ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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アルセウスが面白すぎるし剣盾、UNITEどっちもシーズン切り替わるし(金曜日ギルガルド実装)、プリコネも4周年だし、来月はカービィの新作でるしで忙しい。しかも今回8000字くらいあるので結構長い。

兎にも角にもネクロズマ戦遂に決着!


未来を照らせ!闇を払う一筋の光!

かがやきさまと化したネクロズマと対峙したシンジとリーリエ。しかしそのあまりに強大すぎるネクロズマの力に苦戦を強いられていた。

 

シンジのブラッキーとエーフィは倒れ、リーリエのカイリューとシロンもかなりのダメージを負ってしまっている。対してネクロズマに対してこちらの攻撃の効果は低いように思える。二人に残された逆転の手は、もはやZ技しかない。

 

しかし相手はこの世界の神とも言える存在、強大な力を持つかがやきさま。単発のZ技などでは簡単に防がれてしまうだろう。であるならば当然作戦が必要となってくる。

 

「僕とニンフィアのZ技をネクロズマにぶつける。だからその隙を作るために、他のポケモンたちでダメージを与えつつ引き付けよう。」

 

Z技を使うのはこの中でも最も強力なZ技を使用することのできるシンジとニンフィアだ。しかしニンフィアは先ほどの戦いで傷ついてしまっており、一人で決められるほどの体力は残っていない。しかもZ技は自身の全身全霊を込め、体力を大きく消耗してしまう言わば諸刃の剣だ。チャンスはたった一度のみ。

 

ならば他のポケモンたちでかがやきさまの気を引き体力を消耗させ、確実にZ技をぶつける必要がある。この勝負はシンジとニンフィア、二人のタイミングとコンビネーションに全てがかかっている。

 

「行くよ!グレイシア!リーフィア!イーブイ!」

『グレイ!』

『リーフィ!』

『イブイ!』

 

シンジはエーフィ、ブラッキーに続いてグレイシアとリーフィア、それにイーブイを繰り出した。これだけの強大な敵が相手なのだから、こちらも全力を出さなければ勝つことはできない。シンジほどのトレーナーであってもそう思わせる相手なのだ。

 

『シ…シカリ……!』

「っ!?見てください!かがやきさまの様子が!」

 

かがやきさまが空に大きく咆哮する。しかしその声はどこか苦しそうで、かがやきさまの体を眩い光が包み込む。光がどんどん強くなっていき、かがやきさま自身力を制御できていない印象だ。

 

本来のネクロズマの力ではなく、今かがやきさまとして得ているのはこちらの世界のソルガレオの力だ。自分自身の力ではないため、彼自身が制御できていないのかもしれない。もしくはソルガレオ自身の意識がまだ残っており、ネクロズマの力と相反して抵抗しているのか。

 

かがやきさまは暴走した力の苦しみを吐き出すかのようにりゅうのはどうを放った。強力な攻撃だが、シンジとリーリエのポケモンたちは冷静にその攻撃を回避する。

 

「イーブイ!スピードスター!」

『ブイブイ!』

『……っ!!?』

 

イーブイがスピードスターで反撃すると、かがやきさまは大きな翼で振り払いあっさりと防いだ。やはり単調な攻撃では通用しないようである。

 

「リーリエ!来るよ!注意して!」

「は、はい!」

 

シンジの忠告と同時にかがやきさまは体を丸くして力を溜め込む。その後全身の力を解放し、かがやきさま最大の攻撃を解き放った。最大の脅威であるプリズムレーザーである。力の暴走した今のかがやきさまでは制御が効かず、様々な場所でレーザーが乱反射し不規則に襲い掛かる。

 

「リーフィア!つるぎのまいからのリーフブレード!」

『リフ……リーフィ!』

 

リーフィアはつるぎのまいにより自身の攻撃力を高め、リーフブレード向かってくるプリズムレーザーに迎え撃ち切り裂いた。完成形でないかがやきさまのプリズムレーザーなら、正面から迎え撃っても対抗できるようだ。

 

「グレイシアはれいとうビーム!」

「シロンもれいとうビームです!」

 

