IS×仮面ライダー鎧武 紫の世捨て人(完結)   作:神羅の霊廟

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 先に言っておきます。作者はファッションセンス皆無です。故に「明らかに違うだろ」と思う所もあると思いますが、ご了承下さい。問題ないという方は、どうぞ。




第25話 ツカノ間ノ楽シミ

 三人称side

 

 トンネルを抜けると、そこはーー

 

 

 

 女生徒達『海だーーーーーー!!!』ヒャッハー!

 牙也「落ち着け」

 

 

 

 一面の水平線。今日は、学園の一年生達にとっては待ちに待った臨海学校の日。というわけで、一年生達はバスに揺られて宿泊する旅館へ向かっている最中。海が目の前に見えた途端にこの喜びよう、それだけ楽しみだったのだろう。

 

 牙也「うるさいな……何で海見ただけでこんなに騒げるんだよ……?」

 千冬「まあそう言うな。今日は一日自由時間だから、ここまで騒ぎたくなるのも当然だろう」

 牙也「ああ、そういう事……」ハァ

 セシリア「牙也さんは楽しみではなかったのですか?」

 牙也「いや、そういう訳では……」

 鈴「だったら思い切り楽しみなさいよ!こういう時を大事にしなくちゃ!」

 牙也「まあそうだが……そういやぁ鈴、こないだ一夏とデートしてたな、新しい水着でも買ったのか?」

 鈴「え!?う、うん、まぁ……////て言うか、何で知ってんのよ!?」

 牙也「いや、たまたま近くを通りかかったんだよ、千冬さんと」

 千冬「端から見ても良く分かったぞ、甘い光景だったな。逆に周りは砂糖爆弾(シュガーボム)に見舞われていたが……」

 シャルロット「相変わらず仲が良いね、一夏さんと鈴は」クスクス

 ラウラ「仲睦まじいのは良い事だ」ウンウン

 セシリア「ご馳走さま、ですわ」フフフ

 鈴「あぅぁぅぁ~~////」カオマッカ

 

 真耶「織斑先生、そろそろ到着ですよ」

 千冬「そうか。各自、下車の準備をしておけ。バスに忘れ物するなよ」

 女生徒達『はーい!』

 

 

 

 

 千冬「ここが今回宿泊する旅館だ。女将に挨拶を」

 女生徒達『よろしくお願いします!』

 女将「はい、よろしくお願いしますね。所で、例の二人は?」

 千冬「春輝、牙也。こっちだ」

 牙也「はいはい」

 春輝「分かったよ、千冬姉」

 千冬「織斑先生だ」ベシッ

 春輝「いてっ!……織斑春輝です」

 牙也「紫野牙也です。お世話になります」

 女将「こちらこそ。えっと、どう区別したら良いかしら?」

 牙也「そうですね……織斑はISを動かしたイレギュラー、俺はそもそも学園の生徒でも教員でもないイレギュラー、って感じで」

 女将「あら、では貴方が直前に入った……」

 牙也「そうなります。すみませんね、突然入ってきちゃって」

 女将「いえいえ。では、ごゆっくりどうぞ」

 女将は奥へ消えていった。

 千冬「よし、各自それぞれの部屋に荷物を置き次第、自由時間とする!部屋の鍵をもらった者からどんどん中に入れ!」

 千冬のその言葉と同時に、次々と生徒は中に入っていく。

 牙也「千冬さん、俺達の部屋はどうなってんだ?」

 千冬「春輝は私とで、牙也はーー」

 箒「私だ」

 いつの間にか箒が牙也の横に立っていた。

 牙也「箒と同室か。よろしくな」

 箒「あ、ああ、よろしく頼むぞ」

 千冬「よし、春輝はこっちだ」ガシッ

 春輝「ちょ、千冬姉、何で頭を掴んで……ちょ、痛い痛い!引き摺らないで!」

 

 

 ァァァァァァーー

 

 

 牙也「……俺達も部屋に行くか」

 箒「……ああ」

 

 

 

