部長のお願いと悩み
~ リアス side ~
私はここ数日悩んでいた。親に決められたあることについて・・・。
先日新たに眷属になったイッセー、朱乃、イリナについて実家に連絡を入れた時にそれは言われた。
親達で勝手に決めて話しはかなり進められており、私は反対したのだけど、私の我侭だとか、悪魔の未来の為だとかで聞き入れられる事は無かった。
せめて学生の間はそれなりに自由に生活できると思っていたのにショックだった。眷属も増え、これからもっと楽しく充実した時間が遅れると思っていたのにそこに水を差された感じで自棄になっていたのかもしれない。こんなこと思いつくなんて・・・
「そうね、もうこれしかないわ。」
私はそうつぶやいて魔法陣を展開しある場所へと転移した。
~ side out ~
アーシアが家族に加わって数日後の夜、突然部屋に魔法陣が現れ中から部長が出てきて俺に抱きついてきた!
ちょ、なにごと!何が起こってる!
「イッセー、私を抱いてちょうだい!」
はいいいい?突然現れて抱きついて今の台詞!ちょ、どうしてこうなった!?
「ぶ、部長!突然どうしたんですか!」
「もう、これしか方法は無いの!祐斗は騎士だから絶対聞いてくれないし。イッセーなら慣れているでしょ?朱乃とイリナと付き合ってるんだし。」
「ちょ、ちょっと意味分からないんですけど!」
俺がそう言うと部長が脱ぎだした!話が急展開過ぎてついていけない!どうなってるの?
上半身裸になった部長が迫ってきた。ちょ、部長の裸の破壊力が!俺の理性が!
「イッセー、私って魅力無い?」
ありますよ!正直やばいです!でも!
「すぅ~、はぁ~。」
一回深呼吸をして落ち着いて、
「部長は充分魅力的ですよ。実際理性が限界です。」
「なら!どうして!」
「はぁ~、ですけど、そんな悲しそうな目をしてる部長を抱いたらお互い後悔します。なにがあったかまでは聞きません。なので今日はこれで勘弁してください。それともうちょっと冷静になって下さい。」
そう言って俺は部長に毛布を掛けて軽く抱きしめた。
しばらくして落ち着いたのか
「イッセー、ありがとう、それとごめんなさい。落ち着いたわ。ちょっと焦っていたみたいね。」
そう言って俺から離れると服を着なおした。だ~!やっと落ち着ける!俺が。
「お嬢様!そんな事だろうと思いましたが・・・。」
魔方陣と共にグレイフィアさんが現れた。
「グレイフィア、ごめんなさいね。イッセーのおかげで落ち着いたわ。」
「イッセー様、申し訳ございません。ご迷惑をおかけしました。」
「あ、ああ、何があったかは知りませんけど、まぁ、問題なかったんで気にしないで下さい。」
「では、お嬢様、戻りますよ。」
そう言って魔法陣を展開する。
「イッセー、ごめんなさいね。訳は後日改めて話すわ。これは今日のお礼よ。ちゅっ!」
「!!!」
俺の頬にキスをして部長は帰っていった・・・・。ええ!なにごと!
キスされた頬に手を添えて呆然としていると部屋のドアがノックされた。
「え!はい、どうぞ~」
「おじゃまするわね~。」
「入るわよ、イッセー。」
反射的に応え、入ってきたのは朱乃とイリナだった・・・・え、マジ?
「え~と、もしかして・・・・。」
「聞いてたわよ。」
「魔法の反応してるのに気づかない訳ないでしょ。」
こ、こええ!目が笑ってない!え~と、俺死ぬのかな?
と、焦っていたら2人とも溜息をして
「は~、部長も事情があったみたいだしイッセーもちゃんと対応してたから今回は許してあげるわ。」
「そうね~、今回は仕方ないかな。部長ならいいかな?とも少し思っちゃったし。」
「いや、まぁ、そうなんだけどいいのか?ていうか部長ならいいって・・・・だめだろ。」
「イッセーなら大丈夫じゃない?」
「そうね~、私達もちゃんと可愛がってくれないと許さないけど。」
「あのな、2人以外となんて考えてね~よ。勘弁してくれ!部長も事情あったみたいなんだからさ。」
「それは」
「どうかしらね?」
「・・・・おい。」
「まぁ、今夜は」
「私達だけ」
「「可愛がって頂戴!」」
と言って二人が抱きついてきた。
「わかったよ。朱乃もイリナも好きだよ。」
そう言って2人を抱きしめベットに押し倒した。
今夜の部長とのことは他の家族にも知られていたらしい・・・そりゃ、あんだけ騒いでたら分かるよな・・・合掌
こういうシーンは苦手なんです。書いてて苦労しました。