ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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はい、大体の予想通りバトルになります。ダンスの表現とか半分諦めかけているのであまり詳しくは書いてません。あくまで雰囲気をそれっぽく感じていただけたらいいな程度です。

因みに今回はエリカ様にも頑張っていただきます。エリカ様の口調は……と言うかジムリーダーたちの口調は全員気にしない方向でお願いします。


華麗に舞え!ダンスパーティでタッグバトル!

クチバシティに停泊している豪華客船、サント・アンヌ号にて開かれたダンスパーティ。皆思い思いに会場に流れる音楽に合わせて踊っている。しかし、そこでは一組だけひと際目立っていたペアがいた。多くの人たちの視線もそのペアに集まっていた。そのペアとは……。

 

「っと、リーリエ大丈夫?」

「は、はい、ありがとうございます。ダンスって難しいですね。」

 

そのペアとはシンジとリーリエの事だ。普通であればダンスの上手いペアが注目されるものだが、彼らは決してダンスが上手いわけではない。正直に言えばダンスのド素人レベルだ。しかし、皆が彼らを注目する理由は別にある。

 

「ゆっくりと慣れていけば大丈夫だよ。」

「は、はい!ありがとうございます。」

 

シンジがリーリエの手をとってテンポもタイミング彼女に合わせながらゆっくり丁寧に教えている。ここまでであれば彼がただ優しい人物と言うだけで終わるだろう。だが、他に注目する理由があるとすれば、彼らが着ている衣装が原因の一つであるだろう。

 

彼ら自身は気付いていないかもしれないが、この場にいるメンバーの中で数少ない若者だ。多くのものが中年者や高齢者で、豪華客船の気分を味わいたいと言う者たちが多く集まっている。しかし、彼らは着ている衣装がドレスとマントという事もあり、他者から見ればそれはまるで王子様とお姫様の様に見える。

 

特にリーリエは元々お嬢様育ちという事もあり、自然とその体に礼儀作法が身についている。それもあってかドレスを着てのダンスが気ごちないものの、どこか様になっている部分が見える。それにシンジは自然と気を遣い、彼女をエスコートしている。この二人の姿こそ、王子と姫と言う立場が似合うものはそうそういないだろう。しかし、彼らの姿を快く思っていない者の眼もこの会場に存在していた。

 

(わたくし)より目立つだなんて……不快ですわね。」

「しかしお嬢様、これはあくまでパーティですのでそこまで意気込まなくてもよろしいのでは?」

 

その人物は、高飛車なお嬢様口調の少女と、その人物の付き人だと思われる男性の二人だ。少女は長い髪を後ろに二か所縦ロールで巻いた金髪、そして赤く染まった衣装に同じく赤のリボンがスカートの端に並ぶように付けられたデザインをしたドレスを着用している。男性は黒髪に同じく黒いスーツと黒のネクタイ、中には対照的な白のシャツを着用した若い男性だ。恐らく、彼の口調やお嬢様と言う言葉使いからして、彼女の執事と言う線が妥当だろうか。そうだとすれば、彼のスーツも自前のものなのだろう。

 

とは言え、厳密に彼らの姿を快く思っていない者は少女だけなのだが。

 

「分かってないわね。私はここで注目を浴び、私の美しさを庶民に見せつけようと思っていたのよ。折角の私の素晴らしいダンスを見られる貴重なチャンスをあの二人は奪った。これは罪深き事ですわ。」

 

少女は冷静に語るが、彼女の言葉にはどこか恨みのような感情が込められているように感じる。どうやら彼女はシンジとリーリエ、特に自分と同性かつ注目を浴びているリーリエに対し嫉妬しているようだ。男性も自らが仕える主人の言葉に思わず小さくため息をつく。彼女の性格は重々承知しているのだろうが、やはり日々振り回されることもあるのだろう。彼の表情からは少し呆れたような様子が伺える。

 

彼女がリーリエに対して嫉妬の眼差しを向けていると、会場に流れていた音楽が止まり、ダンスをしていた者たちの動きも一斉に静止する。その後、皆の視線は司会者を務めている男性へと集まった。

 

「皆さま、ダンスパーティはお楽しみいただけましたでしょうか?それではこれより、サプライズイベントを開催したいと思います。」

 

