ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》 作:ブイズ使い
ようやくシングル200連勝達成とマルチクリアしました
後は剣盾までにずっとさぼってたポケファインダーとアローラ図鑑完成でスタンプ集めようかなと思ってます
もうすぐ剣盾発売したら間違いなくやり込むのでそれまで投稿さぼらないようにしなければ……
メレメレ島に出現したUB、マッシブーンとフェローチェの捕獲任務を無事達成したウルトラガーディアンズ。続いてはアーカラ島、ジェードジャングルに出現したUBだ。
このエリアに派遣されたのはジェードジャングルの試練を担当するキャプテン、マオと同じくアーカラ島のキャプテンであるカキ、スイレンの3人だ。
同じ島のキャプテンという事もあり、この3人は仲もよく普段接する機会も多い。同じUBの対処に当てられたのはそのためだ。
現在彼らはジェードジャングルに辿り着き、目の前にいる異形な姿をしたポケモン、UBと対峙していたのだった。
「こ、これがUB!?」
「確かに普通のポケモンとはどこか違いますね……。」
カキ、スイレンは目の前に突然姿を現したUBに驚きの声をあげる。
そのUBはまるで千切れたコンセントを人型になるように繋ぎ合わせ作られたかのような姿をしており、その頭部と思われる部分はトゲトゲしており、そのUBは何かしらの言葉を発しているのかもしれないが、人間の耳ではうまく聞き取ることができない。
UBの指先と思われる部分からはバチバチと火花が飛び散っているのが見える。そのコンセントにも似た容姿とそのエフェクトから推測すると、このUBは恐らくでんきタイプと見て間違いないであろう。
3人はこのUBに対してどのように対処するかを考える。しかしその時、3人の腕に装着されている通信機に通信が入る。例の如くビッケからの通信であった。
『皆さん!ジェードジャングルに出現したUBの詳細が判明しました!我々はそのUBの名をデンジュモクと名付けました!今そちらにデータを転送します!』
ビッケからUBの詳細なデータが送られてくる。そこに載っていたUBのデータを3人は確認した。
UBコードネームは“UB03 LIGHTNING”。デンジュモクは彼らの想像通りでんきタイプ。彼の体は電気を効率よく通すことができるように作られており、放電して電力が足りなくなると電気を主食として蓄えるそうだ。その説明から察するに、彼は電気を食さなければ本来の力をフルに発揮することは出来ないだろう。
幸いにもこのアーカラ島、特に今いるジェードジャングルの近くには発電所の様に電気が通っている場所ない。その分デンジュモクも本来の力を活かしきることはできないであろう。この場はデンジュモクにとってかなり不利な環境のはずだ。
しかし相手は未知の生命体UB。少しの油断は命取りとなってしまうのは3人も理解している。ここは協力してなんとしてでもデンジュモクを捕獲しようと自身のポケモンが入っているモンスターボールを取り出した。
「行くぞ!ガラガラ!」
『ガッラ!』
「お願い!ラランテス!」
『ララン!』
「出番ですよ!オニシズクモ!」
『オッズ!』
カキはほのお・ゴーストタイプのガラガラ、マオはくさタイプのラランテス、そしてスイレンはみず・むしタイプのオニシズグモである。それぞれキャプテンとして得意なタイプのポケモンで勝負に出る。
「来るぞっ!注意しろ!」
カキがデンジュモクの動きに気付き注意を促す。その言葉にマオとスイレンが頷くと当時にUBの動きに変化がみられる。
デンジュモクの手と思われる部位が先ほどに比べさらにウネウネと脈を打つように動き始める。すると突然、デンジュモクは高くジャンプしカキたちのポケモンの上を取る。
「っ!ガラガラ!ホネブーメラン!」
『ガラッ!』
ガラガラはホネブーメランをジャンプしたデンジュモク目掛けて投げ飛ばす。しかしその攻撃はデンジュモクの腕足を蔦のように具現化させて叩きつける攻撃、パワーウィップによりあっさりと阻まれる。
弾き返されたホネブーメランをガラガラがキャッチすると、その後目の前にデンジュモクが着地する。
『っ!』
「あれはさいみんじゅつ!?ガラガラ躱せ!」
デンジュモクの奇襲に慌てて回避の指示を出すカキ。しかしガラガラは突然のことで回避までの行動が間に合わずデンジュモクのさいみんじゅつにかかってしまいその場にうつ伏せで倒れてしまう。
さいみんじゅつは隙こそ大きいが、当たってしまえば眠り状態となり暫く動けなくなってしまう厄介な技だ。