グレイシアとシロンは同時にれいとうビームを放つ。二人の同時攻撃によりプリズムレーザーの一部を凍らせて防いだ。対抗する手段があるのならば、少しずつでもかがやきさまの攻撃を鎮めるしかない。

 

イーブイも他のポケモンたちと同じようにシャドーボールやスピードスターで必死に対抗する。しかし体力とパワーが劣るイーブイでは限界があった。嵐のように降り注ぐプリズムレーザーはまだ収まる気配がない。

 

次第に体力が消耗していき、肩から息をしているのがすぐ分かった。その隙を突くかのように、イーブイにプリズムレーザーが襲い掛かった。

 

『イブッ!?』

「っ!?危ない!」

 

シンジは慌てて駆け出し、イーブイに抱えて飛びのけた。プリズムレーザーの光に包まれたかのように思われたが、なんとか二人は無事のようだ。

 

「シンジさん!?大丈夫ですか!?」

「う、うん、僕はなんとか。イーブイは大丈夫?」

『イブ……イブッ!?』

 

イーブイがシンジの腕に目をやると、彼の右ひじが擦りむいているのが分かった。イーブイを守った時に地面に擦って怪我をしてしまったのでしょう。

 

『イブ……』

 

イーブイは自分の無力さが主人に危険を招いてしまったと罪悪感を感じて、心配そうにシンジの肘の傷口をペロペロと舐める。このぐらい気にしなくても大丈夫だよと、シンジはイーブイの頭を優しく撫でて落ち着かせる。

 

「君は少し休んでて、後は僕たちがなんとかするから。」

 

シンジはイーブイをモンスターボールに戻した。

 

「シンジさん、本当に大丈夫ですか?」

「ああ、僕の事は大丈夫だよ。それよりも……」

 

イーブイを含むポケモン達の活躍のお陰で、プリズムレーザーによる攻撃は多少なりとも落ち着いてきた。それでもまだ攻撃は止んでおらず、イーブイ以外のポケモンたちにも体力の消耗が伺える様子だった。しかしそれはかがやきさまも同じで、暴走による苦しみから体力が少しずつ蝕まれているのが分かる。これは逆にチャンスでもあった。

 

「リーリエ!」

「はい!カイリューさん!しんそくです!」

『バウゥ!』

 

今ならば行けるとカイリューは翼を羽ばたかせて勢いよく飛び立った。プリズムレーザーが無意識にカイリューへと向かうが、目にも止まらないカイリューのスピードでプリズムレーザーを回避していく。

 

『っ、シカリッ!』

 

カイリューのしんそくを両翼で丸まり防いで弾き返す。大きくも硬い装甲のような翼を貫くことはできなかったが、プリズムレーザーを掻い潜り接近できたことは大きかった。

 

接近したカイリューに向かい、りゅうのはどうで反撃する。ならばこちらも正面から迎え撃ち、逆に隙を作るチャンスだと踏む。

 

「カイリューさん!げきりんです!」

『バオウゥ!!』

 

カイリューは自身の全身の力を高め、筋肉を隆起させる。げきりんにより解放した力でりゅうのはどうを防ぐ。それだけかがやきさまの体力が消耗し、カイリューがハクリュー時代よりも力をつけている証明である。

 

カイリューはかがやきさまの攻撃を防ぎながらげきりんで強引に突撃する。そしてげきりん状態による強力な一撃がかがやきさまの腹部を捕らえ怯ませることができた。強力な力を持っているとはいえ、巨大化した分素早さが犠牲となったかがやきさまは動きが鈍く、攻撃さえ掻い潜ればこちらの技を命中させることは容易であった。

 

「シンジさん!今です!」

「任せて!行くよ!ニンフィア!」

『フィア!』

 

今ならば行けると、シンジはニンフィアとタイミングを合わせる。シンジは腕を目の前でクロスさせ、Z技のポーズをとる。そして両手でハートの形を作るそのポーズは、フェアリータイプのZ技、ラブリースターインパクトのポーズであった。

 

「僕たちのこの想い、かがやきさまに届ける!」

『フィーア!』

「これが……僕たちの全力!」

 

 

 

 

 

――ラブリースターインパクト!

