ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》 作:ブイズ使い
『準決勝第二試合!両者、現在一歩も譲らないバトルが繰り広げられております!』
準決勝第二試合、コウミ対ハジメの戦いはどちらも残り3体と拮抗状態が続いている。両者ともにここまで勝ち上がってきたことに恥じない程の戦いぶりに、会場中が歓声の声をあげている。
『ミミロップに敗れてしまったハジメ選手のメタグロス!ハジメ選手の次なるポケモンは果たして?』
「行くぞ!キリキザン!」
『キッザ!』
ハジメの四番手はキリキザンだ。ここまではがねタイプのポケモンを多く使用してきたためまさにハジメらしいポケモンであるともいえるだろう。
互いに残り3体となり、ここから先にペースを握ることができるのはどちらだろうか。この先も目が離せない展開が期待される。
「キリキザン!アイアンヘッド!」
『キザッ!』
「躱してとびひざげり!」
『ミロ!』
キリキザンはアイアンヘッドで先に攻撃を仕掛けるも、ミミロップはその身軽な動きで軽くキリキザンの頭上を飛び越える。そしてその態勢を維持し、キリキザンに狙いを定めてとびひざげりを放った。
キリキザンははがね・あくタイプのポケモンだ。かくとうタイプの技でもあるとびひざげりを受けてしまえば一溜まりもないだろう。
「キリキザン!ふいうちだ!」
キリキザンはミミロップの攻撃を紙一重のところで回避し、文字通り不意打ちの一撃をミミロップに浴びせた。とびひざげりで勢いにのっているミミロップは当然対応することができず、実質カウンターという形でダメージを受けてしまった。
とびひざげりによる勢いは相当なもので、上空から手加減無く全力で全体重を乗せて攻撃する技だ。外せば地面に激突してしまい自身も相当なダメージを受けてしまう諸刃の剣で、リスクも大きい代わりに威力も申し分ない。
ふいうちは相手の攻撃に合わせて相手より先に攻撃を仕掛ける技だが、相手が攻撃技をしてこなかった場合は失敗してしまう特殊な技だ。タイミングさえ見極めれば強力な技となり相手を襲う。
ハジメはその大技を逆に利用し、攻撃の瞬間を狙ってカウンターと言う形で好機を狙ったのだ。これで形勢はハジメが圧倒的有利な状況になったと言える。
「ミミロップ!?」
『み……み……』
ミミロップはなんとか立ち上がろうとするが、それでも今の一撃が相当堪えたのか足が言うことを聞かず立ち上がることができない。それはハジメにとって最大の好機となった。
「キリキザン!バークアウト!」
『キッザ!』
キリキザンのバークアウトが膝をついて隙だらけのミミロップに接近する。ミミロップも必至に立ち上がり躱そうとするが膝が震え、躱すことができずにバークアウトの直撃を受け吹き飛ばされる。
「ミミロップ!」
『み……ろ……』
「ミミロップ戦闘不能!キリキザンの勝ち!」
『キッザァ!』
『ミミロップ!自身の大技が仇となってしまいここでダウン!優勢に立ったのはハジメ選手だ!』
ハジメの作戦が上手く決まり、拮抗状態から先に優位に立ったのはハジメとキリキザンだ。コウミは勇敢に戦ってくれたミミロップをモンスターボールへと戻し優しく言葉をかける。
「ありがとうミミロップ。後は任せて。」
ミミロップを戻したコウミは次のポケモンを決めそのモンスターボールをフィールドに投げる。果たしてコウミの五番手は?
