IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結) 作:神羅の霊廟
三人称side
トンネルを抜けると、そこはーー
女生徒達『海だーーーーーー!!!』ヒャッハー!
牙也「落ち着け」
一面の水平線。今日は、学園の一年生達にとっては待ちに待った臨海学校の日。というわけで、一年生達はバスに揺られて宿泊する旅館へ向かっている最中。海が目の前に見えた途端にこの喜びよう、それだけ楽しみだったのだろう。
牙也「うるさいな……何で海見ただけでこんなに騒げるんだよ……?」
千冬「まあそう言うな。今日は一日自由時間だから、ここまで騒ぎたくなるのも当然だろう」
牙也「ああ、そういう事……」ハァ
セシリア「牙也さんは楽しみではなかったのですか?」
牙也「いや、そういう訳では……」
鈴「だったら思い切り楽しみなさいよ!こういう時を大事にしなくちゃ!」
牙也「まあそうだが……そういやぁ鈴、こないだ一夏とデートしてたな、新しい水着でも買ったのか?」
鈴「え!?う、うん、まぁ……////て言うか、何で知ってんのよ!?」
牙也「いや、たまたま近くを通りかかったんだよ、千冬さんと」
千冬「端から見ても良く分かったぞ、甘い光景だったな。逆に周りは砂糖爆弾(シュガーボム)に見舞われていたが……」
シャルロット「相変わらず仲が良いね、一夏さんと鈴は」クスクス
ラウラ「仲睦まじいのは良い事だ」ウンウン
セシリア「ご馳走さま、ですわ」フフフ
鈴「あぅぁぅぁ~~////」カオマッカ
真耶「織斑先生、そろそろ到着ですよ」
千冬「そうか。各自、下車の準備をしておけ。バスに忘れ物するなよ」
女生徒達『はーい!』
千冬「ここが今回宿泊する旅館だ。女将に挨拶を」
女生徒達『よろしくお願いします!』
女将「はい、よろしくお願いしますね。所で、例の二人は?」
千冬「春輝、牙也。こっちだ」
牙也「はいはい」
春輝「分かったよ、千冬姉」
千冬「織斑先生だ」ベシッ
春輝「いてっ!……織斑春輝です」
牙也「紫野牙也です。お世話になります」
女将「こちらこそ。えっと、どう区別したら良いかしら?」
牙也「そうですね……織斑はISを動かしたイレギュラー、俺はそもそも学園の生徒でも教員でもないイレギュラー、って感じで」
女将「あら、では貴方が直前に入った……」
牙也「そうなります。すみませんね、突然入ってきちゃって」
女将「いえいえ。では、ごゆっくりどうぞ」
女将は奥へ消えていった。
千冬「よし、各自それぞれの部屋に荷物を置き次第、自由時間とする!部屋の鍵をもらった者からどんどん中に入れ!」
千冬のその言葉と同時に、次々と生徒は中に入っていく。
牙也「千冬さん、俺達の部屋はどうなってんだ?」
千冬「春輝は私とで、牙也はーー」
箒「私だ」
いつの間にか箒が牙也の横に立っていた。
牙也「箒と同室か。よろしくな」
箒「あ、ああ、よろしく頼むぞ」
千冬「よし、春輝はこっちだ」ガシッ
春輝「ちょ、千冬姉、何で頭を掴んで……ちょ、痛い痛い!引き摺らないで!」
ァァァァァァーー
牙也「……俺達も部屋に行くか」
箒「……ああ」
牙也「おお~。良い部屋だな、落ち着きがあって」
箒「そうだな……」
牙也「ん?どうかしたか?」
箒「あ、いや……こうやってお前と一緒の部屋で寝るというのは初めてだな、と思ってな」
牙也「そういやぁそうだな。……ヤバい、今頃になって意識し出してきた」
