転生したら更にチートになりました   作:デンドロビウム

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新章突入です。


第7章 放課後のラグナロク
英雄派の暗躍


 

 

リアスとデートした翌日、教室で昼飯を食べながら修学旅行の話し合いをしていた。

 

「男は俺達3人でいいな。」

 

集まっていた松田と元浜に声をかける。

 

「おう。」

 

松田が答え

 

「いいぜ。てか、俺達はイッセーがいないと3人揃わないんだよおおぉぉぉ。」

 

元浜は言いながら泣いている。

 

こいつら普段が普段だからな〜。ウケはいいんだけどこういう班決めになると仲間が集まらないという・・・不憫な奴等だ。まあ、俺は小学校の時から一緒だから気にしないが。エロがなければ良い奴らだからもうちょっと抑えればモテると思うのに。

 

「イッセーにエロ二人組。修学旅行の時うち等と一緒に組まない?」

 

なんて考えていると桐生が声をかけてきた。

 

「ああ、いいぜ。というか、怜奈さんとゼノヴィアと組んでくれてありがとな。」

 

「気にしなくていいわよ。転入して来て間もないし仲良くなるチャンスじゃない。」

 

桐生もエロいんだがこういう気づかいが上手く、割と女子達の中心にいる事が多い。

 

「桐生さんにはいつもお世話になってて助かってます。」

 

「そうだな。私も助けられている。」

 

怜奈さんとゼノヴィアに桐生が礼を言われて照れている。割とこういうシーンは珍しいな。

 

「朱乃の班も一緒でいいのかしら?」

 

「当然よね〜。彼女2人置いて他の人達と楽しもうなんで思ってないわよね?」

 

いつの間にか来ていたのか朱乃が隣に立っていた。

 

「元々そのつもりだったよ。桐生達が分からなかったけどまあ、予定通りだな。」

 

俺の言葉に満足気に頷く朱乃達。

 

「イッセーのおかげで美女達と一緒の修学旅行が!」

 

「持つべきものは友達だ!」

 

松田と元浜が涙を流しながら喜んでいる。

 

「あんまり恥ずかしい事言うと班移るぞ?」

 

「「すいませんでした!」」

 

俺の言葉に揃って謝る松田と元浜。

 

「おまえらな〜。」

 

「イッセーも大変にゃ〜、そろそろ私も彼女に入れてほしいにゃん。」

 

ここで爆弾投下だと!?

 

「黒歌さん、彼女持ちのイッセーなんかより俺とどうですか!」

 

「いやいや、俺と!」

 

松田と元浜がここぞとばかりに入ってくる。

 

「松田と元浜も良いやつなんだけどにゃ〜、欲望に忠実すぎるにゃん。あと、私よりも成績上じゃないと認めないにゃん。」

 

「ぐあ〜!勝てねぇ〜!」

 

「体育は無理だ〜!」

 

松田と元浜が崩れ落ちる。

 

黒歌も怜奈さんも実は2人共成績は上位で女子だと朱乃とイリナに次ぐ。

 

元浜は勉強は出来るが運動は駄目、松田はその逆。

 

そもそもうちのクラスのトップ5がオカ研でしめてるからな〜。崩れ落ちるのもわからないでもない。ちなみに俺は3番目。勉強は朱乃とイリナには勝てない。

 

「そもそもあんた達じゃ見た目で釣り合わないわよ。現実をもっと見ることね。」

 

桐生がとどめを刺す。

 

うん、えげつない。

 

そうしてワイワイ昼休みは過ぎていった。

 

 

 

その日の放課後、俺達は部室に集まって修学旅行後の学園祭について話し合っていた。

 

「去年はお化け屋敷だったわね・・・本物使った。」

 

「あれはやり過ぎだったな〜。ソーナさんにはやり過ぎと怒られ、朱乃はお化け苦手で使い物にならなかったし。」

 

朱乃は凄い反対していたが面白そうという割とひどい理由で押し切った。

 

「あははは、皆の評判は高かったけどね。」

 

「そりゃ本物だからな。」

 

「今年は絶対に嫌よ!」

 

朱乃が涙目で反対する。

 

「朱乃、落ち着いて。去年と同じ事する気は無いしソーナからも言われてるから大丈夫よ。それにメンバーも増えたからみんなで出来る事を考えましょう。」

 

リアスが朱乃を安心させる様に言う。

 

「こんだけ美女揃いだと普通にメイド喫茶でも凄いことになりそうだな。」

 

と、俺の呟きにイリナが

 

「私はそういうの無理よ。」

 

ですよね〜。

 

「お!みんな料理上手いんだからそれ使えないか?」

 

「それいいわね────」

 

リアスが同意仕掛けた時、俺達の携帯が同時に鳴った。

 

そして全員が顔を見合わせ頷く。

 

「みんな、行くわよ!」

 

リアスの言葉で俺達は部室を飛び出した。

 

 

 

「嗅ぎ付けるのが早いな。」

 

黒いコートに身を包んだ男が俺達に向かって言ってくる。

 

ここは町にある廃工場。俺達は携帯のアラートでここに来ていた。

 

「『禍の団(カオス・ブリーゲード)』の英雄派ね?私はリアス・グレモリー。三大勢力にこの町を任されている上級悪魔よ。」

 

リアスの言葉に男は口の端を吊り上げて

 

「存じておりますとも。魔王の妹君。我々の目的はこの町から悪魔を浄化し町を救うことだからな!」

 

そう言い手に白い炎を作りこちらに放ってくる。

 

「させるかよ!」

 

俺は強化をかけて前に出て炎を弾く。

 

また神器(セイクリッド・ギア)使いか!

