ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》 作:ブイズ使い
プルメリ姉さんは初見時に割と苦戦した記憶があります。エンニュートの素早さと高い特攻、毒炎の技範囲が割とメンドイ。
ククイ博士主催、ポケモンZキャンプが終了し、私は一緒に参加したヨウさん、ハウさんと別れ先にオハナタウンへと向かい無事辿り着きました。
辿り着いたときには既に夜も遅くなっていたのでその日はポケモンセンターにお泊りすることにしました。
そして翌日、私は自分のポケモンさんたちと一緒にポケモンセンターにて朝食をとっていました。
「それにしてもシロンやロトム図鑑さんたちがいてくれてよかったです。」
『コォン?』
「私一人でしたら、間違いなく森の中でずっと迷子になっていたでしょうね。」
『コォン♪』
『ナビゲートをするのがボクの役目だロ!気にする必要はないロ!』
方向音痴の私は、オハナタウンに来る前の森で迷ってしまっていました。ですがシロンとロトムさんが一緒になって森の出口を探してくれたので、なんとかオハナタウンまで辿り着くことができました。
ポケモンさんやロトム図鑑さんがいなければ、私は今頃森の中で一人迷い続けていたでしょう。我ながらお恥ずかしい限りです。
「みなさん、どうですか?おいしいですか?」
『コォン!』
『ソウソウ!』
『リルル!』
『チラァ!』
『ピィ!』
みなさんには私が作ったポケモンフーズを食べていただいてます。まだまだシンジさんに比べて未熟ですし研究段階ではありますが、シロンたちは私の作ったポケモンフーズをおいしそうに食べてくれています。それだけで私としては嬉しい限りです。
これからもシロンたちの好みなどを知っていき、更に喜んでくれるようなポケモンフーズを作ってあげたいですね。
しかし、シロンやフシギソウさんたちと一緒に食事をしていたときでした。
『コォン!?』
「え?シロン?どこ行くんですか!?」
その時、突然シロンが何かに反応したように外へと向かって走り出してしまいました。
「皆さん!一旦戻ってください!ご飯はまた後であげます!」
私はフシギソウさんたちを急いでモンスターボールへと戻し、シロンの後を追いかけることにしました。
『シロンは一体どうしたロ?』
私はシロンの後を追いかけて、ポケモンセンターの外へと出ました。
「あ、あれって?」
『コォン!』
シロンの後を追いかけてたどり着いたのは、オハナタウンの街角にある小さな滝の前でした。そこには軽く人だかりができており、私はその場にいたお母さんに話を聞いてみました。
「すいません、何かあったのですか?」
「ああ、揉め事だと思ってきてみたら、どうやらチンピラがポケモンを虐めてるみたいなんだよね。」
「ポケモンさんを!?」
「助けてあげたいところだけど、この街の人たちはカキ君以外ポケモンバトルなんてからっきしだからねぇ。」
アーカラ島のキャプテンでもあるカキさんの故郷でもあるオハナタウンですが、他の住人方はポケモンバトルを全くと言っていいほどしないそうです。それだけ本来であればこの町は平和だということでしょう。
私はその言葉を聞き、急いで人込みをかき分けて問題の現場へと駆けつけました。するとそこには男女の二人組と、一匹のポケモンさんがいました。ですがそのポケモンさんの姿は私にとってとても見覚えのある姿でした。
「シロン、もしかして貴女はこのことに気付いて?」
『コォン!』
ならば迷うことなく私は助けなければと思い、すぐにその二人組へと近寄り呼びかけました。
「お二人とも!今すぐそのポケモンさん、ロコンさんから離れてください!」
そのポケモンさんの正体はシロンの進化前の姿、アローラのロコンさんです。シロンにはロコンさんの声が聞こえたのか、こうなっていることに気付いて飛び出したようです。
「あん?なんだてめぇ?俺はただ野生のポケモンを捕まえようとしているだけだぜ?」
「捕まえるって、ロコンさん怯えてるじゃないですか!無理矢理捕まえるなんてかわいそうですよ!」
『コォン?』
「チッ、うるせぇガキだな!まずてめぇからやっちまうぞ!」
必死に止める私に逆上したお二人はモンスターボールを取り出し、自分のポケモンさんを繰り出してきました。
「行くぞ!ヤトウモリ!」
「行くよ!ゴルバット!」
『ヤット!』
『カカッ!』
男の人はヤトウモリさん、女の人はズバットさんの進化系であるゴルバットさんをそれぞれ繰り出してきました。
「シロン!ロコンさんを助けますよ!」
『コォン!』
私の合図を聞いたシロンは一歩前に出て戦う準備をしました。シロンも既に準備万端、と言った様子です。
「ハッ!一体だけで戦うってのか?後悔しても知らないぜ!ヤトウモリ!ベノムショク!」
「ゴルバット!エアカッター!」
ヤトウモリさんとゴルバットさんは同時にシロンに向かって攻撃をしてきました。ですが今のシロンにはそのような単純な攻撃は通用しません!
