ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~《本編完結》   作:ブイズ使い

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最近スカイリムやフォールアウトのMOD入れたり久しぶりにユメノカケラしたり風花雪月やったり昨日先生がスマブラ参戦したりと色々やりたいことが多くて困っているヌシです。

多分あとがきでアンケート取ります。その結果によって後半の展開が少し変わる可能性があったりなかったり。


花園の秘密、ウルトラ調査隊再び!

イリマさんの試練を無事突破し、私はイリマさんと共に茂みの洞窟の外に出ます。するとそこには同じく島巡りをしているハウさんとヨウさんの姿がありました。

 

ハウさんは私の姿を見つけるとすぐに駆け付けて話しかけてきました。

 

「リーリエ!試練どうだったー?」

「はい!苦戦はしましたが無事に突破できました!」

「わー、すごいねー!」

「流石だな、リーリエ。」

「お二人もこれから試練を受けるのですか?」

 

私の質問にハウさんとヨウさんは私の言葉を聞いて互いに顔を見合わせてから私の方へと向き直り再び口を開きました。

 

「うん、おれたちもこれから試練を受けるんだー」

「と言ってもどっちが先に試練を受けるかまだ決めていないんだけどな。」

 

どうやらどちらが先に試練を受けるか悩んでいるようです。やっぱりポケモントレーナーだからか早く試練を受けたくてうずうずしているようです。

 

とは言え私もポケモントレーナーになった身なのでお二人の気持ちは分かるのですが。

 

そんな二人の話を聞いていたイリマさんが一歩前に出てある提案をしました。

 

「でしたらお二人で一緒に試練を受けてみたらどうでしょうか?」

「え?」

「二人で?」

「いいんですか?二人で試練を受けさせてしまっても?」

 

イリマさんは私の問いかけ頷いてそのまま話を続けました。

 

「ええ。試練とは単にクリアすることだけが目的ではありません。先ほどリーリエさんに二体以上のポケモンを使用することを勧めたのもそれが理由です。」

「どういうことですか?」

「私たちキャプテンが見たいものは単なるバトルの強さではありません。あらゆる敵や状況に応じての判断力、島巡りで経験したこと、ポケモンとの絆、それら全てを試練の場にて出し尽くした上で勝利してほしいのです。」

「そう言えばククイ博士が言ってたな。島巡りは子どもたちの成長を願う為に始めた伝統だって。」

「その通りです。ポケモンを二体使うことだって簡単なことではありません。それぞれのポケモンの特徴を知り、互いの弱点を補い戦う。コンビネーションが上手く決まっていなければ勝てません。先ほどのチラチーノのあなをほるもそうです。」

「あっ、あれはただ夢我夢中で……」

「それでも、リーリエさんはチラチーノの考えを即座に理解し、咄嗟の判断を下し勝利することができました。それはポケモンが貴女を信頼しているから、そして貴女自身もポケモンを信頼しているからこそできたことですよ。実力が伴ってきている何よりの証拠ですよ。」

 

私の方を見てそう告げたイリマさんは、次にヨウさんとハウさんの方へと向きなおし再び口を開きました。

 

「二人で戦う事も同じです。トレーナー同士が如何に理解し合い、お互いに助け合いピンチを切り抜け勝利を掴む。寧ろシングルバトル以上の奥深さがあり難しくもあります。見ず知らずの人とタッグを組んだ場合更に難しさは増すことでしょう。二人だからと言って、試練が簡単になるとは限りませんよ。」

 

イリマさんの話を聞き私は改めてポケモンバトルの奥深さを学ぶことができた気がします。ポケモンの数が多いからと言って必ず有利になるとは限りません。

 

例えばの話ですが、私がポケモンを二体使用したからと言って、シンジさんのポケモンさんに勝てる気がしません。今の私では間違いなく返り討ちに会ってしまうのが落ちでしょう。

 

