ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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完全な日常短編パートですので名前がサブタイトルが思いつかなかったorz

ただただ二人が雑談するだけの短い回ですので悪しからず

因みに現在のアンケートは3~4話、ライバル参戦、最後まで冒険同行が同率でございます。アンケート内容の補足はこの話の後書きにでも追記します。


ヒナとリーリエ、お昼ご飯はご一緒に!

私は先日、新米トレーナーであるヒナさんと出会い少しの間一緒に旅をすることになりました。

 

「リーリエさんは島巡りをしているんですよね?もしかして大試練とかも挑戦したことがあったりしますか?」

「はい、メレメレ島のミヅキさんの大試練はクリアしました。」

「そうなんですか!?すごいですね!やっぱり島巡りしている人はすごいなぁ!」

 

そう言えばヒナさんと一晩過ごしましたが、一つ気になることがあったので私はそのことを聞いてみることにしました。

 

「ヒナさん、一つ質問いいですか?」

「はい!なんでしょうか?」

「ヒナさんは、どうして旅に出ることにしたのですか?」

「えっ!?あ、いやあの、それは……」

 

ヒナさんは私の質問を聞いた途端に俯いてしまいました。もしかしたら聞いてはいけないことだったのでしょうか?

 

「あっ、言いにくいことだったら無理に答えなくていいですよ?」

「い、いえ、別に答えにくいということではないんですけど……」

 

どうやらヒナさんには何か事情があるみたいです。無理に聞きたい、というわけではありませんし、ヒナさんが言いにくいと言うのであれば無理に聞くつもりはありません。

 

実際、私も人に聞かれて答え辛いこともありますし、あまり人に根掘り葉掘り質問されるのは正直嫌ですから。ヒナさんが答えてくれるようになるまで、私は気長に待つことにします。

 

ギュルルルル~

 

「……す、すいません///」

 

その時低い音がなったと思ったら、どうやらヒナさんのお腹の音だったみたいです。そう言えばもういい時間になりそうですね。

 

「もうすぐ昼時ですし、そろそろお昼にしましょうか。」

「は、はい!私、正直もうお腹ぺこぺこだったんです///」

 

ヒナさんも我慢できないと言った様子だったので、私たちはここでお昼の準備をすることにしました。シンジさんから色々と教わっているので、今では大分一人でこなすことができるようになってきました。

 

「リーリエさん!私にもなにか手伝えることはありますか!」

「そうですね……。でしたら、お皿を並べていただけますか?ご飯の準備は私がしますので。」

「はーい!」

 

私がご飯の準備をしている間、ヒナさんにはお皿の用意をお願いしました。ご飯の準備ができても、お皿の用意ができていなければその分余計に時間がかかってしまいますからね。一人分増えてしまえば余計にです。

 

ご飯の準備と言っても、お昼は早めに済ますことができるために下ごしらえを終わらせています。後は温めたりするだけなので比較的早く終わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、お昼ご飯の準備を終えた私は、ヒナさんが並べてくれたお皿に出来たご飯を盛っていきます。

 

「すごーい!おいしそう!」

 

私が用意したのはサラダにシチュー、それからパンと言った定番的なご飯です。お昼は大体こんな感じの軽食で済ませることが多いです。お腹いっぱい食べてしまうと、午後からの旅で動きづらくなってしまいますし、私自身そこまでの量を食べる必要もありませんので。

 

「少し量が少ないかもしれませんが、お代わりもあるのでよかったら食べてください。」

「ありがとうございます!では、いただきます!」

 

手を合わせて挨拶をしたヒナさんは、スプーンでシチューを口に運びます。すると目の色を輝かせ、「おいしい!」と一言言ってくれました。

 

それはなによりです、と思った私は、次にポケモンさんたちにもポケモンフーズを分けていきます。

 

「皆さんもお待たせしました。今日のお昼ご飯ですよ!」

 

シロンを始め、皆さん待ってましたと言わんばかりに自分のお皿に盛られていく食事に飛びついていきました。自分の作ったポケモンフーズにポケモンさんが喜んでくれるのを見ると、とても嬉しくなりますね。

 

『クロクロー!』

「はい!もちろんモクローさんの分もありますよー!」

『クロー!』

 

モクローさんにも私が作ったポケモンフーズを差し出しました。

 