 牙也「おお~。良い部屋だな、落ち着きがあって」

 箒「そうだな……」

 牙也「ん?どうかしたか?」

 箒「あ、いや……こうやってお前と一緒の部屋で寝るというのは初めてだな、と思ってな」

 牙也「そういやぁそうだな。……ヤバい、今頃になって意識し出してきた」

 箒「ちょ、落ち着け!ここはゆっくりと息を吸って吐いて……」

 牙也「す~は~す~は~」

 箒「そこで止める」

 牙也「うっ!」

 箒「」

 牙也「」

 箒「」

 牙也「……ブハアッ!まだか!?」

 箒「あ、すまんすまん。まあ少しは落ち着いたろ?」

 牙也「あ、本当だ。すまんな」

 箒「気にするな。それじゃ私は先に向かうぞ」

 牙也「おう」ノシ

 

 

 侵食者着替え中ーー

 

 

 牙也「よし、行こうか」

 

 牙也E.黒に蒼のラインの入った水着+黒のパーカー

 

 牙也「さーてと、皆は何処に……ん?」

 

 何故か地面にウサミミが刺さっていた。

 

 牙也「はあ……」ピッピッピッ

 

 prrrrー prrrrー

 

 束『もすもすひねm牙也「束さん、近くにいるでしょ?」何故バレた!?』

 牙也「地面にウサミミ突き刺すような人は、俺が知る辺り束さんしかいないんで」

 束『むう、さすが牙君だね!束さんはうr牙也「さっさと用件を言って下さい」スルー!?後牙君から掛けてきたんでしょ!?』

 牙也「そうですが何か?」

 束『悪びれもせず返すかな普通!?束さんおこだよ!?激おこだよ!?プンプン丸だよ!?』

 牙也「ハイハイソーデスカソレハコワイデスネー」

 束『……さすがの束さんも泣くよ?』

 牙也「良いじゃないですか、泣けば」

 束『辛辣!もー牙君なんか知らないもんね!』

 牙也「ハイハイ、早く用件を言って下さい」

 束『全くしょうがないなぁ。明日、そっちに行くよ!以上!』

 牙也「じゃ一夏も連れて来て下s束『もう既にクロちゃんと一緒に来てると思うよ?』じゃ後で適当に写真送りますんで」

 束『はいはい、じゃよろしくね~!』

 

 

 

 牙也「……行くか」

 

 

 

 

 シャルロット「あ、やっと来た!」

 セシリア「遅いですわよ、牙也さん」

 

 シャルロットE.黄色のビキニ(同色パレオ付き)

 

 セシリアE.青色のビキニ

 

 牙也「悪い、少し野暮用でな。箒達は?」

 セシリア「あちらに」

 牙也がその方向を見るとーー

 

 

 

 箒「ラウラ、牙也にその姿を見てもらいたいと言ってなかったか?」

 ラウラ「ちょ、ちょっと待て!まだ心の準備が……!」

 鈴「はいはい、早くする!もう既に牙也がそこにいるんだから!」

 

 箒E.赤色のビキニ

 

 鈴E.橙色のビキニ(花柄パレオ付き)

 

 ラウラE.黒ウサギの着ぐるみ

 

 牙也「……何故ラウラだけ着ぐるみ?」ハテ…

 セシリア「あれの下に水着を着ていらっしゃるのですが……」ニガワライ

 シャルロット「ずっとあの調子なんだよね……」ニガワライ

 牙也「おーい、三人共」

 ラウラ「っ!?牙也!?ちょっと待て、もう少し待ってーー」

 箒「このままじゃ埒が明かん。鈴、やるぞ」

 鈴「はいはい、それじゃオープン!」バサッ

 ラウラ「待っーー!」

 

 ラウラE.黒色のフリフリ水着

 

 牙也「( ゚д゚)」ポカーン

 ラウラ「……な、何か言ってくれ////」

 牙也「……ヤバい、凄い愛でたくなってくる程に可愛い」

 ラウラ「////」ボフンッ

 セシリア「やはりそうですか。私達が選びに選んだ甲斐がありましたわね」フフン

 シャルロット「色々吟味した結果これになったけど、正解だったね」ウンウン

 牙也「まああんだけ着せ替え人形にしたんだからそうだよな」ハァ

 シ・セ「「なんで(なぜ)知ってる(います)の!?」」

 牙也「え?さっきの鈴のデートと同じ理由だが」

 ラウラ「近くにいたのなら止めてほしかったぞ……」

 千冬「危機回避は当然だろう?」

 

 千冬E.黒色のビキニ

 

 ラウラ「き、教官……何故止めに来なかったのですか……?」

 千冬「一言で言うならラウラ、お前は一般人の日常を知るべき、という事だ。まあその辺りの話はまた後にしろ。お前達、今のうちに思い切り楽しめよ、明日は忙しいのだからな」スタスタ

