トウジさんから話しを聞いた次の日、俺達は駅前にきていた。アーシアさんを保護する為だ。年齢は15歳、俺達の1個下だ。
「そろそろかしらね?」
「シスター服着てるからすぐ分かるとか言ってたわね。」
「お、あれじゃね?」
話していると駅からシスター服を着た小柄な女の子が現れた。
「はう〜、人がいっぱいですぅ〜。」
きょろきょろ周りを見ながら歩いている。
なんだ!あの可愛い生きものは!!朱乃とイリナを見ると2人もきらきらとした目彼女を見ている。
「「か、可愛い!」」
見た目もそうなんだけど仕草とか雰囲気がなんというか保護欲をかきたてられる。
あ、転んだ。
「あう〜、何も無い所で恥ずかしいです〜。」
「そろそろ迎えが来る頃なんすがねぇ〜。」
フリードが彼女を起こしながら・・・ってフリード!
「お〜い、フリード!」
「お!きたきた、イッセーの旦那。」
「なんでフリードが?」
「総督から頼まれまして。案内役ですよ。迷ったら困るんであっしが迎えに行ってたんです。」
「お父さんが。フリードありがとね。」
「いやいや〜、これも仕事ですからねぇ。アーシアちゃん、この方たちが迎えの人です。と言うわけであっしはここらでお役御免てことで、そんならばいちゃ!」
「フリードさんここまでありがとうございました!」
「フリードここまでサンキューな。」
「いやいや〜、気にせんでいいですよ。これも仕事ですし昨日のお礼でもあるんで。ではでは〜。」
そう言ってフリードは去って行った。
「え〜と、アーシアちゃんでいいのかな?」
「はい〜、アーシア・アルジェントといいます。みなさんよろしくお願いします!」
「俺は兵藤一誠。イッセーって呼んでくれ。」
「私は姫島朱乃よ。私も朱乃でいいわよ。」
「私は紫藤イリナ。イリナでいいわ。よろしくね、アーシアちゃん。」
とりあえずどうするか?そうだな、うん、時間も時間だし
「とりあえず昼にしないか?」
「そうね、軽く食べながらお話ししましょうか。」
俺達は話しを聞きながらハンバーガーショップに向かった。店に入って数分。アーシアちゃんがハンバーガーを見ながら固まっている・・・ん?
「あの、その、これどうやって食べるんですか?」
ああ、そういうことか。俺は袋から取り出しかぶりつく。
「こうやって食べるんだよ。」
アーシアは真似をするようにハンバーガーを食べた。
食べている仕草が小動物みたいで可愛いな。
「こんなの初めて食べました。美味しいです!」
「ふふ、よかったわね。」
「この後どうする?家に戻るってのもな~、せっかく出て来たんだし。」
「そうねぇ、まだ時間も早いし」
「そうだ!この町の案内も兼ねて少し遊んでいかない?」
「お、それ、いいね!」
「そうね、最近忙しかったから丁度いいわね。」
「これ食べ終わったら行くか。」
俺達は食べ終わったあと町にくり出した。ウィンドウショッピングしたり、ゲーセン行ったりと出来るだけ町を案内した。
ゲーセンで取ったラッチュウ君のぬいぐるみをアーシアはすごく気に入ってくれた。
「久々じゃね?こんなに遊んだの。」
「そうねぇ、最近色々あってゆっくりなんて出来なかったもんね。」
「あそこで休憩しましょうか。」
そう言って公園のベンチに座る。
「今日はすごく楽しかったです。ありがとうございました。それでなんですけど・・・」
「ああ、そういえば俺達が迎えに来た理由言ってなかったな。」
そう言ってアーシアに理由を話した。
「そうだったんですか。私のためにわざわざありがとうございました。それで私はどうしたらいいのでしょうか?」
「とりあえず、家で俺達の家族に相談しようぜ。悪いようにはならないからさ。」
「しない、じゃないの?」
「俺達の家族で悪いようになると思うか?」
「そうね・・・ならないわね。」
「確かにみんなお人好しだしおせっかい好きだしね。」
「えとえと、こんなにお世話になりっぱなしでいいんでしょうか?私にはお返しできるものなんてありませんし。」
ちょっとうるうるしながら言ってくる。
ぐは!こんな可愛い子放っておけるか!
「っ〜、アーシアちゃん可愛い!そんな事気にしなくていいんだよ!」
アーシアに朱乃が抱き着きながら言い、頭を撫でている。なんか見てるだけで保護欲かきたてられるよね!イリナも優しい目で見ている・・・・混ざりたいのかな?なんかうずうずしてる。
「おし、ここで話してても仕方ないから帰ろうぜ!」
アーシアをつれて家に帰ることにした。・・・あ~母さん暴走しないよな?
1個年齢下げました。年下の印象強かったので。
フリード再登場!ちょこちょこ出す予定です。