転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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クライマックス!


決戦、駒王学園!② イッセー怒る!

 

 

祐斗の隣にゼノヴィアが並ぶ。

 

「私も参加させてもらおう。」

 

「ああ、頼むよ。」

 

「あれはもはや聖剣であって聖剣ではない。ならば共に破壊しよう。」

 

「だが、君の聖剣は奪われたのでは?」

 

「ああ、だが問題ない。ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ。」

 

言葉と共に空間に歪みが出来、そこにゼノヴィアは手をいれる。

 

そして手を一気に引き抜く。

 

その手には1本の聖剣。ものすごいオーラを感じる。

 

「この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する。――デュランダル!!」

 

デュランダル!エクスカリバーと並ぶ聖剣だったはずだ。

 

「デュランダルだと!?」

 

「貴様、エクスカリバーの使い手では無かったのか!?」

 

コカビエルとバルパーが驚く。

 

「馬鹿な!私の研究ではデュランダルを使える領域まで達していなかったはずだ!」

 

「私はそこのフリード・セルゼンやイリナと違って、数少ない天然物だ。」

 

「完全な適性者、真の聖剣使いだと言うのか!」

 

ゼノヴィアは真に祝福されているようだ。

 

「デュランダルは触れたものは何でも斬り刻む暴君でね。私の言うこともろくに聞かない。だから、異空間に閉じ込めていたのさ。」

 

フリード困ってるなぁ・・・さて、どうしたもんか・・・

 

フリードに目配せする・・・・戦え!・・・最悪こっちでなんとかするか。

 

「あ~も~こんな超展開やってられませんわ~。そんなクソ設定いらねぇんだよ!!」

 

そう言いフリードがゼノヴィアに姿を消して斬りかかる!

 

透明化(トランスペアレンシー)か!

 

ガキィン!

 

気配を読んだのかゼノヴィアは剣を受け止める。

 

「所詮は折れた聖剣。このデュランダルの相手にはならない!」

 

ゼノヴィアがフリードに斬りかかる。

 

すると、フリードは高速の動きでそれをかわした。

 

恐らく天閃(ラピッドリィ)の能力だろう。

 

「クソッタレがぁ!!!」

 

そこに祐斗が迫る!

 

「そんな剣で僕達の想いは壊せやしない!!」

 

「このクソ悪魔ごときがぁ!!!」

 

そこから祐斗達の間で激しい剣激が繰り広げられる!

 

聖魔剣とエクスカリバーがぶつかり合い、空に火花が散る。

 

フリードは真正面から剣を振り下ろす!

 

「うおおおおおお!」

 

祐斗はそれを剣で受け止めた。

 

「な!破壊(デストラクション)でも壊せないのかよ!」

 

祐斗は剣を弾き今度はフリードに斬りかかる!

 

バギイイィィン!

 

フリードはそれを受け止めようとしたが剣が砕かれ右肩も斬られた!・・・まずい!逃げろ!

 

「いってぇ!これ以上はやってられないんで!バイチャ!」

 

フリードは閃光弾を投げ姿を眩ませた。・・・よかった。今度何かお礼しよう!そうしよう!

 

「見ていてくれたかい? 僕らの力はエクスカリバーを超えたよ。」

 

祐斗は天を仰ぎ、聖魔剣を強く握りしめた。

 

しかし祐斗も至ったか。

 

「バルパー、おまえには僕が裁きをくれてやろう。」

 

祐斗がバルパーに近づく。

 

「バカな!聖と魔の融合だと!そんなものはありえない!もしあるとすれば魔王だけではなく神も存在──」

 

バルパーに光の槍が刺さっている。バルパーはそのまま倒れた。

 

「バルパーお前は優秀だったよ。その考えに至るんだからな。だが、もうおまえはいらん。あとは俺1人で進めるとしよう。さあ、相手になってやる。かかってこい!」

 

「コカビエル!なぜこんな事をする!」

 

コカビエルに俺は問う。

 

「なぜ?俺はな、耐えられないんだよ!魔王と神・・・ああ、お前らは知らなかったな。あの戦争で魔王と神は共に滅んでいる。」

 

『神が・・・』

 

知らないメンバーは呆然としている。コカビエルは続ける。

 

「魔王も神もいないから戦争する意味が無いだと!アザゼルも戦争する気はないだと!ふざけるな!ならば一度振り上げたこの拳はどうすればいいというのだ!」

 

前にも聞いたが本当に戦争起こそうとするなんて!なんて勝手な!

 

「だからもう一度戦争を起こすんだよ。聖剣を盗み、魔王の妹2人を殺し、この町を崩壊させてな!」

 

「だまれ・・・。」

 

俺は自分でも驚くほど低い声で言った。

 

「みんなは手を出すんじゃねぇ。こいつは俺一人で潰す。」

 

みんなは俺の言葉と殺気のせいか動かなかった。

 

「ふはははは!赤龍帝!貴様1人で俺をたおグハアアアアア」

 

俺は身体強化60を掛けてコカビエルに高速で移動し殴り飛ばした。

 

「容赦はしない。これから一方的に潰す!」

 

「きさまああああ!」

 

コカビエルは自分よりも大きな光の槍を作り出す。

 

「いくぞドライグ」

 

『応!相棒!』

 

禁手化(バランスブレイク)

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!』

 

コカビエルが槍を放つ!

 

「こんなもん効くかああああ!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoos!!』

 

バギャァァァン!

 

槍を拳で破壊しそのまま突っ込む!

 

「ばかな!」

 

「おらああああああああああああああああああああああ!」

 

俺はコカビエルに拳の雨を降らす!

 

ドカカカカカカカカカカカカカカカカカ!

 

弱点とか考えない!すべて潰す!手加減なんてしねぇ!

 

『相棒!』

 

「これでとどめだあああああ!」

 

エアリィに譲渡する。

 

『Transfer!』

 

コカビエルを中心に範囲を狭めて放つ!

 

「ダウン・バーストオオオオオオオ!!」

 

ドガアアアアアン!

 

コカビエルを圧縮した空気の魔法で地面に押し潰す!

 

砂塵が晴れた所の中心には気絶し、血まみれになったコカビエルと直径50メートル深さ30メートル程のクレーターが出来ていた。

 

あれ?範囲広がらないようにした筈なんだけど?

 

『相棒、怒りできっちり制御できてなかったぞ』

 

うそん!?

 

『そうだね~、魔力40くらいに+譲渡だったしね~』

 

あれ・・・・・?

 

「後始末どうしよう!!」




コカビエルはボコボコの上に潰されてます。一応生きてます。命があるってだけですが。

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