UBさんたちとの戦いもいい例です。私たちはなんとか勝利することができましたが、三人がかりでもフェローチェさんをゲットするだけでかなり苦戦を強いられました。あれはマルチバトルならではの難しさがあることも一つの要因と言えるでしょう。

 

「……よし!ハウ、一緒に試練受けてみようぜ!」

「そうだねー、二人でぬしポケモンと戦うのもなんだか面白そうだしー!」

 

そう言ってハウさんとヨウさんは二人で試練を挑戦するとイリマさんに告げました。イリマさんは二人の言葉に笑顔で頷き、茂みの洞窟内部へと案内します。

 

私は二人に激励の言葉を送ると、二人は私に手を振って下さいました。二人に負けない様に私も頑張ろうと拳をグッと握り締め、旅を続けるためにリリィタウンへと直接繋がっている3番道路へと足を進めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『前から思ってたけど、リーリエって結構体力あろロネ?』

「そうですね、小さい頃は結構外を走り回ったりしてたので、その時に体力がついたのかもしれません。」

 

私はロトム図鑑さんと他愛もない話をしながら3番道路を歩いていきます。初めは1人で島巡りをするということに不安を感じていましたが、ロトム図鑑さんが道中にカントーでは見ることの無かったポケモンさんの説明や、話題を振って盛り上げてくれたりしているので今では不安はありません。

 

リリィタウンへと向かっている道中、私は見覚えのある開けた場所に辿り着き足を止めました。

 

「ここは……」

『メレメレの花園だロ。アブリーみたいなむしやフェアリータイプのポケモンが多く生息しているんだロ!』

 

メレメレの花園。確かにロトム図鑑さんの言う通りむしタイプやフェアリータイプのポケモンさんがたくさん目に入ります。

 

でも、それとは別に私の頭にはあの子の姿が過りました。

 

「……なんだか2年前のことを思い出しました。」

『ああ、ほしぐもが勝手に花畑に入っていった時のことロ?』

 

ロトム図鑑さんの言葉に私は頷き当時の事を思い返しました。

 

『代わりと言っては何だけロ、今は僕が一緒にいるロ!元気出すロ!』

「ロトム図鑑さん、私なら大丈夫ですよ。なんだか懐かしい気分になっただけですから。」

 

ほしぐもちゃんとの思い出は大切なものです。でも今ではほしぐもちゃん以外にも大切な人がたくさんいます。だからなのか、不思議と寂しくありません。

 

『べべッ?』

「あれ?今のは?」

 

私がほしぐもちゃんの事を懐かしんでいると、花畑の奥の方に何かポケモンさんのような影が動いた気がしました。

 

『リーリエ?どうしたロ?』

「い、いえ、何かあそこにポケモンさんが……」

『ビビッ?ここにはたくさんポケモンがいるロ?』

 

ロトム図鑑さんの言う通り、この花畑には多くのポケモンさんの姿が見えます。私の知らないポケモンさんがいてもおかしくはありません。ですが、私は不思議とそのポケモンさんに目を引かれてしまいました。

 

言葉にはしにくいのですが、なんだかほしぐもちゃんと雰囲気が似ている気がしたのです。その時、私の耳にもう一度あの声が入ってきました。

 

『ベベッ!』

「っ!?やっぱり今のポケモンさん……」

『リーリエ?どこへ行くロ?』

 

私は次の瞬間には花畑の方へと歩みを進めていました。不思議なポケモンが見えた場所へとたどり着くと、そこには人一人がようやく入れそうな穴が開いていました。

 

『ビビッ?この奥、なにか繋がっているみたいだロ?』

「……入ってみましょう。」

『リーリエ勇気あるロ。少し怖いけロ、僕も付き合うロ!』

「ありがとうございます、ロトム図鑑さん。」

 

正直私も一人でこの穴の中に入るのは少し不安だったので、ロトム図鑑さんが一緒に付いてくれると言ってくれて嬉しいです。

 

私は先に穴の中に潜り、その後ろにロトム図鑑さんがついてくる形で入っていきました。その穴はそれほど深くなく、少し進むと広い洞窟へと出ました。

 

