コカビエルを倒した後、鎧を解除して地上に降りた。
『イッセー(君)!』
みんなが駆け寄ってきた。
俺は祐斗に近寄り
「やったな、祐斗。
「ありがとう、イッセー君。
「聖魔剣か、かっこいいじゃねぇか!」
「
「仕方ねぇよ、あんな想い忘れろったってできないよ。でもこれからは違うだろ?」
「そうだね、これからはみんなを守るために僕はみんなの剣になる。」
「祐斗、私も誇らしいわ
「部長・・・ありがとうございます。これからは眷属の騎士としてみんなを守って行きたいと思います。」
祐斗も完全に、とはいかないだろうが今はいい顔してるな。
そうだ!と思い直してアーシアのところに行く。
「アーシア!大丈夫か?」
「お兄ちゃん・・・はい!大丈夫です。確かにショックでしたが私にはお兄ちゃんやみなさんがいますから。」
「そっか、でも辛かったら言えよ?俺もみんなもいるんだからな。」
「はい!」
うんうん、アーシアはいい子だなぁと思いながら頭を撫でる。
「はうう・・・えへへ。」
アーシアの笑顔は癒されるなぁ。
「イッセーは大丈夫なの?」
「そうだね、結構全開でやってたよね、ダウン・バーストとか。」
「ああ、大丈夫だ。まぁ、さすがにやりすぎたかなぁなんて思うけど。」
「そうねー、校舎半壊してるしグラウンドに大きな穴できてるし。」
「それでコカビエルはどうするの?」
「ああ、どうするかな。」
バリイイイイイィィン!
音と共に結界が割れ白い鎧を着た人が降りてきた。全員がそちらに目を向ける。
「ヴァーリ!」
「ああ、兵藤一誠。戦いは見せてもらった。更に強くなってるじゃないか。」
あいつ見てたのか。・・・てことはアザゼルさんの遣いか?
「そんなことはどうでもいい、何しに来た?」
「アザゼルのおつかいでな、そこのコカビエルを回収しに来た。」
「これから戦うとか言うなよ?」
「俺はそれでも良いんだが、消耗した君と戦うのもな。それと残念だが仕事もあるんでな。」
『ああ、エアリィちゃん・・・今日も可憐だ』
アルビオンにも見えるんだったな。あ、ヴァーリが複雑な表情してる。
「「・・・・・」」
そういえばアルビオンもドライグと同じだったな・・・。二天龍が揃いも揃って・・・。
「はぁ、疲れたからさっさと行け!ヴァーリ。」
「ああ、そうしよう。では次に会った時にまた戦おう。さらばだ。」
そう言ってヴァーリはコカビエルを抱え去っていった。次ねぇ・・・会いたくない。
「イッセーさっきのは誰なの?コカビエルを連れていったけど?」
「ああ、あいつはヴァーリ。
『
みんなが驚きの声を上げる。まぁ、そうだよな~驚くよな~。はぁ、そろそろみんなにこの辺の話ししても大丈夫かな?
「えーと、詳しい話は落ち着いて明日にでも話したいんですがいいですか?」
「そ、そうね、後始末もしないとだし。でもちゃんと教えてもらうわよ?」
「ええ、勿論です。」
イリナと朱乃を見ると仕方ないといった顔で頷いていた。
「やあ、すまなかったね。みんな。」
「お兄様!」『サーゼクス(さん・様)』
とそこに魔法陣が展開しサーゼクスさんと十数人の悪魔が現れた。
「後始末とかはこちらでやっておくからみんなは帰って休むといい。」
「ああ、すいません。ありがとうございます。」
「そうねー、イッセーは特にお礼言わないといけないわね。」
「ほとんどイッセーのせいだもんね。」
ぐ、間違ってないだけに何も言えない。
「ははは、まぁ、あのコカビエルを倒してくれたんだ、気にしなくて良いよ。」
と、俺に近づいてきて小声で
「コカビエルは?」
「ヴァーリがアザゼルさんの所に連れて行きました。」
「そうか。詳しい話は今度聞かせてくれるかな?」
「明日みんなに説明するんでその時でもいいですか?」
「ああ、かまわないよ。」
そう言って一緒に来ていた部下?に指示を出し始めた。
とりあえず一件落着かな?あ~、明日みんなに説明があったな。
まぁ、今日は帰ってゆっくり寝よう。まじ疲れた。
次回は説明回・・・久しぶりにあの人がでます。
4章前に番外入れたいな~。