ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

124 / 223
なんとかカキの試練書けました。頭を捻ってどう表現するか悩みましたが、やっぱり試練なのにネタみたいになってしまわれた……。原作が色々とあれだからしょうがないよね、うん。

最近発売されたキャプテン翼のゲーム買ってみましたけど、普通に神ゲーでした。かなり面白いゲームなのでまだ楽しんでます。試合内容はかなり世紀末ですけど。


炎の試練!脅威のパワー、ガラガラ!

厳しい暑さのヴェラ火山を乗り越え、現在私はカキさんの試練が行なわれる門の前に立っています。

 

案内のガイドさんのアドバイスに従い、私はここでひと時の休息を取り、私もポケモンさんたちも体力が充分に回復したのでいよいよカキさんの試練に挑戦することにしました。

 

「それではこれより先にて、キャプテンカキの試練が開始されます。準備はよろしいですか?」

「はい!」

 

ガイドさんの案内により私はカキさんの試練の場へと足を踏み入れました。しばらく奥まで進むと、そこには正方形にできた広い台と、その上にキャプテンであるカキさんの背中が見えました。

 

「……遂に来ましたか。」

 

カキさんはそう言って私の方へとサッと振り向きました。

 

「カキです。と言っても、俺のことは知っていると思いますが。」

「はい、お久しぶりです、カキさん。」

 

私は久しぶりに再会したカキさんに挨拶をしました。カキさんも私の挨拶に対して丁寧な挨拶で返答してくれました。

 

「さて、俺の試練ですが、ルールは至ってシンプル。」

 

これから行われる試練の内容を、カキさんが説明してくれます。

 

「これからガラガラたちにダンスを躍らせます。1回目と2回目で、どこが違うのかを当ててもらうという内容です。簡単に言えば、間違い探し、ですね。」

「ま、間違い探し、ですか?」

 

これまたスイレンさんの試練とは違い、意外な試練の内容でした。そう言えばカキさんは2年前もメレメレ島でのお祭りの際にトーチトワリング?と言うものを披露していました。カキさんはポケモンさん以外にダンスも好きな方の様です。

 

それにしても間違い探し……ガラガラさんたちに躍らせると言っていましたが、一体どんな間違い探しをするのでしょうか。

 

「それでは……ガラガラ!準備はいいか!」

 

カキさんのその掛け声に、3匹のガラガラさんは頷くことで返答しました。ガラガラさんも所定の位置についており、どうやら準備が整ったようです。

 

「それではガラガラの舞、とくとご覧あれ!」

 

そして遂に、カキさんの試練がスタートしました。

 

 

 

例のBGM

ハイ!ハイ!ハイハイハイハイハーイ!

 

 

 

(謎の)音楽が流れ、その間にガラガラさんが踊り始めました。そして音楽な鳴り終わった瞬間、ガラガラさんは一斉にピタリと動きを止め、それぞれポーズをとりました。

 

両サイドのガラガラさんは自身の持っている骨を片手で掲げるポーズをとり、真ん中のガラガラさんは地面に片手をつけてヒーローの登場シーンに似ているポーズをとっています。

 

その動きはとてもきれいで、ガラガラさんたちはピクリとも動きません。まるで時間が止まっているかの様な状態です。

 

「このポーズをよーく覚えておいて下さい」

 

そしてガラガラさんは初期位置へと戻り準備をしました。そしてまた同じ音楽が流れ始めます。音楽と言うよりも合いの手みたいなものですけど。一体誰がやっているのでしょうか……?」

 

 

 

 

ハイ!ハイ!ハイハイハイハイハーイ!

 

 

 

 

再びガラガラさんの動きが止まりました。両サイドのガラガラさんは先ほどとポーズが変わっていない様に見えます。ですが真ん中のガラガラさんは、上を見上げている形となっています。これは一目瞭然、です。

 

「先ほどの踊りとどこが違うだろうか?」

「えっと、真ん中のガラガラさんが上を見上げています。」

「なんと!?正解です!」

 

ふぅ、難しい問題ではなかったのでよかったです。これで次の問題に……

 

「正解ですので……おいでませ!ガラガラ!」

『ガラガァラ!』

 

……えっ?

 

カキさんの呼びかけと共に真ん中のガラガラさんが飛び出し手に持った骨を構えてきました。これって、戦えってことですか?

