ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》 作:ブイズ使い
それより白いイーブイって可愛いよね!orasで厳選中に、何千匹と果てしなくタマゴ割ったら色違いの5vイーブイが産まれてテンションがマックスになったのはいい思い出。今では第7世代でアシパ搭載ナインエボル用として活躍中です。ポケリフレで永遠に戯れてても飽きないですね!
更にイーブイについて熱く語りたいところですが(ブイズバカなのでそっとしておいてやって下さい)、4話目ということでお楽しみください!
僕が繰り出したポケモンは白色のイーブイだ。
「わ!白いイーブイだ!かわいい!」
「綺麗な色です……」
「ほう、色違いとは珍しい」
「これはこれは……見ものですな……」
ミヅキ、リーリエ、ククイ博士、ハラさんの順番で僕のイーブイを見た感想を口にする。このイーブイは以前ある事情があって仲間にしたイーブイだ。またその話はいずれするとしよう。
「さあイーブイ!君の初陣だ!張り切っていくよ!」
『イブイ!』
イーブイは僕の声に答えるように振り返り眼を見ながら頷く。うん、相変わらずイーブイは可愛いなあ(溺愛)
「二人とも準備はいいな?では始め!」
ククイ博士が右手をあげ試合開始の合図を出す。それに合わせ僕とミヅキは互いに戦闘態勢をする。僕ははじめ様子を見ようと身構えるが、最初に動き出したのはミヅキとアシマリだった。
「先手必勝!アシマリ!みずてっぽう!」
ミヅキの指示に合わせ口から勢いよく水を放射する。
「イーブイ!右にサイドステップ!」
直撃するのはまずいと思い僕はイーブイに右に避けるように指示する。イーブイはその指示に合わせ右にステップして回避に成功する。何故右に避けるよう指示したかというと、イーブイがどう避ければいいか戸惑わないようにするためだ。因みにサイドステップを指示した理由は無駄な動きを最低限に少なくするためでもある。
「次は僕たちの番だよ!スピードスター!」
イーブイは尻尾を前方に振り星形の弾幕をアシマリ目掛けて放つ。アシマリはみずてっぽうを避けられた事に驚き、その僅かなスキを突かれスピードスターが直撃する。
「アシマリ!大丈夫!?」
ミヅキはアシマリを心配し一言声をかける。アシマリは首を振りながら気合を入れなおし、ミヅキの声に答える。まだ少ししか付き合いはないであろう二人ではあるが、この二人からは少しの間でも培ってきた絆を感じる。だけど僕は負けないよ!
「アシマリ!次はなきごえ!」
アシマリは可愛らしい声は発し、イーブイはその声に対し怯んでしまう。なきごえの特殊効果は相手の攻撃力の低下だ。これでイーブイの攻撃力が下がってしまい、一部の技の威力が下がってしまう。
「今よアシマリ!はたく!」
アシマリはなきごえで怯んだイーブイにジャンプで近づき手でイーブイを文字通りはたく。イーブイを頬を叩かれ飛ばされてしまうがなんとか持ちこたえる。
「畳みかけるよ!もう一度はたく!」
再びアシマリははたくで追い打ちをかけようと飛びかかってくる。しかし僕もイーブイも何度も同じ手を喰うわけには行かないよ!
「イーブイ!かみつくでアシマリを捕まえて!」
「うそ!?」
「なんと!?」
ミヅキとハラさんが驚きの声をあげアシマリも同様に驚いた顔をする。恐らくアシマリのはたくを受け止めたことへの驚きよりも、攻撃力が下がったイーブイがアシマリの攻撃に負けずに受け止め切ったことに対してだろう。
「そのまま投げ飛ばして!」
イーブイは捕まえたアシマリを一回転しながら斜めに投げ飛ばす。
「このままじゃマズイ!アシマリ!そのままみずてっぽう!」
アシマリは飛ばされながらも空中で態勢を整えながら、みずてっぽうを放つ。今度は僕も引くわけには行かない!
