教会からの使者
放課後部室に来客があった。1人はソーナ会長1人はローブを身に纏った俺達と同年代の女の人だった。布を巻いた剣?を持っている・・・聖剣か?凄い波動を感じる。
「あら、ゼノヴィアじゃない。久しぶりね。」
「ああ、イリナ久しぶりだ。まさか悪魔になっていたとはね。」
「まぁ、色々あってね。」
「残念だな、教会の戦士になってくれていれば心強かったのにな。」
「それは前に断ったでしょ。」
「ははは、そうだったな。」
イリナの知り合いか。ということは教会の関係者か。
「それでゼノヴィアさん、用件は何かしら?」
イリナとの会話が済んだ所で部長が用件をゼノヴィアに尋ねた。
「実は教会から3本の聖剣が盗まれた。盗まれたのは
「コカビエル!堕天使の幹部が!?」
コカビエルか、好戦的で戦争したがっているとか言ってたからな~。奴ならやりかねん。
「それでこの町に潜伏しているという情報を聞いて私と他にも数人教会から派遣されたと言う訳だ。」
「それで私達に接触した訳は?」
「教会としてはこちらで対処するから手を出すなということを言いに来たんだが、ここに来る前にトウジ様に会ってな。イリナの事情を聞いて私個人としては協力をお願いしたいと思っている。それからイリナ、君にこれを渡してくれと頼まれた。」
ゼノヴィアはイリナに1本の紐のような物を渡す。
「
「パパがこれを私に・・・?」
イリナは手にした紐を剣に変化させた。あれ面白そうだな。
「それでどうだろうか?イリナ、アーシア・アルジェント、木場祐斗、君達の事情は聞いた。その上でお願いしたい。力を貸してくれないだろうか?」
「ええ、いいわよ。パパの頼みでもあるし。」
「あうう、私はなにも出来ませんが・・・。」
「いいよ、聖剣とは因縁もあるが、僕達は救われたからね。それにこの町にいるってことは、何されるか分からないからね。この町を守るために力を貸そう。」
「ふふふ、祐斗に全部言われちゃったわね。いいわゼノヴィア、私達も協力するわ。」
「感謝する。」
それからいくつかの事を確認し解散した。その後俺、イリナ、朱乃はアザゼルさんに話しを聞きに行った。
「あいつ絶対狙ってこの町にきやがったな?」
「やっぱりそうなんですか?」
「ああ、俺と朱乃のことは置いといても、この町にはリアスとソーナがいるからな。魔王の妹2人。聖剣を奪ったのも天使側の反応を見るためだろう。本来なら俺が・・・と言いたいんだが今はちょっとおおっぴらに動けなくてな。すまないがお前達に任せる事になる。こちらでも出来る限り手を打つつもりだが間に合わないかもしれん。」
アザゼルさんが申し訳なさそうに言ったが
「問題ないですよ。町は俺達が守りますから。」
「お父さん!大丈夫だよ。イッセーが倒してくれるって。」
「そうね。イッセーだけでも問題無いでしょ。」
「え、俺ひとりなの!?」
「違うの?」
「いけるでしょ。」
「いや、探すのくらい手伝ってくれないの!?」
「それくらいならいいかな?」
「そうね」
くそう!この鬱憤はコカビエルで晴らしてやる!
この日から聖剣とコカビエルの捜索に動き出した。
ご都合主義!まぁ、この小説の初めからそんな感じでしたね。