IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
連続投稿です。いつもより短いですが、楽しんでいって下さい!
三人称side
箒「一夏!牙也!どうしてここに?」
箒は不思議そうに聞いた。
千冬「今回の集まりは、関係者が全員いないと話にならないからな。ちなみに一夏は束の代理だ」
すでに椅子に座っていた千冬が説明した。
??「そういう事。さあ、全員そろった事だし、対インベスの会議を始めましょう」
そう言って『対策協議』と書かれた扇子を開いたのは、IS学園の生徒会長、更識楯無。
楯無「では、まずは自己紹介から。私は第17代更識家当主兼この学園の生徒会長、更識楯無よ。よろしくね」
虚「楯無様の従者をしております、生徒会会計の布仏虚と申します」
轡木「学園の理事長の、轡木十蔵です。いつもは用務員として学園に勤務しています」
千冬「織斑千冬だ。この学園の教師で、非常事態への対処に関しての指揮権をもっている。よろしく頼む」
一夏「織斑一夏です。今日は束さんの代理として来ました。よろしくお願いします」
箒「アーマードライダーレオンこと、篠ノ之箒です。よろしくお願いします」
牙也「同じくアーマードライダー蝕こと、雷牙也です。よろしく」
全員の自己紹介が終わり、いよいよ会議が始まった。
楯無「ではまずは、現在のクラックの出現箇所等について、織斑君から」
一夏「はい、現在はクラックの出現はほとんどありません。しかし、クラックとおぼしき気配がこの学園に集中するようになっています。これについては引き続き調査を続ける方針です」
楯無「ありがとう。続いてインベス出現時の対応についてですが……………」
轡木「それについては私から。各教員は複数で常に行動し、インベス出現時は生徒の安全を優先させます。また、やむを得ず迎撃する際は遠距離武装を使って対処させます。教員への指示については、先程も言ったように織斑先生に一任します。牙也君、これでいいかな?」
牙也「大丈夫です。遠距離武装なら、牽制くらいにはなるでしょうから。織斑先生、生徒の避難場所についてはどうですか?」
千冬「一応はグラウンドを避難場所にする。そこが駄目なら一番広い第一アリーナだ。状況によって、そこは私が判断する」
牙也「了解しました」
「では他に何か伝えておくべき事はありますか?」
すると、箒が手を挙げた。
箒「牙也はどこで待機する予定なのだ?まさか私一人で撃破しろという訳ではあるまい」
牙也「それについては問題ない。明日からここに用務員として雇ってもらえる事になった。何かあればすぐに合流する」
箒「そうか、分かった」
楯無「他に何かありますか?」
全員が首を横に振った。
楯無「では、本日はこれまで。また詳しい話は、実際に事が起きた後にしましょう」
会長がそう締めくくって、会議は終了した。
箒「ひとまず、今は目立った動きはなし、か」
学生寮に向かう道を牙也と共に歩きながら、箒は呟いた。
牙也「まあ、何が起こるか分からんから常に警戒しておくに越したことはないだろう。クラックの出現は予想出来ないんだからな」
牙也はそう言って、手に持ったロックシードを指に通してクルクルと回した。
箒「そうだな。それに、現状インベスと対等に戦えるのは私達しかいない。気を引き締めねばな」
牙也「そういうこった。おっと、じゃあ俺はこっちだから」
箒「ああ、またな」
そう言って、二人は別れた。
余談だが、牙也は部屋の空きがないということで千冬と同室になったが、千冬の部屋の汚さに怒りを通り越して呆れ果て、
牙也「すぐに片付けなさい」
と笑顔+殺気全開で脅は―――――もとい命令し、千冬が涙目になって片付ける事になった。
また、部屋の惨状を一夏に報告され
一夏「次に来たときに部屋が片付けられてなかったら、家への立ち入り禁止するから」
と言われ、白く燃え尽きていたのはまた別の話。
そして、時は流れて五月。学園の生徒が待っていたクラス対抗戦がいよいよ始まる。
三人称side end
5話のクラス代表決定戦の結果は、次回簡潔に説明する予定です。ご了承下さい。