「イーブイ!シャドーボールで迎え撃て!」
イーブイは僕の指示とほぼ同じタイミングで着地し、黒い塊を目の前で作りアシマリ目掛けて放つ。みずてっぽうとシャドーボールがぶつかり合う。少しは互いの攻撃が拮抗したが次第に威力の差があらわれ、アシマリのみずてっぽうが消滅してしまいアシマリにシャドーボールが直撃する。
「アシマリ!?」
ミヅキはアシマリの名前を呼ぶ。しかし地面に落ちたアシマリは目を回してしまっている。これはポケモンがこれ以上戦えず、瀕死……即ち戦闘不能を意味する。
「アシマリ戦闘不能!イーブイの勝ち!よって勝者シンジ!」
博士の合図によってバトル終了が告げられ、僕の名前が呼ばれる。これがポケモンバトルが終わり勝者が決まる瞬間である。
「あ~負けちゃった。結構いいところまで行ったと思ったんだけどな~。」
ミヅキは残念がりながらアシマリに労いの言葉を言葉をかけてアシマリをモンスターボールに戻す。僕もイーブイに近づき頭をなでて感謝をしながらモンスターボールに戻す。初陣の割にはいいバトルだったよ。ありがとう、これからも期待してるよ。
「いや~二人ともいいバトルでしたな!ミヅキも惜しかったですな。ですが初の本格的なバトルにしてはよい戦いぶりでしたぞ。」
「あはは、ありがとうおじいちゃん。でもやっぱりシンジ君は強いな~。今回は完敗だったよ!」
ミヅキは頭を掻きながらハラさんに照れたようにお礼を言う。その後僕と戦った感想を言い、完敗だったと告げるもどこか清々しかった。
「確かにな。この戦いぶりは流石と言うべきところだな。俺の眼に狂いはなかったみたいだ。」
「二人ともありがとう。そう言ってくれると嬉しいです。」
僕は博士とミヅキにお礼を言う。伊達に今まで旅をしてきたわけじゃないからね。今まで培ってきた経験が活きていい判断が上手くできたからよかった。イーブイも初めてにしては動きが初めてとは思えない動きを見せてくれたし、なにより僕の指示に上手い具合に反応してくれたから嬉しかったよ。
「ミヅキとアシマリも新人トレーナーにしてはいい動きだったよ。アシマリとの息もぴったりだったし、これからもっと強くなるよ。」
「えへへ、そう?ありがとう!」
「お二人ともお疲れさまでした。」
僕とミヅキが戦い終わってから握手をし、健闘を称えあっていると後ろで応援してくれていたリーリエが近づいてきて労いの言葉をかける。
「うん、リーリエもありがと。」
僕はリーリエにお礼を言う。リーリエも僕の感謝の言葉を受け取ってくれたようで、笑顔で答えてくれた。
「さてと、ではこれからどうしますかな?」
「取り敢えず僕は一旦家に帰るつもりです。島巡りのことを母親に伝えようと思うので。」
ハラさんが僕たちにこれからのことを尋ねる。僕はその質問に対し家に一度帰ると答える。リーリエと博士は一緒に家に帰るらしい。ミヅキは家に一度帰って今回の戦いの反省をするらしい。そうして僕はミヅキ、ハラさんに別れを告げ、リーリエと博士と一緒に途中まで帰宅する。そして僕の家に辿り着き博士たちとも別れを告げる。
「ただいま!」
「あらおかえり!博士の用事はどうだったの?」
僕は家に帰ると母さんが食事を作りながら笑顔で迎えてくれる。僕はリリィタウンであったことを母さんに話す。島巡りについても話すと「やっぱりね」、と予想していたみたいであっさりと許してくれた。そして僕は夜ご飯を食べて早めに寝ようと眠りにつく。
~~~翌日~~~
「ふああ、よく寝た。」
なんだか今日は良く眠れたなあ。昨日はなんだかんだあって色々あったから疲れてたのかもね。
『ニャー』
「ん?ああ、ニャースもおはよう!」
僕は起こしに来たのであろうニャースに挨拶をする。このニャースは母さんのパートナーで僕が小さいころから家にいる家族も同然の存在だ。偶に僕が寝坊をすると顔を引っ掻いてくるけど……。
そして僕はニャースと一緒に部屋を出る。すると母さんが朝食の準備を終え外の空気を吸って気分を落ち着かせている。
「あら、シンジおはよう。昨日はよく眠れた?」
「うん、おはよう母さん。よく眠れたし今朝はスッキリしてるよ。」
「それはよかった!じゃあ早速朝ごはんでも食べようか。」
母さんに促されるように僕は席に着き朝ごはんを食べる。そして食べ終わった後、暫くしたらインターホンが鳴り母さんが昨日のように応答する。今日は一体だれが来たんだろう?
「アローラ!あの、シンジさんを迎えに来ました。」
母さんがドアを開けるとそこに立っていたのはリーリエだった。リーリエは頭を下げ挨拶をする。母さんもそれに答えるように「アローラ!」と返事をする。僕もそれにつられるように返事をした。
「あら、綺麗なお嬢さんね?もしかしてシンジのお友達?」
「あ、はい。シンジさんには先日大変お世話になりました。シンジさんのお母様ですよね?」
母さんはその質問に対してそうだと答える。その後ちょっと待ってね、とリーリエに言い僕に近づき耳打ちをする。
「ねえねえ、もしかしてあんたの彼女?」
「なっ!?きゅ、急に何言いだすの!?そんなんじゃないって!?」
「あらあら照れちゃって。あなたも男の子だったのね。」
僕は母さんの突然な爆弾発言に驚きの声をあげる。それに対しリーリエは頭にクエスチョンマークを抱いている様子だった。どうやら聞かれていないようでよかったが、やっぱり母さんの思考にはいまだについていけない。取り敢えず僕は母さんの魔の手を離れるためにリーリエに何の用かを尋ねる。
「と、ところでリーリエは何しに来たの?」
後ろで母さんがニヤニヤしている気がするが気にせず会話を続ける。リーリエはどうやら博士に頼まれて僕のことを呼びに来たようだ。その後僕は母さんが笑顔(?)で見守っている時に一応またいつか連絡するから、とだけ言い残して、リーリエを連れて一緒に外に出る。
「シンジさん?なんだか様子がおかしいですけどどうかしましたか?」
「い、いや!なんでもないよ!大丈夫だから!」
「そ、そうですか?もしなにかあれば言ってくださいね?昨日のお返しもしなきゃなりませんし……。」
「あ、あははは、ありがと。」
う~、母さんが変なことを言い出すからリーリエの顔を直視しにくくなったじゃないか。全く、いつも突然なんだから……。
僕は母さんの言動に少々不満を抱きながらもリーリエと共に博士の家に向かう。ちょっとした世間話でもしながら歩いているとすぐに博士の家に辿り着いた。僕の家から少し南に行ったところで、坂を下りると浜辺に一軒の家が建っていた……のだが家の屋根は何度も修復された跡があり、なんだかボロボロの状態だった。
「シンジさんここです。ここが博士の家で私がお世話になっているところです。」
そう言ってリーリエは博士の家を紹介してくれた。しかしその時……。
ズドン!