 

最近ここだけではなく三大勢力の重要拠点にも英雄派が襲撃する事件が多発していた。

 

建物の奥から数人の人間と人型の異形の存在が出て来る。

 

「伏兵もいるわ!みんな気をつけて!フレイム・ランス!」

 

注意を促しつつ明後日の方向に魔法を解き放つ朱乃。

 

魔法が飛んで行った先から魔法が当たり何かが落ちる音が聞こえた。

 

それと共に俺、祐斗、イリナ、ゼノヴィアが前に出て攻撃を仕掛ける。

 

俺達は異形を切り伏せていく。

 

黒歌、朱乃、リアスも後方から魔法で攻撃しているが黒歌の攻撃を突然黒い影が包み込む。

 

俺は嫌な気配を感じ体をひねる。

 

避けた所をさっき影に包まれた黒歌の攻撃が通過していった。

 

「こいつも神器(セイクリッド・ギア)の能力か!」

 

「影で飲み込んだものを任意の影へ転移できる能力か。攻撃を受け流すタイプの防御系だね。厄介な部類の神器(セイクリッド・ギア)だ。」

 

祐斗が今の攻撃を見て呟く。

 

それから暫く放出系の攻撃は避けて剣か打撃で相手を減らして行く。

 

だが、敵も上手く自分達の攻撃を影に吸い込ませこちらに攻撃してくる。

 

「ギャスパー、データは?」

 

リアスの声にギャスパーは答える

 

「はいいい!そちらの方が炎攻撃系神器(セイクリッド・ギア)白炎の双手(フレイム・シェイク)』!そっちが防御・カウンター系神器(セイクリッド・ギア)闇夜の大盾(ナイト・リフレクション)』!最後にあちらが光攻撃系神器(セイクリッド・ギア)青光矢(スタリング・ブルー)』ですぅ!」

 

ずっと機械を操作していたギャスパーが答える。

 

この機械はアザゼルさんが開発した相手の神器(セイクリッド・ギア)を調べるもので最近大いに役立っている。神器(セイクリッド・ギア)所持者相手ではとても有効だ。

 

「朱乃!複数攻撃を放って!」

 

リアスの指示に朱乃が炎を連発する。

 

そのことごとくが影に呑まれ別の影から出て来る。

 

「その影に攻撃を!」

 

狙われていた俺、祐斗、アーシアのカバーに入ったイリナがそれぞれ剣を影に付き立てる。

 

それと同時にドン!等言う音が影の中で起こり

 

「ぐああああああ!」

 

叫んだ影使いがボロボロになって倒れた。

 

「影の中で攻撃が弾ければどうなるか試してみたのだけど、どうやら処理できずに自分のもとへ来てしまったようね。攻撃そのものは受け流す事はできても、はじけた威力までは受け流すことができなかったみたいね。」

 

なんつ~着眼点!リアスも『(キング)』としての資質を伸ばしているな。

 

それと同時に新たに気配が出て来る。

 

影に隠れていたのか!

 

「すごいですぅぅ!今の攻撃で神器(セイクリッド・ギア)の反応が出ました!『緑光矢(スターリング・グリーン)ですぅ!』

 

「そちらは私が行こう!」

 

「小猫、ゼノヴィアのサポートを!」

 

「はい、部長。」

 

そう言って二人で新たな気配の方に向かって行く。

 

「燃え尽きろおぉぉぉぉ!」

 

炎使いが俺に向かって大きな炎を投げてくる。

 

「効くかそんなもん!」

 

炎を安綱で切り裂きそのまま突っ込み炎使いを切り倒す。

 

「俺を燃やしたかったら火の鳥かドラゴンでも連れて来い!」

 

他の神器(セイクリッド・ギア)使いも祐斗とゼノヴィアに倒されていた。

 

これで全員か?と思った時影使いが

 

「うおおおおおおお!」

 

立ち上がり絶叫する。それと同時に黒いモヤが影使いを包んでいく。さらに工場全体を包み込もうとする。

 

ゾクッ!

 

悪寒が走る。なんだこれは・・・・・まさか!

 

その考えに至った時影使いの足元に見たことの無い魔法陣が展開され影使いは魔法陣の光と共に消えていた。




怜奈さん出すの忘れてた・・・アザゼルのサポートしてた事にしよう。

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