魔王再び!
俺達の事情説明を終えてから数日後の放課後に部室で朱璃さんから話があると部員全員が集められた。
「全員集まったな。リアスには情報が内々に入ってると思うが近くに三大勢力の会談が行われることが決まった。そこでだ、お前らにも会談に参加してもらう。理由は先日のコカビエルの起こした事件に対しての事情説明を行ってもらう事になる。それで・・・。」
続きを話そうとした時突然魔法陣が現れた。
「やあ、みんな久しぶりだね。」
『サーゼクス様!』「お兄様!」
現れたのはサーゼクス様とグレイフィアさんだった。スーツ着てる。似合うな~。
「ああ、サーゼクスとグレイフィアか。久しぶりだな。今丁度会談の話しをしていた所だ。」
「そうなんですか。久しぶりですね、朱璃さん。」
「どうもお久しぶりです、朱璃様。」
え、朱璃さん2人とも知り合いなの!?
「それで急にどうしたんだ?わざわざ来るなんて。会談のことか?」
「いや、プライベートだよ。」
と言って一枚のプリントを取り出した。あれって・・・。
「え!なんでお兄様がそれを!?」
「サーゼクス様は学園の理事をしていますので、私にも情報が入ってくるのです。私は女王なので報告させていただきました。」
「このためだけに仕事を終わらせてきたんだよ。あと、お父様も当日には来られるよ。」
「はぁ~。」
あ~、それだと俺達の両親も来るな
「あ~、私は教師だからな、変わりにアザゼルが来るとか言っていたな。」
『!!』
みんなが驚く!それいいのか!堕天使の総督だぞ!
「そうか、アザゼルも来るのか。」
「ちょ、それいいんですか!?」
「ああ、会談の件もあるしアザゼルなら問題無いだろう。親として子の授業を見るのには問題ないからね。」
え、そんな軽くていいのか?
「まぁ、問題ないだろ。私だってアザゼルの妻で教師してるからな。」
なんて言いながら笑ってるし。言われてみればそうだな。あまりにも自然に溶け込んでるから気づかなかった。ちなみに朱璃さんは結構男女問わず人気がある。授業の教え方もうまいしサバサバしてて教師っぽくないところから気軽に話せるお姉さんって感じらしい。
「それにしても来るの早すぎじゃありませんか?お兄様。」
「ああ、それは会談の下見と人間界の観光というか施設等を冥界の参考にしようと思ってね。」
「下見?」
「ああ、話が途中だったが会談の場所はここ、駒王学園だよ。」
『えええええええええ!』
「最近この学園で事件が多いからね。注目されているんだよ。それに三大勢力のどの陣営のどの場所でやっても問題は出るからね。そこで最近注目されているここなら問題ないのでは?となったんだよ。」
そうだったのか。まぁ。アーシアの件もコカビエルの件も・・・・ライザーの件もか、最近になってこういうの増えたな・・・・うんざりするな~。
「「イッセー、声にでてる(よ・わよ)」」
朱乃とイリナがジト目で言う。
「え、マジで!」
「「マジよ。」」
「ははははは、確かに最近事件は多かったね。でも実際君がいなければ解決できなかったのも事実だからね、それは誇っていいところだよ。実際僕自ら動く訳にいかなかったからね、感謝してるよ。」
「いやあ、仲間を守るのにしたことですからね。誇るとかそういうのはないですよ。」
「だがこれは事実だ。君が思っていなくても周りはそう思ってるだろう。それだけは覚えていたほうがいいよ。」
「はい!わかりました。」
「ああそうだ、ところでこの辺にホテルか何かないかな?」
ホテルねぇ・・・と考えていたら
「ああ、それなら家に泊まればいいんじゃないか?」
「「朱璃さん!?」」「お母さん!?」
朱璃さんの爆弾発言!!
「朱璃さん!それはまずいでしょう?魔王と堕天使総督と一緒とか!」
「ん?そうか?ちょくちょく連絡取り合ってるんだしバレなきゃ問題ないだろう?」
グレイフィアさんも意表をつかれたらしく唖然としている。
「ははは、それはいいね。」
「サーゼクス様!それはさすがに同意しかねます!」
「まぁ、いいじゃないかグレイフィア。もう少しみんなとも話したいし、アザゼルとも打ち合わせしておきたいからね、結界張れば大丈夫だろ?」
・・・こうして家に泊まる事が決まった。ちょっと!魔王様軽くね?いいのかそれで!
次回は宴会です。日常とギャグ回は気楽でいいです。