?」
俺は小太刀を渡す。しばらく眺めたあと俺に返しながら
「これは大事にしておいたほうがいいね。反応しないのはまだその時じゃないからかもしれない。あとは・・・そうだね、できるだけ身につけておいたほうがいいかもしれないね?」
「えと、なにかわかったんですか?」
「はっきりとではないが、多分そのうち君の力になってくれるだろう。」
「サーゼクス様がそう言うならそうしてみます。えと、それで話しってそれだけですか?」
「ああ、そうだった。ここからが本題でね。将来のことを聞きたいと思ってね。」
「将来・・・ですか?」
「そうだね。悪魔になった理由はきいているし、それはそれでいい事だと思う。だけど長い生を過ごすからね他にも何か考えているかな?と思ってね。」
なるほど・・・・考えてなかった。
「ん~今の生活で精一杯ですからね、特には考えてないっすね。」
「そうか。今はそれでもいいと思う。でもこれからはそういうことも少し考えて欲しいと思う。そうだね例えば上級悪魔になって自分の眷属を持ってレーティングゲームに参加するとかなにか事業を起こすとかね。」
「なるほど。先かぁ、なかなか思いつかないですねぇ。」
「ああ、あとは悪魔は一夫多妻制だからハーレムなんてのもできるね。」
「ぶ!さすがにそれは出来ませんね。それにそんな器量はないですよ。」
「ははは、それはわかるかな。僕も1人相手にするので精一杯だからね。とはいえ、他の子が好意を寄せてきて告白されたらどうするんだい?」
「断りますね。今でもイリナと朱乃で過分かな~と思ってますからね。2人とも俺にはもったいないですよ。なので不義理はできないし、他に気を回す余裕なんてないですよ。」
「そうか。失礼なことを聞いてしまったね。(リアスには悪いが彼の決意は固そうだね)」
「いえ、かまいませんよ。」
「あと、ひとつあるんだが、白龍皇とはもう相対しているんだね。」
「そうですね。アザゼルさんに騙されてグリゴリで模擬戦して欲しい相手がいるからちょっと付き合ってくれってついていったら相手がヴァーリだったんですよ。」
「アザゼルらしいというかなんというか。それでどうだったんだい?」
「グリゴリでは俺がボコボコにしたっていう噂が流れてますが実際は辛勝でしたよ。」
「そうなのか。また挑んできたら戦うのかい?」
「回避できるなら回避します。状況によっては戦いますが、基本的には平和に過ごしたいんで。修行もしてますがそれは戦うためではなくて自分の力を使いこなす為にやってるのと咄嗟の時にみんなを守れるようにするためですからね。」
「そうか、それを聞いて安心したよ。これからもリアスの為に頼むよ。」
「はい!」
「では、遅くにすまなかったね。失礼するよ。」
そう言ってサーゼクス様は去って行った。将来か・・・・言われても何も思いつかない。とはいえ言われたとおり何か考える必要あるよなぁ、今度朱乃とイリナにでも聞いてみるか。
イッセー将来について考える。
ハーレムにするかはまだ決めてません。