家に帰り、夕飯を食べた後に本格的にアーシアについて話し合うことになったんだけど・・・
意見はほぼ一致。だが3家族の内のどこで引き取るかという話しになっていた。
「なんとなくこうなるんじゃないかと思ったけど・・・」
「あれ、収集つくの?」
「無理じゃね?とはいえこのままって訳にもいかないよなぁ。アーシアに決めてもらうのがいいかもなんだけどアーシアの性格だとそれも無理かな?」
俺達は親達から離れてどうするか相談していた。
「アーシアはどう思う?」
「はうう、お世話になれるだけでも充分なのに更に養子になんて・・・。」
ん~、何かいい手は・・・あ!そうだ!
「アーシアは俺達3人のうちの誰と兄弟姉妹になりたい?」
「「!!」」
俺の言葉に朱乃とイリナが激しく反応した。おお。思ったより食いつきいいな。
「朱乃、イリナ、顔顔。必死すぎるぞ?おっかないわ。ちょっと落ち着け。」
「あはは、ごめん。妹ほしかったもんでつい。」
「そうね、私もこんな可愛い妹なら欲しいわね。」
2人とも子供の頃は寂しい思いしてたからな~。しばらく小学校に行けなかった朱乃、両親が留守がちなイリナ。境遇は違うけど似たような思いをしてたに違いない・・・どうすればいいんだろ?お、これ面白いんじゃね?
「アーシアちゃん、朱乃お姉ちゃん、イリナお姉ちゃん、どっちがしっくりくる?」
「朱乃お姉ちゃん・・・・イリナお姉ちゃん・・・・・・・イッセーお兄ちゃん・・・。」
「俺もか!」
ぐは!凄い破壊力だ!てか俺入れてなかったよね!朱乃もイリナもアーシアの言葉にやられているみたいだな。なんというアーシアの可愛さ!純粋さ!
「お、おう、俺も呼ばれるとは・・・。」
「こ、これはすごいわね。」
「アーシアちゃん可愛すぎるね!」
「はう、決められません~。」
そうなるよな~、あ、そうだ!
「母さん達ちょっと!」
3人を呼び寄せる。さっきの母さんバージョン!
「アーシア、朱音お母さん、朱璃お母さん、セリカママ。さっきと同じ感じで。」
「え~と、朱音お母様、朱璃お母様、セリカママ。」
「「「!!!」」」
あ、やりすぎた。全員倒れた。恍惚とした表情している。
「イッセーあんたねぇ・・・・。」
「でもなかなか見れないね。ちょっと面白いかも。」
「面白そうとは思ったけど、まさか倒れるとは・・・。」
アーシアが母さん達を見てあわあわしている。癒される・・・・じゃなかった。
「アーシア!母さん達は放っておいてもそのうち復活するから大丈夫だぞ!」
「それちょっとひどくない?間違ってないけど。」
「ほんとにね。」
「あ、あの、イッセー・・・お兄ちゃん。」
「お兄ちゃん!え~と、ど、どうした?」
「イッセー動揺しすぎでしょ。」
「あれ?もしかしてアーシアちゃん・・・。」
「はい、イッセーさんにお兄ちゃんになってもらいたいなって。朱乃さんとイリナさんもなって欲しいんですけど、一番は・・・・・・あうう、なんか恥ずかしいことを・・・。」
「え、ちょ、まじで?」
嬉しいけど!・・・俺としては朱乃かイリナの妹になって欲しいんだけどな。・・・嬉しいけどね!決まったら俺シスコンになりそう。てかなるな。
「やっぱりこうなるのね~。」
「ほんとにね、そんな気はしてたけどね。」
「え、なんで?」
「イッセー気づいてないの?町から今迄お兄ちゃんしてたわよ?」
「そうね、私達よりしっかり兄妹してたわね。」
「そんな意識してなかったけどそうなのか?」
「はい~、お兄ちゃんてこんな感じなのかな?ってずっと思ってました~。」
・・・そうなのか。ほんとに意識してなかったんだけどな~。俺って兄属性あるのかな?転生前は弟だったんだけどね。
いままでの光景を参加しないで見ていた父さん達からアザゼルさんが来て
「まぁ、朱音のとこの養子でいいんじゃないか?トウジだと教会関係の問題出そうだし、うちだと俺が堕天使だし、朱璃は姫島性名乗ってるから干渉は無いと思うが、万一があるからなぁ。アーシア自身の気持ちが一番だが、妥当だと思うぞ?どのみち一緒に住むことになるんだし、実質、書類上だけだからな。」
おお、そういう観点は無かったな。言われてみればそうだけど。
「アーシアちゃん、うちの子になる?」
「はい!朱音さ・・・お母さん!お兄ちゃん!お父さん!これからよろしくお願いします。」
アーシアは俺の妹になった。シスコン確定かな?
イッセーの妹になりました。次回からフェニックス編なんですが・・・短いんですよね。