「シロン!れいとうビームです!」
『コォン!』
シロンのれいとうビームがベノムショクとエアカッターをいとも容易く突き破り無力化しました。その光景にはお二人も驚いた様子で目を見開いていました。
「なっ!?そんなバカな!」
「なんて威力なの!?」
「シロン!続けてこなゆきです!」
『コォォォン!』
シロンはこなゆきを放ち、ヤトウモリさんとゴルバットさんにヒットしました。ですがそこで少し予想外の結果が起きてしまいました。
「なっ!?や、ヤトウモリ!」
「ゴルバット!?そんな、一撃で!?」
「え?あ、あれ?」
まさかのシロンのこなゆき一発でヤトウモリさんとゴルバットさんが目を回し戦闘不能状態となってしまったのです。こおりタイプが弱点のゴルバットさんならまだ分かりますが、こおりタイプの効果が薄いヤトウモリさんまで瀕死になるのは、さすがに予想していませんでした。
もしかしたらあのお二人よりも私の方が驚いてしまっているかもしれません。
「クッソ!こうなったらもう手加減しないぜ!」
そう言ってお二人は複数のモンスターボールを同時に取り出しました。手持ちのポケモンさんをフルに使用して挑んでくるつもりでしょう。
流石に数が多いと少しばかり厄介かと思い、私とシロンも覚悟を決めて構えました。しかしその時、どこからともなく声が聞こえました。
「やめときな!あんた達じゃ束になったってそのお嬢さんに勝てやしないよ。」
その声はどこか聞き覚えのある声で、声の聞こえた方へと目を向けました。すると崖の上に、一人の女性の影が見えました。
その女性と視線があると、その人は崖の上から飛び出した小さな岩場を渡って少しずつ飛び降りてきました。
『なっ!?あ、姉御!?』
「プルメリさん!?」
その女性は以前スカル団の幹部として私やシンジさんたちと敵対し、この前UBの件で協力していただいたプルメリさんでした。
「ったく、あんたたちはまだこんなことしていたのかい。いい加減にしときな。次同じようなことしたら、ただじゃおかないよ!」
「は、はいっ!すみませんでした姉御!失礼します!」
2人組は綺麗に頭を下げると、その場を即座に立ち去っていきました。プルメリさんはそんな彼らを見て「やれやれ」、っと溜息を吐いていました。
「あっ、そうでした!」
突然のことで戸惑っていた私ですが、一番の目的を思い出しシロンと一緒に先ほど虐められていたロコンさんの元へと駆け寄りました。
「ロコンさん!大丈夫でしたか?」
『コォン?』
『コォン……』
私とシロンは心配してロコンさんに声をかけますが、ロコンさんは怯えた様子でその場を立ち去ってしまいました。
私は「待ってください!」と止めましたが、ロコンさんはそんな静止すら聞かずにオハナタウンを出て行ってしまいました。
「よっぽど怖い思いをしたんだろうね、あの子。」
「プルメリさん……」
「心配かい?相変わらず優しいんだね、お姫様は。」
プルメリさんの言う通り、私はロコンさんの事が心配です。ですが恐らくロコンさんは先ほどの怖い目にあってから、人間の事を恐怖の対象として見てしまっている可能性もあります。追いかけるのは寧ろ逆効果でしょう。
「うちの連中が済まない事をしたね。」
「うちのってことは、もしかしてあのお二人は……。」
「ああ、元スカル団の連中さ。」
プルメリさん曰く、先ほどのお二人は元スカル団の下っ端の人たちだったそうです。スカル団は既にシンジさんの活躍のお陰で解散したはずですが。
「まあ元々はギャングみたいな集まりだったからねぇ。自分の性分を隠し切れない奴らもいるんだろうね。」
プルメリさん曰く、スカル団は解散後、殆どの人がグズマさんやプルメリさんの様に悪さをすることはなくなったようです。
しかし元々スカル団とはプルメリさんの言う通りギャングのような集団でした。そんな彼らの中でもより下っ端の立場の人は未だにああ言った迷惑行為などを少なからずやっているそうです。その度にプルメリさんがこうして割って入っているそうですけど。