司会者はそう言いながら、指をパチンと鳴らす。それと同時に天井から大きな白いスクリーンがゆっくりと降りてきた。そこには薄っすらと映像が映っており、徐々にその映像はハッキリとしたものが映ってきた。それは4枚のトランプの絵だった。

 

「これより皆様にお配りしたトランプの絵柄を確認していただきます。今、映像に映っているのは、4枚のトランプです。」

 

裏側を向けられていたトランプが司会者の言葉と同時に表に向けられる。しかし、それらには一切イラストが描かれておらず、真っ白な状態であった。まさにこの場にいる参加者全員に配られたトランプと同じ状態であった。しかし次の瞬間、映像に映っていたトランプの表紙が、貼ってあったシールが剥がれるように映し出された。そこには4種類のA(エース)の柄が映っていた。左からハート、ダイヤ、スペード、クローバーであった。

 

「ご覧の映像の様に、Aのカードを所持していた方々にポケモンバトルをしていただきたいと思います。ルールとしましては、映像の様にダイヤとハート、スペードとクローバーを持つ方がタッグを組んでいただき、お互いにペアとなって行うタッグバトルとさせていただきます。」

 

どうやら会場で行われるサプライズと言うのはタッグバトルの事のようだ。サント・アンヌ号ではポケモンバトルの催しをすることで、紳士淑女を喜ばせることが多いらしい。今回もそれらの再現をしての考えであろう。司会者の言葉通り、参加者全員同時にトランプの表紙に貼られていたシールを剥がした。シンジたちはと言うと……。

 

「あっ、これって……」

「どうしたの?リーリエ」

 

リーリエのつぶやきが気になったシンジは彼女の所持するトランプのイラストを確認する。するとそこには、トランプのハートが描かれていた。どうやらタッグバトルに選ばれた4人のうち1人はリーリエのようだ。

 

「シンジさんはどうだったんですか?」

「僕はJ(ジャック)のカードだったよ。残念ながら、今回は不参加だね。」

「そ、そうですか……」

 

リーリエは残念そうに呟く。シンジが一緒でなくて心細いのだろう。だが、逆に相手側に回らなくてよかったと心の中で安堵する。今の自分では到底彼に勝つことは不可能だし、何より彼と戦いたいとは思っていない。シンジは不安そうな表情を浮かべるリーリエに声を掛ける。

 

「リーリエなら大丈夫だよ。タッグパートナーや相手が誰であっても、ポケモンバトルを楽しむこと、ポケモンとパートナーの事を信頼することを忘れないでね。がんばリーリエ、だよ!」

「!?は、はい!ありがとうございます!がんばリーリエです、私!」

 

シンジから貰ったお守り代わりの言葉を胸に、リーリエは感じていた不安を一気に掻き消すことが出来た。一方、先ほどの少女たちはと言うと。

 

「ふーん。あの女はどうやらハートの当たりを引いたみたいですわね。」

「お嬢様はいかがでしたか?」

「私?私はこれよ。」

 

そう言って少女は人差し指と中指にトランプを挟み、男性にその表のイラストを確認させる。そこに描かれていたのはスペードのAであった。

 

「スペードのAは主役の証。そして主役はこの私。必ずあの女をぎゃふんと言わせてみせますわ!」

 

少女はこの場にいる全員に聞こえるような声で「おーほっほっほっほ!」と、高笑いをする。男性も自分の主人とは言え、これは流石に大丈夫なのかと不安が過る。最後に男性は「やれやれ」と呆れた声を、誰にも聞こえない声で呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のサプライズタッグバトル。対戦相手には私、リーリエが選ばれてしまいました。残念ながらシンジさんが選ばれなかったため先ほどまでは不安を抱いていましたが、今はシンジさんが見て下さっている、それに元気を分けていただけたため不安を感じることはありませんでした。しかし私には気になることがあります。それは……

 

「何故私は対戦相手の方に睨まれているのでしょうか……。」

 

そう、私は今対戦相手として対峙している女性に睨まれているのです。正直理由は分かりません。恨みを買うような行為をした覚えもありませんし、自分の知らないところで何か気に障ることでもしてしまったのでしょうか。

 