 

 

 

 

 

ニンフィアを全力のオーラが包み込む。ルザミーネから与えられたZリングによりアローラの光と大自然の力がなくても問題なく発動した。むしろその力は以前の時以上に感じられた。それはZリングの力なのか、それともシンジたちの想いが強いからなのか。

 

シンジの全力の想いを授かったニンフィアが地面を蹴る。Zパワーに包まれ、空を駆けるニンフィアをプリズムレーザーが襲いかかる。

 

「手出しはさせません!グレイシアさんとリーフィアさんも力を貸してください!」

『グレイ!』

『リフィ!』

 

Z技に集中しているシンジに変わり、リーリエが彼のポケモンであるグレイシアとリーフィアに指示を出す。

 

「シロン!ムーンフォース!グレイシアさん!れいとうビーム!リーフィアさんはリーフブレードです!」

 

シロンはムーンフォース、グレイシアはれいとうビーム、そしてリーフィアはリーフブレードでプリズムレーザーからニンフィアを守る。

 

ムーンフォースで横からプリズムレーザーをシャットアウトし、れいとうビームで相殺し、リーフブレードで切り裂く。少しでもプリズムレーザーを防げばそれだけニンフィアの及ぶ危険は少なくなる。

 

ニンフィアは弧を描くように飛び、空中を蹴ってプリズムレーザーを回避していく。しかし今度は彼女の正面からプリズムレーザーが襲い掛かり次第に回避が困難になっていく。

 

『バウゥ!』

『フィア!?』

 

その時、カイリューがニンフィアの前に立ちプリズムレーザーを正面から受け止める。元々強引に突っ込み傷付いていたカイリューの体力もさすがに限界が近付き、プリズムレーザーの直撃を受けて地面に真っ逆さまに落ちていく。

 

「カイリューさん!?戻ってください!」

 

地面に落ちる前にカイリューをモンスターボールへと戻すリーリエ。咄嗟の判断にリーリエは感謝し、ありがとうと感謝の言葉を伝えた。カイリューの想いを取り受け取ったニンフィアは、全力の力を更に振り絞ってかがやきさま目掛けて駆けていく。

 

皆に協力のおかげでニンフィアはかがやきさまの元まで辿り着く。そしてZパワーを最大まで高め、疲労とダメージで怯んでいるかがやきさまの頭部に接触した。

 

かがやきさま自身の光にニンフィアを包み込んでいたZパワーの光の力が加わり、かがやきさまとニンフィアを包み込む。その光が更に強さを増し、塔の頂上全てを包み込むほど広がっていった。

 

そして次第に光は収まっていき、かがやきさまから放たれていた光が失われていた。すると目の前には光に包まれたソルガレオが空からゆっくりと落ちてきていたのが確認できた。恐らくかがやきさまの中途半端な闇の力に純粋な光の力がぶつかり、中和されたのだろう。

 

「っ!?ほしぐもちゃん!」

 

その姿を確認したリーリエはすぐさま駆け寄る。光に包まれたまま地面に着地したソルガレオはリーリエの存在に気付き、ゆっくりと目を開いた。どうやら意識はハッキリとしているようで、リーリエはソルガレオが無事なのだと分かるとホッと胸を撫で下ろした。

 

『……グルゥ』

「ほしぐもちゃん……あなたが無事でよかったです。」

 

リーリエとソルガレオは互いの額を合わせて気持ちを共有する。その瞬間、リーリエの知らない感情が彼女の中に流れ込んできた。その感情はソルガレオのものではなく、かがやきさまのものなのだとすぐに分かった。

 

かがやきさまの抱いている感情、苦しみ、悲しみ、痛み、ネガティブな感情がほとんどであった。自分自身の力ではなく、ソルガレオの力によって苦しんでしまっているのだ。

 

リーリエは今伝わってきた感情をシンジにも伝えた。するとシンジはかがやきさまの今の状況を考える。

 

