ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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先週のアニポケは完全にレッツ&gゲフンゲフン

毎度キテルグマ先輩の登場には吹き出しますね。真顔で予想外の登場されると耐えれません。そして今日のアニポケはタケシとカスミ再登場なので神回確定ですね。サン&ムーンの弾け振りは飽きが来ません。

と言う訳でこちらは初の試練回です。メレメレ島編はそのままやっていくのでお付き合いくださいませm(_ _)m


イリマの試練 vsデカグース

僕はイリマさんに案内され茂みの洞窟内へと入っていく。洞窟の中は多くの穴が開いていて、どうやらポケモンたちが暮らしているようだ。ここでどのような試練が起こるのか考えていると、奥から二体ほどのポケモンが姿を現した。

 

「あのポケモンたちは……」

 

「小さい方がヤングース、大きい方はデカグースだよ。どちらも共にノーマルタイプ。差し詰め、主ポケモンを守る兵隊とでも言ったところかな?」

 

イリマさんが僕の見たことのないポケモンについて補足をしてくれる。どうやらあのポケモンたちを倒さないと主ポケモンは出てこないみたいだ。

 

「よし!だったらここはこの二体で行くよ!お願い!サンダース!シャワーズ!」

 

僕は手持ちから二体のポケモンを繰り出す。カントー地方では特に有名であろう水タイプのシャワーズと電気タイプのサンダースだ。

 

「さあ、では試練はじめ!」

 

イリマさんが試練開始の合図をする。それと同時にヤングースが先行してシャワーズにかみつくを繰り出してくる。

 

「シャワーズ!まもる!」

 

シャワーズはまもるでヤングースの攻撃を防ぐ。ヤングースもたまらず吹き飛ばされるが、それでも体勢はキッチリと整え、次の攻撃に備える。しかし隣を見るとデカグースの姿が見えず、デカグースの立っていた場所には穴が開いていた。

 

(ヤングースに気を取られているうちに、あなをほるで奇襲をかけてくるつもりか。見事な連係プレイだけど僕のポケモンたちはそんなに甘くないよ。)

 

「シャワーズ!あまごい!」

 

シャワーズは洞窟内に雨を降らせる。すると地面が湿りデカグースの居場所が分かりやすくなった。

 

「今だよサンダース!デカグースにミサイルばり!」

 

サンダースはデカグースがいる場所目掛けて、首の尖っている部分から薄く緑色に光る複数のハリを飛ばして攻撃する。デカグースこれには溜まらず飛び出してきてしまう。ヤングースはデカグースの敵とも言わんばかりの勢いで突っ込んでくる。そしてヤングースがきりさく攻撃をしてくるが、僕は落ち着いて対処しようとサンダーズに指示を出す。

 

「サンダース!でんじはで動きを止めるんだ!」

 

サンダースは微量の電撃をヤングースに当てる。ヤングースはその電撃で体が痺れてしまい動きも鈍くなる。ヤングースの攻撃はサンダースに届かずその場で倒れてしまう。

 

「これでファイナルだよ!シャワーズ!ハイドロポンプ!」

 

体の自由が利かないヤングースは成すすべもなくシャワーズのハイドロポンプに吹き飛ばされてしまう。さらに直線上にいたデカグースも一緒にそのまま飛ばされてしまい、同時に戦闘不能になる。また、戦闘が終わるのと同時に雨も上がる。

 

「よし!これで主ポケモンが出てくるかな?」

 

『グーーース!!』

 

僕がそう思いガッツポーズをとると、洞窟の奥の方からポケモンの雄叫びが聞こえた。さっきのデカグースよりも威圧感のある声だったので、恐らく主ポケモンの声だろうと僕は考える。その後、奥からは大きく勢いのある足音が聞こえてくる。するとやってきたのは、さっきのデカグースの三倍ほどの大きさはあるのではないかというサイズのデカグースであった

 

「ここまでデカいとはね……。サンダース!シャワーズ!二人とも戻っていいよ!」

 

僕は二人をモンスターボールに戻して休ませることにした。ダメージ自体は喰らってないにしても、やっぱり技での消耗はあるのに変わりはないからね。それにサイズが違うとはいえ、相手も一体なのにこちらが二体がかりで戦うのは不公平というものだ。というよりもそのようなことは僕のプライドに関わる。なのでここは君に任せたよ!