「恐らくあなたに嫉妬しているのでしょう。」

 

私が目の前の少女について考えていると、隣には見覚えのある女性が現れました。確かこの人は……。

 

「エリカさん……でよかったですよね?」

「ええ、あなたのような可愛い女の子に覚えていただけて光栄です。」

「そ、そんな、可愛いだなんて///」

 

エリカさんに真っ直ぐな眼で可愛いと言われて思わず照れてしまいました。自分ではよく分かりませんが、エリカさんのような綺麗な方にそう言われれば嫌な気はしません。寧ろ嬉しいです。そ、それよりももっと重要なことがあるのを忘れてました。

 

「私に嫉妬、とはどういった意味でしょうか?」

「恐らく彼女は目立ちたがりのお嬢様。先ほどあなたとシンジさんが自分よりも目立っていたことをよく思っていないのでしょう。」

 

えっ!?私たち目立っていたのですか!?確かに私もダンスは全然上手くいかず、シンジさんに迷惑ばかりかけてましたが、決して目立っているつもりはありませんでした。で、でもそうと知ったら段々と顔が熱くなってきました。し、シンジさんにも後で謝りましょう……。

 

「ところでエリカさんは何故ここに?態々私にそのことを伝えるために来られたのですか?」

「あら、言ってませんでした?私があなたのパートナーです。」

「え?えー!?」

 

このことが一番驚いた事でした。私が言うのもなんですが、これからバトルする人の顔には見えなかったのです。勿論失礼な意味は一切込めていません。エリカさんは落ち着いていて、優雅な佇まいからはポケモンバトルをする印象が全く感じ取れないのです。ですが何故でしょうか。私は心の中で、エリカさんは凄く強いトレーナーなのではないかと思いました。

 

「あら?私ではご不満?」

「い、いえ!とんでもないです!寧ろ心強いです!」

「そう、良かった。」

 

エリカさんの言葉に私は慌てて修正をしました。エリカさんも私の言葉を聞いて、私に微笑みかけてくれた。その笑顔は眩しくて、この人の優しさが感じ取れる素晴らしいものでした。一方、お相手の方はと言うと……。

 

「余裕かましちゃって、本当に不快ですわね。絶対に勝って見せますわ。あなた!足を引っ張たりしたら承知しないわよ!」

「は、はい!」

 

どうやらお相手の方もやる気満々の様です。しかし、チームとしては全く纏まっていないように思えます。そんなチームワークで勝てる程、私たちは甘くありませんよ!

 

「それでは両者、ポケモンを!」

 

司会者の合図と同時に、相手の方が勢いよくモンスターボールを投げ自身のポケモンを繰り出しました。

 

「出番ですわ!ペルシアンちゃん!」

『ニャー!』

 

女性の方が繰り出したのはペルシアンさんでした。ペルシアンさんはアローラ地方で見たことはありますが、やっぱり姿が全く違いますね。どちらかと言えばこちらのペルシアンさんはスリムな体型が特徴的でしょうか。

 

「行け!ピジョン!」

『ピジョー!』

 

続いて女性の方のパートナーである男性が繰り出したのはピジョンさんでした。ピジョンさんはカントー地方でよく見かけることのできるポッポさんの進化形です。道中にも群れで飛んでいるところを見かけたことが何度かあるので知っています。その後、今度はエリカさんがモンスターボールを手に取り、優雅な姿のまま繰り出しました。

 

「では参ります。優雅に美しく、お願いします!モンジャラ!」

『モジャ』

 

エリカさんが繰り出したのはモンジャラさんでした。私は実物のモンジャラさんと出会うのは初めてであるため、ポケモン図鑑を確認する。

 

『モンジャラ、ツルじょうポケモン。体を覆うツルにより正体は確認できず今でも正体不明とされているポケモン。細かく動き続けるツルは戦う者の神経をかき乱す。』

 

「さあ、あなたのポケモンも見せて下さる?」

「は、はい!」

 

エリカさんの言葉に私は慌ててポケモン図鑑をしまい、自分のポケモンを繰り出そうとモンスターボールを手にします。パートナーであるエリカさんがモンジャラさんを出したのであれば、私はこの子を出したいと思います!

