IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 早く書き終わったので、ちゃちゃっと投稿します。今回はなんかあっさりと片付いちゃいました。




コラボ5 抜錨!Build Up Fleet Girl's (10)

 

 夕立「ぽいぽいぽ~い♪ぽいぽいぽ~い♪」

 

 飛んでくる砲弾を、左腕の『ロングレンジクリーナー』から空気を吐き出して押し返し、右腕の『ゴルドライオガントレット』からエネルギー弾を出して撃ち落とす。ただそれだけを繰り返し、夕立は砲弾や爆撃の雨を一種の流れ作業のように掃除していく。ついでに艦載機も落としていく。

 

 吹雪「わ、私達の出番が……」ショボン

 響「ごめん、夕立を元気にし過ぎたみたいだね」ニガワライ

 

 その後ろでは、仕事のほとんどを夕立に取られてしまった吹雪が肩を落とし、響が彼女を慰めていた。

 

 吹雪「うう……私も司令官さんに褒めてもらいたかったのに、夕立ちゃんが片っ端から全部片付けていくから……」

 響「でもただ倒すだけが私達の仕事じゃないよ。あんな風にどんどん進んでいく味方をサポートするのも、私達の仕事じゃないのかい?」

 吹雪「そう、だね。よーし、しっかり夕立ちゃんのサポートをしよう!」

 響「ふふ……私もサポートと行こうかな」

 吹雪「では早速!」

 

 《各駅停車~、急行列車~》

 

 吹雪は弓型の武器『カイゾクハッシャー』を構え、電車型攻撃ユニット『ビルドアロー号』を海賊船型攻撃ユニット『ビルドオーシャン号』から引っ張り、エネルギーをチャージする。二つ目の音声が鳴ったところで、

 

 吹雪「発車ぁぁぁぁぁ!」

 

 カイゾクハッシャーからエネルギーの矢を放った。放たれた矢は蛇行しながら飛んでいき、艦載機を次々と撃ち抜いていく。

 

 夕立「吹雪ちゃん、ありがとうっぽい!」

 吹雪「えへへ、どういたしまして!私達がサポートするから、夕立ちゃんは思い切りやっちゃって良いよ!」

 夕立「ありがとうっぽい!さあ、素敵なパーティーしましょ!」

 

 吹雪にお礼を言い、夕立は深海棲艦の群れに突っ込んでいった。

 

 響「私は夕立を追い掛けるよ、吹雪は艦載機や空を飛んでるスマッシュをお願い」

 吹雪「はい、任せて!」

 

 そこに夕立の下へ行かせまいとスマッシュが立ち塞がる。

 

 響「ここは通さないって?……何としてでも通してもらうよ」

 吹雪「私達の鎮守府も、この町も、そして私の大事な友達も……何も奪わせはしません!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕立「ぽい?吹雪ちゃんと響ちゃん、ついて来てないっぽい……」

 

 元気良く先行し過ぎたのか、夕立が気づいた時には二人から完全に孤立してしまっていた。そこに夕立を囲むように深海棲艦やスマッシュが現れた。

 

 夕立「囲まれたみたい……まだ夜じゃないけど、ソロモンの悪夢、あなた達に見せてあげる!」

 

 そう叫んで、夕立は敵駆逐艦に飛びかかった。鯨を小さくしたような見た目の駆逐艦は口を大きく開けて、砲口から砲弾を放つ。

 

 夕立「そんなんじゃ、夕立楽しめないっぽい!」

 

 が、夕立はつまらなさそうに右手のゴルドライオガントレットからエネルギー弾を放って砲弾を砕き、エネルギー弾はそのまま駆逐艦をも砕いた。それを見て驚いた重巡や雷巡が夕立に向かって砲撃や雷撃を行う。しかし夕立は焦りもせず、さっき撃破した駆逐艦を踏み台にして大きく跳躍。狙いが外れた砲弾や魚雷は撃沈した駆逐艦の体にヒットして大爆発を起こした。爆風の勢いで囲みから脱した夕立はアイススマッシュの後方に着地し、

 

 夕立「悪夢を見せてあげるっぽい……!」

 

 《Ready Go!》

 

