ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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フリー対戦にてニンフィアが影分身2回積んだバシャにハイボ当てて、もう1回積んだ後にも「当てろ!」って言ったら当ててくれて嬉しかった。その後のメガマンダの竜舞恩返しも耐えたし、他の試合では白キュレムの吹雪とジュカインのリフストも避けた挙句、ウツロのアシッドボム+パワージェムのコンボまで耐えて返り討ちにして、残りわずかのフェローチェを石化で落としてくれるなど、凄まじい活躍をしてくれました。流石最高の相棒。音声認識だとかチートではない(戒め)。

にしても一番疑問に思ったのは、エーフィの特性を知らないのか、催眠術やら挑発やら電磁波やら鬼火やらステロやらを多くの人が対面で撃ってきてことごとく跳ね返されてましたね。……そんなに知られてないのかな?それとも交替読みだった?謎は深まるばかりである。

皆さんも相手の特性をよく調べてから技を選択しましょう。


物語の終幕

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僕とリーリエはその後無事太陽の笛を手に入れた。僕たちはポニ島へと戻り先へと進むことにした。日輪の祭壇へと向かうには、険しいポニの大渓谷と呼ばれる場所を抜ける必要があると僕たちは聞く。そしてポニの古道を進むと、6人のスカル団が待ち構えていた。スカル団たちはグズマを助ける方法を僕たちから聞き出そうと襲い掛かってきた。勿論全員返り討ちにしたが、その後にプルメリがやってきてその場を治めてくれた。

 

どうやらプルメリ自身もグズマを助けたい気持ちはあるらしく、僕に毒のZクリスタルを渡してくれた。僕のことを信じて待ってくれると言ってくれたプルメリは最後に、「お姫様を守ってあげろ」と伝え去っていく。プルメリは思ったほど悪い人でもないようで、グズマの行動には度々心配させられていたらしい。当のグズマはルザミーネに対して好意を抱いているという話も聞いた。ならば、グズマも無事に助け出そうと僕は決意する。

 

そしてさらに先へ進むと、ポニの渓谷前でハプウさんがバンバドロを連れ待っていた。ハプウさんはポニ島の守り神、カプ・レヒレに認められたため、大試練を与えるために僕の事を待ってくれていたようだ。僕はハプウさんの大試練を受けることにし、激しいポケモンバトルを繰り広げる。地面タイプを自在に操るハプウさん。そしてバンバドロとのコンビネーションも抜群で息をつく暇もないほどの強敵だった。僕はその戦いから辛くも勝利を手にし、無事地面のZクリスタルを授かる。

 

ハプウさんからの激励を受け取った僕とリーリエは、ポニの大渓谷を進んでいく。そして僕たちはあるところに辿り着く。それは一つのつり橋だった。その光景をみて僕もリーリエも出会った時を思い出す。あの時は僕がほしぐもちゃんを助けるために動いた。リーリエも覚悟を決めたように歩き出す。リーリエは途中でヤミカラスたちに襲われるが、僕はリーリエの勇姿を見届けるために助けるのを我慢した。そしてリーリエはヤミカラスたちを振り切り、無事自らに与えた試練を突破した。この出来事はリーリエにとって、何かを成長させる大きな試練だったのではないかと僕は思った。僕も後に続きつり橋を渡る。

 

僕たちはリーリエと共に先に進むと、そこにはキャプテン不在の試練が待っていた。ドラゴンの試練だ。特になんの変哲もない場所ではあったが、中央にあるZクリスタルを取ろうとした瞬間に主ポケモン…………ジャラランガが現れた。ジャラランガは桁外れのパワーを持っていて、僕は幾度なくピンチに立たされた。しかし、さっきのリーリエの覚悟を見せられては僕も簡単に引き下がれない。苦難の末、遂にジャラランガを撃破し、僕は僕の試練をクリアすることができた。あの時リーリエが喜びのあまり抱き着いてきたのは驚いたが、でも僕はなんだかうれしかった。自分のしたことに気付いたのか、リーリエは直ぐに謝りながら離れてしまったのが少し残念に思う自分もいた。

 