「ガラガラ!?」
「ラランテス!ガラガラを助けるよ!リーフブレード!」
『ラテ!』
「私たちも行きますよ!オニシズクモ!アクアブレイク!」
『シズグッ!』
さいみんじゅつにより倒れてしまい襲われてしまいそうになっているガラガラを助けるべく、ラランテスは鎌状の腕を鋭くとがらせて切り裂くリーフブレード、オニシズクモは自らの前足を居合斬りのように懐から繰り出すアクアブレイクによりデンジュモクを攻撃する。
デンジュモクはラランテスとオニシズクモの攻撃に気付きジャンプして躱す。2体はガラガラを守るようにデンジュモクと位置を入れ替える。
『ガ?ガララ!』
「ガラガラ!大丈夫か!?」
『ガラーラ!』
今の騒動が原因がガラガラはさいみんじゅつによる睡眠から目を覚ます。カキの声に応答し、ガラガラは骨を持った拳を天に突き上げ自らを鼓舞する。
しかし状況的には3対1であろうとも分がいいとはとても言えない。デンジュモクはさいみんじゅつという厄介な技を所持しているうえに、先ほどのガラガラの攻撃を容易く跳ね返したパワーウィップの威力。相手にとっては間違いなく不利な環境であるだろうが、それでも戦力差的にはほぼ違いはないといってもいい。
「これだと単純に攻めても駄目だよね。」
「ああ。最悪あいつをゲットする隙さえ作ることができればいいんだが。」
「そうですね……。それでしたら私に任せてください!」
どうするべきか悩むカキとマオだが、スイレンには何かしらの策があるようで2人にある提案をする。
「先ずはお2人でデンジュモクの注意を引き付けてください。その後に私がデンジュモクの動きを封じます!」
カキとマオはスイレンの考えを疑うことなく、彼女のことを信じて頷いて答える。その後ガラガラとラランテスに攻撃の指示を出した。
「ラランテス!はっぱカッター!」
『ランテ!』
ラランテスははっぱカッターによる遠距離攻撃を仕掛ける。しかしデンジュモクからしたらその攻撃は見え見えであり、少し軸をずらすだけで簡単に避けられてしまう。
「ガラガラ!走りながらホネブーメラン!」
『ガッラ!』
続いてカキのガラガラが地面を思いっきり蹴り勢いよくダッシュする。その勢いを維持しつつガラガラはホネブーメランをデンジュモク目掛けて投げる。
デンジュモクはガラガラのホネブーメランを先ほどと同様にパワーウィップではじき返す。ガラガラは弾き返されたホネブーメランをキャッチし、そのままデンジュモクに向かって飛びかかった。
「そのままシャドーボーン!」
『ガラッ!』
ガラガラは掴みとった骨でデンジュモクに殴りかかる。デンジュモクはパワーウィップでガラガラのシャドーボーンを防ぎ弾く。その後、ガラガラは弾き返された反動を利用しシャドーボーンをもう一度振りかざす。
しかしデンジュモクはガラガラの攻撃を予想していたようでシャドーボーンによる一撃をバックステップで回避する。その回避先に向かって、ラランテスが既に走り出していた。
「ラランテス!リーフブレード!」
『ララン!』
ラランテスはリーフブレードで攻撃する。デンジュモクは危険を察知し、今度は強力な電撃攻撃、10まんボルトで反撃する。ラランテスは10まんボルトをリーフブレードで切り裂きデンジュモクに切りかかる。
デンジュモクはラランテスの攻撃をパワーウィップで防御する。その隙を突きカキはガラガラに追撃の指示を出し、ガラガラはその指示に従って追撃する。
「ガラガラ!もう一度シャドーボーンだ!」
『ガラァ!』
デンジュモクはラランテスのリーフブレードをパワーウィップで防いでいて隙だらけだ。今であれば強力な一撃を与えることが可能だろうと考えての攻撃であったが、デンジュモクは予想外の行動を繰り出してきた。
なんとデンジュモクはパワーウィップを使用しながら頭部から10まんボルトを放ちガラガラを迎撃したのだ。ガラガラは10まんボルトの電撃に痺れてしまい吹き飛ばされてしまう。
ラランテスは吹き飛ばされてしまったガラガラに気を取られてしまい力が緩んでしまう。その隙をついてデンジュモクはパワーウィップの威力を高めラランテスのリーフブレードを弾き返し反撃の一撃を加える。
「ガラガラッ!?」
「ラランテス!」
ガラガラとラランテスはデンジュモクの攻撃によって大きなダメージを負ってしまう。そんな2体を見て慢心したのか、デンジュモクは自慢気にこちらを見下ろしている。
だがそれこそが最大の隙だと遂にスイレンとオニシズクモが動き出す。油断したデンジュモクの背後に、オニシズクモは気配を消して歩み寄っていたのだ。