「ソルガレオの力を取り込み、寄生することで本来の力を取り戻したはず。いや、闇の力が増大したネクロズマにとって、純度の高い光の力を持ったソルガレオは不純物でしかなかった?それともソルガレオの光の力が大きすぎたか?」

 

シンジは考えられる可能性をいくつか思いつく。しかし可能性は様々考えられるものの、正確な答えには辿り着かない。そんな時、かがやきさまの様子に変化が訪れた。

 

『し……し、シカリ!!』

「っ!?かがやきさま?」

 

かがやきさまは更に大きな咆哮を上げていた。制御コアでもあったソルガレオだけがいなくなり、より光の力に振り回されるだけになってしまったかがやきさまはただただ必死にもがくだけしかできないでいた。

 

「こ、このままではかがやきさまが!?」

 

ソルガレオを救出することには成功した。しかしこのまま放置しておけばかがやきさまは光の力に飲み込まれて崩壊してしまい、ダルスたちと交わした約束、この世界を救う事が不可能になってしまう。ニンフィアは先ほどZ技を使ってしまい、これ以上何かできる体力は残っていない。

 

どうすればいいかと必死に頭を回転させるシンジ。焦りからいつもの落ち着いた様子は一切なく、考えが上手く纏まらない。ただただ時間だけが過ぎていき、状況は悪くなるばかりだ。

 

『……ラリオ』

「ほ、ほしぐもちゃん?どうかした?」

 

そこで声をあげたのはソルガレオであった。ソルガレオはシンジに呼びかけ、彼に手を出すように促した。シンジは言われるままに左手を差し出すと、ソルガレオはシンジの左腕に装着されているZリングにそっと触れた。

 

直後、Zリングから強力な輝きが放たれてシンジたちは眩しさのあまり目を瞑る。光が収まった時に確認すると、シンジのZリングには見覚えのないクリスタルが埋め込まれていた。

 

オレンジ色をしたZクリスタルだが、通常のひし形とは異なり左右に出っ張りがあり変形していた。しかし本来のZリングには嵌らない形状で、ルザミーネから授かった新たなZリングであるからこそ嵌る形であった。

 

そして中央に描かれているのはまるで太陽を模したかのようなマーク。それはどこかで見た覚えがあり、記憶を遡り思い出す。そう、日輪の祭壇に描かれていた太陽の模様に瓜二つなのだ。そこから導き出される答えはただ一つ。このZクリスタルはソルガレオ専用のZ技を放つためのものである。

 

「ほしぐもちゃん……」

『……』

 

シンジの瞳を真っ直ぐ見たソルガレオはコクッ、と無言でゆっくり頷く。ソルガレオの気持ちが伝わり、シンジも覚悟を決めてZリングを握る。

 

「……分かった。やろう、ほしぐもちゃん」

『ラリオーナ!』

「シンジさん!あなたはさっきZ技を使ったばかりなんです!立て続けに使うのは無茶ですよ!」

 

Zリングはポケモンだけでなく、トレーナーの体力も同時に消費してしまう強力なもの。そのため本来であればバトル中に一度しか使用することは出来ないとされている。先ほどZ技を使用し、その上今度はより強力なソルガレオのZ技を使うとなればその消耗は計り知れない。

 

「でも、今はこれしか方法はないんだ。だから、やらせてほしい。」

「シンジさん……」

 

シンジの真っ直ぐな瞳と覚悟の籠った言葉にリーリエは何も言えない。トレーナーとしての実力の劣ってしまう自分では、代理としてZ技を使っても勝ち目は低いと理解してしまっている。

 

シンジはソルガレオの横に立ち心を落ち着かせる。そしてソルガレオと顔を合わせ互いに頷き気持ちを通わせる。

 

互いの気持ちを一つにしたと感じたシンジはZ技のポーズをとる。手を前でクロスさせ、両手の拳をコツコツと突き合わせ、正面に突き出す。はがねタイプのZ技を使用する時のポーズだ。ソルガレオの持つ専用技、メテオドライブを元としたはがねタイプのZ技である。

 

「僕たちの全力、ほしぐもちゃんと共に届ける!」

『ラリオーナ!!』

 

 

 

 

 

 

――サンシャインスマッシャー!