「行くよ!ムウマージ!」
『マージ』
コウミが繰り出したのはムウマージだ。ゴーストタイプのムウマージではあくタイプを持つキリキザンには相性が悪い。不利なこの状況でコウミはどのような戦術で攻めてくるのだろうか。
「バークアウト!」
『キザァ!』
キリキザンはバークアウトで先制攻撃を仕掛ける。何をしてくるか分からない相手に遠距離技でかつ相性の良い技を放つのは堅実で最も無難な正攻法である。
「ムウマージ!シャドーボール!」
『マージ!』
ムウマージはシャドーボールで正面から反撃する。ムウマージのシャドーボールとキリキザンのバークアウトが激突するが、どちらの攻撃もほぼ互角でありフィールド中央で爆発四散した。
「続けてマジカルシャイン!」
『マァ!』
ムウマージの体が光り輝き、空から虹色の光がキリキザンを襲い掛かる。ムウマージのマジカルシャインはキリキザンに確実なダメージを与え、キリキザンは苦い顔をしながらも耐えしのぎ、その光の中から飛び出した。
「アイアンヘッド!」
『キザァ!』
キリキザンは光の中から空中へと脱し、アイアンヘッドで強襲を仕掛ける。コウミもその行動は想定内だったようで、冷静に対処を開始する。
「ムウマージ!まもる!」
『ムーマ!』
ムウマージは冷静にまもるを使用しアイアンヘッドを上手く防ぐ。まもるに防がれたキリキザンはその反動で飛ばされ態勢を崩してしまう。
「シャドーボール!」
ムウマージはすかさずシャドーボールで反撃する。シャドーボールは態勢を崩したキリキザンを正確に捉えダメージを与える。
ゴーストタイプの技はあくタイプのキリキザンには効果は薄いが、それでも受け身の態勢をとれていない相手であれば充分にダメージが通る。キリキザンはなんとか持ちこたえ着地し態勢を整える。
「キリキザン!まだ行けるか?」
『キザ!』
キリキザンはハジメの言葉に腕を振るいまだ行けるのだという意思を伝える。
「キリキザン!バークアウト!」
『キザァ!』
「ムウマージ!シャドーボール!」
『マージ!』
キリキザンはバークアウトで再び攻撃する。ムウマージはキリキザンの攻撃に対してシャドーボールで対抗し、先ほどと同様にフィールド中央で爆発する。
「キリキザン!つじぎりだ!」
『キザ!』
『ムマ!?』
キリキザンは間を開けることなくつじぎりで爆風を切り裂き接近する。ムウマージもその奇襲に目を見開き驚き対応が遅れ、つじぎりで斬り抜かれる。
「続けてアイアンヘッド!」
「シャドーボール!」
キリキザンはアイアンヘッドで追撃を仕掛ける。ムウマージはシャドーボールで対抗するが、キリキザンの動きが予想以上に早くシャドーボールが放たれる前に目の前まで接近される。
キリキザンのアイアンヘッドがムウマージに接触する瞬間にシャドーボールが完成し、両者の目の前で互いの攻撃が激突し両者が発生した爆風に巻き込まれ姿が見えなくなった。
「キリキザン!」
「ムウマージ!」
キリキザンとムウマージの姿が見えなくなりポケモンたちの名前を叫ぶハジメとコウミ。
会場が静まり返る中、次第に両者の姿がハッキリとしてきた。そこにいたのは目を回して倒れているキリキザンとムウマージの姿であった。
『キザ……』
『まぁ……じ……』
「キリキザン!ムウマージ!共に戦闘不能!」
『ムウマージの攻撃に巻き込まれ、両者ダブルノックダウンだぁ!』
ハジメとコウミは倒れたポケモンをモンスターボールへと戻す。
これでムウマージが倒れたことでコウミはラスト1体を残すのみ。対してハジメは無傷のポケモンが2体。先に追い詰められたのはコウミであった。
『さあコウミ選手のポケモンは残り一体!もちろんそのポケモンは!』
コウミのラストポケモン。それはこの場の誰もが知っているポケモンで、皆が期待している実力を持ったポケモンだ。
「……これでラスト。行くよ!バシャーモ!」
『バッシャ!』