モクローさんは最初、草タイプが好みと言われる味付けのポケモンフーズを食べてもイマイチの反応をしていました。ですがどうやらモクローさんは甘い味が好きらしく、好みに合うように甘さを引き出すと言われるマゴのみを粉末状にしてかけてみたところ、喜んで食べるようになりました。シンジさんに教わったことがとても役に立っています。

 

「モクローちゃんも喜んでいるみたいです!ありがとうございます!リーリエさん!」

「いえ、私も皆さんが喜んでくれるのが嬉しいですから。」

 

そう言った私も、ヒナさんの向かい側に座って挨拶をし、食事を始めることにしました。

 

「リーリエさんってお料理上手ですよね。やっぱりお母さんとかに教えてもらったんですか?」

「あっ、いえ、私が教えてもらったのはお母様ではなく……」

「分かりました!昨日言ってた大切な人ですね!?男の人ですよね!?彼氏ですか!?」

 

ヒナさんが突然テーブルの上に乗り出すように早口でグイグイと迫ってきました。いつもの様子と違うので少し困惑してしまいました。

 

「えっと、彼氏、と言うわけではないのですが……そうですね。一緒にカントーを旅していた大切な人には間違いないです。」

 

戸惑いながらも私はヒナさんの質問に答えました。ヒナさんはどうやら恋愛ごとの話に興味がある様子です。私はその手の話には少々疎いので戸惑ってしまいますが……。

 

「カントーを一緒に旅してたってことは、今はその人何をしているんですか?」

「ええっと、その人は色々と忙しい人でして、今は少し離れたところでお仕事しています。」

 

さすがにその人がアローラのチャンピオン、なんて言う訳にはいきませんよね……。

 

「遠距離恋愛ってやつですか!いいなぁ、そんな人がいて。私も早く彼氏ほしいなぁ。」

「だ、だから彼氏ってわけでは……」

「ポケモンフーズも自分で作ってるんですよね?」

「え?は、はい、そうですけど……。」

「もしかして、そのポケモンフーズの作り方もその人から教えてもらったんですか?」

「はい、その人から冒険に必要な知識を色々と教えてもらいました。」

「それにポケモンバトルも強かったと?」

「は、はい、もちろんバトルも強い方ですね。」

「な、なんですかそのハイスペック彼氏!?」

 

ヒナさんが突然立ち上がり、大声を張り上げました。これには私も驚き、少し引いてしまいました。

 

「料理ができてポケモンフーズも作れて、旅の知識も持っていて更にはポケモンバトルまで強い、羨ましすぎます!」

「えっと……」

 

確かにシンジさんは自分には勿体ないほどの人だとは思ってはいますが、流石にそこまで第三者の方に言われるとは思っていませんでした。尚のことチャンピオンだ、なんて口にできません。

 

「はぁ~、私も誰かいい人に巡り合えないかなぁ~。なーんて、まだ10歳なのでそんな年じゃないですけどね・」

「ヒナさんは可愛いですし、きっといい人が現れますよ。自信持ってください!」

「ありがとうございます、リーリエさん。」

 

私たちはそんな雑談をしながらお昼を過ごしました。なんだかんだありましたが、やっぱり誰かと一緒に旅をすると言うのはいいものですね。

 

戸惑うことも多々ありましたが、お昼の時間がいつも以上に充実した気がしました。誰かと一緒に話し、食事をするだけでもいつもと違い賑やかで、それだけで楽しい気分になります。それが例え他愛のない会話であったとしても、私やポケモンさんたちにとっては一つの経験であり、旅の思い出になりますから!

 

ヒナさんとの旅は短い間かもしれませんが、それでも私はヒナさんとの旅を最大限に楽しみたいと思います。




アンケート内容の補足をここに足しときます

ライバル参戦はライバルとしてリーグ戦に登場しますが、冒険に同行する場合はライバルとしての参戦予定はありません。

ライバルとして成長したヒナちゃんの姿を見たい方はライバル参戦に、逆にリーリエと旅をしてその中で成長していくヒナちゃんを見たい人は旅中同伴に投票してください。

大まかにではありますが、どのパターンを選ばれてもその先の流れは考えてますので特に苦にはならないと思いますので、自分が見たい話であったり、ヒナちゃんに対する評価程度に軽い気持ちで投票していただいて結構です。まぁ私の気まぐれだと思って下さい(・∀・;)

あっ、二体目の色♀夢ニンフィアちゃんできました

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