堕天使総督始めました。   作:土岐宙

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一話の時点でお気に入り登録数33件、総閲覧数1000越えという嬉しくも(プレッシャーが)キツイ結果になりました!
まだ技能が拙い若輩者ですが、今後も贔屓にしていただけたら嬉しいです。
金銭に余裕が出来たならば、原作の方も購入していきたいと思っています。
現段階では、ハーメルン様で閲覧させていただいた知識しか無いため、原作とは食い違うものもあると思いますが、どうか暖かい目で見守って戴けたら嬉しいです。


2話

俺が(堕)天使アザゼルになった翌日にベットから起きると、ベットの前に待機している天使が複数いた。

ベットの前に複数、だ。

その中から適当に選んだ結果、シェムハザという者を堕天使勢力の序列2位に選んだ。

その後で各々の名前を聞いて驚いたことは、コカビエルが女で、しかも美人というコトだ。

戦争狂かと思ったが、なんだかメイドにぴったり………ではなく、メイドをさせてくれと嘆願された。眼福なのでそれを許可したが、気のせいだと思うが、シェムハザの足踏んでないか?

可笑しい。

コカビエル以外は確かにHSDDの外見をしてある。だが、コカビエルがおかしい。

女でメイドってストーリー崩壊してねぇか?

 

******

 

まあ、何だかんだで俺らが堕天するときが来たんだが、ヤハウェよ何であんた自ら見送りに来てんだよ! 仕事しやがれ!!

まあ、見送りに来てくれたのは正直に嬉しいが、素直に喜べねぇよ。

 お前天使創った神様だろうが! 堕天するやつを断罪せずに祝福して見送るなよ!!

とはいえ、こいつには世話になったからな、追い出されるよりも見送られた方が俺らからすりゃあ嬉しいもんだ。しかも、幹部連中にはなんか渡してるが、俺は最後かねぇ。

っと、俺の番か。

 

「君にはお世話になったからね、君にはこれをあげるよ。

 試作品の神器【星光の双銃(アースライト=ツインガン)】。

 この神器はね、君の異常な光を弾丸に射出するモノさ。

 注意事項としては、君以外の者が使おうとすると吸収されることだよ。もし、間違って吸収された人が居たら、君の意思で銃口からにょろんと出てくるから安心して良いよ」

 

「安心できるか!!

 にょろんと出てくるってなんだよ!? 恐いわ!!

 …………まあなんだ、ありがとな。

 今度会うときは大戦の時だ。お互いに敵同士になる。

 まあ、俺らは俺らで其れなりにやれることはや。

 だからよ、あんたがもし大戦終わって暇になったら酒でも飲もうや」

 

「ボクを酒に誘うヒトが居るなんて、怖いもの知らずもイイとこだよ。

 ………けど、もし暇になったら遊びに行かせてもらうよ、ちゃんとお酒もってね♪」

 

「ああ、待ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それじゃあ、野郎共ォ!!

 此れからは酒を飲もうが、紫煙燻らせようが、女で遊ぼうが自由だが、裏切りだけは楽しむな。

 もし、裏切るならば、そんときゃあ俺がぶっ飛ばしてから根性叩き直してやるから覚悟しろよ!」

 

『オォォォォォォォォォォォォッ!!!』

 

「そんじゃあ、あばよ」

 

男が語るのは、背中と拳だ。

とはいえ、そればっかりじゃあつまらねぇ。

そんなときゃあ、酒を交わして語り合えばイイじゃねぇか。

世界は広いが人生は短い。

短い生で何を見て、何を考えるのかはそれぞれの自由だがぁ、裏切りってやつは辛れぇもんだ。

信じたやつが敵になりゃよ、誰だって人を信じられなくなる。

それによぉ、信頼ってのは重いんだ。それこそ、命よりも重いもんだよ。

互いに命を懸けて背中守ってるのに、後ろから刺されりゃ最悪だ。そりゃあ、誰も信じられなくなるのが人間ってもんだ。

だから、裏切りってやつぁ絶対にしちゃあいけねぇんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、俺が送るのは人外の生だから関係ないがな。

裏切りは処断して馬車馬のように働かせりゃあいんだよ

 

******

 

まあ、俺が元日本人っつうことで日本の山奥に来たのは良いがよ。山を魔改造して住居兼研究所にしたはいいが、問題の資料がねぇんだよなぁ。

アースライトをバラすしかねぇんだよ、資料がよ。

他のやつの取り上げて研究するなんざマネするわけにゃいけねぇからなぁ、総督として。

だが、アースライトはバラすにすにバラせねぇし、危険すぎる。

つうわけで、全国各地に存在する業物を集めようって訳なんだが、まずは、この日の本にある神剣を集めようって訳だ。

そこで問題が浮上した。

目的を話した瞬間、メイド(コカビエル)神殺し(勝ち込み)しようとしたわけだ。

なにも力任せに奪い取る訳でないのだが、それを無視して突撃しようとしたので、縄で縛った上で放置した。

家のメイドはやはり狂っていた。自分でいうもんじゃねぇが、ご主人様のためなら何でもヤるってタイプの狂犬(メイド)だ。

やはり、確りした美女に見えようが、コカビエル(狂人)狂人(コカビエル)なのか…………

 

今後の対応を考えねぇとあの狂人(メイド)が必ずなにか仕出かしやがる気がしてならねぇ。

躾るべきなんだろうが、美女相手に躾っつうと色々と部下からの目線がキツくなっちまう。

八方塞がりってのはこの事を言うんじゃねぇか?

とは言え、シェムハザに躾頼むわけにゃいかねぇしなぁ。

いっそのこと俺自身が出張って躾るか?

まあ、そうするしかねぇわな。

 

「コカビエル。お前と個別でオハナシしてぇから今晩俺の寝室に来い。酒と肴を持ってこいよ」

 

こう言っときゃあ誰も怪しまねぇだろう。

晩酌付き合う程度に思ってもらった方が楽だからな。

さっさと躾て俺は酒飲みてぇんだから、さっさと大人しくなってくれよ。コカビエル。

 

 

 

 

 


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