ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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今回のピックアップはサンダースです。ブイズとの出会い編は基本シンプルかつ短めに書いていきます。

にしてもブイズ全員の出会いの話を書くのって難しいね。内容が中々思いつかないというか、それぞれ被らないように書かないといけないので……。

因みに時系列はバラバラで正確に決めていないので、基本手持ちのポケモンはニンフィアちゃんしか出しません。じゃあカントーリーグとかどうしたのかって?知らん、そんなことは俺の管轄外だ。


~サンダースとの出会い~

これは以前、シンジが別の地方を旅していた時の物語。今冒険を共にしている仲間との出会いの記憶である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ジム巡りをしながら各地を旅して回っているシンジ。今は旅の途中、相棒であるニンフィアと共に休憩中である。

 

「ニンフィア、おいしいかい?」

『フィア♪』

 

シンジの作ったポケモンフーズを美味しそうに笑顔で食すニンフィア。満足そうな笑顔に、思わずシンジも嬉しさから小さく微笑んだ。自分も食事にしようとニンフィアと共に仲良くランチタイムへと入る。

 

二人がそんな様子で旅を満喫していると、近くの茂みがゴソゴソと動き出した。何かいるのかと覗くと、そこから一匹の黄色く首回りと尻尾がトゲトゲしたポケモンが姿を現した。

 

『ダァス?』

『サンダース、かみなりポケモン。イーブイの進化形。肺に発電器官があり、マイナスイオンを吸い込んで電気を生み出す。逆立てた体毛は針の様になり飛ばすことができる。』

 

そのポケモンの正体はサンダースであった。サンダースはイーブイの進化形の一種であり、でんきタイプ。神経質な性格で、懐かせるのも難しいとされているポケモンでもある。

 

突然現れたサンダースに対して珍しさのあまり嬉しくなるが、それと同時にサンダースがシンジの元へと近付いてきた。

 

『ダス?』

「えっと……どうしたの?もしかしてご飯の匂いに釣られてきちゃった?」

『ダァス!』

 

サンダースはシンジの問いかけに対して笑顔で大きく頷いて答えた。どうやらシンジの作った食事の匂いが気になって思わず出てきてしまったらしい。

 

シンジはそんなサンダースにニンフィアと同じポケモンフーズを差し出す。本来野生のポケモンであれば警戒して匂いを嗅ぐところだが、サンダースは一切その様子を見せることなくポケモンフーズをバクバクと食べ始めた。余程お腹が空いていたのか、それともただただ無警戒なだけなのか。

 

とは言え、サンダースは美味しそうにポケモンフーズを次々と食べていく。そこまでおいしそうに食べられると、作った本人のシンジも釣られて笑顔になってしまう。

 

あっという間にサンダースはポケモンフーズを平らげた。口元に付いた食べかすも舌でペロッと綺麗に拭き取る。食べ残しの一切ない皿を見ると、作った人間としては非常に嬉しい光景であろう。どうやらサンダースにとってシンジのポケモンフーズはお気に召したようだ。

 

『フィフィアフィア』

『ダス?ダァス♪』

 

そんな様を見たニンフィアが自分の食べていたポケモンフーズの残りを分ける。ニンフィアはサンダースの食べっぷりを見てまだまだ物足りないのではないかと感じたみたいだ。

 

サンダースはその心遣いに喜び遠慮なくと言った様子で食いついた。余程気に入ったのか、サンダースはかなりの食いしん坊のようだ。

 

「ありがとうね、ニンフィア。」

『フィア♪』

 

ニンフィアの優しい心遣いにシンジが感謝すると、ニンフィアは笑顔で返答する。面倒見がよくお姉さん気質のあるニンフィアにとって、この行為も一つの喜びなのであろう。

 

続けてニンフィアの渡したポケモンフーズも平らげたサンダース。流石にこれだけ食べれば満足なようで、満面の笑みを浮かべていた。そんなサンダースは突然背後を振り向く。

 

もう行ってしまうのか、とシンジが思った矢先、サンダースの体毛が更に逆立ち刺々しさが増した。何をするつもりなのかと思うと、彼の体からバチバチと小さな電気が発生する。

 

次の瞬間、サンダースが小さな電撃を目の前の木の枝に放った。その電撃は木の枝にあたり、木の枝ごと木の実を落とした。サンダースはその木の実を雷のような素早い動きで受け止める一瞬で戻ってくる。

 

気付けばサンダースは木の実のついた木の枝をシンジとニンフィアの前に置いた。

 

「これ、貰っていいの?」

『フィフィア?』

『ダァ♪』

 

二人が問いかけるとサンダースは機嫌よく頷いて返答した。どうやらサンダースにとってこの木の実はお礼の意味を込めているらしい。シンジはそんなサンダースにありがとうと感謝して、ニンフィアと共に木の実を分け合った。

 

「うん、とっても美味しいよ♪」

『フィア♪』

 

シンジとニンフィアの言葉にサンダースも嬉しそうにし、シンジの足元へと歩み寄って体を擦り付ける。シンジもそんなサンダースを優しく撫でた。次にニンフィアに対してもじゃれつくように互いの体を擦り合わせる。彼にとってはこれが彼なりのスキンシップなのだろう。

 

サンダースの体はチクチクとしていて少し痛かったが、不思議とその痛みも不快感はなく寧ろ心地のよいものに感じられる不思議な感覚であった。

 

本来サンダースは神経質であり懐くのが難しいポケモンである。もちろん個体差もあるのだが、このサンダースはとても人懐っこい性格のようである。

 

「サンダース。キミのトレーナーはいないの?」

『ダァス?』

 

シンジの問いかけにサンダースは首を傾げる。この様子だとトレーナーと言う存在を知らない野生のポケモンのようだ。

 

シンジはそんなサンダースに「じゃあ」と言葉を続けた。

 

「もしよかったら、僕と一緒に行かない?一緒に色んな所を旅をして、色んな景色を見て、美味しいものを食べて。すごく楽しいよ!」

 

『ダス……ダスダァス!』

 

サンダースはその光景を頭の中で思い浮かべると、目をキラキラと輝かせて何度も頷いて返事をする。サンダースもシンジの旅と言うものに興味を抱いたようだ。

 

「よし!じゃあ一緒に行こう!サンダース!」

『ダァス!』

 

シンジの差し出したモンスターボールにサンダースも自らタッチする。サンダースはモンスターボールに吸い込まれ、一切抵抗を見せることなくピコンッ、と音がなった。

 

「サンダースゲット、だね、ニンフィア!」

『フィフィーア♪』

 

こうしてシンジは少し食いしん坊で人懐っこい、珍しいサンダースをゲットし、ますますこれからの旅に胸を躍らせて冒険を続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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先日サーナイトがUNITEに実装されましたが、かなり面白い性能してますね。何故か素早さ種族値30のカビゴンより僅かに遅いですが……。因みにUNITE上ステータスはアローラキュウコンに似ている。

UNITEはカジリガメを取ること意識したら大幅に勝率上がりました。やはりレベリングは大事。現在私はエリートランクです。

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