 千冬はさっさと行ってしまった。

 牙也「……取り敢えず遊ぼうや」

 『はーい』

 鷹月「あ、牙也さん!ビーチバレーしませんか?」

 相川「人数が足りなくて困ってたの。大丈夫ですか?」

 牙也「俺は構わんが……皆はどうする?」

 箒「私も参加しよう」

 ラウラ「私もだ」

 鈴「あたしは……どうしようかな」

 牙也「そう言えば、どっかに一夏がいたh一夏「おーい!」あ、いたいた。鈴はやっpーーもういないし」

 

 /イチカ-!リーン!\

 

 シャルロット「一夏さんの事になると本当に早いよね、鈴って」アハハ

 箒「誰でも分かっているぞ、それは」ウンウン

 ラウラ「二人はどうする?」

 セシリア「私は向こうで休んでおりますわ」

 シャルロット「僕は少し泳いでくるよ。後で合流するね」

 牙也「分かった」

 千冬「ほう、ビーチバレーか。私も参加しよう」

 牙也「あれ、千冬さんもやるんですか?」

 千冬「うむ、負けないぞ」

 牙也「よし、チーム分けといこうか。俺と千冬さんは別々な」

 という訳で、ビーチバレーが始まった。

 

 

 

 

 十分後ーー。

 シャルロット「お待たせ……ってあれ?皆休憩中?」

 鷹月「あ、いや、そうじゃなくて……」

 相川「ほら、あれ……」

 シャルロット「?」チラッ

 

 

 千冬「そらっ!」バシッ

 牙也「甘い!」バシッ

 ラウラ「まだだ!」ビシッ

 箒「はあっ!」ビシッ

 

 

 シャルロット「( ゚д゚)」ポカーン

 鷹月「あの四人が無双してて……」

 相川「私達、出番がないのよね……」ニガワライ

 

 四人の独断場となったビーチバレーだった(ちなみに結局勝負はつかず、明日以降に持ち越しに)。

 

 

 

 

 

 夜。夕食の時間になり、大広間に集まった生徒・教員達は、楽しく夕食を食べていた。

 

 牙也「ちょ、セシリア、シャルロット!そんなに山葵を食べたら!」

 シ・セ「「~~~~~~っ!?」」モンゼツ

 牙也「遅かったか……ほれ、水だ」つ水inコップ

 シ・セ「「」」ゴクゴク

 牙也「山葵はな、こうやって刺身にほんのちょびっと付けて食べるんだぞ」

 セシリア「も、申し訳ありません……」

 シャルロット「ま、まだ舌がヒリヒリする……」

 

 一夏「はい鈴、あ~ん」つ刺身

 鈴「あ~ん♡ん~おいひ~♡」パクッ

 一夏「本当に美味しそうに食べるな、鈴は」ナデナデ

 鈴「だって一夏が食べさせてくれるんだもん!♡美味しくない訳ないでしょ!♡」

 一夏「ハハハ、そりゃ良かった」ナデナデ

 鈴「~♡」ゴロニャーン

 

 ラウラ「篠ノ之、箸が上手く使えん!食べさせてくれ!」

 箒「わ、私がか!?牙也に頼めば良いだろう!?」

 ラウラ「さ、さすがにそれは恥ずかしい……!」

 箒「ああもう、分かった!私が食べさせてやる!ほら、口を開けろ!」

 仲居「お客様、フォークをお持ちしましょうか?」

 ラウラ「是非とも頼む」

 箒「最初からそうすれば良かったのか……」ハァ

 

 

 真耶「楽しそうですね」

 千冬「ただ喧しいだけだ。お前達、もう少し静かに食べろ!後、一夏と凰はこの場で食べさせ合いをするな!周りが砂糖まみれになっているぞ!」

 

 

 楽しく…………なのか?

 

 

 

 

 

 何処かのビル。そこでは、数人の男女が話していた。

 ??「……奴の力を手に入れれば、この世界は俺達の物になるんだよな?」

 ??「ええ、その通りよ。だから、精々キチンと仕事をこなしてね?」

 ??「仰せのままに」

 

 

 絶望は、すぐそこに迫りつつあったーー。

 

 

 三人称side end

 

 




 取り敢えずここまで。次回ようやく福音騒動です。


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