「花畑からこんな場所につながっていたなんて……」

『これはすごいロ!ここにもポケモンがいるみたいだロ!』

 

ロトム図鑑さんの言葉に私も驚き周囲を見渡すと、花畑ほどではないとはいえ数匹のポケモンさんが暮らしているのが分かりました。

 

洞窟の中はひんやりとしており、中にはいくつかの水辺がありました。また、花畑とは違って洞窟内にはみずタイプのポケモンさんが多い印象です。ウパーさんとかは湿原などを好むポケモンさんなので納得できました。

 

その後少し洞窟の奥へと進んでみると、そこには見覚えのある二人組の後ろ姿が見えました。私の存在に気付いた二人は私の方へと振り向き声を掛けてきました。ロトム図鑑さんは2人の姿を見ると私のポケットの中に入ってしまいましたが。

 

「むっ?あの時の少女か。」

「お姉ちゃんさっきぶりー♪」

「あっ、あなた方はリリィタウンで会った……」

「そうか、自己紹介がまだだったな。私はダルス、ウルトラ調査隊として活動している。」

「私はアマモ!ダルスと同じウルトラ調査隊の一員だよー♪」

「私はリーリエです。よろしくお願いします、ダルスさん、アマモさん。」

 

私はダルスさん、アマモさんに頭を下げて挨拶をしました。そのあと、私はなぜ二人がこのような場所にいるのか気になり思わず尋ねました。

 

「ところでお二人はなぜここにいるんですか?」

「ああ、我々はウルトラオーラの反応を追っていたらここにたどり着いただけだ。」

「ウルトラオーラの反応……ですか?」

「そ、お姉ちゃんも知ってるUBの持ってる不思議なオーラのことだよ!」

「外の花園に僅かながらUBがいた形跡が残っていてな。少々調べていたのだよ。」

 

ダルスさんは自分の目的を話すと、そのあとに顎に手を当てて「ふ~む」と口にしました。

 

「それにしてもモンスターボールというものは実に興味深い。ここに来るまでに何度か見てきたが、あのような物にポケモンがサイズや重さ等関係なく入るとは……。」

「ちっちゃいポケモンからおっきなポケモンまで色々入ってたもんね?UBを捕まえられるのもなんだか納得しちゃうよね~。」

 

確かに言われてみれば不思議です。モンスターボールという小さなカプセルにポケモンさんを収納してしまえる構造はきになりますね。普段使っているものなので余り考えたことなかったです。

 

聞いた話ではモンスターボールの中身はポケモンさんにとっては快適な環境になっているそうです。ボールの性能が高くなるほど中身の環境も変わるそうですが、一体どういう仕組みで出来ているのでしょうか……。

 

「あっ、そういえば。」

「ん?どうかしたか?」

「こちらに不思議なポケモンさんが来ませんでしたか?私はそのポケモンさんを追ってここに来たんですけど」

「ああ、たぶんそれはね~」

『ベベッ!』

「きゃ!?」

 

ダルスさんの後ろから突然ポケモンさんが姿を現し、私はそれに驚き尻もちをついてしまいました。そのポケモンさんは全体的に紫色の体をしており、青く光る瞳をしている小さな可愛らしい姿のポケモンさんでした。

 

私を驚かすことに成功したからか、そのポケモンさんはクスクスと笑っています。

 

「こら、ベベノム。いたずらは程々にしておけと言っただろう。」

『ベベベェ!』

 

ダルスさんの言葉にも耳を貸さず、ベベノムと呼ばれたポケモンさんは洞窟内の空中を遊泳しています。

 

「ごめんねお姉ちゃん。あの子、ベベノムって言うんだけど、いたずら好きで私たちも困ってるんだ。一応あの子もUBなんだけどね。」

「え?そうなんですか?」

「安心してくれ。べベノムはいたずらこそするものの、決して害を成すような奴ではない。」

 