 

「お願いします!フシギソウさん!」

『ソウソウ!』

 

私が選んだのはフシギソウさんです。相手にはひこうタイプであるピジョンさんがいるため、こおりタイプであるシロンが一番適切かもしれません。ですが、何故だかエリカさんの前ではくさタイプであるフシギソウさんを繰り出すのが良いのではないかと私はどこかで感じました。

 

「それでは、バトルお願いします!」

 

司会者の言葉と同時にバトルが開始されました。初めに動き出したのは対戦相手の女性の方でした。

 

「私から行かせてもらいますわ!スピードスター!」

 

ペルシアンさんは女性の指示に合わせてスピードスターを一斉に放ちました。チームワークを感じることは出来ませんでしたが、どうやら彼女の実力は本物の様です。それだけそのスピードスターは鋭く素早いものです。ですが私も負けません!

 

「走って躱してください!」

 

フシギソウさんは私の指示に従い、正面に走りながらスピードスターを躱していきます。スピードスターを躱しきったことにより、私はチャンスだと感じフシギソウさんに攻撃の指示を出しました。

 

「そのままペルシアンさんにとっしんです!」

 

助走をつけ勢いをつけたまま、フシギソウさんはペルシアンさんに向かって一直線に文字通りのとっしんをしていきます。しかし、そう簡単に上手くいくわけには行きませんでした。

 

「ピジョン!かぜおこし!」

 

相方であるピジョンさんはかぜおこしでペルシアンさんの壁になる様にフシギソウさんに立ち向かってきました。かぜおこしはひこうタイプであり、フシギソウさんはくさタイプ。それに加えピジョンさんのかぜおこしはかなり強力なものでした。フシギソウさんの勢いも殺されてしまい、そのまま押し負けてしまいます。

 

「へえ、やるじゃない。見直しましてよ。」

「大丈夫ですか!?」

『ソウソウ!』

 

フシギソウさんはなんとか受け身をとり、私の方をチラッと見て頷いて答えました。どうやらまだまだ大宇丈夫なようです。すると、そこでエリカさんが一歩前に出ました。

 

「ここは私に任せてください。」

 

エリカさんは私にそう一言いいました。しかし、相手は強力なかぜおこしによる壁、ペルシアンさんのテクニカルな攻撃が厄介です。この壁をどう崩そうと言うのか、私はエリカさんの考えが気になりました。しかし、その後のエリカさんの行動は中々驚くものでした。

 

「モンジャラ!はたきおとすです!」

 

モンジャラさんは自分の体のツルを一本伸ばし、ピジョン目掛けて伸びていきました。その攻撃は力強く、ピジョンのかぜおこしすら物ともせずにピジョンさんを叩き落としてしまいました。優雅かと思えば一変、力強い戦いに私は驚きました。

 

「続いてしびれごな!」

 

ふさっと黄色いしびれごなをピジョンさんの上空にふりかける。その粉を浴びてしまったピジョンさんは体中が痺れてしまい、上手く動けない状態となってしまいました。

 

「チッ、これ以上好きにはさせませんわ。モンジャラにシャドーボールですわ!」

 

妨害しようとシャドーボールをモンジャラさんに向かい放ったペルシアンさん。私も助けられてばかりではいけないと思い、今度は私が動き出しました。

 

「はっぱカッターで援護です!」

 

フシギソウさんのはっぱカッターがシャドーボールを相殺することに成功しました。しかし、エリカさんは終始笑顔を崩そうとはしません。なんだか私がどう動くのかを分かっていたかのような笑みです。

 

「モンジャラ、私たちのステージに招待しましょう。グラスフィールド!」

 

モンジャラさんが発動したのはグラスフィールド。辺りには草が生い茂り、一面緑色に染まりました。私の記憶が正しければ、これはくさタイプに有利なフィールドだったはずです。

 

「何が来ようと関係ないわ!シャドーボール!」

「もう一度はっぱカッターです!」

 

シャドーボールに向かい再びはっぱカッターで迎え撃ちました。すると、今度は相殺ではなくシャドーボールを打ち破り貫通するようにあっさりとペルシアンさんに命中しました。どうやらグラスフィールドの効果でくさタイプの技の威力が上がっているようです。目に見えて分かる変化に、私は驚きました。