箒「ちょ、落ち着け!ここはゆっくりと息を吸って吐いて……」
牙也「す~は~す~は~」
箒「そこで止める」
牙也「うっ!」
箒「」
牙也「」
箒「」
牙也「……ブハアッ!まだか!?」
箒「あ、すまんすまん。まあ少しは落ち着いたろ?」
牙也「あ、本当だ。すまんな」
箒「気にするな。それじゃ私は先に向かうぞ」
牙也「おう」ノシ
侵食者着替え中ーー
牙也「よし、行こうか」
牙也E.黒に蒼のラインの入った水着+黒のパーカー
牙也「さーてと、皆は何処に……ん?」
何故か地面にウサミミが刺さっていた。
牙也「はあ……」ピッピッピッ
prrrrー prrrrー
束『もすもすひねm牙也「束さん、近くにいるでしょ?」何故バレた!?』
牙也「地面にウサミミ突き刺すような人は、俺が知る辺り束さんしかいないんで」
束『むう、さすが牙君だね!束さんはうr牙也「さっさと用件を言って下さい」スルー!?後牙君から掛けてきたんでしょ!?』
牙也「そうですが何か?」
束『悪びれもせず返すかな普通!?束さんおこだよ!?激おこだよ!?プンプン丸だよ!?』
牙也「ハイハイソーデスカソレハコワイデスネー」
束『……さすがの束さんも泣くよ?』
牙也「良いじゃないですか、泣けば」
束『辛辣!もー牙君なんか知らないもんね!』
牙也「ハイハイ、早く用件を言って下さい」
束『全くしょうがないなぁ。明日、そっちに行くよ!以上!』
牙也「じゃ一夏も連れて来て下s束『もう既にクロちゃんと一緒に来てると思うよ?』じゃ後で適当に写真送りますんで」
束『はいはい、じゃよろしくね~!』
牙也「……行くか」
シャルロット「あ、やっと来た!」
セシリア「遅いですわよ、牙也さん」
シャルロットE.黄色のビキニ(同色パレオ付き)
セシリアE.青色のビキニ
牙也「悪い、少し野暮用でな。箒達は?」
セシリア「あちらに」
牙也がその方向を見るとーー
箒「ラウラ、牙也にその姿を見てもらいたいと言ってなかったか?」
ラウラ「ちょ、ちょっと待て!まだ心の準備が……!」
鈴「はいはい、早くする!もう既に牙也がそこにいるんだから!」
箒E.赤色のビキニ
鈴E.橙色のビキニ(花柄パレオ付き)
ラウラE.黒ウサギの着ぐるみ
牙也「……何故ラウラだけ着ぐるみ?」ハテ…
セシリア「あれの下に水着を着ていらっしゃるのですが……」ニガワライ
シャルロット「ずっとあの調子なんだよね……」ニガワライ
牙也「おーい、三人共」
ラウラ「っ!?牙也!?ちょっと待て、もう少し待ってーー」
箒「このままじゃ埒が明かん。鈴、やるぞ」
鈴「はいはい、それじゃオープン!」バサッ
ラウラ「待っーー!」
ラウラE.黒色のフリフリ水着
牙也「( ゚д゚)」ポカーン
ラウラ「……な、何か言ってくれ////」
牙也「……ヤバい、凄い愛でたくなってくる程に可愛い」
ラウラ「////」ボフンッ
セシリア「やはりそうですか。私達が選びに選んだ甲斐がありましたわね」フフン
シャルロット「色々吟味した結果これになったけど、正解だったね」ウンウン
牙也「まああんだけ着せ替え人形にしたんだからそうだよな」ハァ
シ・セ「「なんで(なぜ)知ってる(います)の!?」」
牙也「え?さっきの鈴のデートと同じ理由だが」
ラウラ「近くにいたのなら止めてほしかったぞ……」
千冬「危機回避は当然だろう?」
千冬E.黒色のビキニ
ラウラ「き、教官……何故止めに来なかったのですか……?」