 ベストシップドライバーのレバーを思い切り回して、ロングレンジクリーナーをスマッシュに向けた。途端にロングレンジクリーナーの強烈な吸引によってスマッシュや深海棲艦達がどんどん夕立に引き寄せられていく。深海棲艦達やスマッシュは逃げようとするが、クリーナーの吸引力の方が強くて抜け出せない。その間に夕立はゴルドライオガントレットにエネルギーを溜めて、後方に引くように構えた。

 

 

 

 

 夕立「ぽいーーーーーーーーーっ!!」

 

 

 

 《Voltaic Finish!》

 

 

 

 

 そしてガントレットを正面に突き出して、ライオンの顔を模したエネルギーの塊を放った。咆哮を上げながら飛んでいくエネルギーの塊は、深海棲艦やスマッシュを飲み込み、大爆発した。後に残ったのは、深海棲艦の残骸のみ。

 

 夕立「むー……もう終わりっぽい?つまんなーい!」

 

 一瞬にしてけりがついてしまい、夕立はブー垂れながら残骸を蹴飛ばす。と、

 

 

 《各駅停車~、急行列車~、快速列車~》

 

 

 吹雪「当たってーっ!」

 

 

 蛇行しながらエネルギーの矢が飛んできて、上空を飛んでいた艦載機を撃ち抜いた。さらに追撃で炎の球が飛んできて、矢で撃ち抜けなかった残りの艦載機を焼き払った。

 

 吹雪「夕立ちゃーん!やっと追い付いた!」

 響「夕立、大丈夫ーーなんて聞くのは野暮だね」

 

 艦載機を落としたのは、吹雪と響だった。二人は呑気そうに「ぽい?」と首を傾げる夕立と、彼女の周囲に散らばる残骸を見て安堵の息を漏らした。

 

 夕立「もう終わっちゃったっぽい……つまんなーい!」

 吹雪「あはは、夕立ちゃんがほとんど倒しちゃったもんね……でも夕立ちゃん沢山頑張ってたし、司令官さんも箒さんも褒めてくれる筈だよ?」

 夕立「またおっぱい揉ませてくれるっぽい!?」キラキラ

 吹雪「そ、それはどうだろう……」ニガワライ

 響「多分箒さんが断らなければ大丈夫だろうね」

 夕立「沢山揉ませてもらうっぽい!」

 

 

 

 箒『おーい!三人共~!』

 

 

 

 響「この声は……」

 夕立「箒さんっぽい!」ダッ

 吹雪「ちょ、夕立ちゃん!?」

 

 箒の声に気づいた夕立が猛スピードで箒に向かって突進し、

 

 

 夕立「箒さーん!夕立、頑張ったっぽぐっ!?」ガンッ

 箒「ぐふっ!?」

 カンナ「箒様!?」

 

 

 鳩尾辺りに頭がストライク。

 

 夕立「ぽい~……」ピクピクピク

 箒「ぐおおお……不味い、今ので上からリバースしそうだ……」ウップ

 カンナ「箒様!?ここでは駄目です、あちらにて!」

 

 

 ~暫くお待ち下さい~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕立「ぽい~……痛かった……」グスン

 暁「馬鹿ね、鎧付けてるんだから痛いのは当たり前でしょ!?」カスンプ

 響「まあまあ、暁。夕立だって悪気は無かったんだから」

 雷「まあとにかく、皆無事で良かったわ!」

 電「後は司令官さん達だけなのですが……大丈夫でしょうか……?」

 箒「牙也や川内、それに石動もいるし、大丈夫だとは思うがな……うっぷ」

 カンナ「まだお気分は晴れませんか?」サスサス

 箒「だ、大丈夫だ……うっぷ」

 睦月「全然大丈夫に見えないにゃしい……」

 吹雪「一旦鎮守府に戻って休まれた方が……」

 

 

 

 

 

 ゴオッ!!

 

 『っ!?』グラッ

 

 

 

 

 

 突然衝撃波が彼女達を襲った。その強さに全員がよろめき、転んでしまった。

 

 雷「な、何!?」

 睦月「今もの凄い突風みたいなのが来たにゃしい!」

 カンナ「この方向……まさか、牙也様達がいる方向から!?」

 箒「何!?だとすると不味いな……!皆、急いで合流するぞ!」

 『はいっ!』

 

 

 

 

 





 コラボは後二~三話くらいでしょうか……そろそろ次のコラボ相手の方を決めなきゃな……厳正なくじ引きで決めてますので順番は完全にランダムです、ご了承下さい。

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