コウミが繰り出したのはバシャーモだ。彼女のエースポケモンの登場に会場の全員が大きな歓声を上げる。彼女のバシャーモの実力は誰もがよく知っている。この展開こそ皆が望んでいたものである。
「ならば俺はこいつだ!ワルビアル!」
『ワッビィ!』
ハジメが繰り出したのはじめん・あくタイプのワルビアルだ。ほのお・かくとうタイプのバシャーモに対して相性がいいが、逆にバシャーモのかくとう技が弱点でもある。どちらが有利と言えるわけでもない対面だ。
「ワルビアル!あくのはどう!」
「バシャーモ!かえんほうしゃ!」
ワルビアルのあくのはどうとバシャーモのかえんほうしゃが衝突する。しかしコウミのエースでもあるバシャーモのほうが攻撃力が高く、ワルビアルのあくのはどうを貫通した。
ワルビアルはバシャーモの攻撃を防御し防ぐも、完全にダメージを逃がすことは出来ず顔を歪めた。
「ストーエッジだ!」
『ワッビ!』
ワルビアルはストーンエッジを繰り出す。地から突き出されるストーンエッジはバシャーモに接近し襲い掛かる。
「ジャンプして!」
『シャモ!』
バシャーモはジャンプすることでストーンエッジから逃れる。バシャーモはそのままストーンエッジへと飛び移りワルビアルの上をとる。
「バシャーモ!ブレイズキック!」
「ワルビアル!ドラゴンクロー!」
バシャーモはブレイズキックで攻撃し、ワルビアルはドラゴンクローで反撃する。どちらの威力も凄まじく、互いの体はその衝撃により後退する。
威力は互角かに思えたが、ワルビアルが今の攻撃で怯み膝をついた。バシャーモの攻撃力の方が僅かに上だったようだ。
「今だよ!かえんほうしゃ!」
『バッシャァ!』
バシャーモはかえんほうしゃにより追撃を仕掛ける。ワルビアルも対抗しようとするも、先ほどのように体が思うように動かず防御に入ることができなかった。
「っ!?ワルビアル!」
バシャーモの攻撃に包み込まれ、ワルビアルの巨体は後方まで飛ばされてしまった。
『わ……びぃ……』
「ワルビアル戦闘不能!バシャーモの勝ち!」
バシャーモの嵐のような攻撃に耐え切れずワルビアルは倒れた。ハジメはワルビアルを戻し、バシャーモの強さを改めて実感させられた。それと同時に、だからこそ負けられないと言う思いがより一層強くなった。
『これで両者共に残り一体!ハジメ選手のラストはあのポケモンだ!』
そしてハジメのポケモンもコウミ同様ラスト一体。そのポケモンは……。
「……頼むぞ!クロバット!」
『クロッ!』
ハジメの最後のポケモンは彼の相棒のクロバット。そしてコウミのポケモンはエースのバシャーモ。最後に互いの切り札がぶつかることに、会場の興奮は鳴りやまない。
そして遂にこのバトルも最終局面。今、準決勝最後の戦いが始まるのであった。
「クロバット!クロスポイズン!」
「バシャーモ!ブレイズキック!」
クロバットは遠距離から翼を交差し、クロスポイズンで牽制攻撃を仕掛ける。バシャーモはその攻撃をブレイズキックにより打ち消すことに成功する。
「ヘドロばくだんだ!」
「かわして!」
クロバットの放つ無数のヘドロばくだんを、バシャーモは次々と躱しつつ接近する。
「バシャーモ!かえんほうしゃ!」
『シャア!』
バシャーモはヘドロばくだんを凌ぎきると、かえんほうしゃで反撃を仕掛ける。しかしそう簡単に反撃を許すほど、ハジメとクロバットは甘くない。
「ブレイブバード!」
『クロ!』
クロバットはブレイブバードで急降下しかえんほうしゃを回避する。そしてその勢いに乗り、バシャーモに強襲する。
かえんほうしゃと躱されたことによる衝撃により隙を晒してしまったバシャーモは、ブレイブバードを受ける事ができず直撃を浴びてしまう。
クロバットの洗礼されたブレイブバードはスピードだけでなく威力もすさまじく、バシャーモは顔を歪ませて大きく飛ばされてしまった。
「バシャーモ!?」
『シャモ!』
