ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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遂にカントー編突入回です。

それと気づいたときにはお気に入り件数が32件になってて驚きました。気ままに書いてただけとは言え、読んでくれている方がいるのはやっぱり嬉しいですね。定期的に更新してるからか、金曜か土曜辺りにお気に入りが増えてる印象です。これからも頑張って精進したいと思います。

取り合えずアローラ編最後なので楽しんでください!


約束の地へ

リーリエがアローラを去ってから約2年が過ぎようとしていた。あれから周りにも多くの変化が起きた。

 

まず僕がチャンピオンとなったことで四天王を決めることになった。新しく四天王として選ばれた人たちは格闘タイプの使い手、ハラさん。岩タイプの使い手、ライチさん。ゴーストタイプの使い手、アセロラさん。そして飛行タイプの使い手、カヒリさんだ。

 

初めはクチナシさんが候補に挙がっていたが、クチナシさんが辞退したため彼の推薦したアセロラさんが務めることとなった。

 

更に、空いたしまキングの座にはミヅキが新たなしまクイーンとして就くことになった。アーカラ島のしまクイーンもグズマがしまキングとして引き継いでくれた。グズマも家庭や元師匠であるハラさんと色々あり、僕と再び戦うこととなったが、その際の戦闘で改心してくれたらしく、カプ・テテフにしまキングとして認められるように努力してくれた。

 

グラジオは代表が不在のエーテル財団を引き継ぐ形で、今は代理として引っ張ってくれている。グラジオはどうやら以前勝手にヌルを連れだしたことを悪く思っているようだ。それでも後悔はしていないらしい。僕にも母親を助けてくれたことに感謝をしてくれて、今では友人としての関係を築いてくれている。

 

プルメリも今は旅をして自身を見つめなおしたいといい、島巡りに挑戦している。強力なチャレンジャーたちが僕の目の前に現れてくれると思うと今からワクワクが止まらない。スカル団もグズマがしまキングとなり、プルメリも島巡りへと旅に出たことから解散することになった。寧ろ僕たちの行いを見たスカル団は、人助けにも尽力を尽くす集団となった。とはいえあの独特なファッションはいまだに健在ではあるが。

 

勿論僕も、まだチャンピオンとして君臨し続けている。僕はチャンピオンをしながら新人トレーナーへのアドバイスや、トレーナーズスクールへの特別講師としても招かれることがある。

 

そして僕は定期的にリーリエと手紙のやり取りをしている。僕の方では、チャンピオンとしての仕事やチャレンジャーの事、それからグラジオやミヅキのことを伝えている。リーリエも母親の容態やカントー地方の環境などについても書いてくれている。アローラでは見ないポケモンや、アローラとは違った姿をしたポケモン。僕の渡したタマゴから孵ったポケモンの話もしてくれる。僕が渡したポケモン…………ロコンは、どうやらリーリエによく懐いているようだ。最近では新しい技も覚えたとはしゃいでいた。

 

僕はリーリエと手紙での会話を楽しんでいると、ある事が書かれていた。それはリーリエがカントーで旅に出るのだとか。母親の容態もだいぶ落ち着き、昔よりも少し痩せてはいるが今では元気に暮らすことができるようになったと言う。その時母親に、リーリエも旅に出たかったら旅に出るよう勧められたようだ。僕には応援をしていて欲しい、と言ってくれたが、僕はあの時の約束を忘れたわけではない。必ずリーリエと旅に出ると…………。

 

そんな時に、グラジオの元へもリーリエが旅に出るという通知が届いたようで、僕のいる場所…………チャンピオンの間へと訪れてきた。

 

「……シンジ。リーリエから聞いた。あいつも旅に出るそうだな。」

 

「うん。僕も聞いたよ。」

 

そしてグラジオは僕に一つの封筒を渡す。どうやらこれを開けろと言っているようで、僕は封筒の中身を確認してみた。すると中に入っていたのはカントー行きのチケットだった。

 

「グラジオ……これって……」

 

「カントー行きのチケットだ。お前がリーリエの傍にいてやってくれ。オレは今更あいつの兄貴面をすることは出来ない。お前なら安心してリーリエを任せられる。」

 

グラジオはリーリエのことを気にかけているようで、僕にリーリエの面倒を見てほしいと頼んでくる。グラジオはそんなことを言っていたが、僕にはわかる。今でもグラジオは妹のことも、母親のことも大事に思ういいお兄さんなのだと。

 

「……分かった。僕は行くよ。その間……アローラの事頼めるかな?こんなことを頼めるのは君とミヅキだけだからさ。」

 

「……ふっ。ああ、任せておけ。俺はお前に勝つまでは誰にも負けない。」

 

「ありがとう……グラジオ……。じゃあ行ってくる!」

 

グラジオはいつものポーズを決め、振り返らずに僕のことを見送ってくれる。僕はカントー行きの船に乗り、ミヅキやククイ博士、母さんなどの多くの人に見送られながらアローラ地方を後にする。僕が大切だと思う人の元へ…………。

 

 

 

 

 

 

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そして僕は今この場にいる。リーリエと出会った時から今まで色々なことがあった。僕はあれからリーリエに感謝してもしきれないほどの恩を感じている。そして、他の人には絶対に抱くことはないこの気持ちも。

 

僕は今までリーリエと出会ってからのことを思い返す。今までの旅とは違う充実した旅を味わえた。そんな感傷に浸っていると、まもなくカントー地方に到着するというアナウンスが流れる。僕は久しぶりにリーリエに会える喜びと、新しい冒険が始まるのだというワクワクが溢れてくる。そんなことを考えながら、僕は遂に懐かしのカントー地方へと足を踏み入れるのだった。

 

 

 

 

 

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ここから先は誰も知らない、少年少女がきままにカントー地方を旅をする物語である。期待と希望を胸に、彼らは何を見ることになるのだろうか。




ポケモンUSUMの旅パ様にブイズを厳選した変態がここに。性格、夢特性、性別、個体値、遺伝、オシャボ、ここに完璧なパーティを揃え後は発売当日を待つばかり。それまでの繋ぎに…………モンハンフロンティアやってます。

アマツ乱獲しなきゃ(使命感

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