「今です!オニシズクモ!アクアブレイク!」
『オッズ!』
『ッ!?』
オニシズクモの気配に気づくことができなかったデンジュモクは振り向くも間に合わずアクアブレイクの一撃を浴びてしまい遂にダメージを負い大きく怯んだ。
「続いてクモのす!」
オニシズクモは怯んだデンジュモクの周囲にクモのすを張り巡らせる。クモのすは本来相手の交換などを防ぐ類の技だが、今回は相手の逃走経路を塞ぐ手段として使われた。これによりデンジュモクの行動は大幅に減少したと言っていいだろう。
「カキ!マオ!」
スイレンは今だと言わんばかりに2人に対して呼びかける。カキとマオもスイレンの合図に答え、ガラガラとラランテスは再び立ち上がり行動に移った。
「ガラガラ!ホネブーメランだ!」
『ガラガァラ!』
ガラガラはホネブーメランを投げ飛ばす。その攻撃はデンジュモクの元まで弧を描いて飛んでいく。その間、ラランテスは自身の腕に自然の力を溜め込みある攻撃の準備をしていた。
デンジュモクはガラガラの攻撃を再びパワーウィップではじき返す。そして近づいてくるガラガラを迎撃するために頭部から10まんボルトにより阻止しようとする。その攻撃をガラガラはジャンプして回避した。
「何度も同じ手を喰うわけには行かないからな。ガラガラ!シャドーボーン!」
『ガラ!』
戻ってきたホネブーメランをキャッチし、力強くシャドーボーンを振り下ろす。デンジュモクはその攻撃をジャンプして上空に逃げる。
回避したことによりガラガラに隙ができ、今の内に反撃を仕掛けようとするデンジュモク。しかしデンジュモクの体は動くことはなく、自身に何かしらの異変を感じていた。デンジュモクは背後を振り向くと、そこには地上に張り巡らされているクモのすと同じものが木に張られていたのだ。
自分の周りに罠が張っている状況で自分が動けなければジャンプして回避するしかない。であれば最終的に残った回避ルートは自然と上空のみとなっている。
しかしここはジェードジャングル。所謂木々が生い茂った森の中だ。森の中であればポケモンたちにとってはテリトリーも同然。地の利を活かし、デンジュモクを罠に誘導したのである。
デンジュモクは抜け出そうとするも自分の複雑な体の構造に絡みついてしまい逆効果となってしまっている。そんなデンジュモクは攻防共に隙だらけとなってしまい、格好の的となっている。
デンジュモクが足掻いている間にラランテスのチャージは完了した。そこにはジェードジャングルに生えている木の高さを超える程のエネルギーが差し込んでいた。
「いっけー!ラランテス!ソーラーブレード!」
『ララァァァン!』
ラランテスは強大なソーラーブレードを振り下ろす。当然デンジュモクには避けるすべはなくそのまま直撃を浴び地面に叩きつけられる。
デンジュモクはピクピクと僅かに動いてはいるが、それでも先ほどまでの動きをすることはおろか立ち上がることすら困難になっているようだ。
「行くよ!ウルトラボール!」
マオはデンジュモクをゲットすべくウルトラボールを投げる。ウルトラボールはデンジュモクにヒットし、デンジュモクをボール内部に収納する。
デンジュモクは今の一撃により相当弱っていたのか、少しボールが揺れただけで簡単にゲットすることができた。どうやらもう抵抗する元気も残っていなかったようである。
マオはデンジュモクが入ったウルトラボールを拾い上げる。これで自分たちの与えられた任務は達成である。
スイレンがデンジュモクを誘うよう罠をはり、カキが牽制も含めたラッシュで攻め、マオが強力な一撃を叩きこむ。見事な連携攻撃で見事ウルトラビースト捕獲完了だ。
『ウルトラオーラの消失、確認いたしました。3人ともお疲れ様です。ではゲットしたデンジュモクの入ったウルトラボールをバーネット博士の元まで届けてください。』
例の如くビッケからの通信が入る。それを聞いた3人はビッケの指示通りにジェードジャングルを後にし、バーネット博士の待つ空間研究所へと足を運ぶのであった。
―コードネーム“UB03 LIGHTNING”捕獲完了―
前回のリーリエと違って重要な回ではないのでサクッと短めです
一応シングル200連勝パーティだけ載せておきますので目指している人は参考までに
比較的安定してクリアできました
臆病カプ・コケコ@拘り眼鏡 CS極振り
10万/ボルチェン/草結び/マジカルシャイン
腕白テッカグヤ@食べ残し HBベース
ヘビボン/宿木/守る/毒毒
意地バシャーモ@メガ石 AS極振り
フレドラ/飛膝蹴り/守る/地震