「クリフトファ! こいつを使え。お前の神器、【紫電の小太刀】の後継機だ! 名前を
「助かります! アザゼル様。久々の会合ですが、先ずはドラゴンや神獣、妖魔等を先に片しましょう!」
「大丈夫だ! 天使や悪魔、下級堕天使はもうすでに転送した、転送先にはシェムハザやコカビエル、バラキエル達が居るから拘束してくれるだろぉよ!
残ってる奴等は低位の妖魔や集団で神獣を片付けろ! 良いか! 死ぬんじゃねぇぞ!!」
『我らが総督の身心のままに!!』
「クリフトファは俺と一緒にあの馬鹿見てぇにデカイ気を持ったトカゲの相手だ。気ぃ引き締めろよ!」
「御意!」
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三時間ほどの死闘を繰り広げた結果、やっと全てのターゲットは大人しくなりやがった。
あ゙あ゙疲れた!
コイツらは今後の神器を作るときに封印して調整かけてから、上級堕天使の中でも信を措けるも者に渡す気だ。
つっても、裏切ろうなんて奴ぁ上級堕天使になる前に殺ってんだけどな。
中級辺りは裏切ろうがまた
なにより………
「クリフトファ。良く戻ってきたな。俺らはてめぇが帰ってくんのを羽を延ばして待ってたぜ」
「それは休んでるじゃないか?」
「良く帰ってきたな。まあ、なんだ。おかえり、クリフトファ」
「ただいま戻ったよ。リーダー」
「よし。そんじゃあ、この
やっぱりよぉ。
クリフトファは軽口叩かなきゃクリフトファじゃねぇんだよ。これでこそクリフトファだ。
てめぇにゃ沢山驚いてもらわなきゃな。肝っ玉飛び出るくれぇなコレクションが腐るほどできたんだ。てめぇは今までは居なかった分も驚いてもらわなきゃダメだぜ。
「よっしゃあ! 今から酒盛りすんぞ! 天使も悪魔も堕天使も神も魔王も関係ぇねぇ! みんなで酒盛りすんぞおらァ!!」
「昼間っから酒盛りかな? まあ、今回は多目に見ましょう」
「わかってんじゃねぇかよ。てめぇの為の宴だよ、クリフトファ」
******
顔を真っ赤に染めて俺に垂れかかってくる黒髪の女性。
まあ、クリフトファその者だが、なんでこうなってんだ? 偉大なる先人の言葉を借りよう。『酒は飲んでも飲まれるな』
クリフトファよ。
何故お前は酔い潰れるほど酒を飲んでんだよ! てめぇにゃ見せてぇもんが有るつってんだろうが!
まあ、クリフトファは、仲間は生きてんだからよぉ、後で見せれば良いんだよ。
後で、があるのはなんて嬉しいことだぜ。本当に、嬉しいもんだ。
「そうとくぅ。私は、私は嬉しく思いますよぉ」
「ああ。俺もだ。クリフトファ」
「私の目の前でイチャつくのは止めてもらえませんか? とっても不愉快です」
「君はいつもそうだ。いつの間にかルシファーちゃんや他の魔王連中を落としたように、いつの間にか誰かしらを落としてくる。ボクの気苦労もわかってほしいね」
「総督…………fight!」
「バラキエルゥ! てめぇ、ちょっと面ァ貸せや」
「イヤです! 断固として拒否します!!」
バラキエルめ、地味に巧い発音しやがってムカつくわぁ。
まあいい。後で覚えてやがれよ。
「アザゼル様! ちょっと裏まで出てきて戴きたいのですが、ヨロシイデスカ?」
「あ、アスモデウス! ちょ、ちょっと待て! 大丈夫だ。しっかりお前も構ってやるから、その据わった目をやめろ。怖くてしかたねぇんだが………」
「アザゼルさまぁ。私のような醜い下等生物なんかを優しく抱き締めて愛を囁いてくれた方なんて、あなた様だけです! アザゼルさまぁ。私だけのいえ、私たち皆の愛しい人。ダカラ、ウワキハユルサナイ!」
「待てまてマテマテ待てぇい! 浮気なんかしてないぞ!
おいぃ!! そもそも、俺は誰とも付き合ってないからな!? 慕うのは良いがよぉ、勝手な妄想は止めてくるよな。おいぃ!! モテない俺への当て付けは止めろこのやろォォ」
ああそうさ! 俺はモテねぇよ。
だがな、俺を慕ってくれる部下や友人は沢山いるがな、俺はモテねぇんだよ! ふざけんじゃねぇぞ! なんでバラキエルの野郎に妻ができたのに俺にゃ彼女の一人も出来ねぇんだよ!?
畜生。
今日は酔いつぶれるまで飲んでやらァ!