バシャーモはコウミの声に反応し態勢を立て直し受け身をとりダメージを抑える。それでも効果抜群なひこうタイプ、それも最強クラスのブレイブバードの直撃を受けてしまったためダメージは相当なものだ。バシャーモにも僅かながら疲労の色が伺える。
「もう一度ヘドロばくだん!」
「バシャーモ走って!」
再びヘドロばくだんで怒涛の攻撃を仕掛けるクロバット。先ほどとは違い地上を駆けることで回避し接近するバシャーモ。空中ではクロバットに分があるが、地上ではバシャーモの方が分があるだろう。
「クロバット!クロスポイズン!」
『クロ!』
ヘドロばくだんでバシャーモを誘い、充分に近づいたバシャーモにクロスポイズンで攻撃するクロバット。しかしバシャーモはクロスポイズンが直撃する直前に飛び上がりその攻撃を回避する。
「なに!?」
『カッ!?』
「そのままスカイアッパー!」
『シャモシャ!』
バシャーモはそのスピードを活かし、スカイアッパーで反撃する。その反撃はクロバットを正確に捉え打ち上げる。ひこう・どくタイプであるクロバットに効果は薄いとはいえ、バシャーモの強力な一撃にクロバットも流石にダメージを隠し切れない。
「続けてかえんほうしゃ!」
『シャア!』
「かわせ!」
『!?クロ!』
かえんほうしゃで追撃を仕掛けるが、クロバットは即座に態勢を立て直しかえんほうしゃを回避する。
「クロスポイズン!」
「ブレイズキック!」
かえんほうしゃを回避したクロバットはクロスポイズンで攻撃する。バシャーモはその攻撃をブレイズキックで防ぐことで安全に着地することに成功した。
「ブレイブバード!」
「もう一度ブレイズキック!」
互いが備える大技のブレイブバードとブレイズキックが炸裂する。だがどちらの攻撃も威力があるためただでは済まず、衝撃がフィールド全体を包み込むほどであった。
両者の体はボロボロになりバシャーモは膝をつく。そしてクロバットは地上に落ち、再び飛び立とうと踏ん張っている。どちらも後一撃で倒れてしまいそうな様子であった。
『バシャーモとクロバット!両者ともに風前の灯火!しかしながら両者の実力はほぼ互角!このバトルも終わりが近づいてきたことを感じさせます!』
間違いなく次の攻撃がラストになる。そう覚悟を決めた両者はお互い同時に指示を出すのであった。
「クロバット!ブレイブバード!」
『クロッ!』
「バシャーモ!引き付けて!」
『シャモ!』
クロバットは自身にも反動ダメージが発生してしまうが、最も威力の高いブレイブバードで勝負に出る。対してバシャーモはコウミの指示に従い身構えた状態で待機する。
クロバットとバシャーモの距離がみるみるうちに縮まり、気が付けばクロバットがバシャーモの目と鼻の先にまで接近していた。バシャーモが動いたのはその瞬間であった。
「今よ!屈んでスカイアッパー!」
『バシャ!』
「なっ!?」
『カッ!?』
バシャーモはブレイブバードで接近してきたクロバットを間一髪のタイミングで屈むことで、僅かな地面すれすれの僅かなスキマで回避する。その行動はあまりにも危険で、一歩間違えればブレイブバードの直撃を無抵抗に浴びてしまい即座に瀕死状態へと陥ってしまいかねない。
この行為が成功したのはコウミとバシャーモの絶大な信頼関係と、バシャーモの実力がそれほどのものであったゆえである。いずれにしても簡単に出来ることではないと言うのは言葉にしなくても明らかであろう。
バシャーモは回避しながら腕に最大限の力を込める。そして一気にその力を解放し振り上げクロバットを捉えた。スカイアッパーが直撃したクロバットはブレイブバードの勢いも相まってしまい、反動によって通常よりも大きなダメージを受けてしまう。
クロバットは吹き飛ばされ、そのまま地面に叩きつけられる。今までのダメージの合わせクロバットは耐える事ができず、その場で目を回して戦闘不能となってしまったのだった。
「クロバット!?」