 

 

 

 

 

Z技発動と同時にソルガレオが大きく咆哮を上げる。ソルガレオの額に太陽の模様が浮かび上がり、ソルガレオは駆け出した。

 

ソルガレオの全身を炎にも似たオーラが包み込み、ソルガレオはかがやきさまに向かってジャンプして突撃する。そのままの勢いで体を丸くし、高速回転の力を加えた。

 

『っ、シカリッ!?』

 

かがやきさまは苦しみながらも抵抗の意志を示す。不安定ではあるが残された光の力を全て集約し、ソルガレオにその力を解き放つ。エーフィ―、ブラッキーを一撃で沈めた大技であるフォトンゲイザーだ。

 

高速回転するソルガレオにフォトンゲイザーがぶつかる。ソルガレオのZ技対かがやきさまの大技、フォトンゲイザーの衝撃は凄まじく、どちらの体が壊れてしまっても可笑しくないものであった。

 

しかし力の差は歴然であった。ネクロズマに寄生され体力を蝕まれたソルガレオ、その上Z技を使用し体力を消耗したシンジ、二人の力では限界があった。シンジから伝わるZパワーも弱まってしまい、ソルガレオは徐々に押され始めてしまう。このままでは押し切られてしまうのも時間の問題だ。

 

「っ、うっ、くっ!?」

 

シンジは体力の限界により苦痛の表情を浮かべる。彼の苦しみがソルガレオを伝わり互いの体、心までもが壊れてしまいかねないとソルガレオも苦痛を感じる。

 

これ以上は無理か、そう思いかけたとき、彼の左手に、正確にはZリングに優しい温もりを感じた。その温もりから伝わるのは、全身を包みこむ太陽のような温かさだった。

 

「シンジさん」

「り、リーリエ」

 

その正体はリーリエであった。リーリエは両手をシンジのZリングに優しく添え、自分の残されたZパワーをシンジ、そしてソルガレオに伝えていた。

 

「シンジさんは一人ではありません。ほしぐもちゃん、それに私、他にもアローラに住む人々がついています。」

「リーリエ……」

「だから……帰りましょう!必ず!みんなの元に!私たちやほしぐもちゃんと一緒に、私たちのアローラに!この世界を救って!」

「……そうだね。必ず帰ろう!」

 

シンジはリーリエの言葉と温もりから力を貰い、互いに笑顔で笑いかける。必ず帰る。この戦いに勝ち、かがやきさまとこの世界を救い、グラジオ、ミヅキ、ヨウ、ハウ、ルザミーネ、ビッケ、バーネット、ククイ、みんなの待つアローラに帰る。そう心に誓って。

 

「行くよ!リーリエ!」

「はい!シンジさん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『これが僕(私)たちの……全力だあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンジとリーリエ、そしてアローラの光と想いを受け取ったソルガレオの全身に纏わるオーラが増大される。先ほどまで押されていたソルガレオが、今度は逆にかがやきさまのフォトンゲイザーを押し返す。そして遂にフォトンゲイザーを打ち破り、ソルガレオの攻撃がかがやきさまに命中した。

 

『シカッ!?』

 

ソルガレオの体がかがやきさまを貫き、かがやきさまは光に包まれる。光に包まれたかがやきさまは膝から崩れ落ち、上空を見上げた。

 

最後にかがやきさまの口から光が空へと向かって解き放たれ、満面に広がっていた暗闇を突き破った。そして暗闇を突き破った光は世界中に広がり、一筋の輝きが地上に突き刺さる。

 

空を覆っていた暗闇が照らし出され、アローラの様に光が世界を包み込む。まるで抱きしめられているような温かいその光は、紛れもなく太陽の優しい光であった。




無事決着、次回帰還

DMにて久しぶりにリクエストがありました。レジェンドアルセウス、ヒスイ地方の話を書いて欲しいとのことです。展開は追々考えますが、タイミングを見ていづれ番外編として書かせていただく予定です。予定では1話~2話、多くて3話ぐらいを目安にしています。

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