 

『ガラァ!』

 

ガラガラさんがそのまま勢いよく骨を振り下ろそうとしんばかりに突っ込んできました。って、ちょっ、待ってくださいよ!

 

「えっと!マリルさん!バブルこうせんです!」

『リル!リィルー!』

『ガラ!?ガッ!』

 

私は咄嗟にマリルさんをモンスターボールから出し、バブルこうせんで攻撃される前に反撃しました。

 

バブルこうせんはガラガラさんの顔に直撃し、ガラガラさんはそのまま吹き飛ばされました。

 

ガラガラさんのタイプはほのお・ゴーストタイプ。みずタイプのバブルこうせんは効果抜群です。ガラガラさんはバブルこうせんの一撃で戦闘不能になってしまいました。突進してきた反動もあり今の一撃は耐えられなかったのでしょう。

 

それにしても正解した瞬間に襲われるとは思っていなかったので正直ビックリしました。

 

「ガラガラは正解すると、嬉しくて戦いたくなるのです。」

 

カキさん、すいません。ちょっと意味が分かりません。

 

「それでは次の問題に参ります。」

 

 

 

再度ガラガラさんは同じ初期位置に立ち準備をします。そしてまたも同じ音楽が流れはじめました。

 

 

 

 

 

 

ハイ!ハイ!ハイハイハイハイハーイ!

 

 

 

 

 

そして音楽と同時にガラガラさんたちもピタリと止まる。しかしその時、もの凄くおかしなもの、と言いますか、間違いなく場違いなモノがこちらを見ていました。しかも異様に笑顔で……。

 

「…………」

 

こちらを見ているモノ、登山風の服を着ている男性は

 

私もその光景には思わず目が点になってしまいました。あまりの不意打ちで正直笑ってしまいそうですけど。

 

「このポーズをよーく覚えておいて下さい」

 

にやけ顔になってしまいそうな顔を堪え、次の踊りに移りました。

 

 

 

 

ハイ!ハイ!ハイハイハイハイハーイ!

 

 

 

 

先ほどとガラガラさんのポーズは変わりなさそうです。となるとやはり変化しているのは男性の方でしょうか。……この男性の方も人数に入れていいのか不明ですが。

 

カキさんが何も言わないということは男性の方も含めてなのだとは思いますが、なんだか先ほど以上に笑顔でこちらを、と言うか明後日の方へと視線が向いている気がします。

 

「先ほどの踊りとどこが違うだろうか?」

「えっとぉ……その方が別の場所を向いているかと……」

「なんと!?正解です!」

 

今度の問題もなんとか正解でした。ですがなぜか嫌な予感がするのですが……。

 

「正解ですので……おいでませ!やまおとこ!」

『アローラ!』

 

やっぱり!?と言うかその人と戦うんですか!?

 

 

 

やまおとこの ダイチが

勝負を しかけてきた!

 

 

 

「ブーバー!はじけるほのお!」

『ブバァ!ブゥバァ!』

 

やまおとこさんの投げたモンスターボールから飛び出してきたブーバーさんが即座にはじけるほのおで攻撃してきました。

 

「マリルさん!アクアテールで防いでください!」

『リル!』

 

その攻撃をマリルさんはアクアテールでしっかりと防ぎ打ち消しました。こうなったら速攻で決着をつけに行きます!

 

「続けてころがるです!」

『リルルゥ!』

『ブバァ!?』

 

マリルさんはころがるで接近し、その攻撃がブーバーさんに直撃しました。ブーバーさんはその一撃で怯み、大きくのけぞりチャンスが生まれます。

 

「とどめです!アクアテール!」

『リル!』

 

ころがるに続きアクアテールがブーバーさんにヒットしました。弱点である攻撃を立て続けに受けたことにより、その攻撃でブーバーさんは仰向けに倒れ目を回していました。戦闘不能です。

 

「oh!?ブーバー!」

『ぶ……ばぁ……』

 

やまおとこさんはブーバーさんをモンスターボールへと戻しました。これで第二の問題はクリアでしょうか。

 

「お見事です。正解に喜んだやまおとこはうれしくて戦いたくなるのです。」

 

いえ、もっと意味が分かりません。

 

「それでは次が最後の問題です。」

 

そして3問目の問題が始まりました。まだぬしポケモンさんと戦ってないのに疲れた気がするのはなぜでしょうか。

 

 

 

 

ハイ!ハイ!ハイハイハイハイハーイ!

