朱璃さんの開始の声と共に俺は篭手を出す
「ドライグ!」
『行こうか相棒!』
『Boost!』
声とともに倍加がはじまる。同時に俺は身体強化を懸ける。とりあえず強化20で様子見るか。
イリナは聖剣を創り出し、朱乃は・・・おお、黒い羽生えてる!しかも4枚!似合うな~。
とか見ていたらイリナが仕掛けてきた。
「様子見なんて余裕ね!」
俺はイリナの攻撃をかわして一旦距離をとる。あれ龍殺しか、気をつけないとやばいな。
「おま、模擬戦でそれ使うとか本気すぎね?」
「これくらいじゃなと勝てないでしょ!」
言葉と共に攻撃してくる。それをよけて距離をとり篭手から俺も刀を取り出す。
童子切安綱。天下五剣の一本で酒天童子を切ったと言われている名刀の一つ。
とある事件に巻き込まれた際に手に入れた俺の相棒でもある。ちなみに意思をもっている。
『われを使うのは久々じゃの』
「素手じゃ剣相手にするのはきついからな、よろしく頼むぜ!」
『おう、任せろ!』
イリナの追撃を安綱で受ける。
ガキッ、ギィン、ガキィン
何度か打ち合い、魔法の気配に2人同時にその場を離れる。
「雷光よ!」
さっき居た場所に光を纏った雷が落ちる!
うへ、あぶねぇ。
「私を無視して二人で戦うなんていい度胸してるじゃない!」
言いつつどこからか出した薙刀を振るってくる。俺はそれを刀を使って受け流す。
「その薙刀どこから出した!?」
「秘密~」
などと言いつつ打ち合う。朱乃も結構やるな~体術も使えるのか。
とはいえこのままだと長引きそうでめんどい、どうするかな~と考えてるとイリナが先に動いた。
「縮地!」
ギイイン!
神速で向かってきたイリナの剣をなんとか受け止める。ん?あれ?
「ちょ、これって二対一なん?」
「そういうつもりじゃないんだけど。」
「でもそれもいいわね。久々にコンビネーション使うのも悪くないわね。」
「しまった!薮蛇だった!」
そろそろ倍加もたまってきたけど2人同時か~、イリナも縮地使ってるからな~、アレも使うしかないか。
「っし、エアリィ!」
「オッケー」
声と同時に強風で2人を吹き飛ばし、
「ドライグ!」
『explosion!』
倍加が発動し力が跳ね上がる!
「それとアレもいくぞ!」
『10分が限界だぞ!』
「充分だ!いくぜ!」
『わかった、制御は任せろ!思いっきりいけ相棒!』
「身体強化50!!」
言葉と共に両腕を腰だめに構える!
「ぬあああああ!はあっ!」
掛け声と共に力が膨れ上がり周りに1メートルほどのクレーターができる
「え、ちょっと!、そこまでの強化見たこと無いわよ!」
「イッセーなにそれ!おかしくない?チートよね!」
「2人がかりで来る相手に手加減なんかできるか!」
「仕方ない、いくわよ!イリナ!」
「やるしかないわね、縮地!」
イリナが神速で近づき朱乃は飛んで雷光を放つ・・・イリナの剣に!え、これって・・
「雷神剣!」
やっぱりか!イリナが膨大な雷光を纏わせた剣を振るう。あんなのまともに受けたら黒こげになる!
俺はぎりぎりでそれをかわし、イリナに掌底を当てる。
ドン!
「きゃあ!」
イリナは掌底を喰らい吹っ飛ぶ。その直後朱乃の魔法が飛んでくる!
「リベレイト・デュアルスペル!フレイムランス・フリーズランス!」
凡そ30位の火と氷の矢が向かってくる。
「おらああ!」
俺は地面を殴りつけ衝撃と砂塵で火と氷の矢を弾き飛ばす。
その間にイリナが起き上がる。くそう、後ろに飛んで衝撃抑えたな。時間も限られててるし、一気にいくしかないか~、そろそろこっちから仕掛けますかね。
もう1話いきましょう。