ゲートGTA彼の地にて斯く、混沌せり   作:コッコ

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GATEとGTAのクロスオーバーです。


銀座事件

~東京都 銀座~

 

銀座にある中規模の銀行は、何時もの様に平穏に終わる物だと考えられていた。

大した事件も無く、まさか強盗が来る何て事はないと思われていた時、四人のスーツ姿の男二人と女二人が入ってきた。

その顔にはピエロか何かのお面を着けてだ。

 

銀行内の人々は唖然としていた時、一人の男がピストルを上に撃った。

 

「きゃあぁぁぁぁぁッ!」

 

「動くな!大人しくしろ!」

 

「おい、早く銀行員を捕まえて金庫がある部屋の扉を開けさせろ!」

 

男の他に三人はポンプ式のショットガンやアサルトライフル、挙げ句の果てにはマシンガンまで持っている。

強盗の一人が銀行員の元に素早く駆け寄ると、襟元を掴んだ。

 

「金庫前の扉を開けろ!早くしなきとお前の脳ミソを吹っ飛ばすぞ!」

 

「わ、分かりました!」

 

強盗は銀行員を連れて金庫前の扉を開けさせると、銀行員を人質の集められた場所へ放り投げ、仲間の一人と共に侵入する。

 

「早くしろローラ!」

 

「分かってるわよ!」

 

ローラと呼ばれた強盗は急いで何かの機械を金庫を制御する機械に繋げると、作業を開始した。

馴れた手付きで操作していくと、金庫が開き強盗二人は中に入って置いてある金を持てるだけ鞄へ入れていく。

 

「よし、積め込んだ!逃げるぞ!」

 

強盗二人は金庫から出てくるのを確認し、人質を制圧していた二人も見計らって逃げる。

四人の強盗が脱出するのと同時に警鈴が鳴り響き、四人は用意された黒塗りの車に素早く乗り込んで逃げ去った。

 

「イヤッホォ!今回は楽勝だったなラスター!」

 

「まだ油断するなロスト。察がすぐにでばってくるぞ」

 

「でも、動く前に成功させたからすぐには来ないわよ」

 

「それでもだジョバーナ」

 

強盗達が逃走する中、銀座の中心に大きな門らしき物が現れていた。

野次馬が厚真って動画や写真が撮られている中、強盗達もやって来た。

急いで車を運転していた為、運転していた強盗が急ブレーキを掛けて止まった。

 

「何だこの人盛りは?」

 

「不味いわ。この人混みを引いて進むのは流石に抵抗があるし、察もすぐに来るわ」

 

「ねぇ、あれは何?」

 

「何って、門だろ?」

 

強盗達も唖然として門を見る中、突如門から何か飛び出してきた。

それは、ドラゴンだった。

 

「おい、ドラゴンが出てきたぞ!」

 

「それだけじゃなさそうよ・・・」

 

「おいおい、映画の撮影か?」

 

「ローマみたいのが出てきたよ」

 

民間人と強盗達は動揺を走らせていた時、突然角笛らしき音が響き、ローマ兵の様な者達がいきなり大量の矢を放った。

その矢は民間人に襲い掛かり、強盗達が乗る車にも流れ弾為らぬ流れ矢が当たった。

 

「おい、矢は本物だぞ!」

 

「ちッ、逃げるぞ!お前ら、必要なら援護しろよ!」

 

「「「おう!」」」

 

強盗は車を反対の方向へ向けると、急いで走らせ様とした。

だが、車に大きな怪物がやって来て勢いよく吹っ飛ばした。

 

「畜生!」

 

強盗の一人がマイクロを怪物に向けて連射する。

怪物は倒れたが、車は引っくり返っていて走れない。

強盗達は仕方なく車から降りると、フル装備の特殊カービンを構えつつ移動を開始した。

 

「レスター!」

 

『分かっている!まさか日本で非科学的な事が事が起こるなんて予想がつかなかった!今から逃走ルートを伝える。言う通りに動いてくれ!』

 

「分かった!」

 

強盗達はレスターの指示を受けながら進む、多少戦闘はあったが重火器と剣や槍では勝負になる筈もなく、支障もなく進んだ。

 

「あ、あわわ!」

 

強盗達は広い場所に出ると、警官がドラゴンを撃っている。

へっぴり腰で強盗達は当たる筈もないと感じていたが、運良く当たったのかドラゴンは怯んで何かを落とした。

落ちてきたのはあの門から来た兵士で、暫く倒れていたが、すぐに起き上がって剣を片手に警官に襲い掛かった。

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

警官は怯み上がって逃げようとせず、殺されたと思いきや素早い動きで兵士を抑え首を締めた男がいた。

男は首を締めて抑え、兵士の落とした剣を拾って止めを刺した。

 

「あ、あぁ・・・」

 

「大丈夫か!」

 

強盗達は男の手際に素人ではないと感じ、警戒していたとき男の油断を突いた別の兵士が槍を持って、男を突き殺そうとしている。

 

「しまった!」

 

男は死を覚悟したのか目を閉じていたしかし、突然短い音と共に兵士は頭に血を流して倒れた。

 

「大丈夫か?」

 

「あぁ・・・すま」

 

男は唖然とした。

それもそうだ。

日本では銃を持つ事は違法で、男が見た物は特殊カービンを持った四人の強盗だったのだ。

 

「な、何で銃を・・・?」

 

「これか?・・・拾った」

 

「いやいや!銃は日本は扱ってないし!」

 

「まぁ、そんな固い事を言うな。さて、俺達は逃亡させて貰うぞ」

 

強盗達は逃げようとした時、奥の道路から更に敵の大軍がやって来ているのを発見した。

 

「レスター!逃走ルートに多数の敵だ!」

 

『くそ、そうだとしたら残っている安全地帯は皇居しかない!』

 

「皇居?あのJapanesEemperor(ジャパニーズエンペラー)の住むあの皇居か!無理だろ!」

 

「皇居・・・そうか!」

 

男は皇居と聞いて走り出して行った。

強盗達は唖然としていると、レスターの声が入る。

 

『つべこべ言うな!急げ!』

 

レスターはそれを言うと、聞いた強盗は仲間に指示する。

 

「皇居だ!急いで車に行くぞ!」

 

強盗達は走って皇居へ向かう。

 

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強盗達は皇居へ着くと、人で一杯だった。

兵士は着々と接近してくるのに押し問答になっている。

 

「おい、やっぱり失敗じゃねぇのか?」

 

「レスターを信じるしかない・・・」

 

強盗達は不安な中、奥の扉が開かれ人が一斉に飛び込んだ。

強盗達もどさくさに紛れて皇居へ入ると、一息着いた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・何とか逃げ切ったか・・・」

 

「もう、こんなの御免だぞ・・・」

 

「そうね・・・」

 

「私もよ・・・」

 

四人はへばっていると、一斉に銃を向けられた。

銃を向けているのは全員警官で、明らかに強盗犯だと分かっている。

 

「レスター・・・」

 

『すまない。だが、命は助かった』

 

「・・・最悪だ」

 

強盗達は警官に手錠を掛けられて部屋に監禁された。

その後、自衛隊が出動し、兵士は掃討され事件は解決された。

この事件は銀座事件と呼ばれ、強盗があった事件は銀座強盗事件として、二つの事件は大きく新聞やテレビにとりあげられる事になった。


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