 

はっぱカッターの命中したペルシアンさんは、そのまま後方に吹き飛ばされ、痺れて動けない状態のピジョンさんもろとも場外まで飛ばされました。その後、2匹は同時に戦闘不能となってしまいました。

 

「ピジョン!ペルシアン!共に戦闘不能!勝負あり!」

 

「やった!勝ちました!」

 

私は勝てたことに素直に喜びその場で飛びはねました。それと同時に、流石はジムリーダーだとエリカさんの戦術に感心しました。攻撃に専念するのではなく、パートナーの事も考えサポートにも徹する。大事なことを学べた気がしました。

 

「ぺ、ペルシアンちゃん!?くっ、お、覚えてなさいよ!」

 

対戦相手の方はすぐにペルシアンさんを戻しその場を走り去っていきました。スーツを着た恐らくはあの人のお付きの方だと思われる男性もゆっくりと呆れたように彼女の後を追っていきました。相方をしていた男性の方は置いて行かれたように呆然としていますが……。

 

「お疲れ様、いいバトルだったよ。」

「シンジさん!ありがとうございます!」

 

シンジさんが後ろから私に声を掛けてくださいました。その言葉に私は素直に感謝しました。憧れでありチャンピオンでもあるシンジさんに褒められれば私も嬉しいです。その後、エリカさんも声を掛けてくださいました。

 

「あなたのフシギソウ、とっても良く育てられているみたいね。」

「ありがとうございます、エリカさん!」

 

エリカさんの言葉に、私は続けて感謝の言葉を伝えました。するとその後、シンジさんともエリカさんとも違う人の声が私たちの耳に入りました。

 

「オウ、今のは素晴らしいバトルだったネ!」

 

その声の正体は男性のものでした。しかしその男性はとても大柄な人で、迷彩柄の軍服に、金色の髪をした短髪、黒のサングラスと言ったこの場にそぐわない格好をしていた。ガタイもよく、まるで軍人のような印象を持たせる人でした。

 

「マチスさん、来てたんですね。」

「ボーイ!久しぶりですネ!元気にしてましたカ?」

「そろそろボーイって呼ぶのやめてもらえませんか?もう子供じゃないんですよ?」

「ハハハ、ミーにとってはユーはいつでもボーイだヨ!」

 

シンジさんは苦笑いを浮かべながら男性と会話しています。エリカさんの時と状況が似ていますが、この人の事をシンジさんに尋ねることにしました。

 

「シンジさん、この方は?」

「ああ、この人はマチスさん。このクチバシティのジムリーダだよ。」

「えー!?そうなんですか!?」

 

今日何度目になるか分からない驚きの声を私はまたあげてしまいました。今日は驚くことの連続で疲れてしまいます。

 

「ミーがこのクチバのジムリーダー、マチス!ユーの戦いぶりはさっき見せて貰ったヨ!ユーもモチロンジム巡りをしていますネ?全力でバトルをするので、ユーも全力でかかってきてクダサーイ!」

 

サングラスを外しながらそう告げたマチスさんは、振り返りこの場を後にしました。マチスさんは強い、そう言った雰囲気を感じさせながら。

 

「じゃあ折角だし私も見学させていただいてもよろしいですか?リーリエさんの戦いぶり、興味あるんです。」

「は、はい。別に構わないですよ。」

 

私はシンジさん以外の人が見学すると聞いて緊張しましたが、それでもシンジさんの言葉を思い出し、いつもの自分を出し切ろうと、悔いのない戦いをしようと決意を固めました。マチスさんは強敵です。見るだけでそう感じさせます。ですが、私は絶対に負けません!明日もがんばリーリエです!

 

そう言って、私は明日のジム戦に向けて気合を入れなおし、明日に備えることにしました。




次回はマチス戦になります。折角ですのでエリカ様にはもう少しだけ出演していただきます。なんだかんだ言って話には絡ませやすいのでいいかなと。

と言うわけで次回はクチバジム戦になります。今週はモンハンFのアプデでセルレギオスが追加されるためそちらを楽しんできますが、次話は投稿する予定です。ヌシもがんばリーリエです!(野太い声)

ではではまた次回会いましょうノシ

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