お互いに試練を突破することのできた僕たちは、日輪の祭壇に到着した。日輪の祭壇は階段が長く、登るのに一苦労したが、登りきると左右に太陽と月のマークが描かれた足場があった。リーリエは右側の月が描かれた足場で月の笛を、僕は左の太陽が描かれた足場で太陽の笛を吹いた。すると不思議なことに動かなくなったほしぐもちゃんが祭壇へと吸い込まれていく。その後祭壇は赤く光りだし、中からは一体の大きなポケモンが飛び出してきた。白色の体に雄々しくも美しい姿。額は宇宙を映し出すかのように輝いていた。だが何故だか僕とリーリエにはそのポケモンの正体が分かった。そう、彼の正体はほしぐもちゃんだ。

 

ほしぐもちゃん…………その姿はソルガレオと呼ばれているらしく、ほしぐもちゃんの真の姿なのだという。真の力を発揮したソルガレオは、僕たちをルザミーネとグズマのいるウルトラスペースへと連れて行ってくれるという。僕たちはソルガレオに乗ってウルトラスペースへと目指す。ソルガレオは空間を裂き、ウルトラスペースへと進入することに成功する。

 

僕たちはウルトラスペースの中を進んでいく。そしてそこにはグズマの存在が見えた。しかしグズマは、ルザミーネはもう手遅れだという。ウツロイドの毒に侵されすぎたのだと。そしてこの不思議なウルトラスペースの影響か、僕と戦ったあの時以上に強くなってしまっているのだと。それでも僕もリーリエも諦める気などなかった。グズマはそんな僕たちを見て、ルザミーネを助けてやってほしい、とだけ呟く。僕たちはその言葉を胸に、先へと進んでいく。

 

ウルトラスペースの深奥まで辿り着くと、そこには多数のウツロイドに囲まれたルザミーネの姿があった。ルザミーネの姿を見たリーリエは、母親に今までの行いについての説教を始める。僕はただそれを見ているだけしかできなかった。家族の問題に、僕が口を出していいことではなかったからだ。ルザミーネもトレーナーたちの行いを例にして真っ向から否定する。そしてルザミーネは、これ以上話し合いをする気など微塵もないという意思をあらわす。ルザミーネは…………ウルトラビーストであるウツロイド達と融合し、人間を超越した存在となってしまう。

 

そこから僕は、リーリエの代わりにルザミーネと決着をつけることを決意する。ルザミーネも元からそのつもりだったようでモンスターボールを手に取り、最後の戦いを始める。グズマの言っていた通り、ポケモン達も以前とは比べ物にならないくらいに強くなっていた。しかし、彼女には足りないものが一つあった。それは例えどれだけの力を手に入れようと決して到達できないもの。そう、ポケモンとの絆だ。僕とポケモンたちの間にはそれがある。だがそれだけではない。リーリエを始めとしたミヅキ、グラジオ、ククイ博士、プルメリにグズマ、ハプウさん、ハラさん、アセロラさん、他にも大勢の人たちと戦い、多くの人たちの願いや思いを背負って僕はその場に立っている。だからこそ絶対に負けられない。

 

そう思いを込めながら僕はルザミーネとの激しい戦闘を繰り広げる。違う形で出会っていればもっと楽しいバトルになったかもしれない…………そう思いながら。僕はルザミーネに僅差レベルで勝利し、ルザミーネはウルトラビーストと分離して倒れる。その時はどうやら気絶しているだけで済んだみたいだった。僕たちはルザミーネとグズマを連れ、ソルガレオの力でウルトラスペースを脱出する。しかし何故だろうか。その時に見たウツロイドはどこか悲しそうな、それとも残念そうな表情を見せていた気がした。もしかしたらウツロイドは、強い思いを持つ人間の願いを叶えてあげたかっただけなのかもしれない。最も今となってはその真意も確かめることは出来ないけれども。

 

後から追いついたハプウさんがルザミーネを保護してくれた。グズマはルザミーネをバンバドロに乗せた後、ハプウさんと一緒に立ち去っていく。僕たちはソルガレオにありがとうとお礼を言う。ソルガレオにこの後どうするのかを尋ねると、テレパシーでこの世界を見守っていくと言った。僕たちはソルガレオの気持ちを尊重し、それを受け入れることにした。リーリエは今までの感謝の気持ちを言いながらソルガレオと…………いや、ほしぐもちゃんと額を合わせる。二人はそれほど長い時間を共に過ごし、それほどの絆を紡いできたんだ。僕にはハッキリと二人を結び付けている絆と言う糸が見えた。この糸は決して切れることはない。そう、何があっても。