べベノムさんはUBだという事実に私は驚きましたが、それ以上にUBなのにも関わらず害がないという事に一番驚きました。これまで出会ってきたUBは安全を保障できるような存在ではありませんでしたし。

 

「あっ、ダルス!そろそろ私たちも行かないと!」

「どこに行くんですか?」

「アーカラ島と呼ばれている場所だ。あそこにもUBの痕跡が残っているようなのでな。」

「それにあそこで人と待ち合わせしてるんだよねー♪」

「そう言うことだ。すまないが失礼する。行くぞ、べベノム。」

『ベベッ?』

 

そう言ってダルスさんとアマモさんはその洞窟を後にし、べベノムさんはそんな彼らの後を追いかけていきました。ダルスさんたちの目的地がアーカラ島なのであれば、これから先また会う可能性もありますね。

 

私がその時を楽しみにしていようと頭の中で考えていると、ロトム図鑑さんがポケットの中から再び外に出てきました。

 

『なんだかあのダルスって人は苦手ロ。少し怖いロ。』

「そうですか?いい人だと思いますけど……」

『それは分かってるロ。でもなんだか慣れないロネ……。』

 

ロトム図鑑さんはどうやらダルスさんに対して苦手意識を持っているそうです。悪い人には見えませんけど、機械としての勘(?)なのでしょうか。

 

『ビッ?』

「どうかしましたか?ロトム図鑑さん?」

『なんだか奥から風を感じるロ。もしかしたらこの洞窟、外に繋がってるかもしれないロ。』

「そうなんですか?」

 

ロトム図鑑さんの言葉に私も折角だから洞窟の奥を見に行ってみようと提案しました。ロトム図鑑さんもその提案に賛同してくれて、私たちは洞窟内部を進むことにしました。

 

「あっ、光が見えてきました!」

 

洞窟を奥まで進んでみると、入り口とは違い大きな出口から光が差し込んでいました。私でも感じる程の風が洞窟の出口まで吹いてきており、私はそこから外に出ました。

 

するとそこにはみずポケモンたちが暮らしている場所へと繋がっていました。海や池とはまた違う水辺でした。

 

『ビビッ!どうやらここはカーラエ湾と呼ばれているところみたいだロ!さっきのところは海繋ぎの洞穴みたいだロ!』

「カーラエ湾、ですか。なんだかすごく綺麗なところですね。」

 

そこはみずポケモンたちの楽園と言っても過言ではないぐらい綺麗で神秘的なところでした。恐らく人の手が殆ど及んでおらず、エーテル財団が環境保護区にでも設定しているからだと思われます。

 

「シンジさんもこの場所をご存じなんですかね?」

『僕と旅した時はこの場所にはこなかったロ。今度一緒に来るといいロ!』

「……ふふっ、そうですね。」

 

私は隠れた名所ともいえるカーラエ湾の美しさを目に焼き付け、必ず島巡りを突破してみせると誓いました。次のミヅキさんとの大試練、必ず勝って見せます!




恐らくサンムーンのストーリーでは殆どの人が気付かなかったのではないかと思われるカーラエ湾です。花園歩き回ったら気付くのかな?せっかちな私は早くクリアすることだけ考えてたので花園すらまともに立ち寄ってませんが。

と言うわけでアンケートになります。この結果によってはもしかしたらリーリエの最後のポケモンが変わる、、、かもしれません。

べベノムにした場合文字通りべベノムが原作の主人公同様仲間に、やっぱりあのポケモンを選択した場合あのポケモンが仲間に(多分みんな気付いていると思うけど一応ネタバレ防止のために名前は伏せておきます)、おまはんに任せるを選択した場合私が勝手に決めます。

あくまでアンケートなので、本当に採用されるかは分かりません。急な設定なので私の気分によって変わる可能性も微粒子レベルで存在します。

どうでもいいですが私個人としては元々伝説系があまり好きではないです。なんか種族値の暴力感が嫌だ。

リーリエの最後のポケモンは?

  • べベノム(アーゴヨン)
  • やっぱりあのポケモン
  • おまはんに任せる

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