 

 

 

 

ガラガラさんの動きがピタリと止まります。自然とやまおとこさんが中央に混じってポーズを決めていることにはこれ以上もう突っ込まないことにします。

 

それにしてもこのガラガラさん、記念撮影をしているように見えるのは気のせいでしょうか?

 

「このポーズをよーく覚えておいて下さい」

 

ガラガラさん(とやまおとこさん)が初期位置に戻り、再び音楽とともに踊り始めます。

 

 

 

ハイ!ハイ!ハイハイハイハイハーイ!

 

 

音楽が終わりガラガラさんたちの動きが止まります。しかしそこには奇妙なポケモンさん、と言うか明らかに違うポケモンさんの姿がありました。

 

「先ほどの踊りとどこが違うだろうか?」

「えっと、大きなガラガラさんが……」

「なんと!?正解です!」

 

まだ言い終わっていないのに正解を告げられてしまいました。この流れはもしかして……。

 

「正解ですので……おいでませ!ぬしポケモン!」

『ガラァ!』

 

ですよね!そんな気はしていました!

 

そんなこんなでカキさんの試練も終盤に進み、遂にぬしポケモンさんであるガラガラさんとのバトルに突入しました。

 

「マリルさん!このままお願いできますか?」

『リルル!』

 

ほのお・ゴーストタイプのガラガラさんに対して有利なポケモンさんは、私の持つポケモンさんの中ではマリルさんのみです。なのでここはマリルさんに続投していただきます。

 

ですが相手はあのぬしポケモンさん。いくら相性がいいとはいえ、マリルさんだけで戦うのは厳しいでしょう。なのでここは!

 

「あなたもお願いします!シロン!」

『コォン!』

 

私はマリルさんのパートナーとして、シロンを選出しました。ピッピさんはバトル慣れしておらずフシギソウさんは相性が悪く、チラチーノさんのノーマル技はガラガラさんに効果がありません。なのでここは最も戦闘経験が豊富なシロンが相応しいと判断しました。

 

『ガラガラァ!』

「っ!?シロン!マリルさん!避けてください!」

 

ガラガラさんは骨を両手で構え、そのまま勢いよく振り下ろしてきました。先端が黒く染まっていたため、恐らく、シャドーボーンでしょう。

 

地面に直撃したシャドーボーンは大きな衝撃を放ち、その場に大きくクレーターを作りました。その様子からガラガラさんの攻撃力が如何に高いかがよく伝わってきます。

 

「マリルさん!バブルこうせん!シロンはれいとうビームです!」

『リルゥ!』

『コォン!』

 

マリルさんはバブルこうせん、シロンはれいとうビームでガラガラさんをサイドから挟撃しました。しかし……

 

『ガァラ!』

 

ガラガラさんは、カキさんのやっていたトーチトワリングの様に回すことでシロンとマリルさんの攻撃を防ぎました。カキさんの動きを利用してバトルに活かすとは、やはり簡単には勝たせてくれませんね。

 

「マリルさん!アクアテールです!」

『リィル!』

『ガラッ!?ガラ!』

 

マリルさんはアクアテールですかさず畳みかけます。しかしその動きに対しガラガラさんは大きな体からは想像のつかない俊敏さと身軽さで、マリルさんのアクアテールをジャンプして回避しました。

 

『ガラッ!』

 

そしてガラガラさんはマリルさんの背後に回り、手に持った骨を強引に振り回して攻撃してきました。マリルさんはその攻撃に思いっきり吹き飛ばされてしまいました。

 

『コォン!?』

 

マリルさんが吹き飛ばされた先にシロンが着地してしまい、そのまま一緒に叩きつけられてしまいました。

 

「シロン!マリルさん!大丈夫ですか!?」

『こぉ……ン!』

『リル、ル!』

 

シロンとマリルさんは立ち上がりましたが、予想よりもダメージは大きいようです。

 

ぬしポケモンさんは通常のポケモンさんよりも一回り二回り体格が大きく、ガラガラさんの骨も通常の個体とは異なりかなり太く大きいものとなっています。さしずめふといホネ、と言うものでしょうか。

 