 

「お願い!ブースター!」

 

僕が次に繰り出したのはブースターだ。ブースターもカントー地方では有名で、シャワーズ、サンダースに並ぶ炎タイプとして知られている。

 

「さあ、相手は強敵だけど行くよ!ブースター!」

 

ブースターは僕の声に応え体内の温度を上げる。どうやらブースターもやる気十分のようだ。

 

デカグースは自らの巨体を活かし砂を巻き上げてくる。恐らくすなかけなのだろうが、あまりに強力すぎるため軽く竜巻のようになってしまっている。

 

「ブースター!かえんほうしゃで迎え撃て!」

 

ブースターはかえんほうしゃで迎え撃つも、あまりに強力すぎるすなかけに力負けして相殺できなかった。そしてすなかけがブースターを襲いダメージを受けてしまう。

 

「ブースター!大丈夫!?」

 

ブースターはまだまだいけると言う意思を表示させるために自身を奮い立たせて気合を入れなおす。僕もブースターに負けないように自分の頬を叩き気合を入れる。

 

デカグースは自らの周囲に複数の岩を生成して、ブースター目掛けて順番に飛ばしてくる。恐らくこれはがんせきふうじだろう。ブースターの周りに四つの岩を落としブースターの行動を封じながら、頭上にもう一つの岩を落とそうとする。

 

「ブースター!頭上の岩に向かってシャドーボール!」

 

ブースターは自身の上に落ちてきた岩にシャドーボールを直撃させる。すると岩は跡形もなく粉々になりブースターはジャンプして岩を飛び越える。そして再びデカグースと対峙し、デカグースは走って突っ込んでくる。この態勢はひっさつまえばだろう。デカグースの技の中でも文字通り必殺技と呼んでもいい技なのだろう。

 

「分かっているよブースター。フレアドライブで正面から迎え撃て!」

 

僕はブースターの戦闘スタイルを理解し、ブースターに迎え撃つように指示を出す。僕のブースターは真っ向からの勝負を好む傾向にあり、今までもそう言ったバトルで期待に応えてくれた。今回も考えなしに指示を出したわけではなく、僕がブースターを信じたからこその指示だ。僕のポケモンたちはここぞという時には必ず活躍して勝利を掴んでくれた。だからこそのフレアドライブだ。

 

ブースターは全身に炎を纏いデカグースと正面からぶつかり合う。デカグースもかなりの攻撃力を持っているようで、ブースターも少し押され気味になった。しかしブースターからは『絶対に負けない』と言う意思が感じ取れ、徐々にデカグースを押し始める。そしてついにデカグースは飛ばされてしまい煙が晴れた時にはデカグースは目を回していた。

 

「そこまで!試練はこれで終了!」

 

イリマさんの合図で僕の最初の試練は終わりを告げた。その後僕は真っ先にデカグースへと近づきデカグースを支えようとする。しかし、デカグースはそれを拒み自力で立ち上がろうとする。

 

「デカグース……君はプライドも大きいんだね。尊敬するよ。」

 

デカグースの大きなプライドに僕は敬意を表し黙ってその様子を見届けた。するとデカグースは仲間を連れて洞窟の奥へと姿を消していく。しかし、デカグースは一瞬だけ僕の方を見て笑ったような気がした。もしかすると僕の勘違いかもしれないが、それでもどこかデカグースは嬉しそうな雰囲気を出していたように僕には見えた。

 

「おめでとうシンジ君。君は見事試練突破だよ。」

 

イリマさんは僕の試練突破を拍手しながら祝ってくれている。それと同時にあるものを差し出してくれている。

 

「イリマさん……これは?」

 

「試練を乗り越えた人に与えているZクリスタルだよ。これはノーマルZって言って、ノーマルタイプの技を強力なZ技として発動することができるんだ。但し強力すぎるがゆえに、一度の戦闘で発動できるのは一回だけなんだ。トレーナーにもポケモンにも技の負担がかかってしまうからね。それと、Zリングがないと発動が出来ないから注意してね。」

 

「ありがとうございます。」

 

僕はイリマさんにお礼を言いZクリスタルを受け取る。これでどうやら本当に試練は終了のようだ。主ポケモンのデカグースは強敵だったが、これからも更に強力な相手が現れると思うと武者震いがする。でも同時に、やっぱりワクワクが止まらない。だからこそ僕はポケモンたちとの旅をやめることができない。この旅はもっともっと僕を成長させてくれると信じて、僕はポケモンたちと旅を続けることを改めて決意する。




やっぱりバトルの表現は難しいですね。少しずつでも上手くなれるように努力します。

では来週会いましょ!ノシ

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