 

僕たちはほしぐもちゃんと別れを告げ、ほしぐもちゃんは太陽へと姿を消す。恐らくいつまでも太陽として、僕たちとこのアローラをを見守ってくれるのだろう。リーリエもルザミーネの元へ行き、母に寄り添ってあげたいと言った。僕はリーリエの言葉に頷き、また必ず二人で旅をする約束を再び交わしリーリエと別れる。

 

そして僕はククイ博士から念願のポケモンリーグが出来たから来てほしいと頼まれる。僕は直ぐにポケモンリーグへと向かう。場所はラナキラマウンテン。ウラウラ島中央に位置する、アローラ一高い山を目指す。ラナキラマウンテンはポニの大渓谷以上に険しく、寒さも厳しい難所だった。僕が苦労しながら頂上まで登り切ると、そこには立派なドーム状の会場が出来上がっていた。まさにあれがアローラ最強トレーナーを決める決戦の地、ポケモンリーグなのだろう。そこには様々な強豪が集っていた。僕に加え、友人であるミヅキ、最大のライバルであるグラジオ、更には各島でしまキングやしまクイーンをやっているハラさん、ライチさん、ハプウさん、それにクチナシさんも参加していた。それだけではなく、炎使いのカキ、草使いのマオ、水使いのスイレン、電気使いのマーマネ、鋼使いのマーレインさん、ノーマル使いのイリマさんにゴースト使いのアセロラさん。そして未知の力を秘めた飛行使いのカヒリさんという人もいた。

 

みんなが強敵で全ての戦いが苦難の連続だった。グラジオとヌルが進化した姿、シルヴァディとの絆は更に深まっていて、連携が完璧に揃っていた。ミヅキも以前戦った時とは別人のように強くなっていて、一つ一つの指示にも迷いが感じられずライバルに相応しい実力を兼ね備えていた。そしてキャプテンだけでなく、しまキングやしまクイーンの人たちも相変わらず…………いや、それ以上に強くなっていてどの戦いも見ごたえがあるバトルだった。初めて戦ったカヒリさんもグラジオたちに負けない気迫を持っていた。今でも勝てたのが不思議なくらいだ。そして僕は最後の戦いまで勝ち上がる。

 

最後まで勝ち上がった僕は、決勝戦は誰が相手なのかと考える。そこで僕の前に立った人を見て驚きを隠せなかった。僕の前に立ったのはそう…………あのククイ博士だった。ククイ博士はこのポケモンリーグこそが最大の夢であり、いつかアローラ最強のトレーナーを決めてみたいと願っていたらしい。そして僕の目の前に立ち、僕の前に立ちはだかる大きな壁となると宣言する。多くのトレーナーたちを倒し、そこに立っているのは僕とククイ博士のみ。それこそが真の頂上決戦なのだと僕は感じ取り、最終決戦へと足を踏み込む。

 

ククイ博士は僕が今まで戦ってきたどのトレーナーよりも手強かった。ポケモンの技を研究しているだけあり、あらゆる技のコンビネーションやタイミング、全てにおいて完璧と言ってもよかった。ポケモンたちとの絆も確かなもので、僕にはハッキリと感じ取れた。そして博士から感じ取れたものは一流のトレーナーとしての強さだった。僕は今、アローラ最強のトレーナーとそのポケモンたちと戦っていると実感できた。この時間が永遠に続けば…………そう思える戦いだった。

 

しかし戦いと言うものは勝者と敗者が必ず存在する。ポケモンバトルも例外はない。そして僕たちの最強を決める戦いは終幕を迎える。僕の勝利によって。僕はそこで晴れてアローラ最強のトレーナー…………チャンピオンとして認められた。

 

こうして僕のアローラでの島巡りの旅は終わる。そして僕はメレメレ島に戻り、アローラ初のチャンピオン誕生を祝うことになったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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フリー対戦にてシンジと言う名前で、頭からつま先まで真っピンクのコーディネートをした変態的なブイズ使いを見たらそれはヌシですのでよろしくお願いします。マジで真っピンクなのですぐに分かるかと。

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