それ故にマリルさんの受けるダメージが本来以上の威力となってしまい、それによりシロンに対しても大きなダメージが伝わってしまったようです。

 

(あまりバトルを長引かせてしまうと厳しいですね)

 

ガラガラさんの攻撃力は尋常ではありません。これ以上のダメージを受けてしまうと一溜りもないでしょう。

 

かといってガラガラさんの攻撃力だけでなく、防御面でも隙がありません。Z技を撃とうにもチャンスが見つからず、未だ本物のZクリスタルでは成功させていません。いきなり本番で使うのは体力を消耗してしまうだけの可能性もあるので危険でしょう。

 

(なんとかシロンとマリルさんのコンビネーションで隙を作り出すしかありませんね!)

 

「マリルさん!バブルこうせんです!」

『リル!リィルルル!』

『ガラガラァ!』

 

ガラガラさんは骨を目の前で回すことにより、バブルこうせんを防ぎます。これは予想通りの動きです。

 

「マリルさん!そのまま撃ち続けてください!」

『リルルル!』

 

マリルさんはそのままバブルこうせんを撃ち続けてくれています。今がチャンスです!

 

「シロン!れいとうビームです!」

『コン!コォン!』

 

シロンはれいとうビームを放ちました。そのれいとうビームはマリルさんのバブルこうせんと重なり、バブルこうせんを瞬時に凍らせました。

 

『ガラ!?』

 

バブルこうせんが凍ったことにより、その攻撃は急激に鋭さを得てスピードも上がりました。その連続攻撃にガラガラさんは耐えきることができず、遂に直撃を受けて怯み吹き飛ばされて仰向けに転倒しました。

 

「今です!マリルさんはバブルこうせん!シロンはムーンフォースです!」

 

マリルさんとシロンの最大パワーの同時攻撃が一斉に放たれガラガラさんに向かいます。その攻撃に対しガラガラさんは立ち上がろうとしますが間に合わず、バブルこうせんとムーンフォースの合体技が炸裂しました。

 

『が……らぁ……』

 

ガラガラさんに直撃した攻撃によって発生した砂埃が晴れると、そこには目を回したガラガラさんの姿がありました。その姿を確認したカキさんが、手を挙げて合図を出しました。

 

「そこまで!ぬしポケモンガラガラ、戦闘不能!よってこの試練、リーリエの勝利と認める!」

 

そして私の勝利が認められ、試練の突破が決定しました。

 

その宣言を聞いたシロンとマリルさんが喜びをあらわにし、私の元へと飛び込んできました。

 

「お二人ともお疲れ様です!ありがとうございました!」

『コォン!』

『リルル!』

 

私はシロンとマリルさんを抱き留め、感謝の気持ちに頭を撫でました。シロンとマリルさんも嬉しそうにしてくれています。

 

「お見事、まさか鍛え上げたガラガラが負けるとは。」

 

カキさんが称賛の拍手をしながらこちらに歩み寄ってきました。そして私にある物を手渡してきました。

 

「試練突破の証明として、このホノオZを渡します。熱い戦い、お疲れ様でした。」

「ありがとうございます!ホノオZ、ゲットですZ!」

『コォン!』

『リルル!』

 

シロン、マリルさんと共に試練突破の喜びを分かち合います。今回のぬしポケモンさんも強敵でしたが、無事に突破することができてなによりです。

 

それにしても今回の試練は別の意味で疲れた気がします。なるべく早めにポケモンセンターに急いで落ち着いた方がいいかもしれません……。

 

帰りもまた熱い洞窟を通らなければならないかと思いましたが、ガイドの方から別の道を案内され、安全に下山することができました。更なる疲労を感じる事が無くて良かったと、私は心の中で少しホッとしていました。

 




明日はスーパーマリオ3Dの配信日ですぞ!全部やったことあるし持ってるけど、どれも面白いから高画質で復活するのは嬉しいです。特にサンシャインは何回やっても飽きない超神ゲーです。

今シーズンのポケモンも滅茶苦茶面白いし、色々と忙しい月になりそうです。

でも私パッチラゴン全然使いこなせないんですよね。雑に使っても強いはずなんだけど……。

代わりに今シーズンのブラッキーは超強いです。S28振りのゴツメブラッキーが最高です!因みにS調整はS12振りアーマーガアまで意識してます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。