ゼノヴィアが来たあの日から聖剣とコカビエルを捜索していた。
「この格好で出てくるの?」
「神父狩りしてるみたいだからそのうち見つかるんじゃない?」
「まぁ、あせっても仕方ないだろ。」
「そうだね。町全体をカバー出来るわけじゃないしね。」
俺、朱乃、イリナ、祐斗それとゼノヴィアは神父の格好をして町を歩いていた。
数日前からゼノヴィアと共に来た神父が襲われているという情報を得たからだ。
これはちょっと根気が必要かな~?と考えていたら
「これはこれは神父ご一行様じゃ~あ~りませんか?」
ぶっ!フリード!なにしてやがる!朱乃とイリナも唖然としている。
「やっと出てきたな。お前か!神父を襲っているのは!」
ゼノヴィアが叫び全員が神父の服を脱ぐ。
「そうだって言ったらどうするんですか~?きゃは!」
俺は安綱を取り出しつつ言う
「お前を捕まえてコカビエルのいる場所を吐いてもらう!」
言葉と同時に駆け出す!
ガキ!ギィン!
俺はフリードと打ち合いながらみんなに聞こえないような声で聞いた
「おまえ、なにしてんだよ!」
「これも仕事ですって、潜入捜査ってやつです。」
「聞いてないぞ?」
「そろそろ連絡しようとしてたんですが先に遭遇しちまいまして。」
「で、どうすればいい?」
「適当に合わせてください。いくらか情報しゃべって逃げますんで。」
「あとで連絡しろよ?」
「もちのろんです。」
一旦離れる。
「ひゃひゃ!悪魔の癖にやりますねぇ・・・ちょっと本気みせちゃいますか!このちょっぱやの剣、天閃の聖剣の力をね!」
言うなり向かってくる。さすが天閃、早い!俺は剣を弾き後ろに下がる。
「早いな。やっかいな剣だ。」
「ほんとにやりますねぇ。今のに反応できるなんて。もう一段ギア上げましょうかね~。悪魔の首をこの天閃の聖剣でチョッパーしてやらないと気がすまないんでね!」
「何を遊んでる!フリード。」
「お、バルパーの旦那じゃありませんか。」
・・・バルパー?あ!
「バルパー・ガリレイか?聖剣計画を指揮していたっていう。」
「貴様、私を知っているのか?」
「まあな、施設潰した張本人だしな。」
「ふん、研究はすでに済んでいる。施設は丁度廃棄予定だったからな。」
そこで木場が出てきた
「バルパー・ガリレイ!貴様だけは許さない!」
魔剣を創り出しながら木場が近づいていく。
「
「そうだ。僕達はイッセー君達に救われた。だが!人道に反する研究をしていたお前だけは許さない!」
祐斗が珍しく殺気を放つ・・・まぁ、それはそうか。
「旗色が悪いな、フリード一旦引くぞ!」
「仕方ないですねぇ。それならバイチャ!」
フリードは閃光弾を投げ、目が眩んでいる内に逃げていった。
「僕はあいつ等を追う。イッセー君は部長に連絡を頼む。」
「私も付き合おう。教会の者としてあいつは断罪しないといけないからな。」
祐斗とゼノヴィアは追いかけていった。
「で、どうするの?」
「フリード相変わらず神出鬼没だね。どうする?」
「部長に連絡入れて、フリードからの連絡待ちだな。」
そう言って移動を開始した時だった。木場達が向かった方向で戦闘のような光が見えた。
「うそん、展開速すぎだろ!朱乃!部長に連絡、イリナは俺と行くぞ!」
「イッセー、イリナ無茶しないでね?」
「おう!大丈夫だ。」
「朱乃、どうなるか分からないから連絡したら部長達と合流して事態に備えておいて。」
俺達は声を掛け合ってから駆け出した
フリードはこの章終わるとしばらく出ない予定です。