ライザーとグレイフィアさんが帰ったあと俺達は作戦会議をしていた。
「イッセー、私はライザーに勝てるかしら?」
「そうですね、多分負けると思います。実力は部長の方が少し上だと思いますが奴は不死身ですからね。魔王クラスの一撃か心を折るまで攻撃するとなると倒せるのは俺か朱乃かイリナでしょうね。」
「やっぱりそうなのね。」
「それと今後のことを考えると小猫ちゃんと祐斗もあまり目立たないほうがいいと思います。」
「それはどうしてだい?イッセー君。」
「私も強くなりましたよ?」
「理由はそれだよ。強くなった。というのはあまり見せないほうが今後を考えるといいと思います。なのでメインは俺、朱乃、イリナで行こうと思ってるんだけど。どうかな?」
「そうね、私たちの素性はばれてないし本気出さなくても問題無い。でしょ?」
「ん~それだとイッセーは赤龍帝というのを前面に出して戦うのがいいんじゃない?」
「なるほどね。禁手化だけでも余裕でいけるしな。」
「それは手の内を見せることになるんじゃないの?」
「見せるのはそれだけです。どのみちバレるんだからここで出しても問題ないと思います。エアリィや他の技を知られるほうが後々面倒ですからね。」
「基本はそれで行くとして、あとは相手側の動きを見て具体的な作戦たてましょう。」
「そうですね、祐斗も小猫ちゃんもまったく動かさないというわけにはいきませんからね。」
「そうだね、眷属相手なら僕も小猫ちゃんも手の内出さなくても問題ないよ。」
「私も問題ないです。」
「じゃあ、時間までみんな自由にしてリラックスして待機していてちょうだい。」
さて、何しよう?
「あ、あのお兄ちゃんと部長さん。」
「どうした?アーシア。」
「私も眷属にしてくれませんか?!」
「え!突然どうしたの?ゆっくり考えて決めていいと言ったはずなんだけど。」
「えと、さっきの話を聞いて私も皆さんのお役に立てればと思ったんです。」
ん~、気持ちはわかるんだけどなぁ。
「アーシアいいのか?これはこの先の人生にも関わることだぞ。」
「あの、こういうのを私だけただ待って見てるなんてできないです。今日だけじゃなくてこれからも同じ想いをするなら大変でもみなさんと一緒の場所にいたいんです!」
なるほどね。う~ん決心は固そうだな。ここは部長に任すか。部長を見る。
「アーシア、気持ちは嬉しいけどいいの?自分も傷つくことになるかもしれないし、修行もしてもらうことになるわ、今あなたが思ってる以上に大変だと思うけどそれでも眷族になりたいというなら、覚悟があるなら私も受け入れましょう。」
「はい!お願いします!みなさんとずっと一緒にいたいです!」
「はぁ、私の負けね。そこまで言えるのなら眷族にしてあげましょう。」
そう言って部長はアーシアに
駒はアーシアの体に吸い込まれていった。
「歓迎するわ、アーシア。」
こうしてアーシアも部長の眷属になった。アーシアって結構芯がしっかりしてるんだな。なんて思って見ていた。
そうこうしている内に時間になり部室に魔方陣が現れる。
「みなさん、準備がよろしければ魔法陣の中に入って下さい。その魔方陣でゲームフィールドに転移していただきます。」
みんなが魔法陣に入って転移した・・・あれ?部室?
「ここは、駒王学園と同じ作りになってます。陣地はリアス様が旧校舎オカルト研究部部室、ライザー様が新校舎生徒会室になります。兵士の方はプロモーションを行う際、相手本陣の周囲まで赴いてください。それと両家の皆様も他の場所から中継で戦闘をご覧になられます。さらには魔王ルシファー様も今回の一戦を拝見されておられます。それをお忘れなきように。」
「それと、個人的にはライザー嫌いなんで死なない程度にボコってください。」
「ちょ、グレイフィアさん!?」
『皆さんお待たせしました。今回審判役を勤めさせていただくグレイフィア・ルキフグスです。フィールドは駒王学園のレプリカを用意させていただきました。』
ああ、さっきのは俺達にしか聞こえてないのか。
『では時間になりましたのでゲームを開始して下さい。制限時間は夜明けまでとなります。』
学校の鐘がなった。
鐘の音まで!開始の合図ってわけか。
「最初は敵の動きを見ましょう。」
10分後
「森の方から3人、体育館に4人・・・なんだろ?体育館の外に1人、ライザーは本陣、残りはグラウンドか。エアリィ、体育館の外の1人誰か確認してきてくれるか?」
『いいよ~』
「イッセーの気配察知は相変わらず凄いわね。」
「まぁ、エアリィの力と修行の成果です。『女王?魔法使いの人だったよ~』さんきゅ。不意打ち要因か?さてどう配置します?」
「そうねぇ、イリナと祐斗は森の3人倒してからグラウンド、小猫とイッセーは体育館の4人倒して子猫はグラウンド、イッセーは本陣でライザー、朱乃は女王倒してグラウンドかライザーかしら?」
「アーシアは戦闘慣れてないから部長と一緒がいいですね。」
「それなら、私は向こうの女王倒したら本陣近くで待機の方がいいかもね。」
「ああ、それがいいかもな。何かあった時に朱乃がいてくれた方がいい。」
「それじゃあ、作戦開始よ!頼むわね!」
『はい!』
さて、行きますか。
アーシアが眷属になりました。どうするか悩んだんですけどね。話しの進行上眷属にしておかないと後々絡ませ辛くなりそうだったので。
次回!ゲーム本格開始です。