「……え?」
『いいぞイワンコ!もっとこい!』
ええと……今の音は……。
「あらら、博士またですか……。」
「また?」
「はい、実は博士はポケモンの技を研究するにあたり自分でポケモンの技を受け止めるのが日課なんですよ。」
……うん、そうなんだ。なんだか僕の知っているどこぞの博士のような発想だね。……本人の名誉のために誰とは言わないけども。
「博士、ただいま戻りました。」
「おっ、リーリエ!シンジを連れてきてくれたか!シンジ、アローラ!」
「アローラ!ところで博士、今日はどういった用件ですか?」
僕は博士に用件を尋ねる。……さっきのことはなかったことにしよう。
「ああ、今回は渡したいものがあってな。これだよ。」
「それってもしかして……ポケモン図鑑ですか?」
博士は懐から赤色のポケモン図鑑と呼ばれるものを取り出した。ポケモン図鑑とは出会ったポケモンを自動的に登録していくハイテクな道具だ。
「ああその通りなんだが……少しだけ待ってくれ。」
博士はそう言い僕を待つように言う。すると突然電気の調子が悪くなったのか、点いたり消えたりを繰り返す。しばらくするとコンセントから何かが飛びだしてくる。よく見るとプラズマポケモンのロトムだった。
「このロトムが今からポケモン図鑑に入るからな。」
「ロトムがポケモン図鑑に?」
ポケモン図鑑に入るロトムなんて聞いたことがないけど。博士に聞いたところあるカロス地方の少年が開発した新世代の図鑑らしい。うん、なんだかだれか想像はできるんだけども。
少なくとも僕の知っているロトムは電子レンジに入るヒートロトム、冷蔵庫に入るフロストロトム、洗濯機に入るウォッシュロトム、芝刈り機に入るカットロトム、扇風機に入るスピンロトムくらいだね。どうやらこのポケモン図鑑に入ると【ロトム・ポケデックスフォルム】と呼ばれているらしい。
そしてそんなことを考えている間に、どうやらロトムが図鑑に入り込んだらしい。そして図鑑の画面が点き、ロトムの顔が表示され自分から動き出す。
「アローラ!ユーザー・シンジ!僕はロトム図鑑ロト!これからよロトシク!」
ロトムの挨拶に僕もよろしくと返す。リーリエは自立起動するロトムを見て感心していた。
「ロトム、これからシンジのことを頼むぞ。」
「まかせるロト!僕がしっかりとサポートするロト!」
ロトムもしっかりとポケモン図鑑に入ったし、準備も整ったことだしそろそろ出発しようかな。
「では僕もそろそろ出発しようかと思います。」
「ああ!ふくつのこころで島巡り頑張れよ、応援してるからな。」
博士の励ましを聞き僕は出発しようと決意する。リーリエもどうやら途中までついてくるようで、一緒にハウオリシティへと向かうことにした。
「シンジさんは最初どうしますか?」
「う~ん……まだ当てがないからな……。」
「でしたら少し観光案内所によりませんか?」
「観光案内所?」
リーリエがこれからどうしようかと考えている僕に提案してくる。
「もしかしたら島巡りについて何か聞けるかもしれませんよ?」
「それもそうだね。じゃあちょっと寄ってみようか。」
そうして僕はリーリエの提案に賛成しハウオリシティへと入り、観光案内所へと向かうことにした。
どうでしたでしょうか?もし楽しめたのであれば幸いです。
次回からは一話ずつの投稿のつもりです。流石に三週連続1時間スペシャルをやるアニメはないでしょう。
因みに土曜日にポケセンで二ンフィアのすやすやぬいぐるみ買いました。他にも初代御三家(サンダース・ブースター・シャワーズ)のぬいぐるみにイーブイのペンケースやブイズのシャーペンなどが手に入ってテンションがマックスです。ただ残念なことにヌシの寝相が悪いせいでぬいぐるみを抱きかかえながら寝れないというのが悩みです。一人暮らしだったら家の中がどうなっていただろうかと思ったりもしています。