『クロォ……』
「クロバット戦闘不能!バシャーモの勝ち!よって勝者、コウミ選手!」
『遂に決着!準決勝第二試合!激戦を制し決勝の舞台に勝ち上がったのは、コウミ選手だ!』
その瞬間、準決勝の勝者がコウミと決定し会場全体が称賛の拍手を両者に送る。
「……ふっ、クロバット、よくやったな。ご苦労さん。」
ハジメは力尽きて動かないクロバットをモンスターボールへと戻した。そんな彼の姿は負けてしまったが、決して敗者の者ではなかった。彼にとっても、これは一つの大きな変化をもたらす戦いだったのかもしれない。
「バシャーモ、よくやったね。お疲れ様。」
『シャモシャ!』
コウミはバシャーモに近づき労いの言葉をかける。バシャーモもコウミの言葉に嬉しくなり笑顔で答えた。その様子からも二人の仲の良さ、信頼関係が伝わる光景であった。
「コウミ」
「あっ、ハジメさん」
ハジメはコウミにゆっくりと近付く。緊張の中、ハジメはコウミに伝えたい事だけを伝える。
「……いいバトルだった。決勝も頑張れよ。」
「はい!ありがとうございました!」
『バッシャ!』
『激戦を繰り広げた両者がお互いの健闘を称え握手を交わしています!今一度、良きバトルを見せてくれた両者に盛大な拍手を!』
バトルを終え握手を交わす両者に、再び拍手の雨が降り注ぐ。その歓声は、ハジメにとって決して悪い気のするものではなかった。
「ハジメさん!」
「……リーリエか」
「……もう行っちゃうんですか?」
ハジメは荷物を背に持ち、ポケモンリーグの会場を去ろうとしていた。そんな彼の元にリーリエは息を切らしながら追いかけてきたのだ。
「負けたからな。もうこれ以上俺がここにいる理由はない。」
「ハジメさん……」
「だけどな……俺は後悔していない。」
ハジメはそう言い、自分の心境を語り始める。
「初めは優勝する気満々でカントーリーグに参加した。リーリエ、お前へのリベンジも果たす予定だった。」
ハジメは目を瞑りリーリエと出会い初めて戦った時のことを思い出していた。そしてかつて敗北を喫してしまったトレーナーのことも。
「だけどこの世にはもっと強いトレーナーがいるんだって思い知らされた。また一から修行のし直しだよ。これからはジョウト、ホウエン、シンオウと全国を見て回るつもりだ。」
ハジメはまた一から鍛えなおすために全国を回ると宣言する。それはどれだけ過酷で長い旅になるかはリーリエの想像にも難くない。だが彼女はハジメを止めることなく、笑顔で見送ってあげようと思う事ができた。かつて、自分がシンジに見送られたときのように。
「また……また会った時はバトルしましょう!私も今度はもっともっと腕を上げ、絶対に勝ちますから!」
「……ああ。だがその時は俺も負けないさ。」
ハジメはそう言って一瞬だけ振り返り、リーリエに手を振って別れを告げた。次に会った時は、絶対今以上に更に腕を上げて自分の目の前に現れるのだろうとリーリエは確信した。しかし、その気持ちは決して後ろ向きなものではなく、寧ろその時が楽しみだと感じられるトレーナー特有のものであった。
こうして準決勝の戦いはすべて終え、決勝のカードが決定した。次はいよいよ、コウタ対コウミ、双子による頂上決戦だ!2人の決勝戦は、一体どのように繰り広げられるのだろうか!
全体的にハジメのパーティは鋼タイプが大半になりましたが特に理由はありません。
ブイズによく選出される上に辛いのはリザードン、バシャーモ、ヒードラン、ランドロス、カプ・テテフ、カプ・レヒレ、ボーマンダ辺りです。特にリザYとか対抗手段が分かりません。ブイズにめざパ以外の岩技が無いので仕方なし。特殊アタッカーばっかなのにパワージェムすら貰えない。
あいつサンダースはニトチャで追い抜くしシャワーズの水技は等倍で受けるしソラビで焼き払ってくるしでもう辛い。ガモスとかも狩れるしリザXでも対面有利なアクセルロック搭載の岩ブイズはよ……。