「姫様、アイツらのことを責めないでやって欲しい。あんな馬鹿な連中でも、あたいにとっては弟や妹みたいな奴らだったのさ。どうしようもない馬鹿たちだけど、それでもあたいからすれば可愛い子たちなんだよ。」
「……はい」
プルメリさんの優し気な表情に、私はそう答えるしかありませんでした。確かに良い人たちとはいえませんが、プルメリさんにとって大切な人たちだと言う気持ちは伝わりましたから。
「ところで姫様はこんなところで何をしてるんだい?島巡りの途中かい?」
「はい、昨日このオハナタウンに着いたんですけど、ポケモンさんたちと朝ごはんを食べていたらこんな騒ぎと遭遇しまして。」
「そうかい、だったらあたいに着いてきな。うちの連中が迷惑かけたお詫びに、次の試練のところまで案内するよ。」
「いいんですか?ありがとうございます!」
プルメリさんのご厚意に感謝し、私は頭を下げてお礼を言いました。プルメリさんはそんな私に「気にすることないよ」、と一言いい、オハナタウンの外へと案内されました。
「ここは……」
「ここはオハナ牧場。見ての通りの牧場さね。」
オハナタウンの外には広大な牧場が広がっていました。そこには女性の方々がケンタロスさんやミルタンクさんのお世話をしている姿がありました。
それだけではなく、明らかの牧場のポケモンさんとは思えないポケモンさんのお世話をしている姿も見られました。その様子について、プルメリさんが軽く説明してくれました。
「ここはポケモンの預り屋も営んでいるらしくてね。有料だが、一時的にポケモンの世話を任されてくれるらしい。」
「そうなんですね。だからここには色んなポケモンさんが見えるんですね。」
プルメリさんの説明に私は納得しました。メリープさんやドロバンコさんならまだ分かりますが、虫ポケモンさんや鳥ポケモンさんは流石に牧場のポケモンさんには見えません。
「あと、ここでは搾りたてのモーモーミルクを使った食べ物が売ってる。中々に美味いから、また機会があれば食ってみるといい。味は保証するよ。」
「はい、ありがとうございます。そうしてみます。」
モーモーミルクを使った食べ物。アイスとかお菓子もあるのでしょうか?アハハ、なんだかお腹が空いてきてしまいました。想像したら涎が垂れてしまいそうです。
「さ、この先を真っ直ぐ行けば水タイプの試練があるよ。さっさと行って、早いところクリアしてきな。姫様なら楽に攻略できるだろうさ。」
「ら、楽にクリアできるかは分かりませんが、分かりました。試練、必ず攻略してきます。」
『コォン!』
プルメリさんの激励を受け、私は苦笑しながらも手を握り締めてやる気をだしました。そんな私を見て、プルメリさんは微笑み再び口を開きました。
「まぁ、今度会った時はあたいとバトルでもしないかい?」
「はい!その時は是非!」
「いい返事だねぇ。ま、それまで精々腕を磨いておくんだね。楽しみにしておくよ。」
そう言ってプルメリさんは手を振りその場を去っていきました。少し見た目は怖いですが、プルメリさんは優しくとてもお強い方なのだという事が伝わりました。
水タイプの試練という事は十中八九スイレンさんの試練ですね。強敵なのは間違いありませんが、それでも私は自分のポケモン達を信じて必ず突破してみせます。!
「っと、その前にポケモンさんたちに先ほどのご飯の続きをあげなければなりませんね。」
先ほどポケモンさんたちと約束した食事の続きをしてから、私たちはスイレンさんの試練に挑戦することにしました。
黄昏ルガルガン使ってみましたけど滅茶苦茶強いですね。剣舞さえ舞えば火力アイテム持たずにインファイトでHBポリ2を乱数ですが1発で飛ばせます。ポリ2でも受けきれません。
タスキを持たせて技がインファイト、アクセルロック、剣舞、カウンターで採用してます。努力値はASでダウンロード対策に余りをDに振ってます。先発向けですが雑に強いです。
サザン辺りを抜けるようにしたいので陽気採用。意地だと一応HBポリ2をA↑2インファイトで高乱数1発で落とせます。
あと眼鏡ニンフィア、割と今でも雑に強かったのに気付く私。