千冬「一言で言うならラウラ、お前は一般人の日常を知るべき、という事だ。まあその辺りの話はまた後にしろ。お前達、今のうちに思い切り楽しめよ、明日は忙しいのだからな」スタスタ
千冬はさっさと行ってしまった。
牙也「……取り敢えず遊ぼうや」
『はーい』
鷹月「あ、牙也さん!ビーチバレーしませんか?」
相川「人数が足りなくて困ってたの。大丈夫ですか?」
牙也「俺は構わんが……皆はどうする?」
箒「私も参加しよう」
ラウラ「私もだ」
鈴「あたしは……どうしようかな」
牙也「そう言えば、どっかに一夏がいたh一夏「おーい!」あ、いたいた。鈴はやっpーーもういないし」
/イチカ-!リーン!\
シャルロット「一夏さんの事になると本当に早いよね、鈴って」アハハ
箒「誰でも分かっているぞ、それは」ウンウン
ラウラ「二人はどうする?」
セシリア「私は向こうで休んでおりますわ」
シャルロット「僕は少し泳いでくるよ。後で合流するね」
牙也「分かった」
千冬「ほう、ビーチバレーか。私も参加しよう」
牙也「あれ、千冬さんもやるんですか?」
千冬「うむ、負けないぞ」
牙也「よし、チーム分けといこうか。俺と千冬さんは別々な」
という訳で、ビーチバレーが始まった。
十分後ーー。
シャルロット「お待たせ……ってあれ?皆休憩中?」
鷹月「あ、いや、そうじゃなくて……」
相川「ほら、あれ……」
シャルロット「?」チラッ
千冬「そらっ!」バシッ
牙也「甘い!」バシッ
ラウラ「まだだ!」ビシッ
箒「はあっ!」ビシッ
シャルロット「( ゚д゚)」ポカーン
鷹月「あの四人が無双してて……」
相川「私達、出番がないのよね……」ニガワライ
四人の独断場となったビーチバレーだった(ちなみに結局勝負はつかず、明日以降に持ち越しに)。
夜。夕食の時間になり、大広間に集まった生徒・教員達は、楽しく夕食を食べていた。
牙也「ちょ、セシリア、シャルロット!そんなに山葵を食べたら!」
シ・セ「「~~~~~~っ!?」」モンゼツ
牙也「遅かったか……ほれ、水だ」つ水inコップ
シ・セ「「」」ゴクゴク
牙也「山葵はな、こうやって刺身にほんのちょびっと付けて食べるんだぞ」
セシリア「も、申し訳ありません……」
シャルロット「ま、まだ舌がヒリヒリする……」
一夏「はい鈴、あ~ん」つ刺身
鈴「あ~ん♡ん~おいひ~♡」パクッ
一夏「本当に美味しそうに食べるな、鈴は」ナデナデ
鈴「だって一夏が食べさせてくれるんだもん!♡美味しくない訳ないでしょ!♡」
一夏「ハハハ、そりゃ良かった」ナデナデ
鈴「~♡」ゴロニャーン
ラウラ「篠ノ之、箸が上手く使えん!食べさせてくれ!」
箒「わ、私がか!?牙也に頼めば良いだろう!?」
ラウラ「さ、さすがにそれは恥ずかしい……!」
箒「ああもう、分かった!私が食べさせてやる!ほら、口を開けろ!」
仲居「お客様、フォークをお持ちしましょうか?」
ラウラ「是非とも頼む」
箒「最初からそうすれば良かったのか……」ハァ
真耶「楽しそうですね」
千冬「ただ喧しいだけだ。お前達、もう少し静かに食べろ!後、一夏と凰はこの場で食べさせ合いをするな!周りが砂糖まみれになっているぞ!」
楽しく…………なのか?
何処かのビル。そこでは、数人の男女が話していた。
??「……奴の力を手に入れれば、この世界は俺達の物になるんだよな?」
??「ええ、その通りよ。だから、精々キチンと仕事をこなしてね?」
??「仰せのままに」
絶望は、すぐそこに迫りつつあったーー。
三人称side end
取り敢えずここまで。次回ようやく福音騒動です。